桜「あ……」
気難しい顔をした女子が冷や汗を流しながらクリスを見ている。
桜「……………御免…!」
桜花は魔力で作り出したナイフを構えるとクリスの顔の横を通るように投げ付ける。
クリ「うわっ!」
どこで見かけたか思い出そうとしていたら、向こうがいきなりナイフを投げつけてきた。
ただ、当てる気はなかったのだろうか、ナイフは顔の横を通り抜けて行った。
桜「時間゛停止゛!時よ、止まれ!」
周りの風景がスローモーションになりやがて止まる。
桜(急いで離れなければ…)
慌てて身を翻そうとする桜花。だが、慌てすぎた
ズサァー!!
慌てすぎ、自らの足を絡ませて、そのまま前につんのめり、滑って転ぶ。
そして時は動き出す…
皆の前には突如床に突っ伏した女子が出現する。
ヴァンエレンは驚くが、ここで止まってしまうとまた攻撃されるので休むことなく皆の周りを逃げ続ける。
確かに時間は動いているのに、なぜか時間が止まったような空気の中。
桜(くぅ……痛い………なんなんだ今日の私は…!)
アナスタシアは倒れた桜花の側にしゃがみ込んで、頭をつんつん突っつく。
アナ「床はひんやり、気持ちいいだろ~。
ん?その指輪は…おまえも魔法学園の生徒か?
誰か、こいつが誰か知ってる奴はいるかー?」
リリ『名前は知りませんが、顔にはちゃんと見覚えあります。
アナスタシア先生も、あんまりいじわる言わないであげて下さい』
なにせ少女の指には、2等課程の生徒なら必ず身につけている指輪がちゃんと光っているのだから。
桜「…できれば、止めて頂きたいんだが」
アナスタシアを見て眉を潜め、目を細める桜花
不機嫌そうな顔に見えるだろうがこれは痛みに耐えている顔なのだ。
アナ「まあいいや。細かいことより敵討伐が優先だな。
じゃあ、教育実習生のアナスタシア先生が、生徒諸君に特別課題をだしてやるぞ。
ゴーレムの弱点は背中の白い御札だから、ぱぱっと攻撃して片付けるように。以上♪」
アナスタシアが右手で指さす先では、ミルクが攻撃し忘れた毛玉ゴーレムが転げ回っている。
周囲には抜けるか切れるかした毛が舞い始め、もうすぐゴーレムは自由になりそうにも見えた。
レヘ「おいおい、どうなっちまってんだ。早くその犬野郎を誰かどうにかしてくれよ。」
その時、レベッカはやっと倒れている桜花に気づいた。
レヘ「おん?誰だ?いつから俺達と一緒になったんだ?」
レベッカは昨日転校してきたばかりなので、彼女のことを知らない。
レベッカはその前日に全校生徒に紹介されているのが、その時は槍の姿ではなかった。
リリアーナが持つ槍がしゃべりまくったとして、それをどう判断するかは桜花しだいである。
リリ『もしかして、学園の誰かにムウ大陸へ送ってもらったの?』
桜「…私は響 桜花…貴女と同じ学園の二等課の生徒だ。」
腰を起こそうとしている所へ質問
事情を知らない桜花はまさか槍が喋っているとは思わずリリアーナのしゃべり方が独特なのだと解釈したようだ。
さて、我らが殿下ミシェル先生はというと・・・・・・。
まるでミシェルの言葉を理解したかのように、ミシェルから生徒たちへと目標を移した門番達。
そんな中誰となくこう叫ぶ。門番の背中の札が怪しいと。
それはそれで有益な情報たがいかんせん生徒達の退避が遅い。
一体戦闘不能は評価しないでもないが、迎撃はほどほどにして逃げに徹してほしいものだと思う。
ミシ「そうそう何度も好きには」そう言ってミシェルは素手で残りの門番に突進していく。
が。
ミル「メギド!」
危うくミシェルは灰も残さずに黄泉路に行くハメになりかけた。
ミル「どぅわぁあーっ!!ミ、ミシェル先生大丈夫!?当たらなかった!?」
もうちょっとでメギドにミシェル先生を巻き込みそうになり、肝を冷やすあたし。
ミシェル左手の示す先では、ミルクが巨象の像を攻撃し、砕けた像から本体のゴーレムが飛び出す。
しかし、ゴーレムは再び砕けた像の破片で身を守ろうと素早く動き始めた。
ミシェルは好機を逃さず象を攻撃しようとした、
だが、攻撃する前に何か台詞を言うようにと槍が言っていたのをふと思い出す。
たしかこうだったハズと台詞を思い出しながら、飛び散った欠片で再武装しようとしている象の門番に飛びかかる。
寸前に。
クリスが魔銃を連射モードに切り替え、入れておいた雷のカートリッジから魔力を充畜する。
そして、札をめがけて動きながら、質より量とばかりに雷の弾の弾幕を放った。
ミシェルは思った。人のやり方に文句は言わないが、射撃は精度だと。
リリ『フリージア、胸の谷間から炎系のマジックアイテムとか取り出せないの?』
元犬ゴーレム、現象ゴーレムから離脱したフリージアに、リリアーナはテレパシーでそうたずねた。
フリ「私の名は氷結のフリージア、炎属性とは縁がありませんわ
・・・いえ一つだけありましたわね」
そう言うと胸の谷間に・・・・谷間がねえ
胸の真ん中にある魔法陣に腕をつっこみ
何かガラス瓶に入った粉を取り出した
フリ「ちゃちゃちゃちゃん♪ブルーサラマンダーの鱗の粉末♪」
強すぎる氷の精霊力が原因で起こるザラキ病の特効薬であり
炎属性を体に取り込む事により氷属性を中和する薬である
ギ「・・・それでどうするの?」
つっこみを入れるギズモ
ブルーサラマンダーの鱗の粉末はあくまで病気の治療薬であり火薬とかではないのだ
故に役に立たない
フリージアはいそいそと胸の魔法陣に戻した
フリ「そう言えばもう一つありましたわ!!
