786 :愛しい名前1(レオキャシ):2008/12/30(火) 21:39:10 ID:m4eXJcHw
キノコが好き過ぎてレオキャシを血眼になって探してるのになかなか無いから遂に自作してしまいました。
まだハマリ暦が浅いのでおかしな所もあると思いますが
もう書かずにはいられなかったんですよー
お願いします、読んで下さい。まだまだ全然エロくないですけど、もし、誰か気に入ってくれたら続きのエロも書けるかもしれません。
勇気を下さい。
キノコが好き過ぎてレオキャシを血眼になって探してるのになかなか無いから遂に自作してしまいました。
まだハマリ暦が浅いのでおかしな所もあると思いますが
もう書かずにはいられなかったんですよー
お願いします、読んで下さい。まだまだ全然エロくないですけど、もし、誰か気に入ってくれたら続きのエロも書けるかもしれません。
勇気を下さい。
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彼は、いつもの執務室のドアを開けるや否や目を細めた。
「待ってたよ、キャシー」
白い前歯が覗く。綺麗な笑顔。キメも整っていて、うっかりしたら負けてしまうかもしれないなんて、キャシーはドレッサーの前でたまに焦る。
「待ってたよ、キャシー」
白い前歯が覗く。綺麗な笑顔。キメも整っていて、うっかりしたら負けてしまうかもしれないなんて、キャシーはドレッサーの前でたまに焦る。
百貨店で流行りの、あれやこれを総動員しているけれど、容器ばかりが派手で鮮やかな化粧品達を眺める度に、これも無駄な抵抗なのかしら、と、ストレスで元気のない肌を掌で抑えては
あそこの人達は本当に無駄口が多い。
とか、溜息ついた顔のくすみに無性に苛々する。
中々の。というか上々の線の筈。成績だって容姿だって、いつでも褒められてきた自分だけれど、いつも一番にはなれない。
本当だったら、たかがSMSのオペレーター達なんかとは釣り合う道理なんかないんだ。そういう自分だから、そんな不当な役回りを押しつけられたんだ。
きっと睨んだ鏡の中の自分の、卑屈な顔に傷ついた。
ああ、もう!ブス!
長く、緩く、うねる髪を掴んでキャシーは、ふ、と天井を一度仰ぐと諦めて制服のジャケットに手をかけた。
シャワーを浴びてしまおう。
少なくとも埃くらいは落ちて綺麗になるから。きっちりと結んだスカーフも解いて、ふわ、と投げ捨てた所に、着信音が響いた。
あそこの人達は本当に無駄口が多い。
とか、溜息ついた顔のくすみに無性に苛々する。
中々の。というか上々の線の筈。成績だって容姿だって、いつでも褒められてきた自分だけれど、いつも一番にはなれない。
本当だったら、たかがSMSのオペレーター達なんかとは釣り合う道理なんかないんだ。そういう自分だから、そんな不当な役回りを押しつけられたんだ。
きっと睨んだ鏡の中の自分の、卑屈な顔に傷ついた。
ああ、もう!ブス!
長く、緩く、うねる髪を掴んでキャシーは、ふ、と天井を一度仰ぐと諦めて制服のジャケットに手をかけた。
シャワーを浴びてしまおう。
少なくとも埃くらいは落ちて綺麗になるから。きっちりと結んだスカーフも解いて、ふわ、と投げ捨てた所に、着信音が響いた。
「もう勤務時間外の筈ですが?」
「そうだよ。だから呼んだんだ」
「あなたの仕事場に?執務室の個人的な使用は許可されていない筈よ。レオン……いいえ、三島主席補佐官かしら。どっち?」
私はキャシーだけど、キャサリン・グラスかもしれない。
薄手のシルクのワンピース一枚。そしてその上に厚手のジャケット。足元は踵の高いパンプス。あいにくシャワーを浴びられなかった所為でどちらでも演じられる。
釣り上がったキャシーの目尻にレオンの笑みは更に深くなった。
「君はどちらが好き?」
「は?」
「だから、どちらが好き?興味がある」
「バカじゃないの?」
「ああ、君はキャシーだね。そうか、じゃあこちらもレオンだ」
手首を引くのは恋人として。引き入れる先は私室として。
素早く締められたドアの音を、キャシーは腕の中で聞いた。
「どうしてよ……?」
「分かりやすい人だ、キャシーは……ああ、慎みのない言葉は好きだよ。安心したまえ」
「違うわ!何故、呼んだの?」
抵抗はもうない。手触りなら知り尽くした軍の制服。軍人ていうのは、無闇に流れに逆らいはしない。寧ろ、逆らわないから、その服を着られる。
「ん?新しい配属先で、君が上手くやって行けているかどうか気になった」
レオンの片手はキャシーの腰に回り、もう片手は髪を撫でている。艶やかな髪は少し軋んだ。心当たりのある、傷み、だ。
「民間は、軍と比べて統制が行き届いていないからね」
「で?私が苛められてるかもしれないって?」
キャシーは顔を上げる。間近に、照明の逆光で暗い、レオンの顔がある。
いつものパターンでは3秒以上空けたら間違いなくキスされる。だからさせない。
そんなに柔じゃないわ
言いかけた唇は捕獲されていた。
「ん!」
本当にこの人が好きなのかどうか。
キャシーには分からないでいた。
涼しく整った顔の中で、その瞳だけが野心の色に燻っている。それもあからさまなほど、瞳の奥だけ不審な色をしている。
元恋人はこの婚約を知ったときお誂え向きだと言った。
そう……彼が権力に魅入られているのなら、辻褄が合ってしまうもの。
何に恋しているの?富?名声?
