キングクルール

登録日:2021/08/01 Sun 20:52:35
更新日:2025/08/11 Mon 00:26:03
所要時間約 10 分で読め!







誰もオレ様を止められないぞ。

DKアイランドは「破壊」される「運命」なのだ!!



キングクルールとはドンキーコングシリーズに登場する敵キャラクターである。


【概要】

SFCソフト「スーパードンキーコング」にて初登場した、悪のワニ集団「クレムリン軍団*1のボス。
王冠を被り、赤いマントを着た大柄でややメタボ体型のワニ。左目が常に充血して腫れ上がっている。
胸筋と腹部分が金色になっており、爬虫類のくせに何故かヘソがある。尻尾は作品によってあったりなかったりする。ついでに体のサイズも作品ごとにコロコロ変わる。
一人称は「オレ様」となることが多いが、「ワシ」「ワガハイ」の場合もある。
シリーズ内の多くの作品でラスボスとして登場し、ドンキーコング(2代目)ライバルキャラとして定着。
本シリーズのクッパ的ポジションである。

ちなみに海外での正式名称は『キング(King)(K.)ルール(Rool)』と区切ってあるのだが、日本ではさほど定着しておらず、初めて触れられたのは「ドンキーコング64」のラストバトルの選手コール。そのため、日本では単に「クルール」と呼ばれることが多い。

さらに、彼の配下である『クレムリン(Kremlin)軍団』はクルールの『K』にちなんでKで始まる敵キャラクター*2がほとんどであり、後述のエンディングのクレジットで『C』『K』に入れ替わっているのもこれが理由だと思われる。その関係で頭文字がKじゃないロックロックやジンガーは偽クレジットからハブられがち


【人物】

自分が気に入らないものはなんでも破壊し、自分が欲しいものはなんでも奪い取るという典型的な悪役であり、ゲームの大体は彼が盗み出したものをドンキー達が取り返すために冒険するというパターンが多い。
追い詰められると後述の『死んだフリ』をしたり、脱出用のジェット機*3を確保していたりと、保身に関してはかなり抜け目が無い。
部下に対しては失態を犯してもせいぜい厳しく叱責する程度に留めているものの、もし裏切るようなことがあれば容赦無く消しにかかる。また、自軍の新兵器の設計に携わったスナイドという名の技術者も「信用出来ない」という理由で解雇したことがある。

コング達との関係性については基本的に『宿敵』ではあるが、作品毎に多少の振り幅があり、64本編のような明確な殺意が見られる場合もあるかと思えば、GB版ではクランキーの依頼に応えるなどそこまで因縁が深くないのでは?と思わせる部分も多い。
64のおまけムービーやスマブラのPVでは仲がよさそうに過ごす光景が多いため、仕事とプライベートをしっかりと分けるタイプなのかもしれない。


【ゲームでの活躍】


スーパードンキーコング

記念すべき初登場作品。
コング達のバナナを盗み出すという暴挙に出て、彼等の冒険のきっかけを作る。
自身はラスボスとして最終ステージ「キングクルールのふね」で待ち構えており、軽快なBGMと共に最終決戦が始まる。
頭には鋭い王冠を被っているため踏むとダメージを受けてしまい、王冠を投げた瞬間を狙って踏むしかない。
部下たち同様踏むとア゛ーッ!

第1段階は体当たり。ステージの端から端までダッシュし、その後王冠を投げる。
ダメージを与える度に走る回数が増え、どんどん速くなっていく。4回踏めば終了。

第2段階は鉄球落とし。その場から動かず上からどんどん鉄球を落としてきて、端まで落とすと王冠を投げる。
ダメージを与えるとジャンプで反対側に移動しまた鉄球を落とす。
踏む毎にステージを往復するように鉄球を落としてくる。
BGMも第2段階に入るタイミング辺りで陽気な曲調が一転して、ハードロック調へと変化するというゲームの展開に合わせられているギミックがある。
3回踏むと倒れ、スタッフロールが表示される。
これで終わりと思われたが…






KREDITS

KODING………………KLAP TRAP

KARACTERS……………KRUSHA

KOLOURING……………KRITTER

KONCEPT…………………KLUMP

KOMMANDER……KING K.ROOL




THE END?







