ビターピース/暁の決断、クロス・ソウル ◆qB2O9LoFeA
柳洞寺からの石段。
岩場が目立つ山岳部には珍しく周囲を森に囲まれたその一本道で、向かい合うのは四つの人影。
拳を、大楯を、決闘盤を構えて見下ろしてくる三人。それをアンチョビはただ何も言わずに見上げている。
アインハルトは静かに構えをとり、対する黒マントの男はただ佇む。
(さすがに隙を見せませんね。)
ただ立っているだけにしか見えない男からは、しかし確かな気の張りを感じる。糸のように張り巡らされたそれに迂闊にも踏み込めば手痛いカウンターを浴びせてくるだろう。
(!待って――」
突如として感じた魔力に思わず振り返りかけるも自分の横を魔力弾が通り過ぎ男の横の石段を貫いた。
(威嚇射撃ですか‥‥!)
思わず安堵したもののすぐに警戒を黒マントの男――と雷に砲撃の指事をしたであろうトロン――に向け直す。
(微塵も動かなかった‥‥!?)
「警告よ、手を挙げて降参しなさい!」
「‥‥」
あれだけの威力の砲撃、普通なら防御か回避に反射的に動くもの。それを目の前の男はただ変わらぬ姿で立ち続ける。
(威嚇だと見切って?それともまさか攻撃を受けようと‥‥)
アインハルトは拳を握り直し、この島に来て以来一番の警戒をする。目の前の男は相当に危険な存在だというのははっきりとわかった。
自分にベットリと絡み付く男からの気配に背中を冷たいものが流れるがならばなおさらここで自分が隙を見せるわけにはいかない。
516 名前: ビターピース/暁の決断、クロス・ソウル
◆qB2O9LoFeA 投稿日: 2014/06/08(日) 09:05:12 xdFvm7Gs0
(クソッ!まだか、放送はまだかっ!)
仮面に隠した本心は焦りに溢れ、視線はせわしなく動く。
すでにこの膠着状態が始まって数十秒、互いに何も言わず睨み合いが続いている。
否。
轟音と共にアンチョビの足元がはぜた。
アンチョビから見て右に3メートル、その位置に軍人と思われる少女が盾のようなものから発した光弾が突き刺さり石段を砕いたのだ。
「繰り返す!手を挙げて降参しなさい!」
(うるさいこっちは今ピンチなんだよなにかないかこの状況を打破できることは道の脇は両方とも森で道は一直線でもうすぐ日の出で風は特になく温度も涼しめ湿度はふつう――)
「また無視!?」
そう言うと少女、雷は再び大楯を構え直す。
一発目は左に5メートル、二発目は右に3メートル。計二発の威嚇射撃から考えれば少女はかなりのガンナーと見ていいだろう。
(予想よりあの武器は威力がある命中率も高そうだ子供でも油断はできないアイツを人質にとるのは無理だなら後ろの男をどうにかして――)
「どうだい?彼女の腕は中々のものだろう。ここは穏便に進めたほうが良さそうだけど?」
(そんなことわかってるお前は穏便に済ませるきなんかないだろふざんけんなその手に付けてるのはなん――)
「ちょっと、いい加減にしないと――!」
仮面の少年が構える謎のブレスレットからは嫌なカンジがぞわり、と伝わってくる。あれを使わせると不味いことになるのは確実だ。
(ダメだアイツも人質にできないならコイツかいやまだ勝てない――)
「‥‥」
(そもそも人質はムリでもいや――)
ここに来てアンチョビ、混乱の極み。
無言による必死の時間稼ぎも成果無し。
詰み。その言葉が盾の砲門を向けられ頭を駆け巡る。今度は威嚇射撃では済まないだろう。
!
ここでアンチョビに天啓。ギリギリまでかき集めた情報を元に一つの作戦を閃く。
(いけるっ‥‥分は悪いがこれならっ‥‥!)
