魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」@ wiki内検索 / 「三国通商協定」で検索した結果

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  • 三国通商協定
    三国通商協定とは、冬の国、鉄の国、氷の国三国の通商および技術開発の協力を行う協定である。 3年目年始に起こった第二次極光島攻略作戦の凱旋式が3年目早春に行われたが、その時冬寂王がこの条約を締結したことを明らかにした。 極光島奪還とともにこの協定締結により、冬の国の処理すべき書類の量は飛躍的に増大。3年目晩夏には冬寂王と執事だけでは処理しきれなくなっていた。そのため、事務処理能力に優れた商人子弟の任官は大変ありがたいことだった。 初出 3-2 3スレ414レス 2009/09/09(水) 17 02 41.41 将官「まぁ、三国通商協定や極光島奪還が成功するまでは  こうじゃなかったんですよ。その頃から書類仕事が  莫大に増えてしまったわけで」 別名 三国通商同盟 政治 組織
  • 三国通商同盟
    ...した。 別名 三国通商協定 政治 組織
  • 冬の国
    ...3年目早春に結ばれた三国通商協定により書類、陳情、嘆願が飛躍的に増大した。 3年目晩夏には、南氷海の西側を通るルートと、港の使用権、商人から上がる税収、移民申請など、内政上の事務作業が増大し、冬寂王や執事だけでは処理できなくなっていた。 そこにやってきたのが、魔王に派遣されてきた商人子弟である。冬寂王らは商人子弟を役人として登用し、事務作業を押しつけた。 三国通商同盟 中央大陸の地名 人界の地名 南部諸王国 南部連合 国 地名
  • 商人子弟
    ...る西回り航路の開通や三国通商協定の成立による移民申請・納税の増加などで処理すべき書類が飛躍的に増大していたが、専門の文官はこの国には存在していなかったため、これらの仕事をすべて押しつけられることになる。 初出 1-2 1スレ316レス 2009/09/04(金) 18 05 28.67 商人子弟「……えっとえっと」 関係者 ○師匠 魔王 経済などの学問の師匠 勇者 剣術の師匠 女騎士 剣術・馬術・兵法の師匠 修道士 医術・農学の師匠 ○同窓生 貴族子弟 軍人子弟 メイド姉 メイド妹 ○村はずれの館の同居人 メイド長 ○冬の王宮 冬寂王 主君 執事 上司 将官 同僚 従僕 部下 ○その他面識のある人物 村長 人物 人間 冬の国の人物 冬越しの村の人物 男性
  • 年表
    ...、氷の国の三国による三国通商協定を締結。 3年目晩夏 メイド長、一時的に旅に出る。 このころ、ポンプが開発される。 メイド妹、炭酸飲料を開発 商人子弟、冬の国の文官に就職 開門都市連絡会議。縁日が開かれる。 3年目秋 魔王、鉄の国の工房に依頼し、活版印刷機を開発。 魔王、冥府殿の封印のため、魔界へ旅立つ。 このころ南氷海のニシンを用いた肥料が使われ始める。 冬の国で役人の一般公募が始まる。 3年目冬 勇者、青年商人に魔界を見せる 女騎士、勇者を主として剣をささげる。 白夜王が『紅の学士』の異端性を中央聖光教会に告発。 中央聖光教会、『紅の学士』の引き渡しを要求。 貴族子弟、氷雪の女王の命により諸国漫遊の旅へ メイド姉、『紅の学士』として演説を行う。冬寂王は紅の学士を保護し、湖畔修道会は紅の学士を聖人と認め、中央聖光教会と決別。 南部諸王国三カ国(冬の国・氷の国・鉄の国)、湖畔修...
  • 鉄の国
    鉄の国とは、南部諸王国の一つである。 3年目早春に三国通商同盟、4年目春に南部連合に加入する。 初出 1-4 1スレ578レス 2009/09/05(土) 14 14 24.81 女騎士「さて、諸君らの手元にあるのは南部諸王国の  軍において用いられる標準的な武器、ロングソードだ。  この武器は威力、間合いにおいてバランスが良く、  鉄の国おいて鋳造された製品で質も良い。  重量バランス配分がこの種の武器の使い勝手を  決めるので、手に持って馴染むかどうか、判断の  参考にして欲しい」 産業 工業 ロングソード 鉄の国の地名 「鉄の国の地名」をタグに含むページは1つもありません。 鉄の国の人物 鉄槌王 軍人子弟 三国通商同盟 中央大陸の地名 人界...
