アイ「あれ?何かと思って来てみたけど…カ ワとおばさんだけなの?」
メイレンの遙か背後には屋根に腰を掛け、シュークリームを食べている少女が居た
一見ただの女子高生に見えるが、携えている箒型の魔銃がその者をただ者ではないことを物語っている
ウェ【油断するな、奴はただ者じゃないぞ】
アイ「だってさぁウェザー、怖い思いまでして屋根伝ってここまで来たんだよ?
それなのに、超拍子抜けなんですけど」
不満げに何かに答えると、屋根から降り魔銃を担ぐ
とメイレン越しに
リリアーナの姿が確認出来た
アイ「チョリーッス!リリっちあのさぁ、おばさん知ってる?」
リリ「おば・・・・・・・」
リリアーナは絶句した。
何と言うバットタイミング。
この場合どうやってフォローすればいいのだろう?
ギ「・・・・・・・毒舌キャラ?」
アイシャに変な感想を持つギズモであった
リリ「お、おばさんって食堂のおばさんのこと?多分食堂に居ると思うわよー」
棒読みでリリアーナはそう言うと、おもむろに話題を変えた。
リリ「それよりもアイシャ、そんなところで何でおやつ食べてるのー?
ていうか、どうやってそこまでよじ登ったの?!危ないわよー?!」
空とぶ箒を持っているアイシャに言うにはあまりにアレだが、リリアーナの発言にはそれなりの理由があった。
なにせしょっちゅう箒に振り落とされている某箒乗りよりも、アイシャの方が空での事故率が高いのだから。
リリアーナはちらりとギズモの方を見た。
アイシャがもし落っこちたたとしたら助けてくれるだろうか? というリリアーナの視線を感じとり
何でこっちを見たのかはわからないがとりあえずギズモはサムズアップして返しておいた
レン「あ~!あ~!あ~!あの子私の事、“おばあちゃん”って言ったわ!うえ~」
リリアーナがフォローを入れたものの、結局メイレンは泣き出してしまった。
ちなみにメイレンに言わせれば、“おばちゃん”も“おばさん”も“おばあちゃん”も同じらしい。
まあ、確かに。外人のメイレンにはこれらのニュアンスの違いがわからないのだろう。
リリ「あ、あの・・・・・・おばあちゃんなんて誰も言ってないですよー」
この光景を目の当たりにした
ヴァンエレンはというと、あまりにも想像していた姿との差が激しすぎて混乱を招いていた。
そして極めつけはギズモや登場したアイシャのおばさん発言による号泣。
もうなにがなんだかよくわかりましぇん。
ヴ「メイレン…なんだか私と似ている気がするなぁ」
魔法使いにおびえる姿といい悪口を言われて泣き出すところといい、どこか自分の姿を重ねてしまうヴァンエレンだった。
マオ「どうするんだよ、お前(アイシャ)入ってきたせいで話しが進まないじゃないか!」
だいたい、年上かよくは分からないが女におばさん扱いは危険すぎる。
アイ「私のせいじゃないし、勝手に泣き出したんじゃん
あぁ~やだやだ、これだからいい子ちゃんは嫌いなんだよな~」
アイシャにとっては当然のことを口に出しただけの事
それで泣き出してしまったのを自分のせいにされちゃたまったもんじゃないと
マオに皮肉を吐きながら手をあげてみせる。
マオ「何でさっきまで普通だった奴が何の要因もなく自発的に泣くことができるんだ!
まあ多少脆いのは認めるけど、お前の一言でメイレンは泣いたの!」
全然反省する気も何もないアイシャの態度にイラっとくる。
ヴ「な、なんたることなんたること…」
マオを挑発し怒りを誘っているアイシャ。
いい子は悪口を言うのはやめましょう。
リリ「え!エリートマオマオでも外見のこと言われるとへこむの?」
マオ「フフン、エリートはへこまないわけじゃない。ただ言われないだけさ。
成績がいい上に麗人なんだ。妬みや僻みを言われるのは宿命だな。
フフ……むしろ言われるたびに優越感さえ感じるものさ」
リリアーナは少し意外そうな顔をしたが、何か思いついたらしくポンと手を打った。
リリ「あ、うん。そのジャージ、とても似合ってると思うよ。何と言うか、只者じゃないって感じがするもの!!」
・・・・・・・・・・・一応、本人はフォローしているつもりのようだ。
マオ「それはどうもありがとう……でもあんまり言うと怒るぞ」
ギズモコンビとアイシャの登場、さらにメイレンが想像とはまったく違っていたことでリリアーナに対する危険はほぼなくなったとみていい。
ヴ「私の心配は取り越し苦労だった…のかな?」
リリ「えっと、こちらはメイリンさんとメイレン様。中つ国からのお客様よ。
いろいろあってまだ招待客用のリボンはつけていらっしゃらないけれど、失礼の無いようにね」
これで納得してくれますように、アイシャがまた暴言を吐きませんように。
リリアーナは祈るような気持ちで、引きつった笑みを顔に貼り付けていた。
アイ「ふ~ん、そうなんだ」
ウェ【メイレン…だと…】
目の前の人物が、何者か理解し納得した素振りを見せるアイシャに対し
ウェザーは口調からでも分かるぐらいにあせっていた。
アイ「知ってんのウェザー?」
ウェ【ファン・メイレン・スイション…第二次文化革命にて最も魔法使いを狩った大妖怪だ】
アイ「ふーん」
だが本人を目の前にしてもアイシャはその事をイマイチ信じられなかった
目の前で子供のように泣きじゃくるこのおばさんがそこまで恐れられる存在だと思えなかったのだ。
レン「うえ~…あふん!」
メイレンは時々メイリンに踏まれながら泣いている。
ところで年増呼ばわりされてこんなに心が潰れるなら、逆に若さを称えるとどうなるのだろうか?
