レベッカは再び槍に跨ったまま空を飛び、先程ダンボール箱に入った子犬を拾った林に舞い降りた。
しかし、そこにはもう、死んだ2匹の犬はいなかった。
レベ「あー、遅かったか。」
どうやらあの子犬達は、レベッカが着くより早くカラスか何かの餌食になってしまったらしい。
レベッカは槍を肩に担ぐと、しごくがっかりした様子で腰をその場に下ろした。
レベ「油で煮たら食えると思ったのによ。」
レベッカは死んだ2匹の子犬を置いていた場所を撫でた。
レベッカの手がふと止まった。
レベ「足跡?あの子犬のか?」
(ごく僅かにだか、芝生の上に小さな足跡がついているのを感じた。
死んだ子犬が、歩いて足跡をつけることができるはずが無い。
しかし、待てよ…と、レベッカは思った。レベッカは、もう一度ダンボール箱に入った犬を拾ったときの事を思い出した。
レベ「生後何日も経っていない子犬が、どうして何日も前に死ぬことができたって言うんだよ。」
(レベッカは腰を上げた。あの子犬を拾った時、その子犬から魔力は感じなかった。
そして、魔力を持たずして魔力に等しい力を発揮する種族を、レベッカは一つだけ知っていた。妖怪である。 )
レベッカは一刻も早く
リリアーナの元へ戻らなければいけなかった。
しかし、彼女がくるりと振り返った先に、灰色のフード付きマントで全身を隠した何者かが立ちはだかった。
レベ「誰だお前?」
スカ「……スカー…フェイス。」
マントの端に付いた黄色のリボンには、確かに【ScarFace(スカーフェイス)】と書かれていた。
スカーフェイスは突然、中つ国の言葉をしゃべってレベッカを驚かせた。
スカ「ネイガハイズイーチンプーデージウ(あの子はもう助からない。)」
レベ『どういう意味だ?』
スカ『文化革命の再来なのだ。』
最終更新:2008年11月10日 12:26