得体の知れない男。だけど、いつも、される度に燃え上がってしまう。力でも、技巧でも、どちらでもない性的魅力が彼にある事もキャシーに取って動かせない事実だった。
ああ、騙されてしまう。
もう既にジャケットが無い。ワンピースの肩紐も一つやられた。防衛線は余りにも脆い。手札の桁数が多分違う。
「んっふ……」
ドアに背中が押しつけられた。唯一の出口さえ他でも無く自分の身で詰まってしまっている事自体が、キャシーにとって紛れも無い性感だった。
「そうだよ。だから呼んだんだ」
「あなたの仕事場に?執務室の個人的な使用は許可されていない筈よ。レオン……いいえ、三島主席補佐官かしら。どっち?」
私はキャシーだけど、キャサリン・グラスかもしれない。
薄手のシルクのワンピース一枚。そしてその上に厚手のジャケット。足元は踵の高いパンプス。あいにくシャワーを浴びられなかった所為でどちらでも演じられる。
釣り上がったキャシーの目尻にレオンの笑みは更に深くなった。
「君はどちらが好き?」
「は?」
「だから、どちらが好き?興味がある」
「バカじゃないの?」
「ああ、君はキャシーだね。そうか、じゃあこちらもレオンだ」
手首を引くのは恋人として。引き入れる先は私室として。
素早く締められたドアの音を、キャシーは腕の中で聞いた。
「どうしてよ……?」
「分かりやすい人だ、キャシーは……ああ、慎みのない言葉は好きだよ。安心したまえ」
「違うわ!何故、呼んだの?」
抵抗はもうない。手触りなら知り尽くした軍の制服。軍人ていうのは、無闇に流れに逆らいはしない。寧ろ、逆らわないから、その服を着られる。
「ん?新しい配属先で、君が上手くやって行けているかどうか気になった」
レオンの片手はキャシーの腰に回り、もう片手は髪を撫でている。艶やかな髪は少し軋んだ。心当たりのある、傷み、だ。
「民間は、軍と比べて統制が行き届いていないからね」
「で?私が苛められてるかもしれないって?」
キャシーは顔を上げる。間近に、照明の逆光で暗い、レオンの顔がある。
いつものパターンでは3秒以上空けたら間違いなくキスされる。だからさせない。
そんなに柔じゃないわ
言いかけた唇は捕獲されていた。
「ん!」
本当にこの人が好きなのかどうか。
キャシーには分からないでいた。
涼しく整った顔の中で、その瞳だけが野心の色に燻っている。それもあからさまなほど、瞳の奥だけ不審な色をしている。
元恋人はこの婚約を知ったときお誂え向きだと言った。
そう……彼が権力に魅入られているのなら、辻褄が合ってしまうもの。
何に恋しているの?富?名声?
