この記事には魔法少女まどかマギカのネタバレを含みます

概要


架空の島を舞台に、製錬・合成をした代償として「課金者」となり、人知れず合成・製錬を行うことになった旅人達に降りかかる過酷な運命を、優れた課金者となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった主人公・みさとを中心に描く。
極師アニメーション(極アニ)制作による初のオリジナル作品である。
緻密でカオスな設定のストーリーに、キュートでケモノらしい絵柄のキャラクターが組み合わされている。


メインキャラクター

美聖

主人公。極師団に所属する少女で、ギルド内では編集委員を努めている。
その平々凡々な人格とは裏腹に、本編時間軸では課金者としては途方もない腹黒さと、素質を持っており、執拗にペンギー大帝から契約を迫られることになる。

「こんなの絶対おかしいよ(鬱箱のペット出現率について)」
「今日までネイトと合成してきたみんなを、希望を信じた課金者を、私は泣かせたくない。笑顔でいてほしい」
「それを邪魔する爺なんて、壊してみせる、変えてみせる」
「これが私の祈り、私の願い」
「さあ!叶えてよ、ケモナー!!」


クロワール

ある晩、美聖がみた夢の中のメガロポリスに現れ、その翌日に美聖がいる極師団に入団してきた。容姿黒ずくめ・魔力極振・クエスト万能。性格はへたれでマゾい。長い黒髪をかき上げるのが癖。美聖に対して、カオスな発言と迷言を繰り返す。
元々の時間軸では、課金者として合成する美聖に憧れる、病弱かつ引っ込み思案であったが、最強最悪のNPC「アルケミストの夜」(ネイト)との合成で美聖が乙合成の連続で、破産するのを目の当たりにして、美聖の悲劇的な最期を阻止することを決意。
契約の際の課金した「ネイトの秘薬」を使用する。

「そうよ。これは課金者のためのもの。貴女達には、(チャージクーポンに)触る資格なんてない」
「絶対にお前の思い通りにはさせない。ペンギーた……いいえ、ケモナー
「どうして?…どうしてなの?何度やっても、ネイトに勝てないッ」


蓮牙

美聖の同級生にして親友。いつも仮面を付けている。
強力な治癒能力を持っており、例え即死しても一瞬で回復する事が可能。後にはグレイズして戦う戦法も用いるようになる。
その後は美聖や紅戦の言葉にも耳を貸さず無謀なMAX絵を描きを続け、心身ともに筋肉ムキムキマッチョマンの変態野郎になり、「鍛冶屋のNPC:MAX」へと変貌し紅戦と相討ちになり消滅した。

「神合成も、神精錬も、ないんだよ」
「これからのメガロポリスの平和はこの課金仮面が、ガンガン守りまくっちゃいますからねー!」
「わたしって、ほんと仮面」


ミルククロス

極師団の古参で、美聖の先輩でもある課金者。
Gvに巻き込まれた美聖と蓮牙の窮地を救い、二人の相談役となり課金者の存在と契約することの覚悟を説く。
数年前に帝国軍とのGvで団員を失い、自身も瀕死の状態にあった中、そこへ現れたペンギー大帝と「生き残るため」に契約して課金者となった。
戦闘では自信の身のこなしを生かしたハイキックやジャズコンボ、さらに必殺技「ティロ・フィナーレ(物理)」といった接近戦を披露している。
また、自身の魅力を用いて対象の魔法を封じるチャームウインクを操る。
ドロップアイテムの為、チャームウインクでクロワールを封じた直後の戦闘で「焼入れのNPC」に隙を突かれ、美聖と蓮牙の眼前で凄惨な数値で破産を遂げる。

「さて、それじゃ課金者体験コース第一弾、張り切っていってみましょうか」
「もう乙合成も怖くない!」
廃課金課金スパイラルを産むなら、みんな破産するしかないじゃない!」


紅戦

ミルクの死後、極師団を自分の縄張りにするために現れた課金者。頭の角が特徴。
自分の善意が団員を引退させたという後悔から「課金は人のためにならない」という信念を持つに至り、以後は「課金は自分のためだけに使う」という信条で行動している。
自分と同じく「他人のための課金」から課金者になった蓮牙に強い関心と反発を持ち、最初は敵対関係にあったが、徐々に助言を与えるなど気にかけるようになる。
課金者になった当初同様にハッピーエンドを信じ、課金NPC化した蓮牙を元に戻すために製錬するが、刀を折られてしまい最期は破産課金と引換に製錬lv11を出し、共に「鍛冶屋のNPC:MAX」と共に消える。