ギ「なんという豆腐メンタル・・・・・」
あまりのメンタル面の弱さに色々と驚いているギズモ
きっとメンタルは弱いけど実力は高い・・・・・はずである
マオ「……まあ、女だから分からなくもないが、ちょっと脆すぎるな」
目の前で踏まれながら泣いている大きい女が最凶の妖怪とは信じられない。
いや、むしろそこが狙いで全部演技という可能性もあるが………
ギ「だ、大丈夫だよ!実年齢はともかく見た目は若いんだから!!
どっかのエルフのお姉ちゃんも300歳までならお姉さんだって言ってたし!!」
とりあえず自分なりに励まそうとするギズモ
何でエルフが基準なのかは謎であるが
そもそも悪魔族に寿命があるかも謎である
レン「…私とっくに300歳すぎてるんだけど。」
と、メイレンは言ったが、泣き止んだところを見るとまんざらでもないようだ
リリ「お子様がいらっしゃるとは思えないくらいお若いですよー。お肌もつやつやで羨ましいです。
スタイルだって抜群ですし・・・・・胸だって・・・・・・」
レン「(胸だって)…フジヤマボルケーノ?」
リリアーナの言葉を引き継いだメイレンは、リリアーナと反比例するようにハッピーな気持ちになった。
ギ「まあそんな細かい事はどうでもいいとして、早く悪い事した娘さんをお尻ぺんぺんしてあげてよ」
母親でしょ?見たいな顔をしてメイレンを見るギズモ
レン「ええ?どういうことかしら?」
メイレンはやっとこちらの話を聞くようになった。
リリ「メイファは魔法使いを敵視して、学園の皆をいきなり攻撃してきました。
負傷者もたくさん出ましたし、このままではメイファと魔法使いの全面対決になってしまいます。
・・・・・・ところで、なぜメイレン様はそんなに魔法使いを恐れるのですか?
メイファは魔法使いを敵視しています。
メイリンさんは私達を嫌ってはいますが、怖れてはいません」
レン「ま~!そんな事があったの!なんてことかしら!
それはリンちゃんもファちゃんも若いからよ。私も昔はそうだったわ。
でも、今は私と長女のテンちゃんは知っているの。“命につく名前”の強さを。」
そこまで言った後、何故かメイレンはまた泣きそうになった。
リリ「命につく名前、ですか・・・・・・。
そう言えば、レベッカさんも同じようなことを仰っていました」
あのおばさんの事はウェザーに任せるとして、メイリンとかいったもう一人の方にはリリアーナが話している。
リリアーナはメイレンと会話しながら、ちらっとメイリンの方をみた。
(あれ?)
そしてようやくリリアーナは、彼女の腕が無くなっていることに気づいた。
リリ「ちょっとメイリン、あなたの両腕が無いよ!!」
リリアーナは慌ててメイリンの義手を探した。義手はすぐに見つかった。
だがメイリンの義手で刺されたレベッカのこともある。
このまま彼女に腕を返してもいいのだろうか?
リリアーナは一瞬意見を請うようにマオ達のほうを見て、そしてうん、と一つ頷いた。
リリ「メイリン、あなたに義手を返しても、私の友達に危害を加えたりしないって誓えるかな?
もし約束してくれるのなら、今すぐこの腕を返すわ」
アイ「リリっちさぁ~言ってる事が甘いよ激甘…
そんなの口だけ言えばそれで終わりじゃん、ちょっとソレ貸して」
そう言ってアイシャはリリアーナからメイリンの義手を奪うとメイリンの前にちらつかせる
リリ「えっ?!ちょっとアイシャ、何するのよ!」
アイ「メイリンっつったっけ?私アイシャよろしくね
これ返して欲してほしいの?リリっちとの約束を守れるなら片方だけ返してあげる」
リリ「ちょっと、そんな勝手に・・・・・・・」
アイ「でもね…もしそれを破る真似をするなら、しばらくは片腕で過ごすしかないんじゃない?