え~と・・・これでもないあれでもない」
ギ「まさかもう一つってあれなんじゃ?」
嫌な予感を感じるギズモ
フリ「ちゃちゃちゃちゃん♪世界一美しい爆弾♪」
手にしたるは青い薔薇その名も世界一美しい爆弾
それはフリージアさんの幼馴染みが趣味で作った物である
肥料の代わりに特殊な液体爆薬をやり育てられたその薔薇は
茎の部分を引き抜き投げることにより近所の山田さん宅(平屋建て)を完全に焦土と化す程度の威力を発揮する
ギ「テロリストじゃないんだからそれはまずいよお母さん」
つっこみを入れるギズモ
フリージアはいそいそと胸の魔法陣に戻した
フリ「今度こそ・・・・・」
胸の魔法陣に腕をずぼっと・・・怪傑ズボット
フリ「ちゃちゃちゃちゃん♪ドワーフの黒い水♪」
胸の魔法から黒い液体の入った瓶を取り出すフリージア
これはジルベリア方面のドワーフのみが抽出出来ると言われている石の油
詰まるところ石油である
ミル「…また高そうなアイテムを惜しげもなく…」
あたしがうっかり忘れてたゴーレムを燃やそうとするフリージアは、最後に高価なアイテムを持ち出してきた。
そりゃ黒い水を使えばよく燃えるだろうけど、もったいないなぁ…
ギ「・・・・・でもそれって火が無いとただの油じゃん」
ミシェルは思った。
それまで気がつかなかったのだがいつの間にか人が床に突っ伏していた。本当にいつの間にだろうか?
それに場所が良くない。少し離れているとはいえ門番の攻撃も充分届く。
咄嗟にその人の近くに跳躍して暫定彼女を後方の、具体的に言うと象のレンジ外へと投げ飛ばす。
桜「ここへはああああぁぁぁぁぁ・・・・・・!!」
桜花はミシェル先生の気遣いにより場外に投げられ、声もフェードアウトしている。
ミル「げげっ!ミシェル先生ちょっと大胆すぎませんか!?」
リリアーナは悲鳴をあげたつもりだったが、かえるがつぶれたような息を吐いただけだった。
桜(厄日だな……でなければ説明がつかない)
空中でくるりと体制を立て直し、そのまま地面へ着地。
桜(うん、取りあえず手伝おう。弁解するにもこの状況ではな。)
フリ「ちょっと!そこのあなた火打ち石か何か持ってなくて?」
ギ「何時の間に!?」
いきなり現れた少女にあっと驚くギズモきゅん
桜「……これで良ければ」
フリージアに火は無いかと言われ、赤いナイフを一本差し出す。
フリ「わかりましたわ・・・・ええとたしかオウカ・ヒビキィさんでしたかしら?」
桜「桜花で構わない。」なるべく愛想の良い顔したつもりの桜花
・・・・・・・・・どうも生徒たちは逃げる気はないらしい。
やりきれなくなって小さく嘆息するミシェルであった。
ベル「しかし、勇気ある行動と取れなくもない…
我々の教えた事を理論に捕われず実際にこの場で活かしているのだ…
そう思いませんかな…シェスター先生?」
またも防虫剤の臭いを漂わせながらいつの間にかミシェルの後ろに立っていたベルジン
ベル「突然失礼…だが、もしよければ手を貸そう…
奮迅している同僚を一人放ってはおけぬ…」
そう言うとゆっくり魔法の杖を構えるベルジン
ミシ「感謝します」
愛想良く笑い言葉短にそう返礼して口を噤む。これ以上喋ることはない。喋って雰囲気を悪くすることもない。
ミル「勇気ある。とは無謀をポジティブに捉えたものでしょう?」
アナ「まーまーそう言うな。ここは勇気ある行動にしておいてやろーじゃないか♪」
ヴァンエレンは、毛玉ゴーレムの周りを逃げるふり(?)で動き回ることで、うまく動きを封じている。
だがそれも時間の問題である。
リリ『ミシェル先生、お願いします!私達に構わず毛玉ゴーレムを燃やしてください!!』
リリ『お願いします』
おや?とミシェルは静かな眼でリリアーナを見つめる。しかし頼りにされたのだからそれには応えねばならないだろう。