得体の知れない男。だけど、いつも、される度に燃え上がってしまう。力でも、技巧でも、どちらでもない性的魅力が彼にある事もキャシーに取って動かせない事実だった。
ああ、騙されてしまう。
もう既にジャケットが無い。ワンピースの肩紐も一つやられた。防衛線は余りにも脆い。手札の桁数が多分違う。
「んっふ……」
ドアに背中が押しつけられた。唯一の出口さえ他でも無く自分の身で詰まってしまっている事自体が、キャシーにとって紛れも無い性感だった。
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キャシーよりキノコ贔屓ですみません。
799 :愛しい名前(レオキャシ):2008/12/31(水) 13:14:32 ID:6reGkOt/
嬉しいお言葉を頂けましたので調子に乗って続きを書きました。
本当に嬉しいです。ありがとうございます。
グダグダ長い上にエロ度は低いです。すみませんキノコ好きで。
あんまり2人の絡みが本編にない為、個人的な妄想だけを頼りに書いています。
しかもいい加減に。手の動くままに……宜しければお付き合いください。
嬉しいお言葉を頂けましたので調子に乗って続きを書きました。
本当に嬉しいです。ありがとうございます。
グダグダ長い上にエロ度は低いです。すみませんキノコ好きで。
あんまり2人の絡みが本編にない為、個人的な妄想だけを頼りに書いています。
しかもいい加減に。手の動くままに……宜しければお付き合いください。
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「だめよ……」
キャシーは首を振って唇を解いた。
それでも、ノコノコやって来た自分が悪いとは思わない性分の女だから、パンプスは自分で蹴飛ばしてやった。
細い履き口の、シャンパン色のそれは、彼からの贈り物。欲しいけれど若年の娘にとってすぐに手の出せるような可愛い値札じゃなかった。
ショーウィンドウの前で吐いた溜息は、そういう意味で無駄ではなかった。
けど、ここまで連れてきたこれが、今は無償に憎らしい。
「だめ」
「君の気持ちは知ってるよ」
「っぁ……」
「案外、ハマってるんだよ。僕のカラダに」
辛うじて肩の縁に止まっていた肩紐が落ちて、露わになった下着さえ、彼は容易に外してしまう。胸元から少女趣味とも取れる桃色のフリルを払って、現れた両の膨らみに目を落し、レオンは薄く笑った。
「下着も変えて来たね?こんなの好みじゃないと思ってわざとこういう、可愛らしいのを選んだ……中々上等だよ、キャシー。男の煽り方を分かっている」
お利口さん
低く囁くと同時に耳朶に歯を当てて。逃げて行く腰を強く抱き寄せて下肢を密着させる。
敏感な場所に所構わない熱が触れてキャシーの細い足が震える。
「ふっ、ん……やっ」
「ほら、答えてキャシー」
レオンの肩口に顔を埋めつつも、キャシーは尚髪を振り乱した。
「安かったの!だからその店でいっぱい纏め買いした中の一つよ!バーゲン品よ!」
勢い良く顔を上げて啖呵を切ったキャシーだったけれど、すっきりはしないし、顔も寧ろ厚くなる一方で、しかも一瞬呆気に取られたように細い目を少し見開いたレオンの顔を見てとてつもなく居心地が悪い。
「……そう」
そっけない返答が一層キャシーの琴線を掻く。意地悪。本当、こんな端っこまで癖が悪い。
「ところでキャシー、今、言わなきゃ良かったって顔をしているのは一体何故?」
キャシーは見逃さない。
笑いを堪えるように少し歪んだ彼の唇の輪郭を。
「高いのを着けた胸がいい。折角の綺麗な胸が崩れてしまったら残念だ」
「ば、バカにしないで!っていうか、可笑しいんでしょ?何変なフォロー入れてるのよっ!」
「これでも真剣だよ。君には、いつまでもその美しいお乳を、保って欲しいからね」
「……っ!」
称賛した優しい膨らみに、当然のようにレオンは口を寄せた。頂きを吸い上げ片方は掌で丁寧に揉み解す。
「ぁ、だ、めっ……こんな所で……っ」
「構う事は無い。もう僕と君しかいない」
視線は絡めたまま、息を継ぐように一瞬乳首から離した口で、レオンは短く告げると共に腰に絡まっているワンピースを素早く絨毯へ落した。
「どうしても、するの?」
肯定するように片手がショーツに伸びる。
「君の為だよキャシー」
ねっとりと表面を濡らした乳房がぽろ、とレオンの口から落されて、再び重なる唇、と。