マグカップを粗末にするんじゃねぇ殺すぞ!」
「心配すんなよ蓮牙。一人ぼっちは…寂しいもんな。いいよ、一緒に課金してやるよ。蓮牙」


ペンギー大帝

「課金の使者」を名乗る。その正体はケモナーと呼ばれる、性癖の端末。見た目は(◕‿‿◕)ではなくアオアシラのような姿をしている。
物語当初は課金者たちに対して友好的な態度で接しているが、ペンギー大帝の目的は爺の寿命を延命させるため、バルーきゅんハァハァするために、カバリア島の旅人を利用してリアルマネーを搾取することであり、旅人達の犠牲については「いずれTSが3DTSにするための前払い」や「自分たちの目的を達成する為の捨て駒・道具・奴隷」、「ノーステイルメイプルストーリーのほうが面白いよ!」くらいにしか考えておらず、搾取後のTSや犠牲になる課金者達へ配慮する素振りはない。
再構成されたTSでは、敵対的な関係だったクロワールと共にMOBとの戦いに参加している。

「僕と契約して課金者になってよ! 」
「わけがわからないよ」
「いや、殺すよ?申告しとく理由もないし、それにこの手のレベル上げしちゃってる人見てるとイライラすっからさー」


NPC

「合成」の課金NPC / アルケミストの夜

歴史上で語り継がれる、単独の課金者では対処する事ができない超弩級の課金NPC。名前は公式ではネイトとされていて、作中では「アルケミストの夜」という通称で呼ばれている。性質は「乙」。
物語冒頭においてマリンデザートに出現し、後の第10話では黒悪が体験した過去の時間軸の出来事として同じ状況が回想される。その力は他のNPCとは比べ物にならない程の強大な代物であり、時間軸によっては美聖やミルクの命を奪っている。(破産的な意味で)
第11話においては、多数のグリーンエリクサー、ブラックエリクサー、パープルエリクサー、ピンクエリクサー、バイオレットエリクサーなどをネイトの秘薬と組み合わせて用い、総力を尽くしてアルケミストの夜に挑むものの、全く太刀打ち出来なかった。
最終話において、美聖が課金者として契約した際に、その対価となる願いとして「過去から未来に至るまでの乙合成の消滅」を望んだことで消滅した。


「焼入れ」の課金NPC / 雪澄

白いマントにKIBATSUな姿をしたNPC。性質は「淑女」。普段は動かないが、かつて某王国の大佐の目をつぶした光を出すことができ、更には何度も蘇る事ができる。好物はパンツだが、様々な服を作り出す能力を持ちながらも、パンツだけは作れないと設定されている。
かつて某パンツキャラの内側になりたいと懇願し、死んでいった者のなれの果て。
第3話に登場した際には、メガロの銅像に産み落とされたソウルシードから結界を作り出して孵化した。ミルククロスから一方的な攻撃を受けチャームウインクによって封印されるが、彼女がMPを使い尽くした所を見計らって反撃に転じ、目も当てられない焼入れ結果を出してryした後、全身を食らい殺した。その直後に現れたクロワールには終始翻弄され、バインドインフェルノばくたけによって倒された。また、スピンオフの漫画作品『みじん☆マギカ』にも登場し、その際にはミルククロスに倒されるが、彼女からは「AFKしていたらやられていた」と評されている。
ミルククロスを倒すNPCという役柄上、ミルククロスのRLでは戦いづらい相手として設定されている。作中でミルククロスを食い殺す場面は話題になるのと同時に物議も醸した。その後公式グッズ(マイショップ)やコミケでのコラボレーションにも登場し、これらの展開で「雪澄」という名前が明かされている。現時点では読み方が明言された、数少ないNPC。



サブタイトル


第一話「メガロポリスで逢った、ような…」

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時にはほくそ笑む、
そんな平和な日々を送る美聖。
ある晩、美聖はとてもカオスな夢を見る。