「一ついいか――」
アンチョビが声をかけたそのとき放送が始まった。
――カナメ・マドカ、リィー・シャオラン、ミサワ・マホ――
ついに始まった放送は両者に更なる膠着をもたらした。
更なる時間稼ぎに成功したアンチョビは自らが閃いた作戦の成功率を上げるべくシミュレーションを進める。
無言だった男が話そうとしたところを放送に割り込まれる形になったドルべ達は、しかし数の優位で半包囲を保ったままドルべがペンでメモをとっていく。
――ツクモ・ユーマ、カザマ・トール、レヴィ・ザ・スラッシャー――
九十九遊馬という名に一瞬トロンが反応するもスラスラと書き進めていく。
――ホネカワ・スネオ、レックス、カシイ・アイリ、アカザ・アカリ、
ドルベ、トシノゥ・キョゥコ、ノビ・ノビタ――
読み上げられた死者の中に知り合いがいなかった雷とアインハルトはそれぞれ構えながら内心安堵の溜め息を吐く。
そしてポーキーの放送が終わったところで再び男は口を開いた。
「一つ――」
『あっ、言い忘れてた。禁止エリアを発表しゲホッ、ゲフッ、ハァーハァー‥‥』
「‥‥」
「‥‥」
『ハァ‥‥あぁ‥‥じゃあE1とE5とA5の順に禁止エリアにするから‥‥ゲフッゲフッ!ハァ‥‥あとは
ルール見ろ‥‥』
「‥‥」
「‥‥」
『ゲフッ。』
「‥‥」
「‥‥」
「‥‥」
「‥‥すいません、まずはこちらの質問に答えてもらっても良いでしょうか?ひとまずは貴方の支給品に危険な物がないか確認させてもらいたいのですが‥‥」
「‥‥この状況じゃあまるで脅迫だな。わかった、ただ、見せる支給品一つにつきこちらも一つ質問をさせてもらおうか。それが『フェア』ってもんだろ?」
停滞した空気からいち早く回復したアインハルトが自分から質問して会話の主導権を取り戻す。覇王流の使い手である彼女にとってこのような空気に即座に対処することも不可能ではない。
「‥‥」
後ろ、トロンが何も言ってこないことを肯定のしるしとして頷くアインハルト。その注意は目の前の男の持つランドセルへと向けられる。
三対一のこの状況、仕掛けてくるならばランドセルに手を伸ばされても手を出すわけにはいかないこのタイミングしかない。
いつでも踏み込めるように呼吸を整え、力を蓄える。
518 名前: ビターピース/暁の決断、クロス・ソウル ◆qB2O9LoFeA 投稿日: 2014/06/08(日) 09:15:33 JGu.oGQ60
そして男はランドセルから観葉植物を出した。
次に牛丼を取り出した。
最後に拡声器を取り出した。
「以上だ。」
「――え、はい。危険なものはないですね。ええ。」
「じゃあ、今度はこっちの質問に答えてもらおうか。」
「はい、あ、その答えられる範囲は一応ありますが――」
「わかってるさ、だから答えやすい質問にする。」
あまりにもあんまりな男の支給品に止まった思考を即座に動かしてアインハルトは応対する。依然としてトロンが何も言ってこないことが逆に不安ではあるが今は目の前の相手が重要だとすぐに切り替えられるのはやはり彼女が覇王流の使い手だからであろう。
ごくり、と唾を飲み込んだ彼女に、彼女達に男は出した支給品を戻しながら軽い調子で問いかける。
「リィーシャオランというヤツを知っているか?」
男が聞いてきたのは今しがた死者として読み上げられた名前。彼女が知らない、どこの誰ともわからぬ犠牲者。
「リィーシャオラン‥‥
李小狼か。雷。」
「え、私?リィーシャオランリィーシャオラン‥‥うん、やっぱり知らない人ね。」
「私もありません。」
「そう、じゃっ。」
そういうと、男は後ろを向いて一歩踏み出す。
「待ってくださいまだ話は――」
「待ちなさいよっ!」
「!撃つな!雷!」
トロンが止めたときにはすでに遅く砲撃が放たれる。
男はそれを背中を向けたまま森に突っ込むことでかわし、その手に持ってしまおうとしていた拡声器のスイッチを入れた。
『オオオオオオオオオオオオオオオオアオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!』
砲撃の着弾音でハウリングをおこした拡声器が強烈な音を響かせるなか、アインハルトは男を追い森へと入る、が。
(木が!?)
すぐに進路を男が倒したであろう木に妨げられる。轟音を発して倒れた木の檻からぬけると、とうの男は既に森から石段に戻り一気に駆け降り始めていた。
「あっ――今度は当てうわっ!?」
「しかたない、ドローっ!?」
(!しまったッ!)
