キングクルール

登録日:2021/08/01 Sun 20:52:35
更新日:2021/09/10 Fri 23:28:29
所要時間:約 10 分で読めます







誰もオレ様を止められないぞ。

DKアイランドは「破壊」される「運命」なのだ!!

キングクルールとはドンキーコングシリーズに登場する敵キャラクターである。



【概要】

SFCソフト「スーパードンキーコング」に初登場した、悪のワニ集団「クレムリン軍団」のボス。
王冠を被り、赤いマントを着た大柄でややメタボ体型のワニ。左目が常に充血して腫れ上がっている。
胸筋と腹部分が金色になっており、爬虫類のくせに何故かヘソがある。尻尾は作品によってあったりなかったりする。
一人称は「オレ様」となることが多いが、たまに「ワシ」になったりすることも。
多くのシリーズでラスボスとして登場し、ドンキーコング(2代目)ライバルキャラとして定着。
本シリーズのクッパ的ポジションである。

ちなみに海外での正式名称は『キング(King)(K.)ルール(Rool)』と区切ってあるのだが、日本ではさほど定着しておらず、初めて触れられたのは「ドンキーコング64」のラストバトルの選手コール。そのため、日本では単に「クルール」と呼ばれることが多い。

さらに、彼の配下である『クレムリン(Kremlin)軍団』はクルールの『K』にちなんでKで始まる敵キャラクター*1がほとんどであり、後述のエンディングのクレジットで『C』『K』に入れ替わっているのもこれが理由だと思われる。


【人物】

自分が気に入らないものはなんでも破壊し、自分が欲しいものはなんでも奪い取るという典型的な悪役であり、ゲームの大体は彼が盗み出したものをドンキー達が取り返すために冒険するというパターンが多い。
追い詰められると後述の『死んだフリ』をしたり、脱出用のジェット機*2を確保していたりと、保身に関してはかなり抜け目が無い。
コング達との関連性については基本的に『宿敵』ではあるが、作品毎に多少の振り幅があり、64版のような明確な殺意が見られる場合もあるかと思えば、GB版ではクランキーの依頼に応えるなどそこまで因縁が深くないのでは?と思わせる部分も多い。
64版のムービーやスマブラのPVでは仲がよさそうに過ごす光景が多いため、多分仕事とプライベートをしっかりと分けるタイプなのかもしれない。


【ゲームでの活躍】


記念すべき初登場作品。
コング達のバナナを盗み出すという暴挙に出て、彼等の冒険のきっかけを作る。
自身はラスボスとして最終ステージ「キングクルールのふね」で待ち構えており、軽快なBGMと共に最終決戦が始まる。
頭には鋭い王冠を被っているため踏むとダメージを受けてしまい、王冠を投げた瞬間を狙って踏むしかない。

第一段階は体当たり。ステージの端から端までダッシュし、その後王冠を投げる。
ダメージを与える度に走る回数が増え、どんどん速くなっていく。3回踏めば終了。

第2段階は鉄球落とし。その場から動かず上からどんどん鉄球を落としてきて、端まで落とすと王冠を投げる。
ダメージを与えるとジャンプで反対側に移動しまた鉄球を落とす。
踏む毎にステージを往復するように鉄球を落としてきて、3回踏むと倒れ、スタッフロールが表示される。
これで終わりと思われたが…







THE END?






何とそれはフリであり、起き上がって再び戦いが始まる。*3
今度はジャンプしながら移動してきて、その下をくぐる。
ダメージを与える毎に今度もステージを往復するように移動し、3往復目にはジャンプの幅がかなりせまくなる。
3回踏むと今度こそ本当に倒れ、エンディングとなる。

この後、「2」と「3」では登場せず*4、キャプテン・バロンといったそっくりなクルールがラスボスとなる。
ただしこのキング・キャプテン・バロンの三人については資料によって「兄弟/別人」という設定と「変装/コスプレしているだけで、全員同一人物」という設定が併存している。
ちなみにキャプテンクルールも倒れたフリを行う。

なお全くの余談だが、キングクルールを含めた3クルールの要素は後に『ドンキーコング トロピカルフリーズ』のラスボスであるロード・フレドリックにオマージュされた。
(楽器型の武器、突進やジャンプなどの肉弾攻撃、バトルステージのギミックを活用する等)
ただ、流石に死んだふりまではしなかった。



