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Ver3.1 |
全長(通常時) |
1.44[meter] |
幾日目の夜でありましたでしょうか。若者はとうとう飢えと疲労で、大木の根元に倒れ込んでしまったのでございます。 動けずじっとしていると、次第に夜に目が慣れてきました。若者はぎょっとしました。 そこには、沢山の動物の死骸が転がっていたのでございます。かすかに動く者は自分と、目の前の息絶え絶えな小鳥のみ。 どうやら、ここが迷いの森の終着点か...若者は、死を覚悟しました。 すると、そんな若者を哀れ思ったのか、大木が身を震わせ若者の前に、一粒の果実を落としたのでございます。 数日ぶりの食べ物でございました。若者は必死に手を伸ばし果実をつかむと ――弱った小鳥に与えたのでございます。 小鳥は、果実を一口かじると、すぐに元気になり、飛び上がって若者に礼を言いました。 「助かったぞ人の子よ。その心、そしてその紅き隻眼...ぬしには王の器があるようだ。私はぬしを導こう。」 小鳥がばさぁと翼を大きく広げると、その姿はみるみると大きな三本足の黒鳥に変わっていくではありませんか。 ――『紅蓮古事記』其の伍 |
体重 |
56[kg] |
生息域 |
日輪の中 |
主人 |
天照大神 |
司るもの |
天・地・人 |
役目 |
王たる者を導く |
イラストレーター |
内尾 和正 |
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