この騒動が終わってからリリっちの判断で返したり返さなかったりするんじゃないかな?」
ニコニコしながら、アイシャは軽い口調でエグい交渉を持ちかける。
リリアーナは言葉に詰まったが、確かにアイシャの言うことも一理あると思った。
メイリンが喋れない事情を知らないアイシャには、
ただメイリンが無視しているようにしか見えないかもしれないが、棒メイリンはしっかり動いていた。
リン\誓ってもいいけど、まずは片手をつけなっ!さもなきゃ、手を上げて誓う事ができないよっ!/
棒メイリンは、手が無いと誓えないから、まずは手をつけろと言っているのである。
リリ「アイシャ、残念ながらメイリンは喋れないのよ。
だけど、マオマオが持っているメモを見れば、彼女の話したいことがわかるわ。
ねえヴァンエレンにマオマオ、メイリンはなんて言ってるのかな?」
メイリンの思っていることを知るために僕はメモ用紙を広げる。
ヴ「誓ってもいいです。
けれどもそれをするには片手をつける必要があります。
なぜなら手を上げて誓うことができないからです。
と申しております」
そのままのことを言えばいいのにわざわざ丁寧な言葉に直してからリリアーナに伝える。
リリ「ど、どうしたのヴァンエレン、そんな丁寧な言葉つかっちゃって。
もしかして日光浴びすぎて具合悪いとか?」
マオ「その女のウェザーとかいう使い魔に対抗でもしたいんじゃないのか?
それで返すのかどうするんだ?」
とはいったもののリリアーナは100%返そうとするに決まっている。
アイシャも案外すんなりメイリンに義手を返した。とりあえず何とか無事に終わりそうだな、
後はメイレンにメイファを連れ帰ってもらってめでたしめでたしというわけだ。
リリアーナはメイリンの言葉を受けて、アイシャに手を差し出した。
リリ「わかった。じゃあアイシャ、メイリンに片腕を返したいから、私に義手を渡して。
その後はギズモもアイシャも少し離れててくれるかな?」
リリアーナは、メイリンに義手を返す役を誰にも譲る気は無かった。
アイシャはリリアーナの瞳に何かを感じ取り、何も言わずに片腕を差し出した。
メイリンの反応からして、指一本も返したくはなかったのだが、リリアーナの言葉と目はそれの覚悟していた。
リリ「ありがとう、アイシャ!」
リリアーナは嬉しそうな顔で義手を受け取った。
アイ「…やっぱり甘いなぁ…私も」
メイリンと距離を置き、そう呟いた
ここで問題なのは、メイレンの義手をどうやってつけるかである。
リリ「メイリン、あなたの義手はどうやってつければいいのかな?
あれっギズモ、もしかしてあなた、この義手の扱いかたを知ってるのかな?」
ギ「伊達に使い魔なのに図書館で本を借りる許可は持ってないよ」
一体全体どうやって許可を取ったのだろうか?謎である
ギ「義手の取り扱いは本で読んだこともあるし、実際にやった事もあるよ」
えっへんと無駄に偉そうなギズモ。母親(主人)にそっくりである
リリ「ええっ、そうだったの?ギズモ凄い!!」
ギ「でも女の子の肌を直接見るのは男としてどうかと思うんだ」
リリ「そうよね!ギズモ男らしい~!・・・・・・・あれ?じゃあフリージアはノーカウント?」
フリ「だったらまた私が指示を出せば問題ありませんわ!!」
何故か特撮ヒーローのように高いところから現れるフリージア
ぶっちゃけると階段上るのめんどくさかったから空飛ぶ雪の結晶で窓から飛んできたのである
ギ「わぁv1000年氷河の雪の下から甦ったヒーロー、キャプテンブリザードだ!」
フリ「そう私は正義のヒーロー、キャプテン・・・・って!違いますわ!
私は氷結姫フリージア!フリージア・ノクターンですわ!!」
誰にも聞かれていないのに自己紹介をするフリージアであった
リリ「あっ!キャプテンブリザード・・・じゃなかった、フリージア!クロウさん達の具合はどうだった?