\ウッ!/

画像出典:スーパードンキーコング(1994年11月26日発売)より
©Rare Ltd. / Nintendo

なんとそれは死んだフリ、スタッフロールも偽物で、流れ終わると起き上がり再び戦いが始まる。*4
ここまで順調にダメージを与えていれば、このタイミング辺りでBGMも1周するという中々ニクい仕掛けが施されている。
今度はジャンプしながら移動してきて、その下をくぐる。
ダメージを与える毎に今度もステージを往復するように移動し、3往復目にはジャンプの幅がかなり狭くなる。
3回踏むと今度こそ本当に倒れ、エンディングとなる。
ア゛ーッ!ア゛ーッ!ア゛ーッ!ア゛ア゛ーッ!

GBA版ではエンディングデモが追加され、コング達に敗北して怒れるキングクルールの退散していく様子が描かれる。
この時の捨て台詞が「お前たちの島を破壊してやる」という旨の内容となっており、時系列に後の『ドンキーコング64』を示唆している。

なお全くの余談だが、事前情報無しだと死んだふりが本当に意表を突かれるイベントなのもあり、完全初見プレイヤーのゲーム実況・配信においては屈指の撮れ高要員として大活躍する。
英語を素早く読めないプレイヤーだと偽クレジットにまんまと騙されやすい上、嫌な予感がして離れたら超スピードのジャンプで踏み潰される、または咄嗟にジャンプしたところを逆にジャンプで屠ってくる初見殺し性能とエンタメ力の高さ*5はその最たるもの。
何より、年月を経て無印がレトロゲームの位置付けとなっていき、スマブラなどでキングクルールを知っていても伝説の死んだふりはおろか原作自体を知らない……という世代が台頭してきたのも大きいだろう。


スーパードンキーコングGB

スーパードンキーコング1の後日談となる今作では、クランキーコングの「スペックで劣るGBでもプレイヤーを楽しませる冒険ができるのか」というメタいにも程がある依頼を受け再びラスボスとして立ちはだかる。
今度は飛行船で対決し、王冠を投げた後にダッシュするので反対側へ到着する前に踏みつける流れになっている。
ダッシュ中にジャンプするといった行動パターンも増えている他、終盤になると王冠投げからダッシュまでのスパンが大幅に短くなるため、こちらも踏んづけるタイミングの調整が問われる。


スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー

よく似た姿ながら王様衣装ではなく海賊服を着た『キャプテンクルール』が登場。詳細は個別項目へ。
こちらも死んだフリをする。

ワールド1は前作でキングクルールと戦った船を思わせる『かいぞく船「バッドクルール」』となっており、最初のステージ『パイレーツパニック』の船室にはキャプテンクルールの残した犯行声明と共にキングクルールの肖像画が飾られている。
またワールド3の海賊船ステージ『ラトリーにだいへんしん』では前作キングクルールのふねで流れたBGMの軽快なパートのみを発展させた賑やかで楽しいアレンジ曲がBGMとして流れる。


ちなみにキングクルールとの関係は、かつての日本語翻訳のいい加減さからか2種類の設定が存在する。

1つは「変装/コスプレしているだけで、後述のバロン含め全員同一人物」とする設定で、レア社の旧公式サイトや「64」の英語版取説内での記述、GBAリメイク版「2」の公式サイトで触れられている。
また三部作のゲームデザインを務めたGregg Mayles氏が「クルールたちは同じワニである」とTwitter上に投稿しており、開発したレア社的にはこちらが正式な設定のつもりだった模様。

もう1つは「キャプテンがキングの兄」とする設定で、こちらは任天堂公認として小学館から発売された攻略本に記載されていた。スマブラXで手に入るフィギュアの説明文もこちらを踏襲した形となっている。


スーパードンキーコング3 謎のクレミス島

よく似た姿ながら王様衣装ではなく科学博士のような服を着た『バロンクルール』が登場。詳細は個別項目へ。
なおこちらに関しては兄弟設定の記載がないため、同一人物設定でない場合のキングとの関係は謎。


