桜井誠(在特会会長/当時)・朝鮮大学校前脅迫事件(2008年11月~11年11月)
- 2008年11月~2011年11月:桜井誠・在特会会長(当時)、朝鮮大学校前で脅迫的言動を繰り返す。
法務省が公表した街宣の内容◇
<2008年11月9日>
「朝鮮人を日本からたたき出せ」
「犯罪朝鮮人を東京湾にたたき込め」
<2009年11月1日>
「我々は徹底的にやりますよ。朝鮮人の犯罪がなくなるまで、朝鮮人、犯罪朝鮮人を日本からたたき出すまで、我々は絶対に闘いをやめない」
<2011年11月6日>
「そこで聞いている朝鮮人ちょっと出て来いよ。たたき殺してみせるから出て来いよ。日本人をなめんじゃねえぞ、ゴキブリども」
「君たちもね、北朝鮮人のプライドがあるならちょっと出て来い。金正日のためにここでなぶり殺しにされろよ。殺してやるから出て来いよ」
「いつまでもいつまでも日本人が黙っていると思うなよ。お前たちはね、あまりにも多くの血を流しすぎた。次はね、我々がお前たちの血を流す番だ」
(毎日新聞〈
ヘイトスピーチ 元在特会代表に「脅迫的な言動しないで」〉より。
英文記事も参照)
- 2011年11月6日:桜井誠・在特会会長(当時)、朝鮮大学校前で在日朝鮮人の殺害等を宣言。
- 2015年10月24日:桜井誠ら、法務省人権擁護局による事情聴取後に法務省まで街宣を実施。
- 12月22日:法務省人権擁護局(東京法務局)、桜井誠・在特会前会長に対し、文書で勧告。
- 報道
- その他関連記事
- 桜井誠
- on ツイキャス:「ヘイトスピーチの定義が無いから勧告に従う義理や義務が無い。これまで通りやる。朝鮮大学校に行った時の話なんていつの話題だ。法務省にお仕置きが必要。どんな勧告が出ようが従う意思はまったくない。正しいことをやっているんで。テロリストの朝鮮人を叩き出せというのは当たり前の話」(要旨。7月22日19時~の放送。54分40秒あたりから本件に言及)
- on Twitter:「~法的拘束力が何もないものに従う義務はなく拉致事件を現在進行形で起こしている北朝鮮の問題、反日教育テロ称賛を繰り返す朝鮮学校の問題に対してこれからも国民として激烈に抗議する意思に些かたりとも変わりはありません。」(2015年12月23日-9:00)
- ニコニコ動画〈【ヘイトスピーチ初勧告?】法務省からの通達を破るかっこいい桜井誠!〉(文字おこしも参照。勧告書を破り捨てる様子は6分あたりから。桜井誠のニコニコ生放送・12月24日放送分を編集したもの)
- その他在特会関係者・支持者
- 八木康洋・在特会会長:「4年前からやってもいない街宣について、今後さらに行おうとしているかのように勧告するのは、法務省の人権侵害だ」(朝日新聞の記事より)
- 桜田修成(新社会運動):「われわれに対してヘイトスピーチ中止の勧告だと、バカやろ」「もう法務省はいらない。警務省にしろ」「かつては内務省というよい省があった。その権限を残すべき」「法務省は帰化人の官僚がたくさんいる」(2015年12月25日の警察庁前街宣より。発言抜粋参照)
- 瀬戸弘幸ブログ〈「 在日朝鮮人は犯罪者と決めつけている」〉
- (参考)有門大輔ブログ〈孤塁の右派・新風を襲う試練〉(冒頭)
- 勧告の概要(桜井誠が12月24日の生放送で読み上げた内容に基づく)
勧告
前記各行為は、前記A氏およびB氏らに対し、その身体、生命に危害を加えかねない気勢を示して畏怖させた上、その状況をインターネット上で公開して同人らに精神的苦痛を与える違法なものである。さらに、貴殿の言動は、在日朝鮮人を犯罪者であると決めつけ、これに対する憎悪、敵意を煽り、また、暴力行為をそそのかすことを内容としており、在日朝鮮人である前記A氏及びB氏らの人間としての尊厳を傷つけるものであって、人権擁護上、看過することができない。
よって貴殿に対し、自己と異なる民族、異なる文化を有する者らと相互に人格と個性を尊重し合いながら共生することの重要性を理解した上で、前記各行為が他人に強い恐怖感、苦痛を与え、違法なものであることを認識し、反省するとともに、今後、決して同様の行為を行わうことのないよう勧告する。
- 12月28日:「行動する保守運動」の一員である新社会運動、法務省前で勧告に対する抗議街宣を実施。
