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あらすじ

 「謎が謎を呼ぶ構成と緊迫感に満ちた展開」(朝日新聞) 「期待は高まるばかり」(読売新聞)など、各メディアで絶賛の嵐を呼ぶ、現代漫画の最高峰! 『ぶっせん』『ペット』など、圧倒的個性で漫画ファンの熱い注目を浴び続ける鬼才・三宅乱丈が、その才能のすべてを解放して挑む、壮大で精緻なSFファンタジー・ロマン!
 支配民族「カーマ」は戦争によって惑星ルーンを凍結させ、隣星のマージへと移住した。それから4000年後、過去の戦争の記憶は風化し、カーマは他者の精神を侵犯する能力を用いて、奴隷民「イコル」を最下層とする階層社会を形成していた。ルーンの氷が溶け始め、カーマ達はかつてかつて古代戦争を争い、4000年の氷河期を経てその記憶を忘れ去った原住民「イムリ」の住む母星、ルーンへの移住を始めていた。
 設定はかなり込み入っているので、1巻で多少の努力が必要。幸いなことに導入は丁寧で読者が世界観に馴染めるような努力がなされている。第一部はごみごみした政治権力モノといった感じで、実は2部からの本編に至る壮大な布石である。二部以降は完全に権力=悪との戦いといった王道プロットになっており、スターウォーズ好きにはたまらない。プロットは完全に設計されており、世界観に馴染めばすぐに引き込まれてしまう。先が読めない展開でワクワクが止まらない。雰囲気としてはヒストリエヴィンランド・サガみたいな漫画に通じるものがある。魔法や超能力の扱いも世界観にあった適切なもので無理がないし、使用法もオリジナリティがあって評価できる。画のタッチはあまり好きな作風ではないが、読めば読むほど味が出てきていい。

イムリ


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