アイン・ソフ・オウルとか諸々設定まとめ

ここには、アイン・ソフ・オウルや、それに付随する世界観設定が書いてあります。
ご一読していただけると、よりスレのストーリーを楽しめるかもしれませんね?

1.《ネバーアース》について
まず第一に、この世界は奇跡が起こる世界であり、感情が世界を作り変える世界である。
そして、この世界を構成しているのは、この世界に存在している全ての生命。
ネバーアースに住む全ての生命は皆大なり小なり『自分だけの世界』を持っている。
それらの『自分だけの世界』が繋がり混ざり合い触れ合って存続しているのがこのネバーアース。
造語ではあるが、この世界を表すならば――その名も『世界群体』とでも呼ぶべきだろう。
この世界が世界に住む者の世界で作られているとするならば、この世界は何処から来たのか、住民は何処から来たのか。
そのような疑問が生まれるのは当然であり、それについては次項で説明する。

2.この世界の成り立ち
まず一つ。この世界には神という存在が有る。これは創世の神であり、現在ネバーアースに広まっている神とは異なる存在。
無の地平、そも空間という概念すら無かった『ネバーアース以前』に一石を投じた存在がその創世神だった。
名も無き神は、この無に有を放り込んだ。二つの命だ。その二つの命に神は世界を作る力を与えた。
神は己の手で世界を弄り回したくなかったのだろう。二つの命によって世界は広がっていくのを遠くから眺めていた。
二つが生んだ命はこの世界に芽吹いていく。木々が生まれ、海が生まれ、それらの二つの間の子らで世界は加速度的に拡張されていった。
しかしながら、管理者の存在しない世界、神が手を下さない世界では次第に歪みが生まれ始める。
最初はあまりに異質なほどに強大な力を持つ個体が生まれ始めた。――そう、それこそが原初のアイン・ソフ・オウルらだ。
その後の話を書いていけば即興で書き綴るには余りにも長すぎる話になってしまう。
故に完結にこの世界の帰結を書。世界を広げた『二つ』は眠りについた。そして、この世界はあらゆる管理から解き放たれた。
歪みは広がり、異界が生まれ、仙界が生まれ、天界が生まれ、地獄が生まれた。
それぞれの世界で地球とは全く異なる生命体が生育し、この世界は無軌道に広がり、成長していった。
その結果として、ディラックの海から襲い来るバイトと呼ばれる生命体が生まれ、〝大いなる厄災〟という現象が生まれたのだ。
また、この世界は数千年のスパンで収縮と拡大を繰り返している。
無数の命が作り上げているこの世界が収縮と拡大を繰り返すという事は、分かりやすく言えば生命の減少と増加が繰り返されているという事。
危うい均衡の上で、この世界は今でも回り続けているのである。
次項にアイン・ソフ・オウルについての詳しい説明を記述する。

3.アイン・ソフ・オウルとは
アイン・ソフ・オウルとは、この世界に置いて『自分だけ世界の規模、質が高い存在』の総称である。
他のあらゆる世界に馴染み溶けこむこと無く、独自の世界でこの世界に干渉する事ができる存在だ。
彼らは感情によって世界を歪め、思いによって奇跡を起こす力を持っていた。
それらが善性の存在であればなんら問題はなかったのだが、当然であるが悪性の存在が生まれ得る。
神によって悪が存在しない世界ならば別だが、この世界に神は手を出さない。
それらの理由から当然のように生まれた悪性のアイン・ソフ・オウルは、この世界を広げた『二つ』に牙を剥くこととなった。
原初に生まれた悪性のアイン・ソフ・オウルは、総じてこう呼ばれる。
『枢要罪』。「暴食」「淫蕩」「強欲」「憂鬱」「憤怒」「怠惰」「虚栄」「高慢」の八つの罪悪を司る存在だ。
そして、それに相対したのが善性のアイン・ソフ・オウル。
『八大竜王』。「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」の八つの美徳を司る存在。
枢要罪と八大竜王は世界を掛けて争い、ぶつかり合い、そして互いにその魂を散華させて互いに互いを根絶したとされている。
その際に生まれた世界の歪みが、この世界に置いて時折異様に強力な個体を生み出し、アイン・ソフ・オウルとしての力を覚醒させる理由となっている様だ。
『大いなる厄災』が近づくに連れてアイン・ソフ・オウルの存在が強力になる現象や、増加する現象が起きるのも世界の歪さが増しているから、という事で説明がつく。
現に厄災を逃れ、滅びを回避した後の世界では暫くの間争いは減り、平穏な日々が続き英雄は生まれなくなる。それは、世界が安定しているからなのである。

