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第一話~MLG~

似ても似つかない不思議な世界などというものではなく、今より少々技術が発達した日本。
ロボット・・・もとい感情を持つ、HM(ホームメイド)シリーズのアンドロイドが発売するに至っていた。
平和な日々が続く中・・・日本以外の所では紛争が起きており、その紛争により外国産業は廃業。
日本にも、十分な支援が来なくなってしまった。
しかし、そのような事があったにもかかわらず日本は、外国産業から支援が無くともやっていけるようになっていた。
だが、その平和も・・・そう長くは続かなかった。
ロボット達が、各地で暴走し始めたのである。
その暴走により、都市は一部を除き半壊した。
その中で、背後から走ってくるロボット群から逃げている一組の男女がいた。
「貴明!待ってぇ~な!」
「ちょっ・・・!速すぎや!」
二人の少女・・・顔がそっくりな少女二人が目の前で自分達の手を引っ張っている、少年の名を呼んだ。
「ご、ごめん!珊瑚ちゃん、瑠璃ちゃん!イルファさん、どこか逃げ道は見つかった!?」
少年、河野貴明は、姫百合珊瑚と姫百合瑠璃を引っ張り、隣にいた女性・・・ではなく、アンドロイド『イルファ』にそう聞いた。
「捜しましたが・・・駄目です。・・・やはり、私が残って足止めを・・・!」
「駄目っ!却下っ!そんなことをして、悲しむのは誰だと思ってるんだ!」
イルファが走りながら最後の手段と言わんばかりに提案するが、貴明にあっさり却下された。
「ですが!このままでは私だけでなく、珊瑚様や瑠璃様・・・それに貴明さんまで殺されてしまいます!」
イルファがそう反論した瞬間、ロボット達が発砲してきた。
「やばっ!珊瑚ちゃん!瑠璃ちゃん!俺の前に!!」
貴明は、珊瑚と瑠璃を自分の前に行かせると、息を切らしながらも走った。
しかし、それも長くは続かなかった。
貴明の足が急にもつれる。
「・・・なっ!?ぐあっ!!」
一回転して、背中から落ちる。息が出来ない。
「「貴明!!」」
「貴明さん!」
三人の足が止まる。
立ち上がろうとしたが、膝が笑って立ち上がれない。
後ろからロボット達が、にじり寄ってくる。
もう駄目か・・・。
そう思った瞬間、そのロボット達の前列が・・・爆発した。

炎上しているロボット達の残骸の中から、スッ・・・と立ち上がる一つのシルエット。
何故かメイド服。
「HMXシリーズ?」
貴明が口にした言葉を、
「いえ、違います。あれは『HMX』シリーズではありません。」
イルファが制した。
すると、
「下がっていてください。・・・大丈夫です。貴方達を守るために来ました。」
女性特有の優しい声がした。
「貴女は・・・?」
「私は、MLG-001、コフィン・レイト。詳細は後ほど・・・。」
コフィンと名乗るイルファと同じようなアンドロイドは、腰からサブマシンガンを抜くと、指を引き金に掛け、狙いを定めずそのまま引いた。
ドルルルルルルッ!!・・・ガキン!ガキン!ガキン!
轟音と共に、金属の塊が四散していく。
「はあぁぁぁっ!!」
コフィンは飛び上がると同時に、マシンガンのマガジン(弾倉)を捨て、くるくると回転させながら、新しいマガジンに交換すると、また引き金に指を絞る。
そして、サブマシンガンをもう一つの手に持つ。
また、新たな轟音が響き渡る。
このままならいける!誰もが思った・・・まさにその時。
「「きゃあっ!!」」
珊瑚と瑠璃が、暴走したロボット達に捕まってしまったのである。
続けて、
「うわっ!」
「きゃっ!」
貴明とイルファも同様に捕まってしまう。
――くっ・・・!これじゃ、攻撃が出来ない!後ろからも来てるし、前には彼女達が・・・!!――
焦り、悩むコフィン。
だが、暴走したロボットよりもコフィンよりも早く、行動を起こした“者”がいた。
「適正行動・・・ミリタリーレベル3・・・センサー駆動・・・速やかに彼女達(ターゲット)を救出します。」
青い瞳が、珊瑚達を掴んでいたロボット達を見据えた。
ハンドガンを手にすると、目で確認出来ないような速さで、それを撃つ。
まさに、紙一重というものだった。
ロボット達の手や頭に銃弾がめり込んでいく。
「・・・助けて・・・くれたのか?」
腰を抜かしながらも、震えている珊瑚や瑠璃を抱きしめていた貴明が口を漏らす。
「ソウ・・・!」
コフィンが、青い瞳の少女の名を呼んだ。
「二人で片付けましょう・・・コフィンさん。」
「・・・了解・・・!!」
ジャキ・・・!!
二人のアンドロイドが舞った瞬間、辺りのロボット達が消えるように爆砕した。

