ワジャーム降下作戦が発令された。
高速飛空艇エンディミオン号の
整備も進んでいる。準備ができ次第
フェリモシエル(Pherimociel)に
報告し、作戦に参加しよう。
Naji : おーい。
待てよ[Your Name]!
Naji : フゥ……今から会議に出頭する
とこだろ? どうやら間に合ったみたいだな。
Naji : さあ! 議場なら、あっちだぜ。
Naji : でも、その前に
ちょっと一服させてくれ。
Naji : なーに、どうせ空転してるんだ。
構いやしないさ。
…………………………………………………………………………………………
Volker : ……だから、何度も言うように
皇国の秘密兵器、機関巨人とやらの完成を
我々はなんとしても阻止せねばならんのだ。
Volker : そのためなら、我がバストゥークは
単独での武力行使も辞さぬ覚悟でいる。
Shantotto : 同感ですことよ。魔笛を5つも
自前で揃えた以上、皇国の意思は明らか。
もはや、一刻の猶予もないと見るべきですわね。
Trion : しかし、いま出兵すれば
宰相をはじめとする皇国内の主戦派に
格好の口実を与えてしまうだけだろう。
Trion : 今も、皇国内には聖皇を慕い
その意見に従う者が少なくないはず……
私は、その可能性にかけてみたい。
Shantotto : オホホ……らしくないですこと。
聖皇に身の自由が与えられている、という
希望的観測が多分に含まれておりますことよ。
Volker : そのとおりだな。聖皇は宰相の
傀儡と化している……その情報をもたらしたのは
貴公の部下ではないか?
Trion : うぬ……。
Wolfgang : しかし、これは大きな戦に
なりますね。ここは、もう少し外交的努力を
重ねてからでも……。
Volker : 正論だが、危ういな。
Volker : 相次ぐ戦乱で疲弊している
とはいえ相手は大国。先手を打たねば
我々は水晶大戦に匹敵する犠牲者を
強いられることになろう。
Shantotto : いいえ。そんなものでは
すまなくなるかもしれませんことよ。
Wolfgang : どういうことです?
Shantotto : みなさま、
「ゴルディオス」はご存じですわね。
Trion : ああ……
忘れるものか。
Wolfgang : 確か、ワラーラとかいう寺院に
安置されている神体で、
世界の理が
記されていると……。
Shantotto : よく、ご記憶でしたこと。
花丸をあげますわ。
Shantotto : でも、そっちじゃないんですの。
こちらを御覧あそばせ……。
Shantotto : わたくしが言っているのは
今からさかのぼること、900年ほど前……
Shantotto : 1年もの間、地上から夜を
奪いさった超新星のことですのよ。
Trion : 思い出したぞ!
教皇から習ったことがある。
天晶元年に女神さまが起こされた奇跡だな?
Volker : 後に、光度を落とし
アレキサンダー座に納まったという
北天に輝く一等星のことか……。
Shantotto : これだから歴史の浅い国々は……
それは、たまたま超新星の軌道上にあった星。
超新星の正体ではございませんことよ。
Volker : 軌道上? 意味がわからん。
Shantotto : わたくし、目の院の奥で
とっても古そうなパピルスを束ねた古文書を
見つけましたの。
Shantotto : それには、
このように記されておりましたことよ。
Shantotto :
白き神と黒き神が争うと、
天空には巨大な穴が穿たれ
地上には大いなる嵐が吹き降ろされた。
Shantotto : それが
ラグナロクである、と……。
Volker : ラグナロク……
神々の黄昏と呼ばれる北方の伝説ですな。
超新星は神々の戦いの光だった、とでも?