「んっ!」
薄い布越しに指先が割れ目に触れてじれったそうにそこを突付いた。
「ほら、濡れてる……」
キャシーは首を振って唇を解いた。
それでも、ノコノコやって来た自分が悪いとは思わない性分の女だから、パンプスは自分で蹴飛ばしてやった。
細い履き口の、シャンパン色のそれは、彼からの贈り物。欲しいけれど若年の娘にとってすぐに手の出せるような可愛い値札じゃなかった。
ショーウィンドウの前で吐いた溜息は、そういう意味で無駄ではなかった。
けど、ここまで連れてきたこれが、今は無償に憎らしい。
「だめ」
「君の気持ちは知ってるよ」
「っぁ……」
「案外、ハマってるんだよ。僕のカラダに」
辛うじて肩の縁に止まっていた肩紐が落ちて、露わになった下着さえ、彼は容易に外してしまう。胸元から少女趣味とも取れる桃色のフリルを払って、現れた両の膨らみに目を落し、レオンは薄く笑った。
「下着も変えて来たね?こんなの好みじゃないと思ってわざとこういう、可愛らしいのを選んだ……中々上等だよ、キャシー。男の煽り方を分かっている」
お利口さん
低く囁くと同時に耳朶に歯を当てて。逃げて行く腰を強く抱き寄せて下肢を密着させる。
敏感な場所に所構わない熱が触れてキャシーの細い足が震える。
「ふっ、ん……やっ」
「ほら、答えてキャシー」
レオンの肩口に顔を埋めつつも、キャシーは尚髪を振り乱した。
「安かったの!だからその店でいっぱい纏め買いした中の一つよ!バーゲン品よ!」
勢い良く顔を上げて啖呵を切ったキャシーだったけれど、すっきりはしないし、顔も寧ろ厚くなる一方で、しかも一瞬呆気に取られたように細い目を少し見開いたレオンの顔を見てとてつもなく居心地が悪い。
「……そう」
そっけない返答が一層キャシーの琴線を掻く。意地悪。本当、こんな端っこまで癖が悪い。
「ところでキャシー、今、言わなきゃ良かったって顔をしているのは一体何故?」
キャシーは見逃さない。
笑いを堪えるように少し歪んだ彼の唇の輪郭を。
「高いのを着けた胸がいい。折角の綺麗な胸が崩れてしまったら残念だ」
「ば、バカにしないで!っていうか、可笑しいんでしょ?何変なフォロー入れてるのよっ!」
「これでも真剣だよ。君には、いつまでもその美しいお乳を、保って欲しいからね」
「……っ!」
称賛した優しい膨らみに、当然のようにレオンは口を寄せた。頂きを吸い上げ片方は掌で丁寧に揉み解す。
「ぁ、だ、めっ……こんな所で……っ」
「構う事は無い。もう僕と君しかいない」
視線は絡めたまま、息を継ぐように一瞬乳首から離した口で、レオンは短く告げると共に腰に絡まっているワンピースを素早く絨毯へ落した。
「どうしても、するの?」
肯定するように片手がショーツに伸びる。
「君の為だよキャシー」
ねっとりと表面を濡らした乳房がぽろ、とレオンの口から落されて、再び重なる唇、と。
「んっ!」
薄い布越しに指先が割れ目に触れてじれったそうにそこを突付いた。
「ほら、濡れてる……」
縺れこむなら、愛する人としたい。
そんな歳でもないと思うようになってから、殊更強く願うようになった。
愛する人を精一杯頑張って諦めたんだ。
引き換えにこの男を愛せるようになれればいいのに。
そんな歳でもないと思うようになってから、殊更強く願うようになった。
愛する人を精一杯頑張って諦めたんだ。
引き換えにこの男を愛せるようになれればいいのに。
「レオン……」
名前を呼んでみる。同時に耳に響いたその名が、良く分からない。
まだ馴染んでいないだけ、それとも元々馴染めない名前なのか。
「レオン…………」
良く分からない人。だから好きかどうかなんて到底分からない男。
優しい声色と憎めない表情。事あるごとに送って寄越す贈り物は部屋の隅に山積みになっているけれど、彼の瞳の奥だけあからさまに不審。
「怖がらないで。キャシー」
擦り合わさる鼻先。幾度も啄ばまれた唇は燃えるように熱い。至近距離で重なる瞳に、キャシーはふと違う色を見る。
……最後の防衛線を落すのはこの、顔。
「僕ももう限界だ……したい。キャシーと……抱かせてくれる、ね?」
蕩けた彼の瞳は純粋な欲求に満ちていた。
昂揚して少し火照った頬は可愛いとさえ思えてしまう。年下にすら見紛うその時だけ、キャシーは堪らなくレオンが愛しいと思えた。
「あんなSMSなんかに君をやりたくはなかったよ。乱れた場所に一人で送り込んだら、邪な思いを抱く輩も現れるかもしれない。もっとこまめに連絡をくれないか?……心配なんだ」
