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Ver3.4(VerRe:3.0) |
Ver3.4(VerRe:3.0) |
身長 |
1.77[meter] |
体重 |
64[kg] |
現在の所属 |
陸軍情報部 |
年齢 |
100歳以上 |
忍流派 |
甲州流 |
剣流派 |
二天一流 |
イラストレーター |
風間 雷太 |
フレーバーテキスト |
その二刀は叛逆の象徴だった。
二刀は元々一つの刃であり、その名を村雨丸といった。 さる無名の名匠の手により生みだされ、殺気を持って刀を振れば、水気を持って血気を切るといわしめた。
村雨丸は、名刀として将軍家に伝わるも、その刃の持つ魔性故か、 数奇な運命により反幕の徒の手に渡り、ひと時幕府軍を打ち倒し、 両者和解の末、将軍家へと奉還された。
その後村雨丸は、天下に仇なす妖刃として、 二つの刃に打ち分けられ、密かに将軍家縁の者に受け継がれていくこととなる。
しかし、戦国の世を経て新たな天下がおとずれた時、 かの刃の一振りが再び表舞台へと現れ、新たな将軍の縁者の血を次々と吸った。
時の権力者たちは、この二刀を、まさに血に飢えた叛逆の妖刀と恐れた。
「…なるほどね 知れば知るほど俺向きの剣だよ。 俺はね、この二刀を扱うためだけに、大昔に天下無双… クク、鼻で笑ってしまうがね、まぁ、そんな剣も修めた。 『教会』の奴らの力をかすめ取り、この老いぬ体も手に入れた。 別に誰かを支配したいというわけではないんだよ。 ただね、俺は“支配している奴”と言うのが堪らなく嫌いなんだ。 俺もこの妖刀と同じ、生まれついての反逆者なんだろうね」
かつて、歴史の裏で幕府を葬った男は、そうほくそ笑んで報告書を投げ捨てた。
「一刀は行方知れず、もう一刀… 村雨のありかは、村雨丸が奉じられた鎌倉殿の執権… 北条ゆかりの忍衆が知る、そんなところか。 この特務機関というのは、なかなかに役に立つね。 それにしても、なつかしき風魔… お前達を滅ぼすのはこれで二度目かな…まったく、可愛い兎だよ」
男が片手をあげると、背後にずらりと並んだ軍兵たちが、一斉にかかとを鳴らし姿勢を正した。
「さて、次はこの世界そのものを支配しているヤツでも斬るとしようか… 楽しい 叛逆の始まりだ」
~『赤月剣風帖』 巻の五 序章~ |
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