聖都市エレジェンドの決戦から数ヶ月、アークノア達は旅を続けて、今度は闇文明のある場所に向かっていた。
アークノアのセンサーによれば、この近くには彼の分裂した魂のうちのひとつ、闇の魂がどこかにあるというのだ。
そうこうして、しばらく歩いている時、突如としてあるクリーチャー達に襲われたのだ。
すぐさま反撃に出て、そのクリーチャー達を捕まえたら、そのクリーチャーは火文明と光文明のクリーチャー達がほとんどだったのだ。
ここは闇文明の土地であり、普通ならいないであろう火と光のクリーチャー達に、アークノアは彼らが自分達と同じ旅人である可能性を疑った。
聞いてみたところ、彼らは自分達のリーダーである、あるクリーチャーを探していたようだ。
それと同時に彼らの目的は殲滅の魔王を封印すること。どうやらアークノアを、その殲滅の魔王と勘違いして襲ってしまったようだった。
話を聞いているうちに、アークノアはその殲滅の魔王が自分の闇の魂であることに気がついた。
すぐさまその旨を話し、自分達と目的が同じであることを告げると、 《英雄鳥ジーク・ルピア》はお詫びと同時に共に協力しようということを伝え、アークノア達アーク軍にGRの力を与えたのだ。
どこか懐かしいようなみなぎるパワーを感じた彼らは、ジーク・ルピア達に、軽い手合わせを頼みこんだ。
いざ、戦いを始めると同じくGRの力を使う英雄軍は、その連携した動きを生かしてアーク軍をすぐなら追い詰めたのだ。
まだGRの力に慣れていないアーク軍は、それに苦戦していたが突如としてある力に目覚めたのだ。
それは彼らが革命の力やGRの力、そしてこの闇文明に漂う邪悪な瘴気によって封印されていた力が目覚めたものであり、すぐに彼らアーク軍の力となったのだ。
しばらく手合わせを続けていた頃、突如としてアークノアの背後からただものではない気配を感じ取った。
すぐさま後ろを振り返ると、そこには赤いドラゴンが立っていたのだ。
そのドラゴンはアークノアの顔を見て、少し驚いた様子を見せたが、その後ろにいたジーク・ルピアと目があった。
するとジーク・ルピアの顔がたちまちパァッと顔が明るくなったのだ。
「あ!リーダー!!どこ行ってたッピ!!」
「すまない!ちょっと遠くに行きすぎてしまったよ」
そう言って彼ら英雄軍は、アークノアの横を通り過ぎてそのドラゴンの元に駆け寄ったのだ。
そう、彼こそがジーク・ルピア達が探していた英雄軍のリーダーであった。
だが、アークノアは彼を目の前にして突如息を呑み、目を丸くした。その様子の変化は横にいたマスティアも気がついていただろう。
実は彼らがリーダーと呼び、慕っているそのドラゴンは、アークノアの分裂した魂の一つ、火の魂の《超天の英雄龍 ストライクジーク》だったのだ。
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