また指示って何のこと?」
リリアーナは不思議そうな顔をした。
フリ「お~ほっほっほっほ!斯く斯くで然々ですわ!!」
斯く斯く然々ではわかるものもわからないと思う
ギ「それじゃわからないよ」
フリ「まあ簡単に言うとクロウさんはまだカプセルの中にいますわ
指示って言うのは義肢の取り付け位置の指示の事ですわ
ギズモちゃんが女の子の肌を直接見るのは失礼だと思ったみたいですの
だから私がギズモちゃんの目の代わりになりましたのよ」
メイレンにはもうフォローに何人か入っているみたいだが…
ウェ【これ以上下手なことを言っら敵に回りかねないな…私も慰めなければならないか】
ウェザーはメイレンのサポートに回っていた。
ウェ【先ほどは私(ワタクシ)の奴隷が失礼をお掛けしました】
レン「あらま~ご丁寧にどうも。」
しかし、メイレンには声の主が見えない。
ウェ【あなたのような美しい方に声をかけられない身分であるのは重々承知していますが
あなたの涙とその麗しいお姿を認識してしまい、いてもたってもいられなくなりました
あなたに涙は似合ません…どうか、涙を拭きこのム…ゴホンゴホン…
この者らの些細な願いを聞いてはどうでしょうか?】(CV中田譲治)
とこんな調子で慰めて(口説いて)いた。
ちなみに、ウェザーとアイシャの関係は奴隷ではなく、共存に近い
レン「んま~!そんな風に言ってもらえるなんて感激だわ~!」
メイレンはすっかり上機嫌になった。よほど嬉しかったのか、
立ち上がり、くるっとターンを決めてみせる。腰が痛いのはどうした、メイレン。
レン「改めて名乗らせていただくわ。私の名前はファン・メイレン・スイション。
“スイションちゃん”って呼んでね♪」
メイレンはそういって自己紹介した。怒りがわいてきた人はそれを政治にぶつけてください。
レン「ねえ、“姿が見えない卿”様。苦しくないから、どうか私に姿を見せてちょうだい♪
スイションちゃんの お ね が い (愛好)」
メイレンは身の毛のよだつ態度で、ウェザーに姿を見せるように頼んだ。
今のところウェザーが、この中では一番メイレンの好感度が高いようである。
一方、ウェザーは困惑していた。
どうやら、やりすぎたらしく、向こうは自分にゾッコンな上に、無いものを見せろとまできている。
てっきり、他の悪魔達のように感じとれるものだと思い込んだのが間違いだったようだ
しかし、どうしたものか、相手が只の人間であれば、この声にまかせ、調子のいいことを言ってはぐらかすことは出来るが…
相手は伝説になりかけている大物、下手をうてば、惨劇になりかねない
ウェ【申し訳ありませんがスイション様、私は姿を持つことを許されぬ低級悪魔の身…あなたのその目に私を映すことは出来ません
ですが、悲観なさらないでください。
我が名はウェザーリポート、天気を何持つ者つまりは、この空が私だと思ってくれて結構であります】
ウェザーの選択はなるたけ相手を悲しませずに正直に話すことだった。
だが、この一言だけでは不安だったのか、太陽は私の笑顔だとか雨は私の涙とか風は私の吐息だとか虹や雪は私から貴方への花束だとか調子のいいことを続けてみているが、不安は消える気配はない
レン「あら…そうなの?本当に?」
ウェザーは色々と心配したようだが、それは買いかぶりのようだった。
レン「ウェザー様~!私にあなたが見えますわ~!」
メイレンは両手を振ったり、投げキッスをしたりしながら空を仰いだ。
メイリンはいきなりギズモに頭突きをかました。
ギ「プゲラ!?」
頭を押さえ悶え苦しむギズモ
リリ「ギズモ、大丈夫?!メイリン、突然何をするのよ?」
フリ「ちょっと!私のギズモちゃんに何しますの!!」
リン\お前が好きな、あたいをちゃんと見なっ!/
メイリンの異変に気づき、棒メイリンの吹き出しの内容を知ったメイレンは嬉しそうに微笑んだ。
レン「んま~!んま~!んま~!今までお父さんにべったりだったリンちゃんが、
ついに恋する相手を見つけたのね~!嬉しいわ~!」
リリ「えっ、ギズモとメイレンってそういう仲だったの?いつの間に!
そっか。そういうことなら、義手を取り付けるのをギズモにも協力してもらおうかな」
協力するという形でそばに居れば、万が一の時にもギズモを庇える筈である。
ギ「というより僕とメイリンさん本人以外、義手の取り付け方なんて知らないと思うよ」
いつの間にか復活しているギズモ
さすがギャグキャラしぶとい
メイリンは、ぱっとメイレンの方へ振り向いた。びっくりするメイレン。
レン「あ、ええっと…ごめんなさい。気に障っちゃった?」
リン\メイレン!危ないっ!/
レン「ひゃん!」
メイリンは、メイレンを強く蹴飛ばした。
中庭で高らかに跳躍して見せたとおり、ゲロロ(義足)の力は強い。
メイレンがいくら大きくても、十分蹴り飛ばせるのだ。
さて、メイリンがメイレンを蹴飛ばしたのにはちゃんと理由がある。
メイリンは心眼で、スクナとミルクがこの屋上に向かって飛んでくるのが見えたのだ。
このままではメイレンと彼らが衝突してしまう。そう判断した。
レン「酷いわ、リンちゃん!どうしてこんな事するの?」
仰向けに引っくり返って抗議するメイレンには、その意図がわからなかった。
リン\愛だよっ!/
まあ、愛だから仕方が無い。
じゃあいつも飛び道具代わりにされるのもフリージアの愛なのだろうかと考えてしまうギズモ
フリ「母親を蹴飛ばすなんて!命が惜しくありませんの!?」
信じられないものを見るような目で見るフリージア
リリ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
リリアーナは心底気の毒そうな顔で、ギズモの肩をぽんと叩いた。
リリ「まあ、恋は相手をみてするものじゃなく、落ちるものだからね」
リリアーナはそういい残すと、とりあえずメイレンとメイリンの方へと小走りに近寄っていった。
ギ「うん・・・まあ・・・・その・・・・・」
絞め落とされる的意味で落とされやしないか不安なギズモであった
マオ「とりあえず殺されない程度にな……相手の愛情表現は相当過激のようだから」
マオから少し離れた場所で、ヴァンエレンはいい加減蝙蝠の姿から元の吸血鬼の姿に戻る。
ここは屋上、太陽の日差しが鬱陶しいと思って手で陽をさえぎっているときに
それは突然やってきた。
何とも一直線で大砲で人間で王様で。
ミル「あああぁぁぁ!たぁすけてえぇぇぇぇ!!!」
スク「あひゃひゃひゃ、どうぢゃミルク!余に任せておけば万難を突き破って屋上へ到着ぢゃああ!!」
ヴ「あら?」
風をきる音に気がついてその方向へヴァンエレンが目を向けると、その物体は果たして屋上へ…いやヴァンエレンへ向けて飛んできた。
スクナとミルクである。
ヴ「にゃあああああああああぁぁぁあ」
ゴッツンというおでことおでこがぶつかるすさまじい衝突音の後に頭を抑えて悶絶。
レン「イ゙ェアアアア」
メイレンの悲鳴も響いた。といのも、ヴァンエレンにぶつかったスクナ達は、
その後バウンドしてメイレンの上にも落ちたのだ。
リリ「メイレンさん、大丈夫ぎゃふっ?!」
当然のこのこ近寄ってきたリリアーナも巻き添えである。
フリ「リリアーナさん!?」
あっと驚くフリージア!