Shantotto : あら、おしいですこと。
あたらずとも遠からず……半丸ですわね。
Shantotto : ここからは、これまで集めた情報を
もとにした、わたくしの推論ですけれども……
Shantotto : かつて、古アトルガンは
白き神を宿した巨人を空高く打ち上げて
天の道を歩ませ、世界を支配しようとした。
Shantotto : 対立していた
黒き神を信奉する国は、それをよしとせず
生贄により得た冥路の騎士を空へと放った。
Shantotto : 天空での死闘の末、
ばらばらになった巨人と、傷ついた騎士は
共に墜ち、ようやく戦いは終わった。
Shantotto : けれど、後に残されたのは
焦土と化した大地。そして世界に天変地異を
もたらすことになる天空の大穴だった……。
Wolfgang : ……なんということだ……。
Volker : ……馬鹿げた妄想を。
巨人が空を飛ぶ、などと……
Volker : それに、その現象が
ゴルディオスの名と何の関係がある?
Shantotto : 我がタルタルは、昔から
食にかけてはうるさい種族。先人たちは、きっと
どこぞから食材を運んできた貿易商を通じて
耳にしたのでしょう。
Shantotto : その発端となった
巨人の卵の名を……。
Trion : ……我々は、魔笛に
惑わされていたのだな。あの球体こそ、もっとも
警戒せねばならぬモノだったのか……。
Shantotto : 彼の国の宰相が、
ゴルディオスの真の価値に気づかずにいることを
祈るばかりですわね。
Volker : …………。
Naji : お待たせしましたっ!
ナジ、[Your Name]を
連れてまいりました。
Ayame : 遅いっ。何をしていた!?
Wolfgang : まぁまぁ、アヤメ殿。
Trion : それより
[Your Name]。よく来てくれた。
いまやお前は当事者でもある。
Trion : だからこそ聞かせてほしい。
彼の国で、いったい何が起ころうとしているのか。
お前が見てきたこと。そして、思うところを……。
…………………………………………………………………………………………
??? : ……おかげで
プログラムのシールドを
なんとか突破することができたようです。
??? : しかし、だいじょうぶですかな?
意識がモウロウとしておられる御様子……。
??? : ……心配ない。
私の「慧眼」が目的の記憶を読むとき、
その近辺の本人が封じていた記憶も
同時に引き出してしまうことがままある。
??? : その記憶が起こした
一種の記憶退行状態だ……じきに治る。
Razfahd : 始めよ。
Mnejing : 『……ほっほぉ~。
ついに、この日を迎えたのか。』
Razfahd : この声は!?
Razfahd : お前のわけがない……か。
Mnejing : 『誰かは知らぬが、
アルザダールを完成させ
ゴルディオスの
結び目を断ち切ったわけだ。』
Mnejing : 『おめでとう!
とりあえず、そう言っておこう。ウルグーム最強の
「光の力」を手に入れるんだからね。』
Razfahd : 父上……なのか!?
Ovjang : 『けれど、アレキサンダーの力は
諸刃の剣……』
Razfahd : 今度は、ジュブリールか!?
Ovjang : 『その無限の星気……
一歩使い道を誤れば、身を滅ぼすことを
伝説が、そして遺跡が物語っています。』
Ovjang : 『今なら、まだ間にあう。
心あるならば、すぐにプログラムを停止させなさい。
貴方が賢明な判断を下さんことを……。』
Razfahd : ふっ……小賢しい女よ。
最後まで小細工をろうしおって……。
Nashmeira : ……。
Razfahd : !
Razfahd : 見るがよい!
これがアレキサンダーの御意思だ。
Razfahd : 私は伝説など恐れぬ。
運命とは自らの剣で切り拓くものだ!
Nashmeira : …………?
Nashmeira : ……ア……アヴ……ゼン?
Nashmeira : メ、メネジン……!?
Nashmeira : い……
Nashmeira : いやああああああああっ……!!
