ハコの魔女。その性質は憧憬。筋金入りの引きこもり魔女。憧れは全てガラスの中に閉じ込める。
閉じ込められ者はその心までも簡単に見透かされてしまうが、考えるより先に殴れば問題ない。
「ひきこもり」と書かれているように、パソコンのCRTモニターのようなハコの中にツインテールだけを出して閉じこもっている。
自らが企図した集団自殺を阻止し、邪魔をした
鹿目まどかを結界に閉じ込め、
巴マミの映像を映し出してトラウマを刺激し、精神的に追い詰める。
しかし魔法少女となった
美樹さやかが結界内に乱入してきたことで状況は一変、さやか・まどか・マミの映像を映し出すことで彼女の動揺を誘おうとするも、美樹さやかには通じず、高速の斬撃で使い魔や結界内のオブジェごとずたずたにされ、最後には急降下による加速の勢いも足した刺突により、ハコを貫かれた上に地面に叩きつけられて倒される。
なお、ハコを貫かれ地面に縫い付けられたときには球体関節人形の姿の本体が飛び出し、倒された際には大量の血のようなものを噴き出していた。
某ネットアイドルとは関係ない。
魔女にしては珍しく、結界を自分の意思で部分的に顕現させ、手下を結界の外に出し、付近にいる人間を結界内に引きずりこんだりするなど、結界の外に対して能動的に干渉することが多い。
また、結界に引きずり込む時には、手下によって体を文字通りばらばらにしてテレビの中に運び込むようだ。
本体であるパソコンの筐体に文字を出したり、笑い声をあげたり、意思表示ができたりもする。
オンエア版やコミカライズ版では、深刻な雰囲気の中で集団自殺の方法がリアルに描かれ、その内容が虚淵特有の「ブラックな笑い」とも評された。ただしBD/DVD版では曖昧な描写に変更されている。
魔法少女まどか☆マギカポータブルでは
本編を基にしたまどかルートでは本編同様さやかに倒され、さやかルートでは本編同様魔法少女になったばかりのさやかに倒される。
杏子ルートでは過去の回想に登場、契約したばかりの杏子に倒される。
ほむらルートでは、本編同様に(本編は夜に対しこちらでは夕方)廃工場内で集団自殺を図ろうとさせるもほむらに止められ、まどかを避難させた後に結界内に侵入、このとき展開によってマミやさやかが援軍に来ることがある。
謎の
魔女結界3番目、愚者の結界10層目にも登場。
魔女の結界
青い水中のような円柱状の空間であり、周りには輪状になっているメリーゴーラウンドがある。
メリーゴーラウンドの木馬はドット絵であり、木馬の代わりにテレビが上下していたりする。
メリーゴーラウンドには一定間隔で棒があり、その様はフィルムのようにも見て取れる。
エリーが倒された際にはメリーゴーラウンドがばらばらになり、ゆっくりと落下していった。
結界に取り込まれた鹿目まどかは輪郭線が消えたが、美樹さやかがH.N.Ellyを攻撃すると鹿目まどかの輪郭線が戻った。
魔女の口づけ
TV版では、CRTの中に向かい合う天使の意匠だった。
劇場版では、CRTの両脇にツインテールが飛び出した意匠に変更されている。
劇場版前編の魔女の中で、魔女の口づけが変更された唯一の魔女である。
臆病で人の考えていることばかり気にして、引きこもりになってしまった少女。
家でテレビばかり見ており、彼女はテレビの向こうに広がる世界や人々に強い憧れを抱いていた。そして気に入ったものは録画したり蒐集する癖があったようだ。
その願いは魔女時の能力から読心の類だと推測される。
だが人の心を無闇に読んでしまったがために、さらなる絶望へと堕ちてしまったのだろう。
公式ガイドブックには「引きこもりの女の子→本当の私はどこへだって行ける。子供の頃みたいに。→外の世界への妬みと憧れ」と書かれている資料が載っている。
メッセージ
彼女が隠れたモニターの中に、まどか文字でメッセージが表示されている。
これはドイツ語になっており、解読すると以下のようになる。
Ich mag keine Narren.(私は愚か者が嫌い)
Ich will nicht arbeiten.(働きたくないでござる!)
前者はファウストのメフィストフェレスの台詞。後者は引きこもりのお約束である。
謎の声
この魔女の出現時、奇妙な声らしきものが聞こえるシーンがある。
これは当初魔女の声とされていたが、公式ガイドブックの設定資料によれば使い魔の声である。
最終更新:2012年11月12日 07:36