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クロウ合流



ポン!と軽快な音を立て、クロウが使い魔カプセルから出てきた。
カプセルから出たのはよかったのだが、なぜか放置した物まで出てしまったようだ。
スク「わ!クロウさん元気になった?もう完全復活・・・・・わぷっ?!」
一緒に飛び出してきたらしい布切れか何かに、突然リリアーナは視界を遮られた。
スク「なにこれ。・・・・・・・えっ!ちょ!!」
リリアーナは顔に落ちた布切れを手にとるなりカッと顔を赤らめた。
そして大慌ててそれを握りつぶし、皆の視線から見えなくしてしまう。
リリアーナは何とも言いがたい顔で、じとっとクロウを眺めた。
スク「まあ・・・・・・二人とも私達が思ってた以上に元気そうで何よりだわ、うん」
クロ「かなり誤解していないか?
 あのレベッカの性格をよく考えろ。」
そう言ってもたぶん無駄なんだろうな。
かなり間違った方向で事態を認識したリリアーナは、ひそひそとクロウに耳打ちしてきた。
スク「でも、こういうのはちゃんと本人に返してあげるべきだと思うのよね」
そう言って、クロウのポケットに下着を強引に押し込もうとするリリアーナであった。
クロ(ぜってぇ俺から返してやるもんか。
 こうなったら次元の狭間にでもこっそりと送り込んでおくか。)
ちなみに、そういうことに疎いフリージアにはいまいち解らなかった

クロウは苦虫を噛み潰したような顔で、レベッカの下着が押し込まれたポケットを見ている。
だがクロウは「お前からレベッカに返してくれ」とは言わなかった。
レベッカの下着を喜んでもっているということは、パンティコレクターか恋人同士以外考えられない。
そして前者はありえないのだから、残る理由は――――。
リリ「そんーなムキにならなくても良いじゃない。恋に国境は関係無いと思うわ~」
やはり何かとんでもない誤解をしたままのリリアーナであった。

レン「あら?また新しいお友達ね~!」
メイレンはクロウに気づき、彼に近づいた。
リリ「メイレンさん、彼はこの学園の生徒で・・・・・・」
レン「…あら~、他にいい人がいるなら、仕方ないわね~。」
何故かメイレンはクロウに少し近づくと、残念そうな顔をして後ろにさがった。
スクナの時とは大違いで、名前すら名乗ろうとしていない。
リリアーナは離れていくメイレンの後姿を眺めつつ、ぽんぽんとクロウの肩を叩いたのだった。

ちなみに原因は、レベッカのパンツである。これがある限り、
メイレンはクロウを捕食対象として見ないだろう。
レン「ねぇ、スクナちゃん。どこか私と二人きりでゆっくりお話ししな~い?」
メイレンは再びスクナに誘惑を仕掛けた。
ミル「メ、メイレンさん?こんな所ではゆっくりできませんし、場所を変えるのはどうでしょうか?
 せっかく学園祭の途中にこられたんだから、いろいろ珍しい催しが見学できますよ。
 メイファの説得はメイリンたちに任せて、王様も一緒に学園祭を見学しに行きましょう。
 こーんなに綺麗で若々しいメイレンさんに好かれるなんて、罪作りなんだからー。よっ!色男!」
王様に注意してもらおうと、綺麗と若々しいを特に強調して言ってみる。
レン「そうね。きっとリンちゃんだけでも大丈夫よね。行きましょう。」
西方の文化に興味を持っているメイレンは二つ返事をした。

クロ「ストップ!
 その前に来客用のリボンが付いていないだろ。
 常に誰かが近くにいないとまずいぞ。」
ミル「あ、そっか、リボンね……忘れてた」
レン「いいえ、きっとあなたはおいしいと思うわ(愛好)」
ミル「いやその、クロウが言ってるのは味の事じゃなくてですね。
 来客用のリボンが無いと、不審者扱いを受ける可能性がありまして…」
来客用リボンがなけりゃ、知らない生徒から見れば、メイレンさんも立派な不審者だ。
誰かがエスコートについてりゃいいんだけど、あたしは王様を見なきゃいけないしなあ。
ギ「そういえばお母さん案内役じゃなかったっけ?」
思い出したかのようにつぶやくギズモ
フリ「そういえばそうでしたわ!?私、学園祭始まってから誰も案内していないじゃないの!
 ・・・・仕方ありませんわ、私がその役目やって差し上げてもよくってよ!!」
レン「じゃあ…お願いしようかしら?」
メイレンはフリージアに、私達ってお揃いね☆とばかりにちょっとスカートをふりふりした。
ミル「まだフリージア決まってなかったんだ。よし、じゃあ決まりね。
 メイレンさんのエスコートがんばって。…学園の平和のために」
悩んでいたところ、ギズモが良いこと思い出してくれたので、エスコート役はフリージアに決定。
魔法使い大虐殺の悪夢再来を防ぐ超大切な役割です。がんばれー!

