(投稿者:オルサ)
キャラ紹介
Gという脅威が消え去った世界で、
黒百合と共にあった、Gへの憎悪と怒りを持った怨念たちはその方向性を徐々に失いつつあった。
そして彼らと共にある黒百合もまた、その影響を少なからず受けている。自らが悪鬼に成り果てる前に、自我があるうちに彼らと地獄へ堕ちること。
それが今の黒百合の目的であった―――――のだが。
それが何故こんなことになってしまったのか。
「さぁ黒百合、いやマジカル☆ブラックリリーよ! 君の魔法でこの世界にハートフルな呪いを!」
という、自分を変な力で魔法少女にコスプレ変身させ、自身もマスコット化させた
阿倍野誠明の一言に、黒百合は超不機嫌な表情で応える。
そして同じくコスプレさせられた秀雄と光義を見やり、思う。
なんて、道化地獄――――と、ちょっと泣きたかったりしたのだった。
キャラ仕様紹介
体力・防御力が最低値という面は相変わらずだが、機動力は通常値に改善されている。脚の拘束がなくなったせいだろうか。
圧倒的な攻撃性は変わっていないが、一部の技が使いやすくなっており、通常の黒百合よりも扱いやすくなっている。
が、戦略性が強いことに変わりはないので、やはり玄人向けのキャラクターと言える。
なお、百鬼夜行という風潮は失われている。どっちかといえばミュージカルでポップでキュート。でも本人はすっごい不機嫌です。
必殺技
直訳すると「可愛らしい☆危険な男」。
下半身のないブリキ人形のような楼蘭兵士が頭上から落ちてきて、相手を攻撃する技。
Pボタンでライフルで攻撃し、Kボタンでゴロゴロ転がりながらサーベルで下段を斬りつける。
一ゲージ消費することで、一定時間画面に留まり続け、操作に合わせて相手を攻撃する。黒百合がダウンすると一定時間内でも消滅する。
直訳すると「接吻☆少年」。酷い。
包帯の少年が出現して、相手に飛びついて口付けを迫る技。Pボタンで相手前方に、Kボタンで黒百合の前方に出現する。
一ゲージ消費することで、一定時間画面に留まり続け、操作に合わせて相手を攻撃する。
直訳すると「心のこもった☆恋少女」
包帯をつけたメイド少女が現れて、笑顔で相手を包帯で貫く技。Pボタンで対空技、Kボタンで中段攻撃となる。
一ゲージ消費することで、一定時間画面に留まり続け、操作に合わせて相手を攻撃する。
……どうでもいいが、どこかで見たことのある金髪である。また低確率で少女ではなく、黄金甲冑のロボが登場するが攻撃方法は同じ。
直訳すると「高貴な☆抱きつく物知り顔の彼」
したり顔の老人が床から出現して、相手を掴む技。Pボタンで相手の現在地点、Kボタンで黒百合のやや前方に出現する。
ヒットすると相手を地面へと引きずり下ろして、宝石と一緒に地面から吐き出す演出となる。なんか恍惚としている。
1ゲージ消費で一定時間画面に留まり続け、操作に合わせて掴もうとする。黒百合がダウンすると一定時間内でも消滅する。
直訳すると「神秘的な☆奇跡の☆壁」
カウンターガード技。被ダメした直後に入力することで、相手に同じだけのダメージを与える非常に嫌らしい呪い攻撃。黒百合の主力でもある。
ただしダウンやノックバックされてしまうと、タイミングが間に合っていても無効となってしまう。また投げ技や「超必殺技」へのカウンターはできない。
通常に比べて演出がとてもポップで可愛らしい。
特殊技
対戦相手の攻撃力・機動力を一定値削ぐステータス異常技。減少値は黒百合の現在ライフの低さに比例しており、当然ガードされると無効となる。
通常の黒百合では相手に気付かれにくい見た目であったが、マジカル☆黒百合ではポーズを取ってしまうため、その点では弱体化してしまっている。