クランキーコングの「GBでもプレイヤーを楽しませる冒険ができるのか」という依頼を受け再びラスボスとして立ちはだかる。
今度は飛行船で対決し、王冠を投げた後にダッシュするので反対側へ到着する前に踏みつける流れになっている。
ダッシュ中にジャンプするといった行動パターンも増えている他、終盤になると王冠投げからのダッシュがタイミング・速度ともに大幅アップするため、こちらも踏んづけるタイミングの調整が問われる。




オレさまは『しっぱい』が嫌いだ

新兵器・ブラストマティック砲でDKアイランドを破壊することを目論む。
だが、船型移動要塞と島が衝突して故障してしまい、時間稼ぎとしてゴールデンバナナを盗み、ドンキーの仲間達を誘拐した。
更に、計画に反対した弟クランジーを檻に閉じ込めた他、本作では失敗した部下に凄まじい剣幕でパワハラ激怒したり、ドンキー達の躍進ぶりに怖じ気付いて逃亡しようとした部下の存在を見抜いて刺客を差し向けたりする等ボスとしての威厳に満ち溢れている。
一方で、昼寝休憩の時間を設けていたのか大勢の配下達と同じ時間にぐっすり寝ていたりと*5相変わらずコミカルな一面も。
ちなみに小型のクラップトラップを常に自身の玉座の手すりに置いて撫でたり、ペットのように可愛がっている。


ラストバトルでは、脱出用の飛行艇の中にボクシングのリングを用意し、自身もボクサースタイルとなり勝負を挑んでくる。
各コング達5人全員と異なるバトルスタイルで戦い*6、グローブをブーメランのように投げたりヒップドロップで衝撃波を起こしたりする他、肉体を透明にして見えなくするという芸達者ぶりを見せる。
しかしながらドンキー達によって、タル大砲で体当たりされ、頭上の照明を落とされ、バナナの皮で転ばされ、足の指を痛めつけられた挙句、
チャンキーコングの巨大化パンチを受け倒れたのだった。

その後、再度起き上がってチャンキーに背後から不意討ちを浴びせようとしたものの、キャンディーコングの色仕掛けに引っかかり、(爬虫類が哺乳類に欲情するのかよとか突っ込んではいけない)
隙を突いたファンキーコングのバズーカで吹っ飛ばされた挙げ句、その先にいたクランジーにボコボコにされるという因果応報の運命を迎えた。


ちなみに達成率を101%にしたデータでのみ閲覧出来る隠しエンディングでは、撮影後の舞台裏のような雰囲気の場所でドンキー達と仲良く悪ふざけをしているクルールの姿が見られる。
まるで悪役が登場するドラマの撮影終了後の記念イベントのようである。



  • ドンキーコング2001
「スーパードンキーコング」の移植作であるため、基本的にそちらと同じ。
ミニゲームでの出番が追加され、「ガリオンガンマン」というゲームでは海賊船から大砲を撃ってくる。



  • ドンキーコンガ
モグラ叩きのようなミニゲーム「沈め! クルール」にてモグラ役として登場。



  • ぶらぶらドンキー
ヒーローを決めるジャングルの祭典「ジャングルピック」が開催されようとしていた所でヒーローの証ウィナーメダルを盗むも、飛行機で逃げる途中にほとんどのメダルを落としてしまっており、結局手元には三枚しか残らなかった。
その後はラスボスとして登場。一戦目はパネルトッテの早登り、二戦目はアタックバトルでの対決となる。
クルールを倒してゲームをクリアすれば、本作の対戦モードに当たるジャングルピックで彼を使用することが出来る。



  • たるジェットレース
高性能の隠しキャラとして登場。爪を使って攻撃する。
大型のタルジェットに穴を開けて乗っている。



  • ジャングルクライマー
バナナ星人からクリスタルバナナを奪い、様々な壁を使って世界征服を企む。
最終的にはクリスタルバナナの力で巨大化し、隕石を振らせたり炎を吐いたりしてくる。
こちらの作品では最終的に宇宙征服まで視野に入れており、間違いなくシリーズ中で最もスケールの大きな野望を抱いていたと言える。
なお、ドンキーコングシリーズにおける彼の出番は現在これが最後となっている。




  • スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
隠しキャラとしてマリオシリーズに初登場。
全キャラクター屈指のパワーを誇るが、スピードは遅い。
余談だが、平時の部下のクリッターだけでなくキングテレサともキャラクター相性が良いよう設定されている模様。逆にクッパとは相性が悪い。