いつもは無駄な抑揚もなく、いくらでもいる彼の部下達に通達されているこの低い声。が。
甘えている……
きゅん、と捩れた胸を押さえる間も無く、太腿が股間に割り込まされた。
「ぁんっ」
ぴくり、と震えるキャシーの耳に、レオンは舌先を這わせる。
「キャシー……」
「レ、オン……ん、や、擦っちゃ、だめ……っ」
レオンの太腿が前後する度甘い感覚がキャシーの下腹部を襲う。
「うんと言いなさいキャシー」
「ぅっやぁ、ぁっイヤ!」
「強情だ。何か不満でもあるのかい?」
「…………恥かしい、の……っ」
欲求に躍らされるだけ踊らされて、いつも身体ばかりがあなたに夢中になってしまうもの。
「ああ、そういう」
何か納得したように呟やいた後、レオンはドアの横に取りつけられたパネルを押して、部屋の照明を落した。
名前を呼んでみる。同時に耳に響いたその名が、良く分からない。
まだ馴染んでいないだけ、それとも元々馴染めない名前なのか。
「レオン…………」
良く分からない人。だから好きかどうかなんて到底分からない男。
優しい声色と憎めない表情。事あるごとに送って寄越す贈り物は部屋の隅に山積みになっているけれど、彼の瞳の奥だけあからさまに不審。
「怖がらないで。キャシー」
擦り合わさる鼻先。幾度も啄ばまれた唇は燃えるように熱い。至近距離で重なる瞳に、キャシーはふと違う色を見る。
……最後の防衛線を落すのはこの、顔。
「僕ももう限界だ……したい。キャシーと……抱かせてくれる、ね?」
蕩けた彼の瞳は純粋な欲求に満ちていた。
昂揚して少し火照った頬は可愛いとさえ思えてしまう。年下にすら見紛うその時だけ、キャシーは堪らなくレオンが愛しいと思えた。
「あんなSMSなんかに君をやりたくはなかったよ。乱れた場所に一人で送り込んだら、邪な思いを抱く輩も現れるかもしれない。もっとこまめに連絡をくれないか?……心配なんだ」
いつもは無駄な抑揚もなく、いくらでもいる彼の部下達に通達されているこの低い声。が。
甘えている……
きゅん、と捩れた胸を押さえる間も無く、太腿が股間に割り込まされた。
「ぁんっ」
ぴくり、と震えるキャシーの耳に、レオンは舌先を這わせる。
「キャシー……」
「レ、オン……ん、や、擦っちゃ、だめ……っ」
レオンの太腿が前後する度甘い感覚がキャシーの下腹部を襲う。
「うんと言いなさいキャシー」
「ぅっやぁ、ぁっイヤ!」
「強情だ。何か不満でもあるのかい?」
「…………恥かしい、の……っ」
欲求に躍らされるだけ踊らされて、いつも身体ばかりがあなたに夢中になってしまうもの。
「ああ、そういう」
何か納得したように呟やいた後、レオンはドアの横に取りつけられたパネルを押して、部屋の照明を落した。
「はっぁ、はぁっ……ん、ゃっ」
「ほらキャシー、ちゃんと足を開いて」
「だめ……っ」
「暗くて良く見えないから」
そう言うレオンの飄々とした顔は薄らぼんやりとキャシーの目に映っている。
ここには完全な闇は無かった。大きな窓の外には無数の街の明りというものが、幾千の人々の都合により燈され続けている。
「……ん……」
押し倒された背中に当たる絨毯は柔らかくてそんなに背中も痛くはない。
早く、と少し浮きあがった声で催促されて、キャシーは少しずつ息を吐き出しながら、膝を大きく開いて行く。
主席補佐官の執務室の床に転がっているのは、パンプスとキャシーだけでなく例の下着達もだった。
上体を起こして床に正座し、秘所に顔を近付けるレオンの、僅かに乱れた呼気が、直接ぬかるみに触れた。
「可愛いね……もうこんなにぱっくりと開いて……」
尖った舌先が割れ目を浅く侵した。
「い、イヤよ、レオン!何して……ぁあっあ……っ」
「ん?味見をちょっとね」
「ばかっ!」
「フ……これがいい癖に」
ざらりとした、生暖かい粘膜は遠慮もなくキャシーの花芯を侵して行く。
「い、やぁっ……やめて、レオン、ダメなの、そんなとこ、舐めちゃ……」
言葉だけの制止に舌の動きの激しさが増して、興奮したレオンの息遣いがキャシーの白い体を朱に染抜いた。
「キャシー……手を好きな所に持っていって」
「ん!?」
「中を舐められるのと、一緒にすると気持ちのいいことは何?……そうそう、いい子だねキャシー」