ポーズと台詞には複数あり、「キラッ☆」「目からビームッ☆」などのポーズを取って不機嫌に呟く黒百合はある意味必見。
超必殺技
一ゲージ消費技。直訳すると「夢見る少女の☆殺意」
通常攻撃や「必殺技」にて出現する怨霊の総数を1体増やすことが出来る強化技。増えた分、当然攻撃力や制圧力が増す。
黒百合の基本戦術の要となるので、必ず発動させたい。なお重ね掛けしても意味はない。
この超必殺技名をボソリと呟く黒百合ボイスと、物凄く不本意そうなカットインは一見の価値あり。
二ゲージ消費技。直訳すると「不思議な☆お手伝い」
画面外から秀雄・光義が現れて援護攻撃してくれる技。
この二人も当然のように魔法少女にコスプレさせられている。秀雄はやけくそ気味だが、光義はそれなりに気に入っているような素振りである。
Pボタンで秀雄が相手を竜巻に巻き込むように斬りつけながら突進してダウンさせる。
Kボタンでは光義がガード無視の3WAYマジック・アローで強力な一撃を放っていく。
秀雄は相手を巻き込みやすく、光義は相手がハマっている際に決めやすいと特徴があるので、状況に応じて使い分けたい。
二 or 三ゲージ消費技。直訳すると「熱烈な☆集団殺戮」
画面上空にマスコットのような可愛らしい鴉の群れが出現し、一定時間留まり続ける。
Pボタンで二ゲージ、Kボタンで三ゲージ消費となり、三ゲージの方が当然持続時間が長い。
通常攻撃や「必殺技」に反応して一匹ずつ相手を攻撃し、姿がランダムな怨霊へと変貌するため、どんな攻撃なのか非常に把握しづらい。
「必殺技」の怨霊が動く度に襲いかかるため、黒百合の布陣が完了すると、並みの相手ではもはや手が付けられなくなるだろう。
見た目は可愛いが、まさに集団殺戮である。
一撃必殺技
ゲージ三本使用。直訳すると「不思議で☆熱烈な☆地獄堕とし」
相手と超密接状態でしかヒットしない。
成功すると黒百合の体から無数の鴉が☆と共に飛び出し、画面全体をキラキラの☆で受け尽くしてしまう。
そして何やらコミカルにデフォルメされた地獄へと黒百合が対戦相手の背中に飛び乗った形で落下していき、最終的に血の池に
相手を突っ込ませて勝利が確定する。黒百合の勝利を地獄の亡者が拍手して祝勝するなど、非常にアットホームな技。
でも本人は終始不機嫌である。
エンディング
KOMに優勝した黒百合と、マスコット化していたが何の役にも立たなかった阿倍野誠明の前に、なんともう一人の阿倍野誠明が現れた。
そして呆然とする一同に対して、マスコットの方の自らの正体を明らかにした。
彼はなんと、メードという魔法少女たちがG怪人たちと戦う異世界から来た、阿倍野誠明だったのだ。
「や、というわけでマジカル☆黒百合よ! この世界最強の魔法少女として、これからも人々に溢れんばかりのラブカースを共…あっれぇ?」
しかしそんなことはどうでもよかった。正直限界だった黒百合は、その阿倍野誠明をとっとと地獄に突き落とした。
一緒に自分たちの世界の方の阿倍野誠明も地獄に引きずり込まれていったが、どうでもいいことだ。
「………ぁ」
けれど愕然とした。黒百合の目論見は見事に外れてしまったのだ。
「……さて。とりあえず元に戻る方法を考えないとな」
「そうね…」
秀雄と光義がため息をつく。彼女らも黒百合も、変身させた元凶が地獄に堕ちたというのに、一向に魔法少女コスチュームが解けないでいたのである。
「気長に旅でもして探しましょ。前みたいに」
「だな。これからもよろしくしろよ、黒百合」
「……」
正直この服は気に入らない。けど、その日常が続くのなら、それはそれで良いのかもしれないと思うマジカル☆黒百合だった――――。
オマケ
最終更新:2008年11月26日 11:18