大樹の村

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大樹の村 - (2019/12/10 (火) 02:40:08) のソース

|【名前】|大樹の村|
|【読み方】|たいじゅのむら|
|【分類】|地名|

**【詳細】
作品のメイン舞台となる村であり、[[死の森]]のど真ん中に存在している。

異世界に転移するに伴い、[[街尾火楽]]が[[創造神]]に"&bold(){人があまりいない場所}"を転移場所に願った結果、創造神のミスで死の森のど真ん中に転移する羽目になり、
転移場所の近くにあった大きな木を中心に周囲を開墾、[[クロ]]ら[[インフェルノウルフ]]、[[ザブトン]]ら[[デーモンスパイダー]]という森きっての魔獣達を従え、
さらには[[吸血鬼]]の[[ルールーシー=ルー]]、[[天使族]]の[[ティア]]、[[ハイエルフ]]の[[リア]]ら一族を始めとする移住者達が集まり村として成立した。

死の森の大地は極めて硬く、そこに生育する木も特殊で伐採もままならず開墾には極めて不向きな土地であるため、
実際に村を目にするまでは死の森に人間が暮らせる場所があるというのを信じない者が大半だった。
[[農業神]]が与えた[[万能農具>グライム]]の力で火楽のみ開墾が可能だったため、村としての体裁を保つことが出来ている。

万能農具の力により火楽の持つ地球の知識をベースに作物が作れるため、この村の作物は非常に評判が良く、
その材料を使って作られた酒も美味なためこの村で作られた農作物、加工品は魔王国などで貴族用として高値で取引されている。
野菜とは別に、貴重な薬草、育てるのは不可能と言われる薬草も多種多様且つ大量に栽培されている。

死の森がフィルターとして機能しているが故に踏破出来る相応の者しか村に辿り着くことができず、
長閑な農村の光景とは裏腹に[[魔王>ガルガルド]]をRPGのラスボスとするならこの村は裏ボスも斯くやな実力者の巣窟となっている。

だが褒賞メダルの導入に合わせて村長(=火楽)がメダルに限らず窃盗や恐喝、搾取を禁じ、犯した場合は厳罰=村から追放と定めたこともあって
これほどの戦力と個性が集中していながらも行儀の良い善良な村民しかいない。…血の気の多さはともかくとして。
コミック版では火楽が「牢屋とかはやり過ぎだし」と追放は甘いかな?と思っているシーンが追加されているが、村民からしてみれば
この世界で最も優れた衣食住娯(&color(white){%%あと種馬=火楽%%})を備えたこの世の楽園からの追放・絶縁に等しく、むしろ牢屋の方が圧倒的に甘いくらいである。そりゃ行儀良くもなる。
ともあれ別に犯罪など犯すまでもなく十全に満たされるため、行儀良く生活することや厳罰の存在自体に対する不平不満を持つ村民はいない。

村の名前の由来は、村の中心に生えている大樹から。
この木は実は意思を持っていて、結構住人たちの行動にツッコミを入れていたりする。
なおザブトンはこの木が考えていることがわかるらしく、村長との橋渡しをやっているようだ。
最近では[[ルィンシァ]]が[[世界樹の苗>世界樹]]を持ち込み、それが急速に成長。「世界樹の村」になるのもそう遠いことではないかもしれない。

住民は大部分が女性であり、男性は村長など数えるほどしかいない。
また村長が万が一万能農具を使えなくなると、魔獣はともかく開墾や農作業ができなくなってしまうため、
それを補うべく住民を集めようとした結果、[[一村]]、[[二村]]、[[三村]]、ある条件を満たしたことで接近してきた[[太陽城]]を占拠した[[四村]]、
そして[[転移門]]の存在を隠すためのカムフラージュとして森の外に作られた[[五村]]が作られることになった。

四村までは村長のことをよく知っていて交流もあるが、転移門を隠すための五村だけに関しては交流が他の村に比べて少なく、
その交流の少なさが災いしてトラブルが起きることがしばしば。

村で作られた作物は一村を始めとする大樹の村に属する村々に配られることもあるが、[[ゴロウン商会]]と取引し、知る人ぞ知る超高級食材として貴族などに卸されている。

下手に突っつこうものならドラゴンが暴れだすような場所であるため、村の存在は基本的に魔王や[[宗主>ヴァルグライフ]]によって厳重に秘匿されており、
大々的に移民を募って数千人が暮らす五村の規模であっても大樹の村の正式な場所を知るのは[[ヨウコ]]や[[ユーリ]]などごく一部の者に限られる。
そのため600話近い現在においても尚、村を知る者はごく限られている。

村に移動する手段は空を飛ぶか死の森を突破する、もしくは[[ビーゼル>ビーゼル=クライム=クローム]]等の限られた転移魔術の使い手が村に移動する際に一緒に連れてきてもらうくらい。
死の森のど真ん中という立地が村の秘匿性に役立っていると言えるが、その分周辺の街などとの交流が限られてしまっており、&bold(){村の常識が世界の非常識}となっているのがかなり多い。

常人には踏破の厳しい森の奥地、エルフに吸血鬼に天使から竜まで様々な種族が暮らしている、そのほぼ全員が非常に強い、死病を治せる薬が作れる、世界樹がある、有力者によって秘匿されている、竜に育てられている少女がいる等
ファンタジーなRPGにおける秘境の地に定番なおいしいシチュエーション的要素がたっぷり詰まっている。
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