リリ(でも、メイリンがメイファを見つけても、また中庭の惨事再びなんてことにならないかしら・・・・・・・)
リリアーナは少し不安になった。
そして、ヘレンが言い残した最後の言葉の意味も気になっている。
リリ「ヘレーン、大丈夫?魔法無効化は終わったけど、まだ元の姿に戻れないの?
 それともものすごく怒ってて、姿を現さないの?」
リリアーナは自分のおなかに向けてそう呼びかけてみた。

リリ「マオマオ、ヴァンエレンの具合はどうかな、もう動けそう?」
マオ「うーん、本人は大丈夫って言ってるけど、たぶん無理だ。」
リリ「 重傷ならフリージアに使い魔カプセル貸してもらったら?ね、フリージア」
フリ「わかりましたわリリアーナさん」
 ヴ「いいのかいフリージア?
 そいじゃあ申しわけないけど私はカプセルの中に入るぞ。
 皆の衆、風邪には気をつけるんだよ
 後は任せたぞ、御大将たちよ~」
ほな、がんばってなぁ~と糸目のほんわかした表情でフリージアに了解を得た後そそくさと使い魔カプセルに入っていった。
人の心配も知らないでノホホンとフリージアの使い魔カプセルに入っていくヴァンエレンにため息をつく。
そういえば、いつも見ているとフリージアは使い魔カプセルを胸にしまいこんでいるが
ヴァンエレンの入っているカプセルも胸にしまいこむつもりなんだろうか。
いや、別にそれがどうしたと言われればそうなんだけど…
フリ「とりあえずマオさんこれを渡しておきますわ」
とフリージアはヴァンエレンの入った使い魔カプセルをマオに手渡す
フリ「やはり使い魔は主人の下に居るべきですもの」
マオ「ん…まあその……ありがとうフリージア」
フリージアの心づかいに僕は少し恥ずかしそうにしながら礼を言う。

リリ「ねえ(ミルク)、何でさっきはスクナさんと密着状態で空を飛んできたの?あれもメイファの仕業?
 あ、いや。話したくないならいいんだけど」
リリアーナは慌ててメイレンに視線を戻した。
・・・・・・邪魔をしたら機嫌を損ねそうな予感がしたリリアーナは、メイリンにたずねてみた。
スク「えっと・・・・・・メイリン、メイファの居所がわかるのなら、私達にも教えて欲しいな。
 それと今メイファの側に誰かが一緒にいるかどうかもわかるかな?
 実はさっき、窓ガラスが割れたみたいな音がしたから気になってたの。
 ここ、今日は会場として使用されてないはずなのよね」
リン\あいよっ!/
メイリンの髪の毛の一部がピンと立ち、それがすぐにメイリンの足元を指した。
どうやら、メイリンの髪の毛が妖怪アンテナになっているようだ。
リン\妹様は一階だよっ!レベッカが一緒にいるっ!/
リリ「えっ、メイファはレベッカさんと一緒なの?!」
ギ「逆に言うとレベッカさんと一緒にいるのがメイファさんだね」
と人間に変身しているグレムリンギズモはこう言った
フリ「当たり前のことを言わないのギズモちゃん」
と言いつつもあれ?と思うフリージア
ギズモはこう言いたかったのであろう
たとえどんな姿でもレベッカと一緒にいるのならそれはメイファである・・・・と

「あ、ちょっと!ここ屋上・・・・・・・キャ――――!!!!!」
クロ「今度は何だ!?」
マオの通訳を聞いている間に、メイリンはいきなり屋上から飛び降りてしまった。
メイリンは最短距離を通って一階に移動したのだ。幸いメイリンに怪我は無いようだ。
やや後からついて来る人間への配慮に欠けるこのメイリンを見失いさえしなければ、
メイファとレベッカの場所へ辿りつけるだろう。

リリアーナはホッとしたが、次の瞬間音を立てて血の気が引いていくのを感じた。
リリ「大変!メイリンはまだ来客用リボンつけてないのに!
 また誰かから不審者扱いされたら、大変なことになっちゃうわ!!」
だがリリアーナはメイリンと同じ方法でショートカットするのは無理である。
リリ「私は階段から行くわ!マオマオはどうする?」
マオ「僕も行こう、一応生徒会だしな。クロウはどうする?
 来るならついでにレベッカも探してその下着も返してきたらどうだ。
 お前が脱がしたんだから責任持った方がいいんじゃないか?」
とりあえずそう言ってリリアーナの後を追う。
クロ「マオまでそんなこと言うのか!!
 俺はただカプセル内で寝てただけだぞ!!」
こうなったら後でクリスにカプセル内の出来事を幻灯機に写してもらうしかなさそうだな。
できるか分からんけど・・・