  • 氷の国
    氷の国とは、中央大陸南部諸王国の一国である。国王は氷雪女王。3年目早春に三国通商同盟、4年目春に南部連合に加入。 他の南部諸王国と同じく貧しいため、聖なる光教会、中央諸国を中心とした中央大陸危機会議の義援金と引き換えに対魔族戦争に動員させられていた。 紅の学士捕縛事件の際に、湖畔修道会と紅の学士を支持し、中央諸国と決別。 初出 1-4 1スレ687レス 2009/09/05(土) 20 46 23.82 執事「この冬の国、それをいえばおなじ南部諸王国である  氷の国、白夜の国、鉄の国はそれぞれ気候も厳しく、  充分な食料も取れません。最下層の国々です。  いま現在は魔族との大戦争の前線として  中央大陸全土からの資金援助と食料援助がとどいている。  中央大陸の盾と云えば聞こえは良いですが  詰まるところ走狗になっているに過ぎません。  援助がと...
  • 白夜の国
    白夜の国とは、中央大陸南部諸王国の一国である。君主は白夜王。他の南部諸王国と同じく貧しいため、中央諸国、聖なる光教会を中心とした中央大陸危機会議の義援金と引き換えに対魔族戦争に動員させられていた。 白夜王は聖王国の貴族の娘を妃に迎えており、大陸中央とのパイプを強化することで強国の仲間入りを果たしたいという思惑もあり、他の南部諸王国と比べても中央諸国よりの立場を貫いた。紅の学士捕縛事件の後も中央とは決別せず、三国通商同盟には参加せず敵対した。 聖なる光教会の教えにも忠実であり、輪作も馬鈴薯栽培も受け入れなかったため、他の南部諸王国と比べて相対的国力が低下した。 3年目冬には、中央諸国が三国通商同盟に攻め込んだ南部草原会戦に呼応して、鉄の国に攻め込んだが敗北。 4年目春には、刻印王率いる蒼魔族が白夜の国を侵略し、白夜王を殺害。ここに白夜の国は消滅した。 4年春、第三次聖鍵遠征軍が旧白...
  • BBS-掲示板/12
    9話、10話 -- Kakis Erl Sax 2010-11-03 19 44 05 エンターブレインの発売予定タイトル一覧を見たらなかったけど、書籍化mjsk? 発売予定タイトル一覧|株式会社エンターブレイン まおゆう 1 発売日2010-12-29 (著者)橙乃ままれ 1260円(本体1200+税) らしいです -- 名無しさん (2010-11-26 19 27 21) http //www.enterbrain.co.jp/product/mook/mook/10393701.html -- 名無しさん (2010-11-27 13 43 30) sentant!(ありがとう) B6サイズというと、だいたいPS3のソフトのパッケージぐらいの大きさで、普通の文庫本より大きめか。最終的に何巻構成になるかわからないけど買いだと思う。 -- ...
  • 8-2
    <前8-1へ|次8-3へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」8-2 207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/27(日) 19 47 19.61 ID 34eUyEEP 鉄腕王「ふむ」 氷雪の女王「蒼魔族……」 女騎士(その報告精度は爺さんか……) 冬国士官「しかし、それでも2万からの軍勢。  このままでは我らが三ヶ国存亡の危機であります」 鉄腕王「まさにな」 氷雪の女王「……」 冬寂王「いや、滅亡の危機よりなお悪いかもしれぬ。  三ヶ国の人口全てを合わせれば、約20万。  いくら訓練されていないとは言え、  最終的な消耗戦になれば三ヶ国の民が生き残っているうちに、  魔族2万を撃退できる可能戦は十二分にある」 冬国士官「……」 女騎士「それは、焦...
  • 4-5
    <前4-4へ|次4-6へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」4-5 728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/12(土) 19 27 43.12 ID Xzdt3noP ――貴族子弟からの手紙、氷雪の女王宛  我が敬愛する氷雪の女王へ。   過日国元を出ましてからずいぶんな時が流れました。  大陸中央部はまだ秋の気配を残しておりますが  道を行き交う馬車の量は少なく、人々の表情は冴えません。  麦を初めとして物資の値段が高騰しているようです。   こちらに来てから多くの領主や貴族、王族の方に  ご挨拶しましたが、顔色は三色。  戦の喜びに輝いているか、  決断の苦渋にしかめられているか  この冬の民を思って憂いておられるか  そのどれかのようです。   とはいえ、流石...
