(投稿者:マーク)
「あん?Gなんかいねえじゃねえか」
リューマがぼやく
銃声の聞こえた場所にいってみてもGどころか襲われた形跡すらない
いたのはニヤニヤと笑う複数の男とよくわからない何かの装置
「へへへ やっぱメードってのはバカだぜ、こんな簡単な手に引っかかるんだからなぁ」
そんな声が聞こえた瞬間突然体の力が抜けアイラたちは地面に膝をついた
「・・・・な・・・・・に・・・・・?」
ジュリアが驚愕の声をだす だが声を出すことすらもつらそうだ
「・・・・・・・・・どういうことだ?」
アイラが男にたずねる
ふと周りを見渡せばいつの間に湧き出たのか取り囲まれ銃を向けられていた
「まだわかんねえのか? お前らはもうすぐオレらの慰安婦になんだよ 男は臓器売買にでも使っちまうがなぁ」
そういいながら隣の機械をいじる
「これはなコアの活動を強制的に半停止させられる優れモンでなぁ、半分の出力でこれだ、最大出力ならどんなメードでもあっという間に気絶して目覚めれば・・・人間以下だ」
ニタニタと笑いながら言う
「一気に7人も”商品”が手に入るとはな しかもそのうち女が4人も手に入る」
と テントのほうを見てから
「いや・・・さっきのガキも含めれば5人だ 当分女にはこまらねえなぁ くくく」
そういい値踏みするように視線を向けるそれにメリルは思わずジュリアのコートにしがみついた
「それにあの魔女は社会的には犯罪者だなにをしたって許されるんだよ」
「・・・・・・てめぇ」
リューマがうなる、完全に堪忍袋が切れている様子だ
「メードは
ジークフリートだけで十分ってお考えだからなぁ”皇帝派”は」
そんなリューマには全く気付かずべらべらとしゃべる続ける
「なるほど、最近メードの失踪が相次いでいたのはこういう事か」
アイラが無表情で言う だがその目には明らかに激しい怒りが宿っている
男は気圧されたがすぐに
「そんな目で見られても怖くもなんともねえなぁ」
下品な笑い声があたりに響く そうだ確かに彼らは圧倒的に優位にたっている
「それじゃあ あばよキツ目の姉ちゃん 次に目覚めるときはベッドのうえだぜぇ?」
そういってマシンを起動させようとする
確かに彼らはそのとき圧倒的に有利な立場にいた
その装置が発動すればアイラたちを完全に無力化させられただろう
「所詮メードは俺らの金もうけの商品なんだよ!!!」
そう叫んだ 彼は勝利を確信していた
---だが彼はミスを犯していた。それも取り返しのつかないミスを
突然彼の周りから悲鳴が上がりあっという間に彼から離れてゆく
---それは
「ん?」
ふと男は後ろに気配を感じて振り返り一瞬で表情が強張りあわてて逃げ出そうとする
---すぐ後ろに一体のGが迫っていたことに直前まで気付かなかったことだ
Gはそんな男をあざ笑うように間合いを詰め頭をその手でつかみ持ち上げ機械的に頭を握りつぶすと同時に
それをコア無力化装置にたたきつけ破壊した
To be continued
最終更新:2008年12月16日 23:09