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Ver3.3 |
Ver3.3 |
全長 |
4.6[meter] |
魔獣は贄をもとめた。 どのような贄ならば魔獣は満足するのか、村人たちは考えた。 ある若者が言った。 「魔獣と言えども所詮は獣。獣が好むものをやれば良い」 若者は、魔獣に獣が好む鶏を捧げた。 しかし、鶏を口にした魔獣は怒り、十の村人を喰らった。 魔獣の怒りを鎮めねばと、村人たちは次の贄を考えた。 ある壮年の男が言った。 「あれでは量が足りぬのだ。ならば、大きなものをやれば良い」 壮年の男は、魔獣に大きな牛を捧げた。 牛を口にした魔獣はさらに怒り、五十の村人を喰らった。 魔獣のさらなる怒りに恐怖した村人たちは、さらなる贄を考えた。 ある老人が言った。 「みなわかっておらぬ。相手に喜んでもらうのならば、 自分が本当に欲しいと思えるものを捧げるべきじゃ」 老人は、魔獣に息子の妻を捧げた。 魔獣はペロリと妻をなめ、大口を開け――老人を喰らった。 そしてニタリと笑うと、遠くの山へと帰っていった。 以来、その村では、邪な心を持つ者を、その老人にちなみ名づけられた魔獣の名で呼ぶようになったという。
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重量 |
400[kg] |
最高速度 |
70[km/h](飛行時) |
食欲 |
100人くらいならペロリ |
好む |
人の邪な心 |
嫌い |
適当なおもてなし |
イラストレーター |
藤仲 リュウ |
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