シリーズを代表する敵キャラクターながら長らくフィギュアのみの登場だったが、最新作「SP」で遂に参戦。キャッチコピーは『クレムリン軍団総帥』。
参戦PVでは自分になりすましてドンキー達をからかっていたデデデ大王を盛大に吹っ飛ばしている。また他のキャラのPVではコング達と仲良くしているシーンも。

キャラ性能は見た目通りのパワータイプであり、重量はクッパに次いで全ファイター中2位というヘビーファイター。
押しつぶしや踏みつけ、64のボクサーパンチと言ったパワフルな攻撃を繰り出す他、キャプテンやバロンと言った歴代のクルールの攻撃も行う。ダッシュ時にはワニらしく彼にとって初となる四足歩行をする。
更にその強固な腹により一部の攻撃には怯まない特性があるが、攻撃を受け続けると腹にヒビが入り、最終的に割れて気絶状態になってしまう。
重量級らしいパワーと重さに加え、アーマーにより相手の攻撃を強引に防ぎつつ攻撃できる、2種類の遠距離攻撃、デデデ並に復帰力も高く、しかもカウンター持ちと一通りの要素は揃っているため、本作の初心者ないし重量級入門にもってこい。

弱点としては重量級故の宿命とも言える機動力の低さ、復帰狩りされやすい、身体が大きいためコンボ耐性が非常に低い等、守備面に関しては心許ないこと。
また、ワザのほとんどが発生と後隙が長いのが多く、気軽に牽制・暴れで振れるものが少ないため、如何に相手の動きを読みワザを繰り出すかといった見た目によらない緻密な立ち回りが必須となる。

…が、スマブラSPにおけるキングクルールはどちらかといえば参戦ムービーにおけるやられ役という印象の方が強く、
  • 王冠を盗まれる(ジョーカー)
  • 吹っ飛ばしたのにルーラで復帰される(勇者)
  • 地面に勢いよく落とされ埋められた挙句上から岩を落とされ封印される。その絵面はさながら墓標(バンジョー&カズーイ)
  • 魔斧アイムールで吹き飛ばされる(ベレト/べレス)
  • 密室に閉じ込められ爆破される(スティーブ/アレックス/ゾンビ/エンダーマン)
  • 既にキーラに倒されている(セフィロス)
  • プロミネンスリボルトで吹き飛ばされる(ホムラ/ヒカリ)
…と、ジャンプマンどころかスタントマンになりつつあるマリオ共々サンドバッグとして倒されまくっている。いいのかそれで。


  • 通常必殺ワザ:パイレーツキャノン
キャプテンクルールの銃から砲弾を発射する。発射後は吸い込み攻撃を行うことができ、相手にぶつけた砲弾を吸い込むことで元ネタと違い暴発せず更に威力が増した砲弾を再発射することが出来る。また吸い込み攻撃のため崖外から吸い込んで相手を道連れ…と思いきや自身の高い復帰力のおかげで自分だけは助かるという芸当も可能。

  • 横必殺技:クラウンスロー
王冠をブーメランのようにして投げる。近距離の相手には行きと返りで二回ぶつけることも出来る。
投げる際のモーションではある程度の攻撃に耐えるアーマーが付与されたり、他の飛び道具に当たり負けしないと言った優秀な飛び道具であるが、返ってきた王冠に触れないとアイテムとして地面に落ちてしまい、回収しない限り使用することは出来ない。
その間は技の選択肢が一つ減る上、相手に王冠を投擲アイテムとして利用されてしまうので、地面に落ちた際は早急に回収が必要である。何より王冠が無いとキングとしての威厳もカッコよさも大幅減である。

  • 上必殺技:フライングバックパック
バロンクルールのプロペラを背負って飛ぶ。一応プロペラに攻撃判定がある。
縦の復帰距離は重量級としては破格の距離を持つが、横の復帰距離はそこまで長くなかったり、上昇のスピードも遅く軌道が読まれやすい上に攻撃判定はプロペラにしかないため横からの攻撃に非常に弱いという弱点も持つ。
ただ上昇量が非常に高いため、上空に逃げた相手をプロペラで小突くだけで早期撃墜ということも可能。