続けざまに悲鳴が起こり、体やら足やらに痛みが走った後、ようやく人間大砲は止まった。
アイ「プスー…マジパネェんすけど…プスクスクスス」
ようやく話がまとまりかけてきたと思った瞬間、気がついてみれば、この惨状…
それが見事にアイシャのツボにハマり、アイシャはそれをこらえるのに必死だった。
他人の不幸を最大の娯楽として楽しむ種族が悪魔であり、アイシャも例外なくその笑いのツボにハマったのだ。
ウェ【ククク…ただ飛んできただけというのに…フフフ…あの男我々を楽しませる程度の才能はあるぞ…ハハハ】
当然、ウェザーにも大受けであった。
昏倒したリリアーナが持っていた義手は、アイシャとギズモの方へ飛んでいった。
ギ「いけない!ギズモウィィィィング!!」
背中の羽を大きく広げ義手を取るために空に飛び出すギズモ
アイ「あべしぃ!」
リリアーナが飛ばした義手が見事にアイシャの顔面にヒットし、鼻血を噴出しながら後ろに倒れた
鼻血の付いた義手は満身創意のヴァンエレンの方へ飛んでいく
ミル「た、助かった……?」
クッションよろしくフライングボディプレスをかまされたメイレンは、お腹を押さえて悶絶している。
レン「う~~!あう~~!痛い~!死んじゃう~!」
リン\ごめんね、メイレン!目測をあやまっちゃったよっ!/
棒メイリンがそう言って謝った。そもそも蹴らなくてもメイレンにスクナ達が当たるはずが無かったのだが、
決してわざとではない…はずである。
スク「う~ん・・柔らかくて良い匂いぢゃ~。」
ミルクと二人まとめて簀巻きになってヴァンエレンを直撃し、バウンドしてメイリンにボディープレスして止まったのだ。
苦しむメイレンに気持ちよさそうに顔をうずめるスクナ。
どう考えても、頭を抑えて悶絶しているヴァンエレンの方が重症である。
ヴ「は…はちみつが舐めたい」
ヴァンエレン 衝突の後、はちみつが舐めたいと言って死んだ。
マオ「ヴァ、ヴァンエレーン!!」
僕はヴァンエレンの元に駆け寄りぐったりしている体をゆっくりと起こす。
マオ「だ、大丈夫か、しっかりしろ…ええっと、なんだっけ…
ああ、そう!いますぐにハチミツ熊さん呼んできてやるから起きろ!」
ただでさえ死ぬ回数が多くて女になったりいろいろと大変だっていうのに、
今度は脳が破壊されたとかになったらもうどうしていいか分からなくなる!
ミルクがスクナに報復をしようとしているとき、アイシャの顔面に直撃したロケットパンチならぬ義手はヴァンエレンたちへ飛んできた。
蘇生?したヴァンエレンはその飛んできたその義手を片手で受け止めると起こされている体勢のままでリリアーナに放り投げる。
リリ「うう~ん・・・・・・はっ?!・・・・・あ痛たたたた」
メイレンの義手が当たった衝撃で、リリアーナは気絶から目が覚めた。
リリ「あ、ギズモ」
ギ「メイリンさんの義手ゲットだよ!