ドンキーコング64


オレさまは『しっぱい』が嫌いだ

新兵器・ブラストマティック砲でDKアイランドを破壊することを目論む。
だが、船型移動要塞と島が衝突して故障してしまい、時間稼ぎとしてゴールデンバナナを盗み、ドンキーの仲間達を誘拐した。
更に、計画に反対したクランジー*6を檻に閉じ込めた他、本作では失敗した部下に凄まじい剣幕でパワハラ激怒したり、ドンキー達の躍進ぶりに怖じ気付いて逃亡しようとした部下の存在を見抜いて刺客を差し向けたりする等ボスとしての威厳に満ち溢れている。

一方で、昼寝休憩の時間を設けていたのか大勢の配下達と同じ時間にぐっすり寝ていたりと*7相変わらずコミカルな一面も。コング達に好き放題翻弄される手下達のあまりの間抜けさを目にして、頭を抱える一幕も見られた。
ちなみに小型のクラップトラップを常に自身の玉座の手すりに置いて撫でたり、ペットのように可愛がっている。


ラストバトルでは、脱出用の飛行艇の中にボクシングのリングを用意し、自身もボクサースタイルとなり勝負を挑んでくる。
各コング達5人全員と異なるバトルスタイルで戦い*8、グローブをブーメランのように投げたりヒップドロップで衝撃波を起こしたりする他、肉体を透明にして見えなくするという芸達者ぶりを見せる。
コングたちの攻撃は以下の通り
ドンキー タル大砲で体当たり
ディディー ピーナッツ・ポップガンで頭上の照明を落とす
ランキー 照明で目を塞いだ所を楽器で誘導し、バナナの皮で転ばせる
タイニー 小さくなって靴の中に入り足の指を矢で攻撃
チャンキーコング 巨大化して、向かってくるところをパンチ

その後、再度起き上がってチャンキーに背後から不意討ちを浴びせようとしたものの、キャンディーコングの色仕掛けに引っかかり、ワニなのにサルに欲情…
隙を突いたファンキーコングのバズーカで吹っ飛ばされた挙げ句、その先にいたクランジーにとどめを刺される。


ちなみに達成率を101%にしたデータでのみ閲覧出来る隠しエンディングでは、撮影後の舞台裏のような雰囲気の場所でドンキー達と仲良く悪ふざけをしているクルールの姿が見られる。
まるでドラマの撮影終了後の記念イベントのようである。


ドンキーコング2001

「スーパードンキーコング」のゲームボーイカラー移植作であるため、基本的にそちらと同じ。
ミニゲームでの出番が追加され、「ガリオンガンマン」というゲームでは海賊船から大砲を撃ってくる。


ドンキーコンガ

モグラ叩きのようなミニゲーム「沈め! クルール」にてモグラ役として登場。
なお、ゲーム中のBGMはなぜか「ハンガリー舞曲」が流れる。


たるジェットレース

高性能の隠しキャラとして登場。爪を使って攻撃する。
大型のタルジェットに穴を開けて乗っている。


ぶらぶらドンキー

ヒーローを決めるジャングルの祭典「ジャングルピック」が開催されようとしていた所でヒーローの証ウィナーメダルを盗むも、飛行機で逃げる途中にほとんどのメダルを落としてしまっており、結局手元には三枚しか残らなかった。
その後はラスボスとして登場。一戦目はパネルトッテの早登り、二戦目はアタックバトルでの対決となる。
クルールを倒してゲームをクリアすれば、本作の対戦モードに当たるジャングルピックで彼を使用することが出来る。


ジャングルクライマー

バナナ星人からクリスタルバナナを奪い、様々な壁を使って世界征服を企む。
最終的にはクリスタルバナナの力で巨大化し、隕石を振らせたり炎を吐いたりしてくる。
こちらの作品では最終的に宇宙征服まで視野に入れており、間違いなくシリーズ中で最もスケールの大きな野望を抱いていたと言える。


