「いや、そこまで設定考えたのは褒めてやるけどさ」
「設定とかじゃなくて、事実ですっ」
「なら証拠見せてみろよ」
「証拠?」
「ああ、証拠だ。お前魔術王とかだったよな? なら魔法使って見せてよ」
舞人はにやりと笑ってみせた。
所詮ただのデンパ相手ならば、これで何も出来なくなって破綻してはいさようならだ。
「わかりました。では……」
ルネは口早に呪文を唱えた。
「な、なんだ? 何する気だ?」
「ファイズ」
「うおおおっ!?」
いきなりのルネの奇行に狼狽しはじめた舞人は、続く不可思議減少に声を上げて尻餅をついた。
ルネの指先から野球ボール大の火の玉が現れたのだ。
「初級の攻撃呪文です。本当はもっと凄いのも使えますけど、結界の維持に魔力を宛がってますから……勇者様?」
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最終更新:2007年05月04日 14:43