薄い茂みを華奢な指が掻き分けて、中指の先が小さな肉芽をゆっくりと撫で擦った。すぐに感じる途方もない痺れがキャシーの喉を震わせ、甘い吐息がふんわりと、部屋に広がって行く。
「ぁ……っ」
ピクン、と身体が跳ね上がると同時、潜らされた部分を噛み締めるような膣口の動きがレオンの気を更に良くする。
そのまま舌先を上壁に当てて、官能の場所を刺激してやりながら思いきり吸引したら、キャシーの悲鳴が鼓膜を撫でた。
「あ、はぁんっレオン、あっ……だめ、吸っちゃダメ、ぇ」
磨かれた爪が肥大した陰角を引っ掻いて、それから捏ね回すような器用な動き。言葉ほどにないとは、と鼻から笑気を抜いてレオンは再び同じように内部を責める。
「き、もち……いのぉっ何で?あんっも、分からないっ」
まるで自責の言葉が投げ出された。と同時にぴたりと止まってしまった指を早速咎めようとした男は中の律動の変化を舌に感じた。
睦まじく舌を吸い合っているかのような……それでいて優しく搾り取られるような。酷く緩慢なリズム。
「っ……ん……」
絶頂を期待して全身が蕩けている。ヒクつく膣内だけ、そこだけに集中した感覚……レオンは迷わず全く乱されていなかった下衣から張り裂ける寸前の性器を取り出すと、うるみより舌を抜いて変わりにソレを宛がった。
「おあがり、キャシー」
膝裏を掴んだら彼女と目が合う。
「うん、レオン……」
薄暗い部屋の中で、その一瞬だけキャシーも見た。本能全開のレオンの顔を。
「ほらキャシー、ちゃんと足を開いて」
「だめ……っ」
「暗くて良く見えないから」
そう言うレオンの飄々とした顔は薄らぼんやりとキャシーの目に映っている。
ここには完全な闇は無かった。大きな窓の外には無数の街の明りというものが、幾千の人々の都合により燈され続けている。
「……ん……」
押し倒された背中に当たる絨毯は柔らかくてそんなに背中も痛くはない。
早く、と少し浮きあがった声で催促されて、キャシーは少しずつ息を吐き出しながら、膝を大きく開いて行く。
主席補佐官の執務室の床に転がっているのは、パンプスとキャシーだけでなく例の下着達もだった。
上体を起こして床に正座し、秘所に顔を近付けるレオンの、僅かに乱れた呼気が、直接ぬかるみに触れた。
「可愛いね……もうこんなにぱっくりと開いて……」
尖った舌先が割れ目を浅く侵した。
「い、イヤよ、レオン!何して……ぁあっあ……っ」
「ん?味見をちょっとね」
「ばかっ!」
「フ……これがいい癖に」
ざらりとした、生暖かい粘膜は遠慮もなくキャシーの花芯を侵して行く。
「い、やぁっ……やめて、レオン、ダメなの、そんなとこ、舐めちゃ……」
言葉だけの制止に舌の動きの激しさが増して、興奮したレオンの息遣いがキャシーの白い体を朱に染抜いた。
「キャシー……手を好きな所に持っていって」
「ん!?」
「中を舐められるのと、一緒にすると気持ちのいいことは何?……そうそう、いい子だねキャシー」
薄い茂みを華奢な指が掻き分けて、中指の先が小さな肉芽をゆっくりと撫で擦った。すぐに感じる途方もない痺れがキャシーの喉を震わせ、甘い吐息がふんわりと、部屋に広がって行く。
「ぁ……っ」
ピクン、と身体が跳ね上がると同時、潜らされた部分を噛み締めるような膣口の動きがレオンの気を更に良くする。
そのまま舌先を上壁に当てて、官能の場所を刺激してやりながら思いきり吸引したら、キャシーの悲鳴が鼓膜を撫でた。
「あ、はぁんっレオン、あっ……だめ、吸っちゃダメ、ぇ」
磨かれた爪が肥大した陰角を引っ掻いて、それから捏ね回すような器用な動き。言葉ほどにないとは、と鼻から笑気を抜いてレオンは再び同じように内部を責める。
「き、もち……いのぉっ何で?あんっも、分からないっ」
まるで自責の言葉が投げ出された。と同時にぴたりと止まってしまった指を早速咎めようとした男は中の律動の変化を舌に感じた。
睦まじく舌を吸い合っているかのような……それでいて優しく搾り取られるような。酷く緩慢なリズム。
「っ……ん……」
絶頂を期待して全身が蕩けている。ヒクつく膣内だけ、そこだけに集中した感覚……レオンは迷わず全く乱されていなかった下衣から張り裂ける寸前の性器を取り出すと、うるみより舌を抜いて変わりにソレを宛がった。
「おあがり、キャシー」
膝裏を掴んだら彼女と目が合う。
「うん、レオン……」
薄暗い部屋の中で、その一瞬だけキャシーも見た。本能全開のレオンの顔を。
*****************
どうもありがとうございました!
