芋曲

《芋曲》

かつて存在した、ビーマニシリーズとの連動企画で登場したアミューズメント機種「ee'Mail」。通称は芋(いも)。関係がないがドコモのi-modeも「芋」と呼ぶ。

このシステムは、ビーマニシリーズ楽曲を他の連動作品でも(ポイントを使用して購入することで)プレイできるようになったり、あるいはポップンキャラ、自身のアバター(分身)の着せ替えや、他のプレイヤーとの情報のやり取りや交流がゲーセンの端末から楽しめるというものであった。


ただ、システム上の問題点も数多く存在し、

1.
有料(大抵の店舗は100円)で他のゲームと同じ料金がかかる割に、プレイに時間制限(およそ1分)があり、時間が過ぎると何をしてなくても強制的にゲーム終了となってしまう。
2.
楽曲購入等に必要な「ポイント」を貯める仕組みであるミニゲームがつまらない上、安定してポイントを稼ぎづらい(ゲームによっては失敗すると手持ちからポイントが減らされることもある)。
その挙句、ポイントは通信環境のあるビーマニシリーズゲームを遊ぶことで一定量(1プレイにつき60ポイント)加算されるため、ポイント加算のために、わざわざリスクの大きいミニゲームを遊ぶ必要性が皆無だった。
3.
目玉である楽曲購入で必要なポイントがやたら高額だった(他機種移植楽曲で最低500ポイント。オリジナル楽曲では1000~1200ポイント前後必要になる)。
中にはゲーム内のコーナーでアイテム等を組み合わせることで入手できる「レア曲」なんてものもあり、その条件となるアイテムをそろえるのに非常に多くのポイントが必要なうえ、失敗するリスクがあった。
4.
そもそもee'Mallが設置されている店舗が非常に少なかった上、ポイントは店舗のee'Mall筐体に蓄積されるシステムで、未設置店舗は勿論、他の設置店舗ではポイントが使えなかった(ただし購入曲をプレイすることはできた)。

などによりユーザー側からは「このシステムのために無駄金を投入する意義が見出せない」とすこぶる不評で、コンマイ側もそのことを察知してかだんだん曲目追加更新をしなくなっていった。
こうした悪循環が重なって利用者もいなくなったため、ポップンのAC14稼動とともにサービスが終了した。

しかしながら、他機種楽曲や専用に書き下ろされた楽曲の人気は高く、やがて以降のビーマニ作品でそれらの楽曲が導入されるようになった。
この「ee'Mail」で取得できた楽曲のことを、特に「芋曲」と呼ぶ。

ポップンではAC14、全ての隠し楽曲解禁とともに、第一弾として最初のバージョンで購入可能だった楽曲が解禁。AC15のイベント終了とともに、ポップンでプレイ可能だった全ての芋曲が解禁される運びとなった。
代表的な曲は月光蝶、スイスイ(「Sweet Sweet Love Magic」、元々はDDR収録楽曲)などがある。特に「ee'Mail 2nd Avenue」において取得可能だったこれらの楽曲は、当時酷い詐欺曲として定評があった。現在は是正されているようだが…。


なおこのシステムで唯一、楽曲以外で一部ポプファンに消失が惜しまれたのはポプキャラの着せ替え機能だったと思われる。
着せ替えのキャラにはユーリポエットさなえちゃんなどがおり、プレイ画面には反映されないが、この機能を使っていると最後にその着せ替えたキャラグラフィックが表示されるというシステムであった。当時から人気のあったキャラが対象になっていたため、ポップンユーザーでこれをやっている人は意外と多かった。

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最終更新:2009年01月27日 00:06