若干、殆どの者がミシェルの指示を無視したことへのご機嫌取りに感じてしまう所は彼の自意識過剰だろう、きっと。
それはひとまず置いておいて、ミシェルは白い外套を脱ぎ捨てる。
桜「ナイフの切り口から燃えるようになっている。扱いには気をつけてくれ」
フリージアに注意を付け加え、再びゴーレムたちに向き直る。
桜「もう一度最後に聞いておく。本当にあれを壊してもいいんだな。」
リリアーナ達にもう一度確認する桜花。
桜「いや、壊した後で誰かに怒られるのもたまったものではないから…」
…桜花(発音はこれであってるはず)もなかなか苦労性っぽいな…
念押しする桜花に、リリアーナは思いきり頷いた。
レヘ「かまわねぇ、やっちまいな。」
リリアーナも大きく頷く。まさに腹話術である。
ミル「オッケーオッケー大丈夫!あたしが許す!」
許可をしっかりと取り付け三度向き直る。
桜「時間゛停止゛!時は止まる!」
本日二回目の『世かi…では無く時間停止
桜「一秒……!」
毛玉ゴーレムに向けて両手の赤いナイフをめいいっぱい投げ付ける
毛玉ゴーレムの周りには十数本の赤いナイフが取り囲んでいる
桜「二秒…!そして、時は動き出す…」
動き出す時間、動き出す人々、動き出すナイフ。
と同時に、毛玉ゴーレムが赤いナイフだらけになった。
レヘ「なにっ!?」
ナイフが毛玉ゴーレムに向けて殺到していく。もしも毛玉ゴーレムが炎上したら、
陰毛ファイヤー!!と叫ぶつもりだったレベッカだが、この光景を見てすっかり忘れてしまった。
レヘ「何もない空間からナイフが現れた。何をしたんだ…あいつ?」
そして立ち上る、髪の毛が焼けるような嫌なにおい。
黒い水を被れば、ゴーレムはあっという間に炎上するだろう。
ミル「フリージア!早く早くその黒い水を毛玉にぶっかけて!
それであの犬も終わりだよ!」
ミシ「残念。私の術はまた今度ということですね」
ミシェルは、おちゃらけて喋りながら外套を拾い上げる。
こんなもんだ。教師は生徒が輝くならば日陰者で良いじゃないか。
と自身に言い聞かせるがミシェルはどこか釈然としない。
リリ(え?ええええ、もしかして・・・・・・怒ってる?っていうか・・・・)
そもそも、ミシェルは宝物庫には興味がない。飽くまでムーを滅ぼした物に触れたいだけなのだ。
相変わらずクールな横顔だが、見方によってはちょっぴり憮然としているように見えなくもない。
リリ(わー。ミシェル先生って見た目はアレなのに・・・・・意外と・・・・・)
自分の置かれた状況も忘れ、リリアーナはどきまきしてしまった。
ミシ「スナウト、アナスタシアの両先生。ここは任せました。私は図書館で調べ物をします」
ミシェルはそう言い捨てて走り去る。先生が二人もいるのだ。なにも自分が居なくとも困りはしないハズだからだ。
無責任のそしりは甘んじて受けるが、ミシェル的に自身を弁護するならば今は自由時間ということで
それになにも、宝物庫の中身を直に見る必要はないのだ。これほど立派な城ならば宝物庫の目録くらい有るはずなのだから。
リリ『可愛・・・・・・え――――!!嘘ー!ミシェル先生待って――――!!』
ミル「ええっ!?し、調べ物って何を!?」
アナ「おー、そっちは任せたぞ。何かわかったら教えろよー」
驚くあたしとリリアーナだけど、アホ姉は気にせず手を振ってミシェル先生を見送った。
ベル「お気をつけて…」
図書館へと走り去るミシェルに聞こえるか聞こえないかくらいの声でぽつりと呟く
あなた程のお方なら一人でも大丈夫でしょうという言葉も付け加えようかとも思ったが
先程の皮肉にも聞こえると思いぐっと押し込めた
あっという間に見えなくなったミシェルに呆然とする。
・・・・・・・・なぜミシェルが殿下と呼ばれているのか、なんとなく分かった気がする。
だが憎めないのが不思議だ。これも人徳がなせる技だろうか?