「・・・追っ手が来ないうちに移動しましょう。」
「そうね。しっかりとついて来て下さい。」
二人のアンドロイド・・・コフィンとソウは、すたすたと貴明たちの前を歩いていく。
「どこに行くんや?」
不安になり、疑問をぶつける珊瑚。
「和樹さんの所・・・と言えば、分かりますか?」
前を警戒しながら、コフィンが柔らかな声で答える。
「和樹?・・・まさか!?」
珊瑚の顔がパアッと明るくなる。
「さんちゃん・・・和樹って誰なん?」
不安そうな表情で、珊瑚に聞く瑠璃。
「そっか・・・瑠璃ちゃん・・・覚えてへんのか。
貴明もおるし、丁度いい機会やな。
和樹は来須川のおっちゃんと一緒に、いっちゃんを育ててくれた人なんよ。」
元気にるーのポーズを取り、答える珊瑚。
「せやから・・・うちと同じいっちゃんの生みの親なんや~。」
先程の不安そうな表情は何処へやら・・・いつもの純真無垢な笑顔の珊瑚。
「でも、この頃会(お)うてへんし・・・和樹の所言うても、どこにあるんや?」
「トランスポート」
ソウが短く答えた。
「「とらんすぽーと??」」
「まさか・・・それって・・・転送装置!?」
疑問を浮かべる珊瑚と瑠璃とは対象に、貴明は驚いて答える。
「ご名答です。さぁ、乗って下さい!まだ、奴らが残っているかもしれないですから・・・!!」
コフィンは、貴明達をトランスポートの上に乗せると、コンパネを操作し始めた。
「質問なんですが・・・」
イルファが突然声を上げる。
「はい、なんでしょう?」
「・・・先程襲ってきたロボットも、知能を持っているはずです。
このトランスポートを使われる・・・という心配は無いのでしょうか?」
不安交じりの声で、コフィンたちに質問するイルファ。
「大丈夫です。その心配はありません。暴走したロボットというのは、大体が知能を司る、人間で言う『脳』の部分が壊れているのが原因ですからね。
ですから、このトランスポートを使って、私たちの転送先を知ることなんて出来ないんですよ。」
指で頭をコツコツと叩き、安全性を説明するコフィン。
「さて、準備が出来たようです。行きましょうか、ソウ。」
「了解。転送先・・・入力・・・座標『ZNO4H』・・・転送開始。」
ヴン・・・と、テレビが点く様な音がしたなと思った瞬間・・・視界がホワイトアウトした。

久遠「ハイ、とりあえずここで第一話終了。
この作品・・・何の作品だか分かった人いますか?(居るわけ無いですよね・・・
元々の作品は、『MLG』という名前の長編(予定だった)小説です。
受験などがあって、途中で断念・・・orz
でも、『ToHeart2 XRATED』という素晴らしい作品に出会い、この作品とクロスオーバーさせようじゃないか!ということになり・・・現在に至る、と。
まぁ、僕のオリキャラのMLGシリーズは、どことなーくですけどHMXシリーズのイルファさんにイメージが似ていましたからね。(結局そこかい!!
次回、第二話~共同戦線~をお楽しみにぃ!」
最終更新:2013年08月21日 16:58