スクランブルダァァァッシュ!!」
リリアーナから義手を受け取ったギズモは、メイリンの元へと向かった。
リリアーナも後を追おうとしたが、ずきずき痛む頭を押さえてそのまま蹲ってしまい、義手装着を手伝うことは出来なかった。
ギズモはダッシュでメイリンに近づくと
ギ「装着!!」
思い切って服をめくり上げメイリンの腕を取り付けるのであった
どうやら恥ずかしいのをテンションアップして無理やり誤魔化しているようである
フリ「ギズモちゃんは10分30秒ぐらいで(義手の)装着を完了しますわ
ではその原理を説明いたしますわ。ギズモちゃんが装着とコードを発しますと
ギズモちゃんのスーパーグレムリン脳が108の装着方法を選び出し
義手の種類に合った適切な装着方法で装着を完了しますの」
ふるぼっこにされている誰かさんを見なかったことにしつつ宇宙○事風の解説を始めるフリージア
まるでお間抜け空間にでも引きずりこまれたようである
アイ「いったー…うっわー超萎えたし」
空を見上げながら鼻血を拭い、立ち上がる。
すっかり笑いの熱もとれ、冷静になった。
ウェ【クハハハハハァ!いい様だなアイシャ!アッハハハハハハ!!!】
その逆にウェザーはご機嫌のようだ。
アイ「いいよね~体が無いってのはさ~…そろそろ止めようかな
いや、なんかアイツの自業自得みたいだしな…鼻血出したのもあいつのせいか」
アイシャはスクナを見つけた。
その先ではミルクがメキドを放っていた。
何とか痛みの衝撃からそ立ち直ったリリアーナは、そして屋上の惨状に愕然とする。
リリ「一体、何がどうなってるの?
確か・・・ヴァンエレンの上に白い大きな荷物が降って来て・・・それがメイレンさんの方に飛んできて・・・・・」
その後突然記憶が途切れている。
リリアーナは改めて周囲を見渡した。
鼻血を出しているアイシャに、黒く焦げている謎の物体。
おなかを押さえて苦しんでいるメイレン。
マオに抱き起こされている血まみれのヴァンエレン。
リリ「何でヴァンエレンは血まみれなの?あっ!もしかしてマオマオの血?」
実際は本人の血と義手についていたアイシャの血であるが、リリアーナはしたり顔で頷いた。
(まあ悪魔と人間のハーフアイシャの血は、回復に大いに役立った事には違いないのだろうが。)
キョロキョロ周りを確認し、ミルクはスクナ以外の人を巻き込まないよう範囲を絞る。
ミル「メギド!」
魔法一発、ミルクはスクナごと自分に巻き付いてた布を吹き飛ばした。
スク「ぎゃああ!余の花園がぁぁあ!!・・・っは!」
メキドで吹き飛ばされて漸く意識が戻ったスクナは真っ黒に焦げていたのは言うまでもない。
スク「おお、ミルク!無事ぢゃったか!?
しかしこの恐るべき惨状は一体!しかも余も黒焦げではないか!
もしやあのプレッシャーの持ち主がその力の片鱗を振るったのか!?
だとすると危険・・・ぢゃ!?・・・あれ?ミルクよ、なんとなくその表情は東方で良く見た女子達に似ておる・・・ぞ・・・?」
ミル「王様……こんな大惨事を巻き起こしたんだから、当然フルボッコにされる覚悟は出来てますよね…?
腕の3本や4本で済まそうなんて、甘いことは考えないで下さいよ…?」
あたしは手の骨をポキポキ鳴らし、メギドの狙いをつけたままゆっくりスクナに近づいた。
スク「え?・・・落ち着け、話が見えぬぞ!?・・・ちょ・・・」
アイ「動かないように足撃っといちゃう?」
下手に動かれてこれ以上被害が広がらないよう一応ミルクにそうたずねる。
ミル「オッケーオッケー、足でも手でも頭でも好きなだけ撃って良いから。あたしが許す」
協力を申し出る人にありがたく感謝を言って、いよいよスクナを丸焼きにしようとした時だった。
聞こえてきたガラスを叩き割ったような音に注意がそれた。
アイ「!?」
すぐさま、音のしたほうを確認するが姿はない
それを聞いてミルクがまっさきに思い出したのは、逃げたメイファの事。
もしや、他の魔法使いを襲いに校舎に入ってきた!?
慌てて音のした方を確認したけど、特に騒ぎは続かない。
違うのか…よかった…
アイ「…やっぱり…この件についてはメイファをどうにかした後ってことにしたほうがいいんじゃない?