メイレンは、ふとリリアーナに視線をうつした。
レン「あら、結局片方の腕しかつけてあげなかったのね~」
リリ「え?・・・・・あっ!」
リリアーナはしまった!という顔をした。
メイレンはちょっと考えた後、リリアーナに尋ねた。
レン「で、その腕をあなたはどうしようと考えているのかしら?」
リリ「返します」
リリアーナは即答した。
リリ「メイリンは、私の友達を傷つけないと誓ってくれましたから。
 ――――あっ、また忘れてた!ギズモ、一緒に来て!義手の装着方法、私わからないのよ」
リリアーナはそう言って、ギズモにメイリンの義手を渡した。
ギ「うふふふふま~か~せ~て~」
と何故か未来から来た青狸風に答えるギズモ
ギ「じゃあ僕は自分の羽で降りて下で待ってるね」
とギズモは一人で降りて行くのであった

(ユ)(ミル…ミルク…)
メイレンさんがリリアーナに話しかけるのをなんとなく見てると、誰かがあたしを呼ぶ声に気づいた。
ちょっとキョロキョロしても、別に誰も小声で話しかけてきてはいないし。
……あ。もしかしてユリの声か?これ?
ミル「もしもーし、ユリ?なんでそんな小声なのよ。
 普段は大声で話しかけて来るから、誰かわからなかったじゃない。
 リチャードさんと合流できたの?」
(ユ)「うん。ちゃんと森から助けられたよ。
  屋上は、どうかな?ミルクも王様も無事?」
ははあ。さては屋上は危険だって聞かされて、珍しく心配してたんだな。
小声だったのはユリなりに気を使ってたってわけか。
ミル「今は王様と別行動中だけど、まあなんとか2人とも無事だよ、問題なし。
 ただ、これから超重要来客のメイレンさんって人をフリージアが学園案内して回る予定。
 もしフリージアと一緒の人に出会っても、突撃取材とかして怒らせるのは絶対禁止だから。
 …こっちもちょっと急いでるからこれで切るよ、また何かあったら連絡するから」

リリ「じゃあ私行きます!メイレンさん、また後で!!」
ミル「メイファの事よろしくね!」
リリアーナが行っちゃいそうになったので、慌ててユリとの通信を切って一声かける。
リリアーナは屋上を後にした。

「さて、これでメイファの件は心配なくなったし、あたしたちは学園祭巡りと行きますか。
 メイレンさんお腹空いてません?
 ドラゴンステーキ屋とか猫耳メイド喫茶とか、食べる所もいろいろありますよ。
 お腹が空いてないなら、催し巡りから学園観光ツアーまで選び放題!
 あ、教頭先生の所に行って、先に追加でリボンをもらうのもありかな?
 ほらほら、みんなも歩きながらどんどんメイレンさんにおすすめの場所を紹介しちゃおう!」
クロ(・・・こっちの方は大丈夫そうか。
 それにリリアーナとマオでは万が一戦闘に入った場合、接近戦に弱そうだしな。
 下の階に向かうか。)

フリ「ミルクさんの言うとおり色々と候補はあるけどどういうところに行きたいのかしら?
 私のお勧めは氷魔法科の氷の彫像展なのだけれど」
フリージアの所属している氷魔法科ではフリージングドールを着た雪の精霊雪ダルマンが
フリージングドールを製造しその中に別の雪ダルマンが入り込みその雪ダルマンがフリージングドールを作り
それにさらに別の雪ダルマンが入りフリージングドールを作りさらに別の(ry
という101匹フリージアさん大増殖というカオスな状態になっている事をフリージアは知らない
フリ「今頃、氷龍ブリュームナグの氷像が完成しているはずですわ」
レン「お腹は膨れる予定があるから大丈夫よ。私は西方のファッションに興味があるわ~。」
フリ「ファッション。大丈夫です。
 彫像展ならいろんなファッション紹介もしてるはずだし。
 まずはフリージアお勧めの『氷の彫像展』見学に行きましょう」
ミル(急に呼び出されたって聞いてたけど、もう予定が入ってるのか。
 リリアーナかレベッカか、あるいはメイリン辺りと食事の約束でもしてるのかな。 )


フリ「じゃあ階段で歩いて下まで降りるかそれとも私の空飛ぶ雪の結晶で直接降りるかどっちにしますの?」
レン「…え?」
メイレンは恐る恐る屋上から下を覗いて見た。
メイリンは躊躇無く飛び降りてしまったが、かなりの高さである。
レン「こ、恐いから歩いて降りる事にするわ。」
フリ「まあ確かに慣れてないと怖いかもしれませんわねぇ」
フリージアの空飛ぶ雪の結晶は無色透明に近いため
下を見るとかなぁああああああり怖い
フリ「まあ10歳児が一人で熊と戦う恐怖よりはましですわ」
ミル「なぜそんな具体的な例を引き合いに出す……」
やっぱりどこかズレた感想を言ってのけた。
戦った事あるのかとツッコミを入れたい所だが、ホントにありそうだから怖くて聞けない…
フリ「じゃあ階段で下に降りましょうか」
フリージアは結局、階段から下に向かう事にした
ミル「途中で西洋ファッションを見る機会もあるかもしれないし、ついでに簡単に校舎内を案内しますよ」

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最終更新:2009年03月07日 17:21
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