それを追いかけてアインハルトも石段に戻る。そう、戻ってしまう。
横に角度のほとんどない細長い戦場。
この場では人一人いるだけで射線を通すことが極めて難しくなる。そして、超人的なスピードで駆け降りる男を二人が追跡するのは不可能。
結果的に二人の遠距離攻撃を潰してアインハルトは男との一対一を強いられることになった。
猛追するアインハルトだが、先手をとられたことで僅かに――彼女の近接戦闘の間合いのギリギリ外側――距離をとられる。
先に駆け降りた男は石段から十メートル以上の距離。対してアインハルトは石段のすぐ下。ちょうど森の切れ目を境に二人は再び睨み合った。
(雷達は――まだかかりそうですね。)
後方から二人が駆け降りてくる気配は感じるがまだ何分かはかかるだろう。不意をついたとはいえ自分に捕らえられることなく向かい合って立っている。そのことが目の前の男の身体能力の高さを証明する。
そのスペックだけでも脅威になり得ると判断し、男の一挙一動を見逃さぬべく構えをとって不意討ちに備えるアインハルトだが、再び不意討ちを喰らうことになる。
今度は言葉という形で。
『なんで追ってくるんだよ!俺がなにしたって言うんだ!』
男はそう喚くと大袈裟な身ぶり手振りをしてみせる。
その行動の意味を図りかねていたアインハルトだが、その手にずっと持たれている物を見て血の気が引く。
「それは貴方が不審な――」
『ランドセルの中身まで見せたのに撃ってきやがって!そうか!お前ら殺しあいに乗ってるんだろ!』
そう、男は先から喚いている。その手に持った『拡声器』を使って!
(これではこちらが危険人物のように思われてしまう――!!)
「待ってくださいまずは話を――」
『誰か助けてくれ!セーラー服の女が光る弾を撃ってくる!助けぐわあああっ!』
最後にそう叫ぶと男は拡声器を空高く放り投げ。
「じゃっ。」
「待て――!?」
このままでは誤解が広まるのは確実。そう考え、背中を向けて走り出した男を追おうと足を前に出そうとするも――大きく飛び退く。
そんなアインハルトを見て男は小さく、それではっきりと聞こえるように舌打ちをすると一般人の全速力程のスピードで西へと消えていった。
『ガシャン』。
先程まで男がいたところに落下した拡声器が一際大きい音を立てて壊れた。
519 名前: ビターピース/暁の決断、クロス・ソウル ◆qB2O9LoFeA 投稿日: 2014/06/08(日) 09:21:45 I410hw0w0
(勝った‥‥!俺は逃げ切った!!)
F5エリアの平野部。慎重に遮蔽物から遮蔽物へと移動を続けていたアンチョビは手近な木に上ると大きな息をついた。
しばらく肩で息をしていたが、次第にそれは笑いによる震えへと変わっていく。
(騙し通した‥‥!俺の演技で‥‥!)
声を出さずに、ただただ心のなかで笑い転げる。
自らの作戦に酔いしれる。
アンチョビが閃いたことはアインハルト達三人がなぜチームになっているということだった。
そもそもバトル・ロワイヤルでチームを組もうなどと考える者はどれだけいるだろうか。いつ裏切るかわかったものではない赤の他人に命を預ける真似をするなど彼からすれば正気の沙汰ではない。そういったものはどちらかが圧倒的な優位――それこそ完全再生のような、あるいはナンバーズやハイ・サーヴァントというような――に立っているからこそ成り立つ、いわば飼い主とペットの関係だ。
アンチョビ自身がそういったチームを作ろうとしていたために気づくことのできたこの事実。
目の前にずっと見えていた物だったが、気づくことによって見方を変えることができる。
すなわち、どうして・どうやって三人は協力しているのか?
仮面の少年とそれに従っている少女から察するに二人はゲームが始まる前からの知り合いなのだろう。
目印となる場所は柳洞寺しかこの辺りにないためおそらくここで合流した。
アインハルトは二人から浮いている。後からチームに加わったのではないだろうか。自分と戦ったことを考えると三時頃か?
今の自分のように多対一で接触したはず。それならどう戦おうとする?