  • 3-2
    ... 将官「まぁ、三国通商協定や極光島奪還が成功するまでは  こうじゃなかったんですよ。その頃から書類仕事が  莫大に増えてしまったわけで」 商人子弟「ふむふむ。……その辺に解決のヒントがあるのかな?」 将官「そうなんですか?」 商人子弟「“問題を考えてはいけない。解決方法を考えよ”  これが先生の教えだ。ちょっと聞かせてくれないか?」 将官「もちろんかまいませんが」 商人子弟「おい、従僕くん。お茶を頼む」 従僕「ふぁい! あの、ぼ、僕の分も良いですか?」 商人子弟「ああ、いいぞ。将官さんの分もだ」 従僕「はいっ! すぐ入れてきます!!」 たたたっ 416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/09(水) 17 07 33.57 ID CkBATQ0gP 商人子弟「わんこみたいな...
  • 8-5
    <前8-4へ|次9スレ目へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」8-5 723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/29(火) 00 49 11.65 ID 1eGbtUQP 女魔法使い「……」 メイド姉「なんで、こうなるんですか?」 女魔法使い「……成り行き」 メイド姉「成り行きっ!? 成り行きでこんなにっ、  こんなに人が死ぬんですかっ。そんな事許されるんですかっ!」 女魔法使い「では、成り行き以外の何なら赦せるの?」 メイド姉「……っ」 女魔法使い「……」 メイド姉「……それは。そんなのは」 女魔法使い「異なる二つの存在があり、  複層化されたレイヤにおけるベクトル量が違う場合  概念的なレベルにおいて速度差が生じる。  もしその二つが接近しており、影響を与え...
  • 6-2
    <前6-1へ|次6-3へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」6-2 196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/18(金) 18 20 59.62 ID LAEzTxgP 東の砦将「しかし、魔界は地上と比べれば豊かだよな」 副官「そうですね~」 メイド姉「魔界?」 魔王「しまった」    東の砦将「云っちゃダメだったのか?」    勇者「まだ内緒にしてたんだよ」    メイド長「困りましたね」    女騎士「そんなことか」    勇者「女騎士。そんなことって云うけれど、     なかなかこれはデリケートでさ」    女騎士「わたしに任せろ」ズシャァ    勇者「上手くごまかしてくれ」 メイド姉「魔界って、あの魔界ですか?」 女騎士「そうだ」えへん    ...
  • 5-2
    <前5-1へ|次5-3へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」5-2 409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/15(火) 00 41 26.07 ID 498vELIP 片目司令官「お前に勝ち目はないっ! あはははっ!  ぎゃははっ! 素直に命乞いをするかぁ? 許さんがなっ!」 ギィンッ! (相手と自分の弱点、長所を冷静に比較しろ。  戦争も剣戟も一緒だ。冷静になれ。  相手の長所をつぶして短所を攻めろっ。  お前の長所は何だっ? ――常に考えろ)  キンッ! ザシュ!ガキン! 軍人子弟「――確かにっ。拙者は長所のない男でござるから  昨日ならば勝てなかったでござろうねっ」 片目司令官「いい謙虚さだっ!」 メイド姉「っ!」 ギィンッ!! 片目司令官...
  • 8-3
    <前8-2へ|次8-4へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」8-3 318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/27(日) 23 29 21.46 ID 34eUyEEP 貴族子弟「ああ、いたって正気さ。  どうにも我が学院は、正気になれば正気になるほど  周囲から見て狂気に見えるという忌まわしい伝統が  あるようなのだよ。困ったもんだ。  軍人子弟しかり、メイド姉君しかり。  そもそも師からして正気とは言い難い。  陰陽としか言えない胸のサイズだ。  きわめて正気なのに。悲しいことだなぁ」 傭兵隊長「……」 貴族子弟「隊長は知っていると思うけれど、  今あそこを支配している魔族は近々、  隣国である鉄の国に攻め込むはずなんだよ。  どれくらいの兵力で攻め込むかは判らないけれど ...