その日も訪れるはずだった、変わらぬ日常――。
しかし、訪れたのは非日常――。

ギルド、極師団に入団してきたクロワール。
美聖が夢で見た瓜二つの容姿をした黒っぽい人。

偶然の一致に戸惑う美聖に、クロワールは意味深なばくたけを投げかけるのだった・・・。


第二話「それはとっても悔しいなって」

クロワールに襲われたペンギー大帝を助ける途中、
迷い込んだのはカオスな空間。
絶対絶命のピンチに陥った美聖と蓮牙を救ったのは一人の課金者。
ミルククロス。

その後二人が誘われたのは、ミルククロスのマイルーム。

語られしは、ペンギー大帝に選ばれし者に与えられる資格。
課金者という存在、そして課金NPCという存在。

ポイントを貰えるチャンスと、その先に待つ過酷な使命。
悩む二人に、ミルククロスは「自分の製錬に付き合わないか」と提案をするのだった。


第三話「もう乙合成も怖くない」

ミルククロスの課金者体験コースにも慣れつつある、美聖と蓮牙。
ただし、肝心な課金は未課金のまま。

悩むふたりに明かされた、ミルククロスの過去。

「課金の内容が、自分のための事柄でなくてはならいのか?」と問う蓮牙に、
ミルククロスは、厳しい口調で「他人に課金するのなら、なおのこと自分の欲しいアイテムをはっきりさせておかないと」と嗜めるのだった。

翌日の放課後、
固焼きたまごの見舞いに行ったと蓮牙と付き添いの美聖は、
その帰り道、偶然にもメガロの銅像前で孵化しかけたソウルシードを発見する。
放置すれば、大惨事になりかねない事態に、蓮牙はペンギー大帝と共に見張りを、美聖はミルククロスを助けに呼びに走るのだった。


第四話「神合成も、神精錬も、ないんだよ」

ミルクと焼入れのNPCとの壮絶な戦いの翌日、訪れたのはいつもと変わらない平和な日常。

課金者の敗北の結果を目の当たりにした美聖と蓮牙は、課金の世界に関わったことの重さを実感し、課金者になることを諦める。

その日の夕方、誰もいなくなったミルククロスのマイルームを訪れた美聖は、帰り道、メガロポリスの広場でクロワールと出会う。

夕日の中、並んで歩く二人。

課金者としての破産することの現実を語るクロワールに、美聖は切ないほど腹黒い言葉をかけるのだった。


第五話「後悔なんて、あるわけない」

課金者として、NPCの手から美聖とあやなみんを救った蓮牙。
ペンギー大帝との契約により課金をした今、その心は清々しく、開き直り、課金者となったことに後悔はない様子。
反対に美聖は蓮牙よりも先に課金者になる決意をするも、諦めてしまった自分に悩む。

固焼きたまごの両親、CASTが集まり、
メガロのステージで開かれたのは、固焼きたまごの折れた剣の修復祝い。
そこで、父の手から、かつて自分が愛用していた苺ヘッドを渡される。
始めは躊躇するも、意を決してハイプレッシャーを披露する固焼きたまご。
まったく衰えていない戦艦の才能に、気絶していくCAST一同。
その光景を見た蓮牙は、至福の喜びをかみ締める。(CASTが気絶的な意味で)

一方、メガロの銅像の上には、そんなステージ上での蓮牙の動向をうかがう紅戦の姿があった。


第六話「こんなの絶対おかしいよ」

蓮牙と紅戦の戦闘現場に、突如現れたクロワール。
戦闘の仲裁に入った黒いのは、ばくたけで蓮牙をひるませ、
それを見た紅戦はクロワールを警戒し、その場を離脱したことにより、
戦闘は終息する。

翌日、紅戦の乱入により取り逃してしまったNPCの痕跡を探す蓮牙と美聖。
戦闘の痕跡が残るその現場で、紅戦との平和的な解決を提案する美聖と、
命を賭けた課金者同士のPvに覚悟を決めた蓮牙。
二人の意見は擦れ違ってしまう

そんな二人のやりとりの一方、
コーラルビーチでは、とある目的のため、クロワールは紅戦と接触するのだった。


第七話「本当の乙合成と向き合えますか?」

課金者となった自分の残高の真実を知った蓮牙。
「うわっ。私の時給低すぎ…?」
課金者の運命を受け入れてまで叶えたリペアパウダーと、その代償の大きさの間で揺れてしまう。