リリ『ベルジン先生、もしかしてミシェル先生っていつもこんな感じなんですか?』
ナイフの切っ先をこよりの先に当て引火するフリージア
フリ「これでもおくらいなさいまし!!」
それを敵に向かって思いっ切り投げる
毛玉ゴーレムの命運は尽きた。
敵にぶつかり割れるガラス瓶
飛び散るガラス片
全体的に広がる油
あっという間に広がる炎
フリ「お~っほっほっほっほ!
さすがドワーフの黒い水よく燃えますわ!!」
よい子はガソリンを相手にぶっかけて火を付けちゃダメだぞ
ギ「燃やせ♪燃やせ♪真っ赤に燃やせ♪
いた~る所に火を付けろ♪」
放火が教義に入っている”炎の加護を広める教団”の教歌を歌うギズモ
自分が敵対している神様の歌じゃないから良いらしい
ちなみに”炎の加護を広める教団”とは
とある炎の神様を崇める集団で放火は神の加護を分け与える行為として推奨されている
レベッカ、ヴァンエレン、フリージア、桜花の連携技で、毛玉ゴーレムの命運は尽きた。
桜「ふぅ…」
ミル「えーっと、桜花…って呼んでいいのかな。あたしの名前はミルク…」
なんとなく、いろいろ終わったような気持ちで桜花に自己紹介を始めて。
桜「あ…うん、桜花で構わない。貴女の事はミルクさんと呼べば…」
リリ『――――って!まだ全部終わってないよ~!!』
そう、まだ終わっていない。象ゴーレムはまだ動いている。
なぜなら、クリスは象ゴーレムの背中に貼られた御札をまだ打ち抜いていないからだ。
ヴァンエレンに釣られて引っ張り回され、クリスの銃乱射を体の瓦礫を切り離しながら防いでいた象ゴーレム。
半分ほどの大きさになり、弱点の白い御札をさらしながらも、そいつはまだ止まっていなかった。
どこにそんな知恵があるのか、動けないリリアーナを踏みつぶそうと象ゴーレムは突進する!
仮に踏み潰されるのだけは免れても、崩れ落ちる皮膚の瓦礫で、リリアーナもレベッカも生き埋めだ!
リリ『いや――――!!ベルジン先生助けて助けて助けて―――― っ!!』
動けず逃げられないリリアーナは、恐慌状態のままベルジンに助けを求めている。
基本動じない性格のベルジンではあるが生徒の危険を目の当たりにしては流石に落ち着いてはいられない
ベル「リリアーナ君っ!!!」
クリ「ッチィ!!」
クリスはギリギリまでゴーレムに撃ち続けるが、これでは貫通攻撃ができない。
かといって魔法を詠唱する時間もないし、カートリッジを交換したりする時間もない。
桜「あ……忘れてた…」
ゴーレムはもう一体居たのだ。
桜「時間で―」
ミル「ちょ…!リリアーナたちが近すぎるから、あたしの魔法じゃ止められないよ!」
リリ「レ、レベ・・・・・・逃げ・・・・・・」
レベッカさん、何とか逃げてと言いたかったが、まだうまく話せない。
なんとか距離を取ろうとあがくリリアーナ達の上に、象ゴーレムの影が落ちた。
レヘ「黙ってなリー、生き残るための方法だろ?今考えてんよ。」
そう返したレベッカは、内心すごく焦っていた。
レヘ「(ちっ、まいったぜ。俺の魔法の本分は呪いだ。直接あいつをぶち壊す魔法?ねーよ、そんなもん!)」
槍のレベッカ、動けないリリアーナ、迫る像さん、まさにオワタである。
リリ(何とかレベッカさんだけでも・・・・・・・・)
リリアーナは震える手で、レベッカを自分の体の下に押し込んだ。
うまくすれば、踏まれても槍の原型くらいは残るかもしれない。
リリ(ああ、こんな事になるなら、引出しの中のクッキー、さっさと食べておけばよかった)
もうじき自分が死ぬというなのに、頭の中は変に冷静だ。走馬灯も見ない。
ただ、心残りがあるとすれば――――。
その時、誰かがリリアーナの側に立った。
レヘ「あっ、てめーは…」
ロク「ノビール・アーム!!」
リリアーナは慌ててレベッカを掴み直し、胸元に抱え込む。
直後、金属製のアームが勢いよく天井に向かって伸びた。
リリ「ロ・・・・・ク・・・・・」
レヘ「ロクー!」
そこにいたのはロクーだった。ロクーはリリアーナをしっかりと抱きかかえる。
フリ「これで遠慮無しに攻撃できますわねぇ」
だが今のフリージアには決定打がなく巨大な敵を破壊する力はない
ギズモやルズをぶん投げてもたかがしれてるだろうし
ギ「ここは先生達に期待ですわ」
と教師陣に期待をかけるフリージアであった
ロク「おらはお前を離さねー!」
そうロクーが叫ぶと、金属製のアームが縮み、ロクー達を天井まで引き上げた。
レヘ「よくやったロクー。へっ、ざまぁ見やがれ像野郎。」
リリ(・・・・・・・・・・え?今レベッカさんなんて・・・・・・・・)
そう、冷静に考えたら、ここにロックがいるわけが無いのだ。
リリ(ロックじゃないよロクーさんだよ!!わ、私ったら、何でこう何度も間違えるの?!)