…………………………………………………………………………………………
Trion : …………。
Trion : よく、話してくれた
[Your Name]。
お前の口から直に聞くと重みが違う。
Trion : それに宰相の言葉……。
残念だが、彼の国との戦は避けられぬようだな。
Wolfgang : 同感です……。
Shantotto : さてさて、どうやらこれで
決まりのようですわね。
Volker : 我が国の艦隊は、すでに
出港準備を終えている。早速、ググリュー洋に
展開させ制海権を押さえさせる。
Volker : よろしいですな?
Shantotto : オホホ。
すでに我が軍は水陸両用カーディアンの先遣隊を
ワジャーム樹林に潜伏させてありますことよ。
Volker : なに?
それは抜け駆けではないか……。
Ayame : …………。
Naji : ま、待ってくれよっ!
Volker : !!
Naji : オレ、[Your Name]の
話を聞いてて思ったんだけどさ。
そのルザフってやつは、ラグナロクを望んでは
いないんじゃないかって……。
Ayame : ナジ! 立場をわきまえなさいっ!
Naji : そして、アトルガンの聖皇も
ルザフと同じ考え……そうなんだろう?
[Your Name]。
Naji : だったら、正正堂堂
大国アトルガンとやり合う必要なんて
ないじゃないか。
Naji : ルザフを秘密裏に救出すれば
少なくとも、そのラグナロクって現象は防げる。
Naji : 聖皇を復権させる
チャンスだって生まれるかもしれない。
Naji : それにアトルガンで、オレやアヤメ
[Your Name]は
見てきたんだ……。
Naji : あの国で暮らす人の生活、笑顔
そして涙を……。
Naji : あの国で生きる人たちだって
オレたちと同じ、血の通った人間だ。
戦うのは、手を尽くした後でもいいと思うんだ。
Ayame : ナジ……。
Shantotto : オーホホホホッ。
これは、バストゥークの坊やに
一本とられましたわね。
Shantotto : あなた、その作戦……
ご自分でできますの?
Naji : え? あ……はい!
もちろんですっ!
Shantotto : よござんす!
わたくし、その作戦に最新鋭の
カーディアンを貸与いたしますわ。
Naji : シャントット卿!
Trion : いいだろう。
我が国は歴戦の王立騎士を2名つけよう。
きっと、役に立つはずだ。
Wolfgang : でしたら、足には
我が国の高速飛空艇をお使いください。
腕利きの操舵手もつけますよ。
Naji : トリオン卿、ウォルフガング卿……。
Volker : …………。
Volker : ……仕方あるまい。
プレジデントには私から断っておこう。
Naji : 隊長! それじゃあ……。
Volker : ただし!
Volker : [Your Name]が
同行することが条件だ。
頼まれてくれるな?
選択肢:ルザフ救出作戦に参加しますか?
>>はい
+
|
... |
Volker : すまない……
厄介な任務だが
こいつをサポートしてやってくれ。
Naji : あらためて
よろしく頼むぜ、[Your Name]!
Wolfgang : 決まりですね。では、私は早速
フェリモシエル(Pherimociel)に高速飛空艇の
出港準備を命じておきます。
|
>>いいえ
+
|
... |
Volker : そうか……。
だが到着したと思ったら、いきなり戻れ、だ。
君が断るのは当然のことだ。
Naji : 仕方ないな。それじゃあ、
[Your Name]抜きで……。
Volker : いいや、それは譲れん。
[Your Name]が同行しない限り
そのような無計画な作戦、到底、許可できぬ。
Wolfgang : フォルカー殿、とりあえず
フェリモシエル(Pherimociel)に命じて
高空飛空艇の出港準備を進めておきます。
Wolfgang : [Your Name]殿。
気が変わったらフェリモシエル(Pherimociel)に
連絡してください。親衛隊の詰め所にいますので。
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Wolfgang : さて、みなさま準備も
あるでしょう。これにて一時、閉会といたします。
Wolfgang : ……それでは、作戦成功を祈って!
■関連項目
アトルガンミッション ,
ル・ルデの庭
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最終更新:2015年07月28日 17:58