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Ver3.4(VerRe:3.0) |
Ver3.4(VerRe:3.0) |
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Ver3.4(VerRe:3.0) |
身長 |
1.7[meter] |
体重 |
52[kg] |
最高速度 |
126[km/h] |
目的 |
真の贖罪 |
かつての位階名 |
パワーズ |
かつて仕えし天使 |
四大天使のひとり |
イラストレーター |
NAJI柳田 |
フレーバーテキスト |
光も、温もりも、何もない紅い虚無の海に漂い、名も無き能天使は一人、胸の痛みにうずくまり、膝を抱えて泣いていた。死の間際、彼女は紅き輝きに触れ、初めて“主”の声を聞き、そして知った――“断罪の天使”として、自分が行った全ては、赦されざる罪であったことを。
――また、あの時の夢か。
目覚めた彼女は、胸の痛みに顔を歪ませて呟いた。その痛みは『絶対死』から蘇っても、消えることはなかった。贖罪として、自らを封じた紅き王と共に、大陸を救うため戦ったが、それでもそれは胸の奥に留まり続けた。
――主よ、なぜ私をお救いくださったのですか…?
あの日以来、主が語りかけてくることは無かった。犯した罪をつぐないきれていないことは解っていた。しかし、それでも、この痛みが消えないのであれば、いっそ――堕ちよう。彼女が二枚の白い翼を自ら掴んで手折ろうとしたその時、虚空より光がさし、懐かしい『声』が響いた。
《おやめなさい――もはや、『罪天使』である貴方が主の声を聞くことは叶いません。しかし、それは主が貴方を愛し、その罪を赦そうとしているからでもあるのですよ》
それは、とても温かく、懐かしい…かつて彼女ら能天使たちが仕えていた、主の寵愛めざましき“あの方”の声だった。
――貴方は…! どこにおいでなのですか…!? これはいったい……!
「“神の声を聴く者”の悪意が、この世界を混沌に導こうとしています。 今の“分かたれた”私では、彼の者の暴挙を止めることはできません。 ですから、主は貴方を地上に遣わしたのです。」
――しかし…私は罪にまみれた一介の能天使、主の意志を全うすることなど…。
「いいえ。 あなたは『罪』を知りながらも堕天せず、天使であり続けた『罪天使』。 その存在は、既に天使の理から外れています。 故に、かの者であっても、あなたの存在を感じ得ず、支配することはできない。 もう、貴方は名もなき能天使などではないのです。 あなたに名を授けましょう…」
天が煌々と輝き、あたたかな光が彼女を包んだ。
「エクシエル――これは主より預かりし貴方の名。 主は貴方をいつも見守っておいでですよ」
その名を聞いた瞬間、彼女の胸の痛みが嘘のように消え去り、代わりに胸の奥からゆっくりと何かが広がった。その温もり――“主の真愛”に気付いた彼女は、一粒の涙を流し、翼を広げ飛び立った。再び、紅き輝きの元へと。 |
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