自己嫌悪と恥ずかしさ。穴があったら入りたい。
レベッカが天井から命令した。
レヘ「さぁ、ぐずぐずするんじゃねぇ!早くそいつに止めを刺しちまいな!」
ベル「こんなに焦ったのは久しぶりだ…
まあ見ていてたまえ…」
言葉には出さず天井にいるレベッカへとテレパシーを送る
レヘ「ぎょぇあああっ!?」
レベッカが悲鳴を上げた。ちなみにレベッカ達黄一族がテレパシーに弱いのは、
精神と肉体が二元化されていないためだ。
つまり、精神への干渉はそのまま肉体への干渉と同じ意味をもつのだ。
だからベルジンのテレパシーの内容はおろか、
象ゴーレムを氷で拘束した事も気づかなかった。
対してベルジンは、呪文を永唱せず杖を象の足元へ向け、ひと振りすると
たちまち象の足元は厚い氷に覆われ、ほとんど身動きが取れない状態へと陥らせた
これなら攻撃もやりやすい。
だが、腕などは動くため札をガードされたらクリスでは魔銃で攻撃できない。
腐れ縁のクロウじゃあるまいし、ゴーレムの懐に潜り込んで剣を振るうほどの腕もない。
クリ(ここはゴーレムを魔銃でけん制しつつ、ほかの人が止めを刺すのを待つしかないか。
ヴ「む、無詠唱ですとぉ?!」
教師ならばこれくらいできますよね。
誰かさんとは大違いです。
リリ『ベルジン先生、すごい!』
桜「流石教師、格が違った。」
ベルジン先生の無詠唱魔法によりゴーレムの動きが止まる
(しかし、参った。先程の毛玉は燃やせばよかったが
…あれは堅いだろう。ナイフも刃が通りそうにないし。…刃がかけると勿体ない。)
リリ『先生の焦った声、初めて聞きました。心配かけてごめんなさい。・・・・・・・でも、すごく嬉しかった』
ベル「フリージア君…君ならこの程度の厚さすぐに永唱せずとも出せるようになるだろう…
次回の授業までに練習しておきたまえ…
私も君に期待している…」
フリ「わかりましたわ・・・・・でもその前にこの姿を元に戻さなくては」
若返ったフリージアさんはだいぶ弱体化しており 本当の実力を出せない状況にあるのだ
多分今なら、フリージング・ディストラクションを一発ぶっ放しただけで気絶判定をすることになるぐらいである
ギ「ソウルユニオンすれば攻撃力だって上がるのに・・・・」
合体すればパワーアップするからやろうと言うギズモ
フリ「サキュバスルックなんて破廉恥な格好は嫌ですわ
特に頭に羽が生えるのが嫌!!」
ギ「僕は格好いいと思うけどなぁ」
リリアーナはロクーに視線を移した。
リリ『ロクー、物体操作で御札を剥ぎ取れないの?』
ロク「物体操作?何だかよくわからんけど、あの札を取ればいいのか?」
ロクーは二本一対のノビール・アームを見た。
一本は天井を掴んでいるが、もう一本は自由である。
ロク「よし、なんとかやってみるのだ!」
ロクーは慎重に象ゴーレムにノビール・アームを伸ばした。
リリアーナは思った。――――至近距離で見ても、やっぱりロックにそっくりだ。
別人だと思っているのに、それでも間違えてしまう。
リリ(さっきはロックがいかにも言いそうなことを言うから、うっかり間違えちゃったのよね)
リリアーナは内心で、この場にいないロックに不満をぶつけた。
とんだ八つ当たりである。
クリスは攻撃しかねているようだ。
リリ『炎の剣でズバーってわけにはいかないの?オウカさんの何も無いところから飛んでくるナイフとか?