即席のはずなのに陣形を組んでる。だが連携はいまいちと見ていいはず。
頭に取り込んだ情報を集め少しでも可能性の高い方法を選ぶ。幸い、放送の時間と情報で考えをまとめて穴がないか見直す時間もギリギリだがとれた。
そして考えついたのが『実はこっちもチーム組んでるフリ』作戦。
ようは自分が先ほど受けた驚きを相手に――特にアインハルトに――与えるというものだ。
まずタイマンに持ち込むために後ろの二人の射線を潰す。そのためにアインハルトを振り回して陣形を乱す。
次にとにかく大きな音を立てる。音自体に意味は全くなく、とにかく大きな音を立てることを最優先とし、拡声器で騒ぐ。
最後に自分がされたのと同じように彼女を扱う。不審な人物と追求して彼女の発想を誘導する。
全ては、『こちらがしたように伏兵がいるかもしれない』と彼女に思わせるため。
一対一での遭遇、突然の追求。それらを鏡のように彼女に突き返す。
そして、大きな音を立てるという殺しあいの場にふさわしくない行動。そのような行動をとる目的に発想がいけば、それが何かの合図を意味したものなのではないかという疑いを持たせることができる。
と今まで言ってきたがこの作戦が彼の読み通りではまず確実に成功することはなかった。
そもそも彼の最初の計画では相手の不意をついて森に飛び込みアインハルトを誘導するはずだったが、これが成功することは万に一つしかない。
完全体ではない彼では例え三人の不意をついたとしても、森に入った段階でアインハルトに捕まるかそれを振り切っても森から出てきたところを雷に打たれるかの差しかないのだ。
それを成功させたのは仕事を全うしようとした雷の威嚇射撃とそれを当てる気で撃ったというトロンとアインハルトの判断。
唐突に会話を打ち切ったアンチョビへの威嚇射撃は彼女に与えられた仕事であり、それまでの二回同様今回も至近弾で済ませる気であったが、狙いが正確すぎた。ギリギリで当たらないように撃たれたそれはしかし端から見れば必中の一撃として映る。そして、その正確な狙いはアインハルトがアンチョビを追跡するための進路を塞いでしまう。
加えて、アンチョビは音を立てようと木を倒したがこれが結果的にアインハルトの進路を更に塞ぐことになる。
二つの小さなラグによってアインハルトは差を縮めることができずに結果としてアンチョビの目論みどうりとなったのだ。
また、アンチョビがアインハルトに追いつかれることなく石段を降りきれたのも偶然の手助けがあったからだ。
着弾音のハウリング。それを至近距離で受けたアインハルトの三半規管への小さなダメージが彼女の平衡感覚を狂わせ、そしてその違和感が雷とトロンを取り残すことへの不安感と合わさり疾走する足を鈍らせた。
こうして小さな幸運の積み重ねによって手繰り寄せた状況、一対一の場。
そこで彼の目論みを達成させる決めてとなったのは――最後は彼の演技力だった。
混乱に陥れたアインハルトを更に混乱させ、彼女の危機感に訴えかける声、身ぶり手振り。
最も難しい『伏兵の存在』に彼女の『勘』を誘導できたのは、最後は確かに彼の実力によるものだった。
「逃げられてしまったようだね。追跡も今からでは不可能そうだ。」
奇襲に備え両脇の森を一先ず捜索したアインハルトにト話しかけたのはトロンだ。その後ろ十メートルは離れた位置で雷がやはり森を警戒している。
「申し訳ありません‥‥その――」
「わかっている。彼にも仲間がいるかもしれないんだ。君があのまま彼を追っていたらこうして我々三人が無事でいられる保障はなかった。何も間違えていはいないよ。」
すらすらとトロンは用意していた言葉を吐く。内心はこちらの情報を持つ者を、それも危険人物として喧伝するような人間を取り逃がしたことへの苛立ちに溢れているが、この程度の憎悪は彼にはなれたものである。
もっとも、先程ポーキーが伝えたルールが苛立ちという火に油を注いでいたが。
あのようなルールがあるにも関わらず殺しあいに乗っているなどと言いまわられればこの島に味方などできるはずもないだろう。早急に手を打つ必要がある。
「それよりアインハルト、君にいくつか訪ねたいことがあるんだ。」
だが、ここで彼はもうひとつの問題を先に手を打つことにした。すなわちアインハルトその人についての情報収拾である。彼女の高い能力は敵にまわしたときには大きな脅威となりまたその戦闘スタイルもスピード面で決闘者には相性が悪い。よってここで――十二人を殺すことを選んだときのために――少しでも情報を取っておきたいと考えたのだ。
