女将は電動コケシの夢でよがるか?

(投稿・迅鯨)

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(イラスト提供・ふみさん。本文の内容とはあまり関係ない)


その場の勢いに任せてリクを安請合いしてしまった筆者は早速ネタに窮していた。なぜならば指定されたキャ
ラは、童元、レイチェル、茜と何れもよく知らないキャラだからである。しかしやるといった以上は吐いたツ
バを飲むというわけにもいかず、筆者は勢いに任せて書くこととした。
さっそくwiki内検索で指定されたキャラのページを開いて概要を把握しつつ、さらに同時進行でメモ帳を開い
て行数稼ぎのために上記のエクスキューズを書きとばすという愚挙に出る。これには読者諸兄も苦笑い。

「かかる事情ゆえ、集まっていただいた。私としても大変遺憾に思っている。各々方は何れもご多忙のこととは存じます
が、しばしお付き合い願いたい」とうやうやしく言ったのは、近頃スタミナがめっきり衰え、組み手をして
も体力を温存しつつカウンターを狙うという消極的な戦いぶりをレフリーによく注意されることでお馴染みの童元。
彼は筆者に代わって、茜とレイチェルに謝しつつ、この物語の幹事を務める旨を述べた。二人も事情は承知し
ていたので特に異を唱える様子はない。

「ヒドイ紹介ね」と辟易した様子を隠す素振りもない茜。

一方そんな二人を他所にレイチェルは屋台の親父に寿司を四個ほど注文していた。
「二個で十分ですよ」と渋る店主だが「いや四個だ」とレイチェルは譲らず結局四個で押し通してしまった。
「二個でいいのに……」と渋々寿司を握り始める店主を無視して、うどんを手繰るレイチェルだが、彼女は寿司
を一貫、二貫と数えるとは知らないようであった。
だがそれは翻訳側のミスであると、彼女とハリソンフォードの名誉にために筆者から弁護しておく。

「で、何をするの?」と茜。
「さて何をしてよいものやら」頭を掻きつつ童元は途方にくれるが、とにかく何かせねばなるまいと僅かの
あいだに必死で考えた。
だが筆者も途方にくれているのだから、童元にはどうすることもできない。フィクションの上で展開される以
上、彼は筆者の仕事を代行してくれはしないのだ。
「では古今東西でどうだろうか?」と30秒ほど沈黙した末に、童元は苦しげに切り出した。

しかし意外なことに茜はあっさりと承諾した。「じゃそれでいいよ」と投げやりな返答であったが。

「……お題はいかがいたそう」
「まかせるよ。適当にやってさっさと終わらせよう」
「うむ。では――」と童元は一呼吸おいて「古今東西!!」と大声で宣誓した。
「いぇーい」
「三帰三教十善戒!!」
「はぁ?」と唐突に耳慣れない言葉を聞いて茜は首を捻った。
「では私から……弟子某甲甚未来際帰依仏教帰依法教帰依僧」
「……わかりません」
「では終了とさせていただきます」
「こんなんでいいのかな」
釈然としない茜であった。

「四個だ」
「まだ食べるんですか!?二個で十分ですよ」

そんな二人のやり取りを他所に、寿司を四貫平らげたレイチェルはさらに追加の注文をしていた。
相変わらず貫とは数えない。

「いや四個だ」
「二個で十分ですよ」
「四個だ」
「二個」
「四個」
「二個」
「四個」

客と店主の間で平行線のやり取りが延々と繰り広げられている。

「じゃ解散ということで」と嘆息しつつ茜は言った。
「いや四個だ」
「うっせぇうんこ!!」


ウンコ完


*

俺ってば、しねばいいと思う
最終更新:2009年11月09日 20:58
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