立夫(以下、立)「ところでかみさん」
かみ(以下、か)「ん?」
立「テスト期間中だからバレたらアウトだろ?」
か「そうだな。…しょうのタンどころか、誰にも許可されてないのに鍵が開いているってのが何よりマズイな。でも、仕方ないだろ?図書室を追い出されたんだし。あのままじゃ市長さんのパイルドライバー喰らってたぜ、間違いなく」
立「……TAKA坊がもっと自重するべきだったんだ」
TAKA(以下、T)「ハァ?それはお前だろ?」
か「顔とかな」
立「関係ねーよ!?」
ダヤシハ(以下、ダ)「隙アリ、くらえッ!!」
立「アワヒャイッ!?」
ウィルソン(以下、石)「違うだろ立夫、そこは『素晴らしい!』だろ!」

ここまでは、いつも通り。なんら変わらない日常。

C君(以下、C)「モチ遅いな…」


ここまでは。




「…んっ…」
体の異変に気付き、目を覚ます。まだぼうっとした意識の中で、はっきりと感じることがあった。
体が動かない。
比喩などではなく、体が自分の意思に従わない。
それは何かに縛られているような感覚。
金縛りのような、しかしそれとは少し違うような、よくわからない感覚。
次に自分のいる場所を確認する。
薄暗くて肌寒い部屋。ここはどこだろう。少なくとも、こんなところで寝た覚えはない。
ふいに。
「どうだ、意識は戻ったか?」
声がした。
声の主を探そうとするも体はやはり思うように動かず、しかし親切にも声の主は自ら姿を現した。
鳩マンだ。
先輩方の天敵とされる人物…だったはず。
「なんですか、一体!?」
敵意を感じて思わず叫ぶ。
鳩マン(以下、鳩)「君にはちょっと漫研を釣るための『エサ』になってもらおうと思って」
これがキムラだったらスキマ送りにしてるぞとか思いつつも、とりあえず相手の動きを見る。
鳩「で、だ。俺も色々と考えたんだけど…ここは女体化で釣るのがいいと思うんだ
「ぶーーーーーーっ!!」
これはキムラの陰謀か!?



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―コンコン
ドアを振り返る。

カトー(以下、大)「やぁ」
か立ダT「「「「た、大佐!!」」」」
石「お前らwwwww」
大「ちょっと物理講義室に来なさい」


か「これは…一体(やべ可愛い…胸ぺったんこだし)」
ダ「どういうことなんだ?(おや可愛い娘…人外だったらなお)」
大「女体化のエンチャント呪文をかけられているが、この子は間違いなくモッチー君だ」
sika「教師軍はそれだけ本気ってことか…!(ってか可愛い…女体化とかもう)」
石「あれ、sika先輩居たんですか?」
sika「ちょwww呼んどいてそれはないだろwwwww」
たく「俺もいるんだけど」
石「知りませんよ」


しばらくして、モッチーが目を覚ました。
モッチー(以下、モ)「…ん…あ、あれ?どうしたんですか?みんなしてこっちを見て、なんか怖いですよ(汗)あとキムラ、お前コロス」
刹那、マットを敷いた床からモッチーが飛び起き、C君に殺意を込めた拳を放つ。
C「ばっ、やめろッ!……?」

しかし、腕が届かない。
つい数時間前もやった行動なのに。

モ「あ、あれ?えいえいっ」

それができない。

よく見ると服はだぼだぼで、ズボンに関してはトランクスごとずり落ちている始末。なんとか長すぎるワイシャツと学ランがそれを隠しているものの、ものすごく危険な状況であることは誰の目にも明らかだった。
泣きたい。

T「女体化して身長が縮まったのか、エロいな」

それに気付くが早いか、すぐにズボンを上げ、「見ないでくださいよ!///」と言い放ち、最後に絶対殺すと付け足した。
C君死亡確定の瞬間であった。


立「なん…だと?これは俺を萌え殺そうと(ry」








立夫も死んだ。

解説/執筆者コメント

モッチーは鳩マンに女体化された時点である程度その事実に対して諦めている設定です。
次回もモッチー視点を中心に、そのことに関して書こうかと。
どのような経緯でモッチーが「物理講義室に」「寝てる状態で」運び込まれたのかも次回。

それから今回唐突に思いついたからこの解説/コメントコーナーを作ったけど、別に強制じゃない。


  • 10/04/16ちょっと加筆修正。


執筆者:かみ

最終更新:2010年04月16日 20:24