「――少なくとも周囲50メートル以内には我々以外いません。それと――」
「ああ、そういうことを聞きたいんじゃない。これからのことさ。」
「さっき放送があっただろ?あそこで優勝の方法が明かされた。」
「二四人で手を繋ぐというものだったが、そのためにはもっと信頼できる仲間が必要だ。」
「つまり何が言いたいかっていうと――」
既に彼の頭に誰かと協力するという考えはほとんどない。先程の拡声器がそちらの優勝を目指すことを難しいものとしていた。ならば、道はほぼ一択。
「――僕は君のことをもっと知りたいんだ。」
自らを勝ち残らせる生け贄を手に入れるため、トロンは最高の笑顔でアインハルトの手をとった。
【G-6 /一日目 朝】
【トロン@遊戯王ZEXAL】
[状態]:疲労(中)、微かに苛立ち。
[装備]:決闘盤(トロン)@遊戯王ZEXAL
[道具]:基本支給品一式、ノートパソコン@現実、パオームのインク@ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁、ようせいのはねペン@ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁
[思考・行動]
基本方針:生還する。手段は選ばない。
1:雷・アインハルトと共に情報収集。
2:
神代凌牙を保護したいが、最悪の場合は切り捨てる。
3:九十九遊馬が死んだことへの複雑な感情。
4:ポーキーの言葉を真実と確信できた場合は優勝を目指す。そのための準備としてまずはアインハルトの情報を集めたい。
5:二四人の方の優勝条件はほぼ不可能と判断。十二人の方が確立は高いか?
6:この会場で怒りの感情を集めておく。
7:雷は駒。役目を終えたら切り捨てる。アインハルトは『ポーキー打倒』を名目に誘導・ 操縦する。
8:仮面の男(アンチョビ)は排除したい。
※WBC本選開幕前からの参戦。 ※"紋章"の行使には体力を消費します。
※「No.69 紋章神コート・オブ・アームズ」は現在使用できません。 使用には他者から一定量の怒りの感情を回収する必要があります。
※柳洞寺に【ルームガードセット@ドラえもん】を設置しました。
※柳洞寺のお堂に紋章を設置しました。柳洞寺へワー プホールを作成し移動することが可能です。ワープは再使用に6時間かかります。ルームガードにロックを状態でも使用可能です。
※放送内容をメモしました。
【アインハルト・ストラトス@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
[状態]:強い決意、疲労(小)、困惑。
[装備]:アスティオン@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを打破し、ポーキー・ミンチに罪を償わせる。
1:トロンの態度に困惑。
2:トロン・雷と共に情報収集。 3:ヴィヴィオさんを捜したい。
4:仮面の男(アンチョビ)に何か感じるがそれはともかく取り押さえたい。
5:トロンへの警戒は緩めない。
6:アンチョビを警戒する。
※無限書庫編開始直後からの参戦です。
※放送はだいたい把握しています。
(また司令ったらセクハラして‥‥あれってワザと?あ、でも天然なだけかも‥‥?)
後方警戒の任に着かされた雷は周囲を捜索しながらも二人を監視する。
司令に頼られ背中を任せられる――実際は先程の威嚇射撃で評価を落とされ、危険度の高い単独任務をさせられているだけ。とうのトロンは紋章の力とアインハルトのスペックで自らを狙った不意打ちにも対処できると踏んでいる――のは嬉しいが、その間にアインハルトに話しかけるというのはいただけない。
(えーと、これから?手をつなぐ?信頼?)
自然、その耳は二人のほうへ。潜水艦との激闘も経験したその耳は密やかに交わされる二人の声も捉え。
「――僕は君のことをもっと知りたいんだ。」
「なっ!?」
甘い言葉と共に手をとったトロンを見て、おもわず雷は魚雷に打たれたような顔をした。
【雷@艦隊これくしょん】
[状態]:健康、記憶改竄、ショック。
[装備]:ライディングボード@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[道具]:基本支給品一式、マミのティーセット@魔法少女まどか☆マギカ
[思考・行動]
基本方針:殺し合いには乗らない。皆で生きて帰る。
1:!!?!??!?