ああ、もう何でもいいよ!誰かゴーレムを何とかして――――!!』
リリアーナが、こうもトドメを急かせるのには訳があった。
ちょうどリリアーナ達の真下あたりに、例の呪札がひらひら揺れていからだ。
今は身動きできない象ゴーレムだが、ひとたび氷から抜ければ、真っ先に狙われるのは自分達だろう。
桜「と言われてもな…」
ナイフが効かないんじゃどうしようもない桜花
リリ『ロクーも、あぶないところを助けてくれてありがとう』
百面相の後、リリアーナは再びロクーに話しかけた。
ロク「いや~、お礼なんかいいって。おら達、友達じゃねぇか。」
ロクーはまんざらでもなさそうな態度でそう答えた。
ロク「そうだよ、おら達は友達になったんだよ!」
リリアーナは下を向いた。
リリ『ロクーさん、その・・・・とりあえず足元にゴーレムがいるし、そのアームで別の場所に移動できないかな?』
ロク「…………えっ?ああ、うん。そうだな。」
ロクーは「友達だ!」と言った後、リリアーナが視線を落としたので少し心配になっていたが、
気を取り直して、象ゴーレムに近づけつつあったノビール・アームを引き上げようとした。
確かに、お札を取ろうとしてこのまま危険な状態でいるより、先に安全を確保したほうが懸命な気がする。
ロク「こいつをどっか安全な場所に引っ掛けて、そこまでおら達を引っ張ってもらうのだ。」
リリ(・・・・・・・・ここまで瓜二つなのに、何で本人じゃないんだろう。)
なんだかとても悲しくなった。
ロクーは悪くない。なのに、彼の顔をまともに見られない。
リリアーナは視線を落と、そのまま固まってしまった。
そう、自分の胸元に視線を落とした彼女は――――ついに気づいたのだ。
焼けこげた服では、彼女のプライバシーを守れないことに。
リリ「――――ぅえ?」
リリアーナの蒼白だった顔が、一気に朱に染まった。
ロクーには意味がわからない。
リリ(胸をはだけたまま、今の自分は一体どこにいる?)
そしてもうひとつ。
リリ『私の銀の玉、どこなの?!』
アナ「それじゃあ、後は先生がなんとかしてやるぞ♪
そのまま援護頼むぞークリス」
もう1人の教師アホ姉はというと、クリスの弾幕攻撃に対応中の象ゴーレムの後ろの方にひょいと飛び上がった。
そのまましばらく滞空した後、獲物を狙う鳥のように一気に白い御札めがけて急降下する!
とまあ、そこまでは良かったんですが。
リリ「うえ・・・・・・・・ああああ?!」
焦ったリリアーナは、反射的にロクーから距離を取ろうとした。
ロク「こらー!無茶すんなー!」
リリ(うそ!お、落ちる?!)
ロクーはとうとうリリアーナを落としてしまった。
ロク「まにあってくれよ!ノビール・アームだー!」
幸いノビール・アームは、象ゴーレムから引き上げる途中だったため、リリアーナの落下先にあった。
ロク「しまったぁ!?リリアーナ!」
ロクーはリリアーナのキャッチに失敗した。悪いことに、
レベッカも満身創痍で何が起こっているのか把握できていない。
2人がいるのは象ゴーレムの上。
つまりは、ちょうどアホ姉が突っ込んでいく進路に、激突コースに落ちていく!
ミル「ちょ…!当たる当たる当たるーっ!」
アナ「なにするんだばかーっ!」
ギ「ヴァンエレンさん!」
ヴ「あいあいさー!」
吸血鬼が飛ぶ!
桜「次から次へと……時間゛停止゛」
がヴァンエレンが動くよりも速く桜花が救出に向かっていた。
羽織っていたコートを手に持ち、桜花は時間を止める
桜(時間に余裕が無い…!残り一秒…間に合うか?)
止まった時間の中でゴーレムを踏み台に跳ぶ。
空中で静止しているリリアーナを抱き上げる
桜(時間はやはり足りないか…時は動き出した。)
抱き上げた体制のまま時が動き出す。
桜(連発……負担になるが…この場合仕方無いか)
桜「リリ…アーナさん、と言ったかな?申し訳ないがもう少し我慢していてくれ。
君の時間に直せば、うん、約二秒三秒の出来事だ。」
リリアーナと共に落ちながらそう注意を付け加える
リリ「え?あの・・・」
桜「間髪を入れず時止めだ!
これより、静止時間二秒以内にカタをつける!」
……どうやら、若干テンションが上がってきたようです
桜「時間゛停止゛!」
時を止める。
今度は止まったリリアーナを抱き上げながら来た道を戻る。
ゴーレムから離れると
桜「ジャスト二秒…そして、時は動き出す…」
そして気づけば、リリアーナはゴーレムから離れた場所にオウカと立っていた。
リリ(すごい・・・・・どうやって?)