- 2016年2月13日:ニコニコ動画など複数のサイトが問題の動画を削除していたことが判明。
【記者】
ヘイトスピーチの動画がインターネット上に公開されている問題について,その動画について,法務省が削除を要請し,実際削除に至ったという事例がありましたが,これについての所感及び今後の取組について教えてください。
【大臣】
法務省としては,今後も引き続き本件と同様の被害申告等を受け,人権侵害の疑いがある事実と認められた場合は,人権侵犯事件として立件し,適切な救済に努めるとともに,啓発活動にも,より積極的に取り組んでまいりたいと考えています。
- 3月10日:桜井誠、法務省勧告へのニコニコ動画の対応等を理由に、この日の放送をもってニコニコ動画の「行動する保守運動」アカウントを休止させると発表。
- ニコニコ生放送〈Straight Talk 最終回SP ~ さらば!桜奉行 ~〉(「本放送をもって行動する保守運動のニコ生アカウントでの放送は当面の間休止します。長年のご愛顧ありがとうございました。」)
- ニコニココミュニティ-行動する保守運動:「コミュニティ休止のお知らせ (H28/3/10) 平成28年3月10日(木)放送の『Straight Talk 最終回SP』をもって当コミュニティは休止致します。皆様には長年にわたるご愛顧に心よりの感謝申し上げます。/引き続き行動する保守運動の生放送は ツイキャス〔URL略〕 Youtube live〔URL略〕にてお楽しみ下さい。」
- 桜井誠ブログ〈ニコニコ動画からの撤退について〉
- 報道
- 3月18日:有田芳生・参議院議員、参院予算委員会で法務省勧告について取り上げる。
有田芳生議員「(略)勧告を出されているが、どういう内容でしょうか」
岩城光英法務大臣「お尋ねの勧告の内容でありますが、元代表者の行動が被害者の生命・身体に危害を加えかねない気勢を示して畏怖させる違法なものであり、被害者らの人間としての尊厳を傷つけるものであるなどとして、反省し、今後同様の行為を行わないことなどを東京法務局長が元代表者に勧告をしたものであります」
有田芳生議員「(略)だけどこの前会長は、インターネット上で、その法務省から来た勧告、封筒を破いて、勧告文をネット上でびりびりびりびり破いた。さらには、今後同様の行為を行うことのないように勧告されたにもかかわらず、いまだヘイトスピーチ、差別の扇動を行ってる。3月6日も銀座で先頭に立ってやっておりました。そうなると、法務大臣も含めた法務省の権威ってのはいったいどうなるんだと。そういう勧告に従わなかった場合ですね、それをほっとくのか、あるいはさらなる対応をとるべきだと私は考えておりますけれども、大臣、いかがでしょうか」
岩城光英法務大臣「ご指摘のようにですね、勧告の対象者がこれに反する対応をことさら公開していることにつきましては大変遺憾だと存じております。法務省の人権擁護機関におきましては、対象者の行為を違法なものと認定して、そのことを明確に指摘し、反省と、同様の行為を二度と行わないことを勧告したものであり、そのことは何ら揺らぐものではありません。法務省の人権擁護機関としましては今後も、同様の人権侵害行為についてはその違法性を指摘し、必要な勧告等の措置をとってまいりたいと考えております。そして、いわゆるヘイトスピーチをなくしていくためには、社会全体の人権意識を高め、こうした言動が許されないことであるという認識を広く行き渡らせることがけっきょく重要であり、今後も引き続き、ヘイトスピーチを許さないという姿勢を明確に示し、粘り強い啓発活動を通じて強く(動画終了)」
(
You Tubeにアップされた動画より)
2015年12月22日:
自称「行動する(社会)運動」の襲撃事件等から移植する形で新規ページを作成し、2015年10月以降の動向を追加。
(略)
2016年2月28日:動画の削除の項(2016年2月13日)に民団新聞の記事と桜井誠のツイートを追加。
2016年3月16日:「行動する保守運動」ニコニコ動画撤退の項(3月10日)を新設。
2016年3月18日:「行動する保守運動」ニコニコ動画撤退の項(3月10日)にBuzzFeedとハフィントンポストの記事を追加。参院予算委員会の項(3月18日)を新設。
最終更新:2016年03月18日 18:40