  • 5-3
    <前5-2へ|次5-4へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」5-3 535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/15(火) 18 55 46.73 ID 498vELIP 青年商人「そうですね。冬寂王陛下。  陛下達はいま、意識してか否か、歴史の岐路に立っておられる」 冬寂王「……」じぃっ 青年商人「三ヶ国通商同盟は拡大するチャンスがあります。  今回の戦を無血に近い状況で回避できたこと。  中央諸国の飢餓の兆候、長きにわたる不況、経済の停滞。  そして聖教会の横暴と、農奴の解放運動」 氷雪の女王「それらが追い風になる、と?」 商人子弟「ええ」 青年商人「……すでにいくつかの打診があるのではないですか?  自国だけは関税を緩和して欲しいであるとか、  秘密軍事同盟を...
  • 7-6
    <前7-5へ|次8スレ目へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」7-6 829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/25(金) 20 16 21.74 ID W1zfwn6P ――紋様族の館、果樹園 猫目の急使「長っ!! 長っ!!」 紋様族の長「何事です?」 猫目の急使「蒼魔族が動きましたっ!」 紋様族の長「っ!!」 猫目の急使「その数は、約二万五千っ! 氏族全てでは  ありませんが、おそらく戦いうる全ての成人戦士と  大型の眷属を引き連れ進軍中。  帰途ほどではありませんがその速度はかなりのものになります。  蒼魔族の領土内を静粛に進めていたため、発見が遅れ、  感知した時はすでに領土の境界付近でしたっ」 紋様族の長「かまわんっ! 行く先は?  鬼呼族の領土...
  • 4-3
    <前4-2へ|次4-4へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」4-3 402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/11(金) 19 14 02.57 ID sQx9tPoP ――霧の国、地方都市の街角で 吟遊詩人「~♪  いざ生き者の学をまなばん!  まずあぐるは、自由の民よ、四族の名前。  はじめに生(あ)れし草の民らよ。  次は、水辺を治めし、湖の民。  三が荒れ地の砂の民。真に剛毅闊達なる。  四が南の、荒れ地に住まいし風、開拓の民にして興武なり。  黄金なる小麦の乗り手よ、何処(いずこ)へゆくか。  吹き鳴られたる角笛、今どこに。  土に触れたるたくましい指、紅く燃えたる炉辺の火よ。  春は何処? 春は何処?  実りの時よ、丈高く、頭を垂れる黄金の麦。  土に...
  • 11-1
    <前10-6へ|次11-2へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」11-1 4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/09(金) 01 24 04.47 ID ilMrMHoP 聖国王「そのような事実はあるのか、高司祭」 王室付き高司祭「そ、それは……。一時的な……」 青年商人「実は本日陛下にお目にかかったのは、  一部にはこれも理由でして。  西海岸を中心とする商人5千人からの嘆願書でございます。  教会に預けた金が、返ってこない、と」 王室付き高司祭「証書は必ず現金化するっ」 青年商人「そのような問題ではございません。  わたし達商人は毎日を血の流れぬ戦場で過ごしております。  我らが麦を運ばねば、飢えて死ぬ地方がいくつもあるのです。   証書を現金化できなくて麦が買...
  • 7-2
    <前7-1へ|次7-3へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」7-2 252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/23(水) 18 01 50.54 ID OGIpmW2P ――開門都市、安い下宿、隣り合った部屋の片方 土木子弟「いやぁ、これは美味いな」 奏楽子弟「ん。ああ……」 土木子弟「羊、って云うのか? 初めて食べるけれど」 奏楽子弟「うん。地上の家畜らしいよ」 土木子弟「へぇ~地上かぁ」 奏楽子弟「うん……」 土木子弟「どうかしたのか?」 奏楽子弟「へっ? ううんっ。何でもないよ」 土木子弟「美味いなぁ。……むっしゃむっしゃ」 奏楽子弟「……もぐ」 土木子弟「よっし、こいつだ」カリカリッ 奏楽子弟「もうっ。食事中くらい、図面をおこうよ」 土木子...