ドンキーコングリターンズドンキーコング トロピカルフリーズ

クレムリン軍団共々出演無し。
元々リターンズの段階で出演する予定はあったのだが、どのようなストーリーで登場させようか制作チームのトップ*9が悩んだ結果、「無理に登場させるよりも新しい敵勢力を作った方が良い」という結論に至り「ティキ族」の登場に繋がった。

またトロピカルフリーズでは「2」の頃のクレムリン軍団をオマージュした海賊「ザ・スノーマッズ」が登場。
動物*10で構成された海賊団で、首領である「ロード・フレドリック」はラッパ型の武器を持ち、突進やジャンプなどの肉弾攻撃、バトルステージのギミックを活用するなどキャプテン・クルールを彷彿とさせる動きを繰り出してくる。ただ流石に死んだフリはしなかったが。

現状この2作が現在におけるドンキーシリーズの主要なイメージモチーフになっているため、レア社が開発した初期三部作および『64』が主な出演作だったクルールをはじめとするクレムリン軍は、他シリーズへの客演やUSJでの登場などの外部出演含め、現状では出番がほとんど無いものとなってしまっている。

このため「キャラクター版権をレア社が持っているため最新作に登場できない」とまことしやかに噂されることもあるが、クルールたちのキャラ版権はちゃんと任天堂が保持しており、レア社が売却された後に発売された「ぶらぶらドンキー」シリーズや「たるジェットレース」*11にはしっかり出演しているのでこれは誤りである。

本当にクルールたちが出演するべき理由があれば、再びドンキーシリーズに彼らが顔を見せることは充分あり得るだろう。


ドンキーコング バナンザ

ドンキーを始めとするコングファミリーのデザインがマリオの映画基準に一新されたリニューアル作。
発売前に明かされた情報の中でワニをモチーフにした新しい敵「クロコイド」(Clockoid)の存在が明かされた事や、ポリーンの歌の中に「クルール」と聞こえる部分があった事などから、クルールとクレムリン軍団の登場を期待するファンの声は少なくなかったのだが…



【客演・ゲスト出演】

スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール

隠しキャラとしてマリオシリーズに初登場。
全キャラクター屈指のパワーを誇るが、スピードは遅い。
余談だが、平時の部下のクリッターだけでなくキングテレサともキャラクター相性が良いよう設定されている模様。逆にクッパとは相性が悪い。
当然、ドンキーたちとの相性は悪いが、なかよしワッペン*12でなかよしプレイを決めることが可能なのは内緒

スーパーマリオ オデッセイ

都市の国ニュードンクシティの看板に「KROOL AV」というものがあり、彼の名を冠する通りがあることがわかる。この国には他にもドンキーコングシリーズ由来の地名がいくつか見られる。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

シリーズを代表する敵キャラクターながら長らく未参戦だった*13が、最新作「SP」で遂に参戦。キャッチコピーは『クレムリン軍団総帥』。
参戦PVでは自分になりすましてドンキー達をからかっていたデデデ大王を盛大に吹っ飛ばしている。また他のキャラのPVではコング達と仲良くしているシーンも。

キャラ性能は見た目通りのパワータイプであり、重量はクッパに次いで全ファイター中2位というヘビーファイター。
押しつぶしや踏みつけ、64のボクサーパンチと言ったパワフルな攻撃を繰り出す他、キャプテンやバロンと言った歴代のクルールの攻撃も行う。ダッシュ時にはワニらしく彼にとって初となる四足歩行をする。
更にその強固な腹により一部の攻撃には怯まない特性があるが、攻撃を受け続けると腹にヒビが入り、最終的にシールドと同じように割れて気絶状態になってしまう。
重量級らしいパワーと重さに加え重量級らしからぬ復帰距離(≠復帰力)に、アーマーにより相手の攻撃を強引に防ぎつつ攻撃できる、2種類の遠距離攻撃にカウンター持ちと一通りの要素は揃っているため、本作の初心者ないし重量級入門にもってこい。
初心者もしくはキャラ対策をしっかりしないプレイヤーにとってはかなりの脅威と化す。