4.アイン・ソフ・オウルの位階
アイン・ソフ・オウルにはある程度、力量を判定する等級が存在する

 4.1.神位
 ネバーアース全てに干渉することの可能な等級であり、全世界を己の世界で染め上げる力を持つ。
 全世界に『自分だけの世界』を広げ、汚染していく事は可能であるがその分濃度は薄まってしまう為、完全に自己の世界に染まる訳ではない。
 この位階に立つアイン・ソフ・オウルは常に一体のみであり、他のアイン・ソフ・オウルがこの位にたどり着くという事は、前の神位が下に堕されるという事だ。
 戦乱のアイン・ソフ・オウルが神位に付けば、この世は争いに溢れる。逆に調和のアイン・ソフ・オウルが神位に付けば安定した世界が運営される。
 悪性のアイン・ソフ・オウルがこの座に付くという事は、この世が地獄となることと同義である。故に、この世界の覇権を掛けて災厄が近づく度に争いが起こるのである。
 現在この位階に付いている存在は不明。前任の神位はフェアリー・テイル=アマテラス=ガイア 。現在は失脚した為、空位と思われる。
 なお神魔大帝はこの位に付くために大いなる厄災としての力を身の内に取り込もうとした模様。

 メタ的に言えば、SW2.0における古代神(エンシェント・ゴッド)といったところ。

 4.2.天位
 一都市、国家を己の理で染め上げる事ができる等級。
 極めて強力な部類のアイン・ソフ・オウルであり、『枢要罪』や『八大竜王』などはこの位階である。
 大抵がもはやこの世界の理に縛られない存在である為、その実力は地位から飛躍的に上昇する。
 その他の天位は、女神マーディト、大魔導エルロイ、フラター・エメトなどが挙げられる。

 大神(メジャー・ゴッド)くらい。

 4.3.地位
 アイン・ソフ・オウルとして、己の周囲の空間を広域に渡って支配できる等級。
 歴史に名を残すアイン・ソフ・オウルの多くはこの位であり、並大抵の存在では並び立つことも叶わない存在。
 竜人種の始祖であるファフニール及びゲオルギウス、アサキム老師などがこの位階だと言える。
 他にも天位程の干渉範囲は持たないものの、別格の質を持つものは天位に匹敵する実力を持ちうる。
 例は氷鵬王ユジャ、獅子皇帝ギルヴィ、不朽華など。

 小神(マイナー・ゴッド)くらい。

 4.4.人位
 周囲の空間に己の世界を侵食させる事は困難だが、強大な『自分だけの世界』を持っている者はこの領域に有る。
 基本的には通常の存在に比べて異質な何かを持っている程度のレベルであり、歴史に名を残す英雄等はこの域に居る事が多い。
 例を言えば、ボルツ・スティルヴァイ、ゲッツ・D・ベーレンドルフ、フォルテ・スタッカートなどが挙げられる。
 何か強いきっかけが有れば、人位から地位に位階が上がることも稀に良く見られる現象である。

 半神(デミ・ゴッド)くらい。レベル上限が撤廃された人族と思っても良い。

5.大いなる厄災とは結局何なのか
強力な個体が増えたり、『自分だけの世界』が増加していく事で、ネバーアースが収まる〝器〟に限界が近づいてくる事で起こる現象。
器に詰め込まれた世界は、次第に圧迫され歪みを生み、器から溢れだし、狂いだす。
次第にその世界の歪みと狂いは、強大なアイン・ソフ・オウルを生み出し始め、この世界の歪みを平定し始めようとする。
一部の存在が言う、『世界の再編』とは、この世界自身の防衛機構の発露であり、大いなる厄災とイコールの現象だ。
器に隙間を生み出す為にこの世界に厄災が舞い降り、世界の人々は間引きされていき、余裕が生み出される為、全世界の生命体の2割程度が滅びる事で厄災は終了するとされる。
そして、その際の混乱に乗じて、一部の悪性のアイン・ソフ・オウルが神位を狙い自分の治世による己の望む世界を作ろうとする事が起こる。
これは、この世界のシステムの欠陥にパッチが当たらない限りは永遠に続く仕組みであり、今代の大いなる厄災を乗り越えたとしても、また次代にそれはやってくる。

6.まとめ
 6.1.アイン・ソフ・オウルは神様みたいなもの。でも実力はピンきり。良いのも悪いのも居る。
 6.2.世界に生命が増えすぎると器がぱんぱんになる為、『整理』される。要するに間引き。これが大いなる厄災。
 6.3.大いなる厄災の混乱に乗じてこの世界を好き勝手する為に暗躍する奴らが居る。
 6.4.創世の神は何も手を下さない。最初の生命はまだ生きている様だが、詳細不明。
 6.5.ここまで読んでくれて本当にありがとうございます。m(_ _)m

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年02月06日 23:12