  • 4-2
    <前4-1へ|次4-3へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」4-2 171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/10(木) 21 16 17.31 ID I7KnzzEP 勇者「だったら余計にどうにかしろよ、じゃなければ怒れよ!」 鉄腕王「とはいえ、事態はもはや異端が  どうという範囲でもないしのう」 氷雪の女王「ええ」ほぅー 勇者「へ?」 鉄腕王「あんなことを言い切られてはなぁ」 冬寂王「はい」 勇者「……?」 氷雪の女王「いえ、ちゃんと説明せねば。勇者殿は、その……。  人間界に帰られて日が浅いのでしょうしね。  つまり、おそらく中央はまだ異端という言いがかりを  つけてくるとは思うのです。もちろんそれはあくまで言いがかり。  中央の狙いは我らが結束を脅...
  • 4-1
    <前3-3へ|次4-2へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」4-1 30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/10(木) 14 59 58.18 ID I7KnzzEP ――冬越し村、屋敷の厨房 勇者「お。おお? こうか? こうか!?」 メイド姉「もっと優しくしてください、勇者様」 メイド妹「もんでぇ。お兄ちゃん。もっと揉んでー♪」 もみもみ 勇者「なんて、ちっとも嬉しくないな。実際」 メイド妹「さぼっちゃダメだよお兄ちゃん」 メイド姉「ミルクっぽくて良い香りです」 メイド妹「ふふーん。細かい挽きの小麦だもん」 勇者「小麦は、挽きがきめ細かいほど高いからなぁ。  これ、随分高かったろ? いいのか、散財して」 メイド妹「でも、パイ生地に...
  • 9-4
    <前9-3へ|次9-5へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」9-4 574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 22 19 31.61 ID iOYUExkP 器用な少年「なんでだよ。相手はあの火を噴く杖を  持っているんだぞっ! 俺っちたち、殺されちまう」 生き残り傭兵「だが、俺たちはもう傭兵じゃないしな」 ちび助傭兵「うん」 器用な少年「傭兵じゃないか!」 生き残り傭兵「いいや。隊長が残した約束と、  貴族の旦那の約束を信じれば、俺たちは冬の国の、  そして白夜の国の騎士なんだぜ?」 ちび助傭兵「そうだ。騎士は逃げない」 器用な少年「なに馬鹿言ってるんだよっ!  あんちゃんなんか逃げまくりだぞ!?  あの人貴族だけど、相当逃げ足のプロだぞっ!」 生き残り...
  • 9-1
    <前8-5へ|次9-2へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」9-1 105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21 01 11.20 ID o0eNIb.P ――湖の国、首都、『同盟』作戦本部 同盟職員「早馬の知らせですっ!  南部で、南部の諸国と中央の聖鍵遠征軍のあいだに  軍事衝突が発生したと!」 同盟職員娘「っ!」 留守部長「……出遅れたな」 同盟職員「はい」 同盟職員娘「間に合わなかったんですね……」 留守部長「鉄を抑える速度が遅かった。  静粛性を優先した結果でもあるし、  おそらく以前から備蓄をしていたんだろう……。  そうでなければ鉄の値段が揺れても、  反応が無いのがおかしすぎる」 同盟職員「これでは武器製造への圧力として機能...
  • 9-6
    <前9-5へ|次10スレ目へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」9-6 830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 00 09 36.62 ID TQ3NwHwP ――鉄の国、職人街、ギルド会館 魔王「よっし。終わったぞっ!」くるっ メイド長「どうです? 成果は」 魔王「これで女騎士のリクエストに  応えられる性能を確保できそうだ。射程は3倍になるだろう。  戦争なんて出来るなら未然に防ぎたいが  もし衝突があるのなら最小限の損害でやり過ごしたい。  敵も。そして味方もだ」 メイド長「そうですね」 魔王「勇者は何処だろう? いや。  この場合は勇者を捜す前に仕立屋に行くべきか?」 メイド長「あらあらまぁまぁ」 魔王「いや。別に特別な意味はないんだ...
  • 7-3
    <前7-2へ|次7-4へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」7-3 398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/23(水) 23 50 35.79 ID OGIpmW2P ――冬越しの村、春の道 さくっさくっ 女騎士「ん。白詰草が咲いている」 勇者「ああ、良い陽気だな。まだ風は冷たいが  太陽がだんだんと暖かくなってくる」 女騎士「春だな。わたしはこの雪国の春が大好きだ」 勇者「そうだなぁ、訳もなく幸せな気分になるなぁ」 女騎士「……」 勇者「……」 さくっさくっ 女騎士「……」 勇者「で。どうしたんだ? 女騎士」 女騎士「え?」 勇者「いや、付き合えだなんて云うから。何かあるんだろう?」 女騎士「いいや」ふるふる 勇者「……」 ...
