掴み取った幸福



たくっちスノー、不破、翔太郎、或人は待合室で席に座り、扉を閉め切った上で話をする

たくっちスノー
「ここまでする必要ないのに‥‥‥」

たくっちスノー
「まさか、そんぐらいやべーって事なのか?」



不破
「お前は‥‥‥‥確かあの面々に居た」

翔太郎
「左翔太郎だ、普段は風都で‥‥‥探偵業をやっている」スッ

不破
「探偵?それが俺に用ってなんだよ?」

不破
「まさかA.I.M.S.に何かしらの不祥事があるとか言うんじゃないだろうな、天津じゃあるまいし」

翔太郎
「そうじゃない、或人共々頭に留めて欲しい事があってな」

或人
「それって忠告ってこと?」

翔太郎
「そうだ、そして‥‥‥この事は誰にも言わないように、関係者にも身内にも、俺達以外の革命団の面々にも」

翔太郎
「まだ俺の推理であり憶測に過ぎないからな‥‥‥」

たくっちスノー
「おう、分かった‥‥‥‥」

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一方響達は‥‥‥


「ねっ、奏」


「何?」


「今だから言えるけど、あたしちょっとホッとしてるの」


「へぇ‥‥‥‥」


「今までの人生ドン底だらけで‥‥‥辛いこと、しんどいことばっかで‥‥‥」


「あたしの味方と言えるような人なんてパパとママ、それと奏ぐらいだった」


「でも今のあたしにはあっちゃんふーちゃん、あと‥‥‥支えてくれるみんなが居る」


「今あたしは1人じゃないんだって、もう辛くて泣くことはないんだなって」


「でも流石に‥‥‥‥そろそろ頼ってもいられないわね」




「だってあたし達は、ファンを虜にするカリスマレディでしょ?」


「もうあんたに心配はかけない、これから手を繋いで仲良くやっていきましょ!」


「‥‥‥‥‥‥‥‥」




「うん」


「あ、アイス!アイス買ってかない?」




音ノ小路響は飛電或人達と出会い、数多くの挫折とひとつの勝利を得て、初めて一歩踏み出すことが出来た


彼女は今、幸せだった




最終更新:2020年07月26日 14:26