808 :愛しい名前。その後(レオキャシ):2008/12/31(水) 19:45:40 ID:6reGkOt/
では調子に乗ってオマケを。
これで本当に完結にしますのでどうかお許し下さい。
エロまでいきませんがお下品です。
これで本当に完結にしますのでどうかお許し下さい。
エロまでいきませんがお下品です。
**********
「ん……」
心地良い浮遊感が離れて行き、眩しい光を瞼に感じた。
「……んー……」
離れ難い人みたい。
身体全体を包む温かさに自然と唇が緩んで、ふと浮んできた彼の、微かに子どもじみた顔をぼんやり見てしまう。
容易周到で怖いくらい冷静な彼が、欲求に堪え兼ねて息を乱す様子は確かに嬉しい。だからたまに彼の名を無意識に呼んでしまう事さえ。
レオン。
あなたが分からない。
婚約は確かに強制ではなかった。けれど、どんな答えを自分が出したとしても、彼からは逃れられなかった気がする。
手段を選ばない野心家だから。目的の為には、きっと。
緩やかに覚醒への段階を踏んで、そして漸く瞳を開いた時キャシーは、目に飛び込んで来た数字にもう一度目を閉じそうになった。
心地良い浮遊感が離れて行き、眩しい光を瞼に感じた。
「……んー……」
離れ難い人みたい。
身体全体を包む温かさに自然と唇が緩んで、ふと浮んできた彼の、微かに子どもじみた顔をぼんやり見てしまう。
容易周到で怖いくらい冷静な彼が、欲求に堪え兼ねて息を乱す様子は確かに嬉しい。だからたまに彼の名を無意識に呼んでしまう事さえ。
レオン。
あなたが分からない。
婚約は確かに強制ではなかった。けれど、どんな答えを自分が出したとしても、彼からは逃れられなかった気がする。
手段を選ばない野心家だから。目的の為には、きっと。
緩やかに覚醒への段階を踏んで、そして漸く瞳を開いた時キャシーは、目に飛び込んで来た数字にもう一度目を閉じそうになった。
「遅刻っ!」
ああもう何でこんなことになっちゃったんだっけ?
昨夜はそう、あのSMSのオペレーター達の無遠慮な詮索とか、
男性隊員達の不愉快な視線とか、オカマの頼んでもない水分チェックとか
(……元彼のとの職場での接し方とか)
ストレス浸りのお肌が大変な事になっててドレッサーで散々睨めっこしてたらレオンからの呼び出しがあって……それで……
「……ヤダ……ぁ、もう……っ!私昨晩、あんな、場所でまたっ!」
あんな、コトからこんな……コトまでされてさせられて、挙句の果て
「っていうか何で私戻ってきてるの!?」
慌てて確かめた格好は昨日のワンピース。ベッドの脇にきちんと揃えられた
シャンパンゴールドのパンプスに、覗いたクローゼットにはハンガーにかけられたジャケット。
まるで魔法が解けたようだ。
一気に疲れが出たように、床へ座り込むキャシーの視界で、端末が光った。
昨夜はそう、あのSMSのオペレーター達の無遠慮な詮索とか、
男性隊員達の不愉快な視線とか、オカマの頼んでもない水分チェックとか
(……元彼のとの職場での接し方とか)
ストレス浸りのお肌が大変な事になっててドレッサーで散々睨めっこしてたらレオンからの呼び出しがあって……それで……
「……ヤダ……ぁ、もう……っ!私昨晩、あんな、場所でまたっ!」
あんな、コトからこんな……コトまでされてさせられて、挙句の果て
「っていうか何で私戻ってきてるの!?」
慌てて確かめた格好は昨日のワンピース。ベッドの脇にきちんと揃えられた
シャンパンゴールドのパンプスに、覗いたクローゼットにはハンガーにかけられたジャケット。
まるで魔法が解けたようだ。
一気に疲れが出たように、床へ座り込むキャシーの視界で、端末が光った。
「キャサリン・グラス中尉。聞こえるかね」
「レオン!」
モニターに浮ぶレオンはきっちりと制服を着込み、諌めるようにキャシーの瞳に強い視線を送る。
「勤務時間内だ。プライベートと混同しないように」
「……はいっ!申し訳ありません三島主席補佐官!」
思わず立ち上がり最敬礼するキャシーにレオンは頷いてよろしい、と告げた後、本題に入るよう一つ呼吸をおいた。
「ところでまだ支度が出来ていないようだが……今日は非番だったかね?」
まずは飛んで来た嫌味にもキャシーは怒らない。否、怒らないように、怒った顔にならないようにフローリングを蹴った。
「違います首席補佐官。3分後にはここを発つつもりでした」
「へぇ……メイクは昨日のリサイクルで?エコロジーだねぇ」
「ぐっ」
「でも早く落した方がいいらしいじゃないか。何だっけ?皮膚呼吸が妨げられて老化が促進されるとの、とある機関の研究結果が」
「……補佐官、ご用件はナンですの?わたくし、今すぐにでも出ないと間に合いませんもので、簡潔にお願いします。簡潔に!」
「失敬。君に一つ任務をお願いしたい」
任務って。こっちは受け持ったばかりの埃っぽい民間軍人達への対応だけで頭が痛いっていうのに!