そんな自宅でふさぎこむ蓮牙の元に現れたのは、敵対していたはずの紅戦。
彼は蓮牙を外へと連れ出し、とある廃墟の学校へと誘う。

そこで紅戦の口から語られたのは、自身が課金者となった理由。
果たして彼の真意とは――


第八話「爺って、ほんとバカ」

自らの被弾も意に介さずグレイズし、ただ目の前のNPCにシャワーオブアロー撃ち込む蓮牙。
復活の書のおかげで最終的には無傷で初級変態眼鏡のNPCに勝利するも、もはや憔悴しきった様子。

その帰り道、絵茶をしていた蓮牙の様子を見かねた美聖は、蓮牙の鍛冶屋おっさんの絵について、口を出してしまう。
あやしい電波ばかり受信する蓮牙に追求する美聖のその言葉に、蓮牙はついに感情を爆発させ、その場を携帯電話ADでワ-プしてしまう。

蓮牙のソウルシードは、黒く黒く濁っていくのであった。


第九話「そんなの、MAXが許さない」

漆黒化した蓮牙のソウルシード。
そのソウルシードは孵化し、新たなNPC「MAX」が現れる。
蓮牙の身体を抱え、迫りくる製錬に一方的な「パウダーオカイアゲ!」状態の紅戦。
NPCの製錬に割って入ってきたクロワールは、紅戦を先導し鍛冶場から脱出する。

一方みさとは、蓮牙の捜索途中、重い足取りで歩く紅戦とクロワールの姿を見つける。変わり果てた姿(MAX的な意味で)となった蓮牙の前で泣き崩れる美聖に、
クロワールは冷淡な口調でソウルシードの最後の秘密を語り、その場を立ち去る。

その日の深夜、紅戦の元に現れたのはペンギー大帝。
ペンギー大帝と蓮牙の身体を元に戻すことについて話す紅戦は、その会話の中で一縷の可能性を見出す。
翌朝、紅戦はクロワールと狩り途中の美聖を呼び出し、驚きの提案をするのだった。


第十話「もう、イベントアイテムにも頼らない」

それはとある黒い青年の転校風景。
必要以上に緊張し、萎縮する気弱そうな青年は、
極師団の全メンバーの視線を一身に浴びながら、慣れない自己紹介をする。

休み時間、押しかけて興味津々に質問をしてくるメンバーたちに、
気圧されておどおどしている彼を、その場から連れだしてくれたのは、クラスの編集委員を名乗る少女。
優しく腹黒い笑顔を向ける彼女は、自分を名前負けだと感じる黒いのに対し、カッコいい名前だと言う。(厨二的な意味で)

長らくのBAN生活により、ゲルダも、イベントアイテムの数も他のメンバーに劣る彼は、
劣等感に肩を落として帰宅する途中、ふとしたことでNPCの会話圏内に迷いこんでしまう。
彼の絶対絶命のピンチに現れたのは、二人の課金者だった。


第十一話「最後に残った緑襟草」

雨の中、しめやかに行われた蓮牙の破産宣告。
うつろな目をして家に戻った美聖は、玄関で出迎えたひつぢぃへの挨拶もそこらにマイルームに入ってしまう。
一人悲しみに暮れるみさとの元に現れたのはペンギー大帝。
蓮牙達の経済的な死について冷たい口調で語るその姿に、さすがの美聖も怒りを感じる。
そんな美聖の態度が理解できないペンギー大帝は、
自分たちと廃人がこれまで共に歩んできた歴史と、ついでにディズニー版ロビンフッドを語るのだった。


第十二話「わたしの、最高の合成」

一人アルケミストの夜に挑み、深手を負ったクロワール。(経済的な意味で)
何度挑戦しても最低値のくやしさ、自分の行為がかえってみさとを苦しめることになっていたことへの絶望で、自らのソウルシードを黒く染め上げていく。
そんなクロワールがぼろぼろになるまで見計らって現れた少女、みさと。
みさとは、決意のまなざしでアルケミストの夜を見据え、クロワールに言い放つ。

「叶えたい願い事をみつけたの」

課金者となる者の運命を全て知った彼女は、
果たして何を願い、どんな決断を下すのか?

元ネタ

元ネタは魔法少女まどか☆マギカである。


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最終更新:2012年04月11日 09:13