  • 6-4
    <前6-3へ|次6-5へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」6-4 467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/19(土) 19 57 39.38 ID GDf918.P 火竜大公「消し炭にでもなりに来たのか」 青年商人「いや、消し炭にならなかった“ソレ”もいるでしょう?」 火竜大公「……っ」 青年商人「ええ、そうです。黒騎士です」 火竜大公「知っているのか」 青年商人「ほんのりと」 火竜大公「近習っ」 近習「「「はっ!」」」 火竜大公「さがっておれっ」 近習「たっ、ただいまっ!」  ザッザッザツ 青年商人「……」 火竜大公「貴様、何者だ。何をしにきた?」 青年商人「実はさる契約がありまして。  商業上の道義的な責任において、  わたしはその契約...
  • 10-4
    <前10-3へ|次10-5へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」10-4 568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/07(水) 20 42 35.26 ID Oxb903Uo ――魔界、南部、風強き荒れ地、勇者の天幕 夢魔鶫「昨晩夕刻に開門都市軍は都市防壁に撤収。  しかしその被害は甚大で、3万に迫るとのこと」 勇者「3万……っ!?」 夢魔鶫「……」 勇者「半壊……か」 夢魔鶫「御意」 勇者(半壊、かよ。  魔王……は、まだ人間界か。  だとすれば、副官。紋様の長、火竜大公、鬼呼の姫さん。  無事でいてくれ……。  なんで俺はそこにいれないんだよっ。  ……また。  また同じかよ、爺さん。魔法使い。  これで良いのかよ。俺は勇者なんだぞっ。  勇者なのに人も救...
  • 2-4
    <前2-3へ|次2-5へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」2-4 690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/07(月) 18 07 00.60 ID vGBiMEoLP 司令官「そうだ、そこまで文句があるなら、  貴様がやれば良いではないかっ!」 東の砦将「はん!?」 司令官「き、貴様が司令官だ! 貴様がこの街を守れば良かろう!  それだけ大口を叩くからには貴様はこの街を  治められるのだろう? あ? 歴戦の傭兵様なのだろう?」 東の砦将「……わかった」 司令官「そうかそうか、貴公が誓約をするのだとなれば、  我も安心して援軍を出せるというもの! あははははは。  この先この都市を万が一魔族に奪い返されるようなこと  あれば全て貴公の責任であると。そう心得よっ!!」 東の砦将...
  • 6-3
    <前6-2へ|次6-4へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」6-3 392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/19(土) 14 56 25.56 ID GDf918.P ――開門都市、小さな月桂樹の神殿 土木子弟「なんだよ、つく早々」 奏楽子弟「参拝よ、参拝」 土木子弟「なんだよ。神殿か? お前そんなに熱心だったっけ?」 奏楽子弟「別にそんなでもないけど。  せっかく音楽の神様の神殿もあるもんだからさ」 土木子弟「そうなのか?」 奏楽子弟「『開門都市』っていえば、神様の多い聖地だからね」 土木子弟「そっか」 奏楽子弟「一応その庭で商売しようってんだから  挨拶くらいしかないと気分悪いじゃない?  別に参拝くらい損する訳じゃないしさ」 土木子弟「そりゃそうか...
  • 3-1
    <前2-5へ|次3-2へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」3-1 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/08(火) 18 45 11.38 ID I63MLpWkP ――冬の王宮 冬寂王「こ、こんなことになるとは」ぐったり 執事「若、大丈夫でございますか?」 冬寂王「強い氷酒をくれ。――いや、酒は自殺行為だな。  茶をくれ。うんと濃くしたヤツだ」 執事「ははっ」 将官「王よ、次の一団が控えの間に」 冬寂王「うう、判った。五分だけ、五分だけ休憩をくれ」 執事「若、お茶でございます」 冬寂王「とんでもないことになってしまった」 執事「さようですなぁ。これはまったく」 ごちゃらぁ 冬寂王「早まった決断だったのだろうか」 執事「いえいえ、決断自体は決して」 ...