まだ暴れたりないのかな?とりあえず、ここでこんなコントしてても話すすまなそうだしさ」
リリ「えっ!アイシャも手伝ってくれるの!やった~!ありがと~!!」
リリアーナは嬉しそうにアイシャの手を握り、ぶんぶんと振り回した。
アイ「アハハ…アタリマエジャナイ,ワタシタチトモダチデショ」
リリアーナの目を見ながら、そう答えるアイシャ
口元は笑ってはいるが、目は笑ってはいない
ちなみにマオとヴァンエレンはらぶらぶのようなので(※リリアーナビジョン)馬に蹴られないようそっとしておく。
ミル「わかった。まー、確かにあんたの言うとおりねアイシャ。
今はメイファをなんとかする方に集中しよう」
アイシャにそう返事してから、スクナにも一言釘を刺しておく。
ミル「今回のことは貸しにしておきます。
後で利子付きで現金で返してもらいますからね、王様」
スク「わっはっはっは!夫婦の間に貸し借りもないがミルクがそういうのであればそれもまた良かろう!」
ミルク&アイシャからの私刑を免れホッとしたせいか、スクナは反り返るほど胸を張って高笑い。
だが、ミルクはリリアーナの方へといってしまったので高笑いも長くは虚しく響くだけだった。
とりあえずスクナは状況がさっぱりわかっていないので、手持ち無沙汰である。
殆ど初対面同様なので話すこともなく、傷ついた身体を癒す為に自分をミイラ状態にするくらいしかなかった。
再びその頃のマオとヴァンエレン。
マオ「う、うわぁぁぁぁ!」
べっとり血の付いた義手がこっちに向かってきたので
驚いて頭を下げようとしたとき、ヴァンエレンの腕が義手を受け止め、
リリアーナの方に放り投げる。意識が戻ったヴァンエレンはさっきの衝撃で脳をやられたようで
ヴ「そういえばなにしてたんだったか?」
完全に記憶が抜けてしまっていた。しかも頭から血をだらだらと流しながら、ふうむとアゴに手を当てて考える。
ヴァンエレンは立ち上がって服についたゴミをはたいて落とし、周囲を見回す。
マオ「あ、あの。血……血がついてるけど大丈夫…………?」
ヴ「あれ…なんで私は血を流しているんだ?」
どうやらそこも忘れてしまったらしい。というかそんな呑気にしているけど手当しなくて大丈夫なのだろうか。
ヴ「むむむ」
アイ「…やっぱり…この件についてはメイファをどうにかした後ってことにしたほうがいいんじゃない?
まだ暴れたりないのかな?とりあえず、ここでこんなコントしてても話すすまなそうだしさ」
ヴ「マオはどう思う?」
神妙な顔つきで音のあったほうを凝視して聞いてみる。
確かにアイシャに言葉には同意だ、メイレンもちょっとおかしいけど、
危険な人物ではなさそうだし。とりあえずはメイファを連れ帰るなり対処すれば。
大部分の問題点は片付くだろう。それよりも僕にとって問題なのはヴァンエレンだ。
マオ「でもメイファの件の前にその頭の傷は大丈夫?
いくら吸血鬼でも不死身ではないだろ?もしまたなんかあったら……嫌だからな」
立ちあがってハンカチを取り出しヴァンエレンの頭の血を拭う。
でもヴァンエレンはただ神妙な顔つきで音のあった方を凝視している。
ヴ「今日の夕飯はなにかわかるかね?」
マオ「……そうだな、ヴァンが好きなものを食べればいいよ。僕もそれがいい」
良く分からないが夕飯のことを聞いてくるヴァンエレンに答える僕。
多分今脳が壊れてしまっているからこんな感じなんだ。できるだけ優しくしないと。
「ヴァン、本当に大丈夫か、なんだったら血をあげてもいいんだけど……」
ヴ「ふむぅ…じゃあ、カレーパンが食べたいのう」
ヴ「血は足りているのでご心配には及びますまい」
ノープロブレムなんだということを証明するために力こぶを作って安心させようと試みる。
が、力をいれたとたんに出血がひどくなったのだから目もあてられない。
マオ「だから言ったじゃないか、変な見栄はらずに大人しくしていろ」
ミル「リリアーナごめん、メイファを森で見つけて説得したんだけど、失敗して逃げられちゃった。
こっちの状況はどうなってる?
…あそこでお腹押さえて痛がってる人って、誰?
なんとなく似てるけど、レベッカのお姉さん?」
とりあえず、状況報告も兼ねてこっそりリリアーナに聞いてみることにした。
レン「う~、痛い~!」
メイレンはまだお腹を押さえている。
リリ「いや、いいのよ。ミルクに怪我が無くてよかったわ。それと、こちらのお方はあのメイレン様よ。
どうやらピンクの雲は、召喚ゲートのためにメイリンが作り出したみたいね。」
メイレンという名前を聞けば、ミルクは彼女がどういう存在かすぐにわかるはずだ。
ミル(ええっと、メイファにメイリンにメイレン……げ!
学園長が会いに行ってるはずの歴史を作った人だよ! )
ミル「そ、それ…」
リリ「想像以上にお若くてびっくりするのも無理は無いわ。
メイレン様は魔法使いが少々苦手のようだから、くれぐれも失礼のないようにね。」
レン「は~じめまして~!私はファン・メイレン・スイション。スイションちゃんって呼んでね♪」
ミル「あ、は、はじめまして!ミルク・パウダーシュガーです、よろしく……」
ミル(こっ、このしゃべり方はっ……!タブーは年齢の話だ!