2:今は司令官の指示に従う。
3:他の姉妹達と合流したい。ただ、姉妹達が操られている可能性を持っておく。
4:司令官は
大切な人。何としてでも守り抜く。
5:仮面の男(アンチョビ)とアンチョビを警戒する。
※記憶操作によりトロンを"司令官"だと認識しています。ノートパソコンをトロンに渡しました。
※放送はだいたい把握しています。
「‥‥ふう。」
木の上で水を飲んで一息ついた少女。青いおさげ髪にセーラー服のような格好をした少女は額の汗を満足げに拭いニコリと笑う。
(まさか俺が‥‥おっと、私が仮面の男だなんて誰も思わないでしょうね。)
そうして、今度は美少女の姿になったアンチョビは木から可愛らしく降りていく。
一度手痛くアインハルトに敗れた彼は、たとえ出し抜いて借りを返したとしても慢心をしない。
彼女たちが仮面の男を警戒する以上先程の姿はリスクが大きすぎる。故に、ここは一つ更なる変身をすることにしたのだ。
髪を自らの色と同じ青にし、服装は先程の軍人と同じセーラー服に。気の強そうな目鼻立ちは勝ち気な印象を与えるだろう。
――もしそれをある少女が見れば、一瞬自分の親友と見間違えるかもしれない――
「さーて、これからどうしようかしら。」
スマホを見ながらアンチョビは考える。
彼の予想どうり優勝条件は二つあった。それにポーキーのあの口ぶりでは後から追加することも考えられる。だが、今の彼にとって二つの条件のうちとりあえず目指すべきは前者だ。理由は単純に先程のグループとの戦闘を避けるため。またあのレベルの猛者ばかりを集めている可能性が高いため。
幸い、彼には変身能力と再生能力がある。スタンスは柔軟に変えられるのだ。それに殺しあいには少なくない数の者たちがのっていることが放送からわかった。勝手に潰しあってるうちにチームを作るというのがカシコイ選択だろう。
(まずはあいつらより早く誰かと接触しておいたほうがいいわね。さっきみたいなことはこりごりだわ。まずはこの月峰神社ってところに先回りしておこうかしら。)
ところで、彼は放送をあまり聞いていない。具体的には適当に名前を出して時間稼ぎに使おうとした死者名しかろくに覚えていない。かろうじて優勝条件を依然から考えていたために思い出せただけたが、そちらはかなり曖昧な記憶だ。
そんな彼が禁止エリアまで頭が回るだろうかいや回らない。
アンチョビは月峰神社に向かい意気揚々と歩き出す。ようやく運が回ってきたと思っているが落とし穴はまだまだある。
【F-5 /一日目 朝】
【アンチョビ@コロッケ!】
[状態]:疲労(大)、変身中。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(水を少し飲んだ)、拡声器@現実、支給品詰め合わせ福袋@LSロワ2014オリジナル、ランダム支給品1(武器ではない)
[思考・行動]
基本方針:なんとしても優勝する。そのためなら殺し合いにも乗る。
1:とりあえず手をつなぐ方の優勝を目指す。
2:月峰神社に向かう。
3:殺しあいに乗ってないと言ってチームを組む。自分より強い相手は数でぶち殺し、襲ってくるならキルスコアにする。
4:アインハルト達のネガキャンをする。
5:さっきのアイツ(アインハルト)はいつかぶち殺す。今はまだ泳がしといてやる。
6:仮面の男(トロン)を警戒。セーラー服の女も侮れない。
※放送はだいたいうろ覚えです。禁止エリアについては完全に聞き流しました。
※美少女に変身しました。パット見コロッケ!の絵面の永塚紗季@ロウきゅーぶ!ですが細部がいろいろと違います。服装は艦娘っぽい感じのセーラー服ですが細部がいろいろと違います。
【パオームのインク@ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁】
トロンに支給。なんかすごい感じがするインク。
【ようせいのはねペン@ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁】
トロンに支給。なんかすごい感じがする羽ペン。パオームのインクと対になっていてこちらの方が入手困難。
【拡声器@現実】
大きな声を出せるアレ。つかうとだいたい死ぬ。
【支給品詰め合わせ福袋@LSロワ2014オリジナル】
アンチョビに支給。本来なら支給するはずだったがOPの影響で急きょ外されたボツ支給品を適当に入れたもの。どこかで見たものばかりだが全て出展は現実。中身は観葉植物、牛丼、グローブ、板チョコ、バット。
最終更新:2014年06月13日 00:03