余程恐ろしい顔を見てしまったのか、レオンは次の台詞を付け加えた。
「簡単な任務だよ。今受け持ってもらっている仕事との両立は充分できる。君の能力ならね?……今軍部で一番有能な女性、キャサリン・グラス中尉になら造作もない」
ただ、加えすぎた事により、キャシーの眉間には新たな皺が刻まれてしまった。
「ありがとうございます。そんな勿体無いお言葉を頂いて恐縮ですわ。で、何ですか?何でもしてやるわよ、してやろうじゃないの!」
「とあるご婦人の、大事な物を私は預かっているんだ」
「はい?」
「キャシー、スカートを捲ってごらん?」
「あ、はい……」
「レオン!」
モニターに浮ぶレオンはきっちりと制服を着込み、諌めるようにキャシーの瞳に強い視線を送る。
「勤務時間内だ。プライベートと混同しないように」
「……はいっ!申し訳ありません三島主席補佐官!」
思わず立ち上がり最敬礼するキャシーにレオンは頷いてよろしい、と告げた後、本題に入るよう一つ呼吸をおいた。
「ところでまだ支度が出来ていないようだが……今日は非番だったかね?」
まずは飛んで来た嫌味にもキャシーは怒らない。否、怒らないように、怒った顔にならないようにフローリングを蹴った。
「違います首席補佐官。3分後にはここを発つつもりでした」
「へぇ……メイクは昨日のリサイクルで?エコロジーだねぇ」
「ぐっ」
「でも早く落した方がいいらしいじゃないか。何だっけ?皮膚呼吸が妨げられて老化が促進されるとの、とある機関の研究結果が」
「……補佐官、ご用件はナンですの?わたくし、今すぐにでも出ないと間に合いませんもので、簡潔にお願いします。簡潔に!」
「失敬。君に一つ任務をお願いしたい」
任務って。こっちは受け持ったばかりの埃っぽい民間軍人達への対応だけで頭が痛いっていうのに!
余程恐ろしい顔を見てしまったのか、レオンは次の台詞を付け加えた。
「簡単な任務だよ。今受け持ってもらっている仕事との両立は充分できる。君の能力ならね?……今軍部で一番有能な女性、キャサリン・グラス中尉になら造作もない」
ただ、加えすぎた事により、キャシーの眉間には新たな皺が刻まれてしまった。
「ありがとうございます。そんな勿体無いお言葉を頂いて恐縮ですわ。で、何ですか?何でもしてやるわよ、してやろうじゃないの!」
「とあるご婦人の、大事な物を私は預かっているんだ」
「はい?」
「キャシー、スカートを捲ってごらん?」
「あ、はい……」
あ、あれ?
あれー!?
「バーゲン品のようだから、そのご婦人は探していないかもしれないけれどね。他にも沢山あると言っていたし……どうしたものかと思って」
モニターに登場したフリフリパンティーに目が釘付けのキャシーには
「できればもう少し歳相応なものを選んでもらいたいものだね」
とのお言葉は聞き取れなかった。
勿論、はしたなくも大全開の下半身に、レオンの口が緩んだ事も、キャシーは暫く気付かなかった。
とのお言葉は聞き取れなかった。
勿論、はしたなくも大全開の下半身に、レオンの口が緩んだ事も、キャシーは暫く気付かなかった。
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勿論その日はノーパンでご出勤のキャシー中尉。
ストッキング直穿きというプレイです。
ストッキング直穿きというプレイです。
皆様良いお年を!