誰かがメイレンさんをおばさん呼ばわりでもしようものなら、文化革命とやらが再来する。間違いない。
これは確かに、ある意味超危険人物の襲来かも……。
あれ?待てよ、メイレンさんがここにいるってことは、会いに行った学園長&牛魔王さんは空振り? )
リリ「メイレン様、お立ちになれますか?」
レン「うふん♪」
メイレンはリリアーナの手を取って立ち上がった。
リリ「先程お話したように、私達は一刻も早くメイファを止める必要があります。
どうかお知恵とお力をお貸しください。
私達魔法使いには、魔力を使わないメイファの居場所を突き止めることが出来ないのです」
レン「それならリンちゃんがわかる筈だわ。ねぇ、リンちゃん?」
メイレンがメイリンを見ると、何故か片手だけを上げて静止していた。
リン\あたいっ!はリーの友達をっ!傷つけないっ!誓うよっ!/
どうやら誓いをしていたようだ。
リリ「ありがとうメイリン!」
リリアーナはメイリンに駆け寄り握手をすると、義手が取れない強さで手を上下にぶんぶん振った。
リリ「私、本当に嬉しいわ!ありがとう!一刻も早く妹様を見つけないとね!」
リリアーナはギズモと一緒にいるメイリンとフリージアを振り返った。
リリ「ギズモにフリージア、義手の装着はうまく出来た?メイリン、義手の調子はどうかな? 」
それを聞いたメイリンは、義手を軽く振った。ガチャッと何かが装填される音かした。
リリ「あ、レベッカさんを刺したときみたいな方法で義手の具合を調べるのは止めてね」
メイリンが義手の調子を見るために何をしようとしたかは不明だが、
リリアーナの言葉を聞いてそれをやめたようだ。
ギ「ばっちりだよv」
とニコポ確立27%ぐらいの笑顔で答えるギズモ
ニコポ確立とはにこっと笑っただけで相手が惚れる確立である
フリ「お~ほっほっほっほっほ!さすがに直接見れば巧く行きますわねv」
その言葉で顔を赤くするギズモ
リリ「フリージアったら。ギズモに彼女が出来たからって、そんなに冷やかしたらかわいそうよ」
リリアーナは微妙に的外れな突込みをした。
リリアーナはレベッカ達がどうなったのかふと気になった。
リリ「そういえばフリージア、レベッカさんとクロウさんはまだ使い魔カプセルの中?」
フリ「クロウさんはそうだけどレベッカさんはもう外にいますわ」
スク「そっか。レベッカさん、何処に行ったんだろうね?」
そういえばさっきからカプセルが震えているようである
クロウが出てくるのだろうか?
フリ「クロウさんが出てくるみたいだからちょっと待ってなさいな」
そう言って使い魔カプセルを地面に置くフリージアであった
リリアーナがレベッカ達の事を気にしたとき、メイレンもまたある人物に興味を示していた。
スクナである。
スク「ふ・ふ・ふ・復活!」
まるで蛹を破って出てくる長のように包帯をバリバリと破って再登場のスクナ。
木炭状態だった身体もすっかり回復し、スベスベお肌である。
レン「あら~、あなたいつの間に来たの?私はスイションちゃん♪あなたのお名前は?」
メイレンはスクナに近づき、彼の体を触り始めた。
嬉しそうに肌を触られて満更でもないスクナの口は軽くなる。
スク「ぬははは!余はスクナ・ヒダノゴウ!
古の砂漠の王国の末裔にして正当なる血筋なる王の中の王である!」
勿論王ではないが、スクナの脳みその中では王なので嘘ではない。
威風堂々に高らかに自己紹介するが、メイレンには全く意味がないようだった。
レン「すご~い!ずいぶん鍛えられた体ね~!歳はいくつ?どこの国から来たの?
私みたいな大きい女の子は嫌いかしら~?」
スクナが王の威厳を示そうとしても、メイレンには意味が無いだろう。
レン「いや~ん!くぅあわいい~~!王様だって~~(ウフフ)
食べちゃいたいわ~(ウフフ)」
本気である。
スク「ふむ、造詣の大小など気にしておるとは。
それで余を可愛いとな?
ならばそのような事無意味だと教えてやろう。
見よ、スイション!」
たちまち吹き起こる小型の砂竜巻がスクナを包み込んでいく。
砂はスクナを覆い、徐々に形を作りやがて消えていく。
竜巻が消えた後、スクナはそこに変らず立っていた。
いや、一箇所だけ変った点がある。
ソレはスクナの大きさが1.5倍ほどに大きくなっていた事だ。
これによりスクナの体格はメイレンと肩を並べるのだった。
スク「ぬははは!これで大きい女は嫌いなどとは言えまい!」
レン「あら素敵!こんなに大きくなったわ!」
どこが大きくなったって、それはスクナの体の事に決まっているのだ。
レン「でも、背伸びなんかしなくたって私はもとのあなたが好きよ(愛好)」
というより、メイレンは砂ごとスクナを食べるのはあまり好ましくないようだ。
その頃のアイシャとウェザーは、リリアーナに声をかけた。
アイ「コレ、渡しとくね…リリッちの判断でって言った手前もあるし」
リリ「アイシャ、ありがとう!」
リリアーナは嬉しそうにメイリンの義手を受け取った。
アイ「あのお…姉さんも、なんかバカ殿に夢中だし」
ウェ【食欲的にだがな…】
リリ「食欲?」
ウェ【私のフォローも必要ないだろう…下手な真似をする前にさっさと行け…とそううけとって問題ないか?小娘】
リリ「えーっ、さっさと行けなんて思って無い・・・・・」
アイ「ってことで、先に行ってるから…後よろしくね♪」
リリ「え?あ、うん!じゃあ私たちもすぐに行くから!」
こうして、アイシャ達は一足先に屋上を後にした。
最終更新:2009年03月06日 10:17