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ゲート付近:3

ヴァンエレンが無事学園長を連れてもどってきた。
リリ「やるじゃないヴァンエレンー!!ご褒美に、今度ロッ・・・ロゼッタと献血行くからね!!」
吸血鬼の首に手を回し、ぐりぐり頭を背中に押し付けるリリアーナ。
本人は女の子同士のじゃれ合いのつもり・・・・・らしいのだが、吸血鬼本来の性別を忘れいてる気がしてならない。

学「ドクター・ヨハネカイン。」
学園長がこちらに歩いてきた。トップ・オブ・ザ・ワールドに破壊された両手も既に元に戻っている。
B「……学園長」
S【うわあ、学園長まで来たのかぁ。僕達、かなり危ない橋を渡ってたみたいだね……】
ゲートも既に封鎖された。ヨハネカインにもう逃げ道は無い。
それを全て承知の上で、ヨハネカインは学園長に言った。
Yo「来たな。あなたが来る未来は既に見えていた。そしてあなたの次のセリフはこうだ。
 『君の身柄を拘束させてもらう。』」
学「パーシー・アイスクリームのチョコレートサンデーはいかがかね?甘いモノが嫌いでなければ?」
Yo「何だと!?」
ギ「失敗したジョセフ?」
グレイ達の治療は既に終わっている。トップ・オブ・ザ・ワールドを自由に動かせる今、
未来は自分の手の中にある。ヨハネカインはそう思っていたのだ。驚いて当然である。
学「まあ、色々と言いたいことはあるじゃろうがの。
  一つだけ言えば、未来がわからないのも楽しいことじゃ、ということよ。では、改めて…
  君の身柄を拘束させてもらう。」
Yo「…わかった。」
ヨハネカインは学園長に言った。
Yo「チョコレートを食べるのは久しぶりだ。」
学園長とヨハネカインは、すぐに一緒に歩いて行くだろう。
Yo「もう私に言うことは何も無いだろう?神聖な喜劇(ラ・ディビナ・コメディア)はもうお終いだ。」
ヨハネカインは、最後に皆に振り向いてそう言った。
リリアーナは吸血鬼から手を離すと、この場に似つかわしくないほど緊張した面持ちになった。

桜「学園長、 待って頂いても構わないだろうか?
私はまだヨハネカイン博士に伝えるべき言葉がある。」
ヨハネカイン博士の方を向き
桜「ヨハネカイン博士、貴方のおかげで随分と気分が楽になった。
 グラッツェ(ありがとう)ヨハネカイン博士。
貴方のその腕が世の中の人々を幸せにする事を心より願っている。」
治療に対するお礼を言い忘れていた桜花は改めてヨハネカイン博士に礼をする

リリ「ヨハネカイン博士」
Yo「何だ?」
そして今度は、ロックが潜んでいる草陰に向かって
リリ「ロゼッタ、怪我人を運ぶの手伝って」と呼びかけた。
Yo「?」
ロ「はーい!」
茂みからロゼッタが飛び出した。…要は恐ろしく似合わない女装したロックである。
Yo「………」
B「…………」
S【…………ぅげぇ……】
【なーんだこりゃあー?】
とてもとてもとっても見覚えのある、女装した男。その正体は言わずもがな……。

リリアーナはすうと息を吸い込むと、薄く笑みを浮かべた。
リリ「私達は、あなたの事をずっと見ています。
 願わくば私も彼も、二度とあなたにあわずに済むよう・・・・・・心から、祈っています」
リリアーナはぎこちなくヨハネカインに手を振った。
リリ「さようなら。よき旅路を」
Yo「ああ、さようなら。」
ヨハネカインも手を振り返した。

ミル「ヨハネカイン博士。あたしたちの治療、ありがとうございました。
 あたしは、博士がケルビムの進む道を修正すると約束してくれたのを信じます。
 次に会う時に、今日の出来事を「あんなこともあったね」と笑いあえるのを、楽しみにしてますから。
 それまで、どうかお元気で」
Yo「そういえば、君とは一週間後に友人として会う約束をしていたな。私も楽しみにしている。」
ヨハネカインはミルクにも手を振った。そして、彼は最後にロゼッタに言った。
Yo「…気がすんだら、ちゃんと家に帰りなさい。」
ロ「………?」
どうやらヨハネカインには、ロゼッタは変装した自分の部下にしか見えなかったようだ。

そして、ヨハネカインが学園長と共に歩いて行った。
これから先どうなるのか。それは、トップ・オブ・ザ・ワールドでも見えない世界である。

リリ「家に戻れって、どういう意味なのかな・・・・・・?」
まさかヨハネカインガ、ロゼッタを女装したロクーと見間違えた、などと夢にも思っていないようだ。
そのため変に深読みしたリリアーナは、(マリアベルでもない)ロックを行かせるべきなのか?と悩んでいる。
リリ「ねえねえロゼッタ、あの人のお家にお呼ばれしたい?」
返答は聞くまでもないのだが、一応確認してしまうリリアーナだった。

(110で〆)

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最終更新:2010年03月05日 23:50
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