  • 下必殺技:ボディカウンター
腹を突き出して構え、攻撃した相手を弾き飛ばすカウンター技。
飛び道具も跳ね返すが、背後の攻撃には全くの無力。外した際の隙も大きいため乱用は禁物。


64では結局使えなかった兵器*7が約20年の歳月を経て遂に使用可能に。
体当たりを当てた相手にビームをぶち当ててドンキーコングアイランドごと粉砕するという豪快な演出になっている。
よーく見ると相手がドンキーコングアイランドにちゃんといるのが確認できる。


【メディアミックスでの活躍】

  • ウホウホドンキーくん
コロコロコミックで連載していた漫画「ウホウホドンキーくん」では初期の敵キャラとして登場。
最終決戦ではディディーを倒すが、それに激怒したドンキーにより倒された。
他にも後述のアニメ版を元にした漫画「ドンキーコング」にも登場し、ドンキーに入りケーキを喰わせるという暴挙に出るも、奇跡的に復活したドンキーにより倒された。




どうせおじさんは哀れなヌメヌメした爬虫類だよ…でもこうなりたくてなったんじゃないや!!アーッ…


アニメ版ではドンキーたちの日常がメインとなり、クルールは島の宝「クリスタル・ココナッツ」を奪って支配者になるために悪事を働く悪者として登場。クランキー曰く『哀れなヌメヌメした爬虫類』。
クランプを将軍に任命し、側近として置いているという設定。また、ゲームとは異なりマントが短く、尻尾も無い上に目は充血していない。
このアニメにおけるクレムリン軍は、怪力自慢のクラッシャを含めクルール以外揃いも揃って頭が悪く、全員真正面では絶対にドンキーにはかなわないため、ドンキーの髪を切って力を奪うのにはじまり、ドンキーが嫌われるように仕向けたり、ホレ薬を作るといった様々な策略でクリスタル・ココナッツを奪おうとするが、最終的には失敗し、ドンキーに吹っ飛ばされるのがお約束。
頭脳面に関しては間違いなくドンキーよりは上ではあるが、おっちょこちょいな部分も多く、ワニのくせにカナヅチだったり、赤ん坊のベイビーコング*8を拐って自分の後継者にするべく教育しようとして逆に振り回されたり何かと残念な姿を披露している。
だが、祭りの日には部下に休暇を出すといった理想の上司としての一面が見られた他、幼少期にはバレエを習っていたと豪語するなど意外と教養の高さを垣間見せたりすることが多い。
小杉氏の怪演もあって文字通りの『憎めない悪役』という魅力的なキャラクターになっている。ミュージカル調での語りは必見。

スリルだあ?!ハッ!スリルなんてあったって命がなきゃおしまいなんだよ!!




追記・修正お願いします?










































\ウッ!/

画像出典:スーパードンキーコング(1994年11月26日発売)より
©Rare Ltd. / Nintendo



追記・修正は初見プレイしたあの日、死んだふりに騙された人がお願いします。

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最終更新:2021年09月10日 23:28

*1 特にクラップトラップ(Kraptrap)やクラッシュ(Krash)にクラッシャ(Krusher)等は、意味としては本来ならば頭文字が『C』が正しいはずだがあえて『K』にされている。

*2 自室の玉座に備え付けられているスイッチを押しただけで、自分が座っている玉座ごと移動して搭乗出来るようになっている。

*3 スタッフロールをよーく見ると、スタッフが全員クルールの部下の名前になっている。また、"Credit"等の『C』で始まるワードのイニシャルが全て『K』になっている。

*4 一応「2」では、最初のエリアである「かいぞくせんバッドクルール」のステージの船内に彼の絵が飾られてはいるが。

*5 この時は、要塞の深部に存在する本拠地「ハイドアウト」にドンキーらがついに現れて警報が鳴ったことで飛び起き、軍団の者達にもすぐ起きて対応するようアナウンスした。

*6 なお試合は10カウント制であるにも関わらず、最後のチャンキーとの一騎討ちを除けば、クルールがダウンし続けていても毎回カウント役の手下達が途中でカウントを止めてしまうというインチキ極まりない進行ぶりが見られる。

*7 一応、64においてもゲームオーバー時のムービーでは発射しようと作動させているシーンが拝める。

*8 正体はクランキーが開発した「若返り薬」で赤ん坊になってしまったドンキー。最終的にはこの若返り薬をクルールも服用するが……?