弱点としては重量級故の宿命とも言える機動力の低さ、復帰狩りされやすいので復帰が最弱クラス、身体が大きいためコンボ耐性が非常に低い等、守備面に関しては心許ないこと。
また、ワザのほとんどが発生と後隙が長いのが多く、気軽に牽制・暴れで振れるものが少ないため、如何に相手の動きを読みワザを繰り出すかといった見た目に依らない緻密な立ち回りが必須となる。

  • 通常必殺ワザ:パイレーツキャノン
キャプテンクルールの銃から砲弾を発射する。発射後は吸い込み攻撃を行うことができ、相手を打ち出すだけでなく、改良したのか相手にぶつけた砲弾を再度吸い込んでも暴発せず更に威力が増した砲弾を再発射することが出来る。
また吸い込み攻撃のため崖外から吸い込んで相手を道連れ…と思いきや自身の高い復帰力のおかげで自分だけは助かるという芸当も可能。

  • 横必殺技:クラウンスロー
王冠をブーメランのようにして投げる。近距離の相手には行きと返りで二回ぶつけることも出来る。
投げる際のモーションではある程度の攻撃に耐えるアーマーが付与されたり、他の飛び道具に当たり負けしないと言った優秀な飛び道具であるが、返ってきた王冠に触れないとアイテムとして地面に落ちてしまい、回収しない限り使用することは出来ない。
画面外に落ちてしまった場合はある程度時間が経過した後にアイテムとして地面に落とされる。
その間は技の選択肢が一つ減る上、相手に王冠を奪われると投擲アイテムとして利用されてしまうので、地面に落ちた際は早急に回収が必要である。何より王冠が無いとキングとしての威厳もカッコよさも大幅減だし。

  • 上必殺技:フライングバックパック
バロンクルールのプロペラを背負って飛ぶ。一応プロペラに攻撃判定がある。
縦の復帰距離は重量級としては破格の高さだが、横の復帰距離はそこまで長くない。上昇のスピードも遅く軌道が読まれやすい上に攻撃判定はプロペラにしかないため復帰技としては非常に弱い。更には上必殺技の多くの例に漏れず、一度使うと崖を掴むか地面に着地しない限り他の行動ができずスキだらけ。
ただ上昇量が非常に高いため、上空に逃げた相手をプロペラで小突くだけで上方向へ早期撃墜という芸当も可能。

  • 下必殺技:ボディカウンター
腹を突き出して構え、攻撃した相手を弾き飛ばすカウンター技。
飛び道具も跳ね返すが、腹に当たらないと反撃できない。外した際の隙も大きいため乱用は禁物。


64では結局使えなかった兵器*14約20年の歳月を経て遂に使用可能に。
体当たりを当てた相手にビームをぶち当ててDKアイランドごと粉砕するという豪快な演出になっている。
よーく見ると相手がDKアイランドの鼻先にちゃんと立たされているのが確認できる。


余談だが、スマブラSPにおけるキングクルールはどちらかといえば参戦ムービーにおけるやられ役という印象の方が強く、
…と、ジャンプマンどころかスタントマンになりつつあるマリオ共々サンドバッグとして倒されまくっている。いいのかそれで。




【メディアミックスでの活躍】

  • ウホウホドンキーくん
コロコロコミックで連載していた漫画「ウホウホドンキーくん」では初期の敵キャラとして登場。
最終決戦ではディディーを倒すが、それに激怒したドンキーにより倒された。
他にも後述のアニメ版を元にした漫画「ドンキーコング」にも登場し、ドンキーに入りケーキを喰わせるという暴挙に出るも、奇跡的に復活したドンキーにより倒された。



どうせおじさんは哀れなヌメヌメした爬虫類だよ…でもこうなりたくてなったんじゃないや!!アーッ…


アニメ版ではドンキーたちの日常がメインとなり、クルールは島の宝「クリスタル・ココナッツ」を奪って支配者になるために悪事を働く悪者として登場。クランキー曰く『哀れなヌメヌメした爬虫類』。
クランプを将軍に任命し、側近として置いているという設定。*15また、ゲームとは異なりマントが短く、尻尾も無い上に目は充血していない。