先程までリリアーナ達を苦しめていたゴーレムは、アナスタシアのトドメの一撃で瓦礫の山と化していた。
その上を戸惑った様子のヴァンエレンが飛んでいる。
リリ『ヴァンエレン、ロクー、皆、私はここよ!ほら、足もちゃんとある』
リリアーナは手を振った。鈍く痛むが、胸のキズはだいぶ癒えてきたようだ。
ロク「た…助かった。よかったー!」
ロクーは、オウカがリリアーナを救出したのを見てほっとした。
ヴ「あ…あら?」
時を止めたときに起こったことはヴァンエレンにはわからないために消えたリリアーナに困惑する。
アナ「桜花グッジョブ!よくやった!」
アホ姉はさらに速度を上げて3人の下を通過、御札を引っ剥がして反転上昇。
クリスは思った。やっぱり、あれは時空魔法の一種のようだ。
ただ、クロウの使う加速とは違うような気がする。
あいつのはまだギリギリ見ることができるが、桜花のは全く視認できなかった。
桜「今更だが貴女に露出の趣味が有るのだったら止めはしないがその格好は止めた方がいい。」
地面に着地したとたんそう言われ、キョトンとしているリリアーナに桜花がコートを掛ける。
また赤くなったリリアーナは、あたふたとコートの前をかき合わせた。
レヘ「気にすんなよ、リー。俺なんか全裸なんだぜ?」
レベッカがそう言ってリリアーナをフォローした。
リリ「・・・・・・うん、ありがと。オウカさんも」
やっと言葉が話せるようになったリリアーナは、
超変態さんからのフォローだというのに、ろくな突っ込みも入れず受け入れている。
見かけ以上に精神的ダメージが深かったのかもしれない。
レヘ「それにしても、一体何が起こったんだ?俺達はワープでもしたのか?
何がどうなっちまったのかまったく見えなかったぜ。」
リリ「多分、時間を操作したんじゃないかと思う。ほら、昨日クロウさんが使ってた・・・・・・・・・・・あ、ごめん」
不可抗力だったとはいえ、自分が死んだ時の話を持ち出されるのは、愉快なことではないだろう。
桜「時を……止めたんだ…私達響家の人間は幼い頃から時を止める事を…教え込まれている」
息苦しいのを耐え二人の疑問に答える
突如桜花がグラリと揺れ床に突っ伏す。
桜「……やはり、数秒間隔の停止はまだ早いか…」
リリ「もしかしてオウカさんは時空科の人?じゃあ、クロウさんの友達かな?・・・・・・そうだ!
クリスさん、ちょっとこっち来て!時空関係の力使って消耗してる時、どうすればいいの?」
リリアーナも時空魔法と気づいたらしい。
クロウは時を操る場合かなりの魔力を消費すると言って緊急時以外使いたがらなかったから、たぶん連続使用による消耗だろう。
クリ「・・・この場合、魔力切れみたいなものだから休めば大丈夫なはずだ。」
けれど、時の加速の使い過ぎはあまり見てられないな。
加速させるということはその分自分の時も加速している。
つまり、寿命を縮まらせることになるのだ。
- まあ、クロウは後で遅らせて差分を調整しているらしいが。
御札を剥がされたゴーレムはガラガラと崩れ落ち、桜花とリリアーナはゴーレムから離れた地上へ。
ミル「…あ。ロクーは?」
アナ「レビテーションかけておいたから、墜落死だけはしないだろー。
それより、せっかく門番を倒したんだから、次はお宝をいただく番だぞ♪」
おっとそうだった。早くナナナを起こさないと!
ミル「ナナナーッ!いつまでも寝た振りしてないで、とっとと起きて宝物庫の案内しろーっ!!
あたしのお宝と、女に戻る薬を早く出せーっ!!」
ーーーー
ロクーはノビール・アームをゆっくり伸ばして瓦礫の上に降りた。
ロクーが瓦礫の山を駆け下りる。
ロク「2人ともすぐに元気にしてやるぞ!」
ロクーはリュックから2粒の豆を取り出した。
先ほどクリスに渡したものと同じで、一粒食べると体力が全回復する。
桜「…問題無い……少々使う間隔を空けなかったのでな…魔力がギリギリだった。
後…私は時空科には所属していないが…時々研究のために……入り浸らせてもらっている」
ロク「さ、食べろリリアーナ。」
リリ「ありがとう」
アナスタシアの力でだいぶ回復していたので、リリアーナは貰った豆を半分だけ齧った。
クリ(あれは俺に渡したのと同じ豆か・・・ そういやまだ食べてなかったな。)
立ち上がろうとしている桜花。フラフラの状態からなんとか体制を立て直す。が
ロク「おめーすげーな!おら、おめーがリリアーナを助けるところを見たぞ!」
リリ「うん。すごかった。でも、ロクーのノビール・アームも凄かったよ!」
すっかり元気になったリリアーナは、ロクーに微笑んだ。
レベッカはあまり情を移すなと忠告してくれた。だが。
リリ(自分のことを友達と呼んでくれた相手には、なかなか難しいかも。)
桜(なにィィィィィィッ!)
ロクーの言葉に再び体制が崩れ、尻餅をつく。
桜(見えただと!いつだ、何時見えた!止まった時の中でか!?それとも空中で一旦時が動き出した時か!?)
桜「ああぁ、すまない。
恩に着る。」
ロクーに豆を貰い、お礼を言うが頭の中では先程のロクーの言葉の意味を考えていた。
桜(まさか…入門……!?響の世界に入門してきたと言うのか?)
ロクーを見る目付きが自然と鋭くなる。
桜花の背後で擬音がなっているとすればこれだろう。
ド ド ド ド
桜(いかん…普段から良くない目付きが更に悪くなっている…)
落ち着きを取り戻し普段の顔に戻す桜花
ロク「クリス、さっきの豆はまだあっか?」
ロクーがクリスに聞いた。
クリ「ん?ああ、まだ残ってるぞ。」
ロク「おらはもう豆を持ってねー!それが最後の一粒だー!」
クリ(・・・となると、最後の一粒は温存していた方がよさそうだな。 )
リリ「オウカさん、身体のほうは、もう大丈夫?」
リリアーナはちょっと考えた後、もう一言付け加えた。
リリ「コート、もうしばらく借りててもいいかな?えっと、私はリリアーナ。2等過程の生徒だよ。
その・・・・・さっきのあれは事故みたいなもので・・・・・」
そういうと、リリアーナはちょっと恥ずかしそうにうつむいた。
リリ「と、とにかく!いくら胸が大きくなったからって、見せびらかしたいとか・・・・・・無いから」
桜「リリアーナ…リリアーナさんと呼べばいいかな?
コートは別に構わない。それに本気で露出狂だとは思っていない。」
苦笑しながらリリアーナを見る桜花
ナナナ 「すみませんすみません!あの子達いつもは大人しく私の言うことを聞いてくれるんですけど…」
気絶から回復して事情を知ったナナナは、恐縮しながらぺこぺこ頭を下げた。
でもあたしからすれば、昔の謝罪より今のお詫び。
これはもうお宝根こそぎいただかないと慰謝料にもなりませんよ。ええ。
ミル「お詫びの誠意は物見て決めるから、早くあたしのお宝を出しなさいよあたしのお宝を。
まさか宝物庫に罠とか、宝箱開けたら空っぽとか人食い箱とかないでしょうね?」
ナナナ「そ、そんな事はないですー!それなら私が先に中に入りますから!」
そう言って扉を開け、入っていくナナナに続いてあたしも中へ…あれ?アホ姉どこに行った?
アナ「まー、そんなわけでいろいろあってな。
ムウ大陸復興を手伝う代わりに、宝物庫のお宝をまるっと貰う約束になってるんだ。
リリアーナの持ってる槍、実は留学生のレベッカの仮の姿だけど、これがなかなかやり手でなー。
そのあたりの交渉は全部レベッカがしたんだぞ。
そうそう、言い忘れてたけど、私はミルクのお姉ちゃんで天使で教育実習生のアナスタシアだ。
桜花も生徒なんだから、しっかり私の言うことを聞くんだぞ。以上♪」
…意外や意外、桜花の所で自己紹介なり事情説明なりしてましたよ。
まあ多分、教育実習生言って威張りたかっただけだとは思うけど。
桜花からすれば謎のメイドに連れられながらアナスタシアの話を聞いていた。
桜「実習生の先生でありましたか…失礼しました。
改めまして、響桜花です。二等課に所属しています。特技はナイフ投げ、得意な魔法は時魔法になります。
至らぬ所も多々ありますがまだまだ未熟者故、御指導御鞭撻の程をよろしくお願いします。」
アナスタシア先生に挨拶を済ませる
桜(しかし、宝……時間関連の物はあるか?
あれば研究資料として貰いたいな…)
こんなぼんやりと考え事をしているからリリアーナの様子がおかしい事に気付けない桜花
リリ「ねえ、誰か私の銀玉見なかった?・・・・・・・もしかして、今ごろあの瓦礫の下だったりするの?!
そ、そんなの困るわ!!私の大事な銀玉が!あああ!!」
元気になったリリアーナは瓦礫の山に駆け寄るなり、手で掘り始めた。
――――ヴァンエレンの使い魔が拾っていた、と仲間から聞かされなければ、
多分リリアーナはずっと瓦礫を掘り返していた事だろう。
リリ「玉・・・・・・・私の玉・・・・・・・・」
リリアーナは槍を手に、ふらふらとヴァンエレンの方へ歩き始めた。
ミルクやアナスタシアの話など完全スルーであり、その姿はまるで亡者のようだ。
リリ「返してもらわなくちゃ。あれは、私のものよ。いやだといったら、力づくでも・・・・・・」
リリアーナにしては珍しく濁ったくらい声で、ぶつぶつと何か呪詛めいたことを口走っている。
普段のリリアーナを知るものなら、その姿にかなり違和感を覚えるかもしれない。
(147で〆)
最終更新:2009年09月15日 18:07