このアニメにおけるクレムリン軍は、怪力自慢のクラッシャを含めクルール以外揃いも揃って頭が悪く、全員真正面では絶対にドンキーにはかなわないため、
ドンキーの髪を切って力を奪うのにはじまり、ドンキーが嫌われるように仕向けたり、ホレ薬を作るといった様々な策略でクリスタル・ココナッツを奪おうとするが、最終的には失敗し、ドンキーに吹っ飛ばされるのがお約束。
頭脳面に関しては間違いなくドンキーよりは上ではあるが、おっちょこちょいな部分も多く、ワニのくせにカナヅチだったり、赤ん坊のベイビーコング*16を拐って自分の後継者にするべく教育しようとして逆に振り回されたり何かと残念な姿を披露している。
また、クリスタル・ココナッツを「クリココ」と略してしまうなど、どこかユルい。

だが、祭りの日には部下に休暇を出すといった理想の上司としての一面が見られた他、幼少期にはバレエを習っていたと豪語するなど意外と教養の高さを垣間見せたりすることが多い。
小杉氏の怪演もあって文字通りの『憎めない悪役』という魅力的なキャラクターになっている。ミュージカル調での語りは必見。

スリルだあ?!ハッ!スリルなんてあったって命がなきゃおしまいなんだよ!!




追記・修正 お願いします?











































追記・修正は初見プレイしたあの日、死んだふりに騙された人がお願いします。

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最終更新:2025年08月11日 00:26

*1 公式サイトや一部攻略本には『バナナ泥棒団クレムリン』とも表記されている。

*2 特にクラップトラップ(Kraptrap)やクラッシュ(Krash)にクラッシャ(Krusher)等は、意味としては本来ならば頭文字が『C』が正しいはずだがあえて『K』にされている。

*3 自室の玉座に備え付けられているスイッチを押しただけで、自分が座っている玉座ごと移動して搭乗出来るようになっている。

*4 スタッフロールをよーく見ると、スタッフが全員クルールの部下の名前になっている。また、「Credit」等の『C』で始まるワードのイニシャルが全て『K』になっている。

*5 それまでは王冠投げも体当たりもジャンプで避けられ、鉄球落としは「鉄球にとにかく当たりたくないので、床にバウンドした鉄球の上をジャンプで飛び越して潜り抜ける」攻略法に自然と行き着く可能性が少なくない。そうしてジャンプ中心の立ち回りを刷り込んだところで、最後は敵のジャンプを潜れといきなり要求してくる……という憎らしい作りである。

*6 日本版では弟となっているが、開発元でもある海外版では手下の一人という設定。

*7 この時は、要塞の深部に存在する本拠地「ハイドアウト」にドンキーらがついに現れて警報が鳴ったことで飛び起き、軍団の者達にもすぐ起きて対応するようアナウンスした。

*8 なお試合は10カウント制であるにもかかわらず、最後のチャンキーとの一騎討ちを除けば、クルールがダウンし続けていても毎回カウント役の手下達が途中でカウントを止めてしまうというインチキ極まりない進行ぶりが見られる。

*9 田邊賢輔プロデューサーとスーパーバイザーの宮本茂氏

*10 ペンギンが主だが、ボスにはフクロウや猿などもおり多種多様。

*11 これらはパオン(現パオン・ディーピー)が開発を担当している

*12 試合中のみ、元の相性を問わず、全プレイヤーと相性が良くなるアイテム

*13 観賞用のフィギュアやWii UMiiファイターのコスチュームという形では作品に登場していた。

*14 一応、64においてもゲームオーバー時のムービーでは発射しようと作動させているシーンが拝める。

*15 一度クランプを作戦の失敗続きからクビにし、クラッシャを将軍に任命したことがあったが、クラッシャのあまりのバカさ加減に「これならクランプの方がまだマシだったかもしれん」とぼやき、結局クランプを将軍の座に戻している。

*16 正体はクランキーが開発した「若返り薬」で赤ん坊になってしまったドンキー。最終的にはこの若返り薬をクルールも服用するが……?