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    <前1-3へ|次1-5へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」1-4 578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/05(土) 14 14 24.81 ID 5kaffl9OP ――村はずれの屋敷、中庭 女騎士「さて、諸君らの手元にあるのは南部諸王国の  軍において用いられる標準的な武器、ロングソードだ。  この武器は威力、間合いにおいてバランスが良く、  鉄の国おいて鋳造された製品で質も良い。  重量バランス配分がこの種の武器の使い勝手を  決めるので、手に持って馴染むかどうか、判断の  参考にして欲しい」 貴族子弟「……」 商人子弟「……」 軍人子弟「ばからしーでござる」 女騎士「何か言ったか?」 貴族子弟「……」ぷいっ 軍人子弟「馬鹿らしいといったでござる。何で拙者が  女如き...
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    <前7-4へ|次7-6へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」7-5 720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/25(金) 13 51 01.37 ID W1zfwn6P ――葦の国、沼船 ~♪ ~~♪ 奏楽子弟「~♪ ……♪」 農夫「ほーい! 云い音色じゃね、楽士のお嬢さん!」 農夫の娘「お姉ちゃん、ほーうい、ほーうい!」 奏楽子弟「船ですかー? 渡してくれませんか~?」 農夫「どこまでいきなさるんねー?  おいら達は、これから都まで大麦と酪を売りに行くんだがよぉ」 農夫の娘「お姉ちゃんも一緒に行く?」 奏楽子弟「ええ、お願いできるなら!」 農夫「ええですよ、乗りなせぇ」 奏楽子弟「ありがとうございますっ」 農夫「さぁ、その藁に腰を...
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    <前5-5へ|次6-2へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」6-1 22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/17(木) 19 47 37.22 ID z6GJxeoP ――魔王城東翼、別館、古城民宿“まおー荘”大きな客間 ガチャ 勇者「……ん、っせっと。っと」 魔王「……すぅ」 勇者「うわ、こりゃまた。……すげぇな。  良く判らんけど、ベッドに天井ついてるぞ」 魔王「……んぅ」 勇者「そぉっと、そぉっと……。  うわ、近寄ると余計すげぇ。  ……下手な宿屋の部屋と同じくらい  でかいぞ、このベッド。どんな布団だよ」  ぼふっ 魔王「うー」 勇者「起こしちゃったか」 魔王「……うー」 勇者「気持ち悪いか? トイレ行くか」 魔王...
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    <前5-3へ|次5-5へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」5-4 729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/16(水) 15 41 41.92 ID BJlDi/AP 魔王「やはり勇者は人間の娘のほうが好きなのだろうな。  ――などと思う自分がいるのが、ただ、哀しい」 女騎士「魔王……」 魔王「いや、そんな弱気は全体から見ればほんの1%にも満たない。  勇者はわたしのものだ、誰にも渡さない。  あんな過去の魔王など指先さえも触れることは許さない。  でも、それでも。  人間である女騎士には負けてしまいそうな気持ちもある」 女騎士「……」 魔王「でも、やはりだめだ。騎士の誓いが譲れぬものであるように  わたしの所有契約だって不破の約束。  ずっと昔から勇者が会いに来てく...
  • 10-2
    <前10-1へ|次10-3へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」10-2 205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/05(月) 23 32 57.32 ID O8aL4rAP 獣人軍人「大空洞とこの都市の間に広がる赤き荒れ地。  奇岩荒野をゆっくりと前進中だ」 副官「速度は?」 獣人軍人「一日に3里がせいぜいだろう」 人間長老「そのままの速度で12、3日ですか」 火竜公女「都市を目の前にすれば、速度も上がりましょうが」 副官「しかし、その位置では、まだこの都市に目標が  定まったとは言いきれないでしょう。  進路変更もあり得る場所だ。  まずは、紋様族、鬼呼族、および旧蒼魔族領地の機怪族に  警告を発するべきです。異存のある方は?」 人間職人長「……ありませ...
  • 6-5
    <前6-4へ|次6-6へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」6-5 561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/20(日) 17 21 46.06 ID 2wq60CIP ――地下世界(魔界)、鵬水湖の畔、魔王の天幕 魔王「……」 勇者「どうした? どこからだったんだ?」 魔王「ふむ。鬼呼族の姫巫女からの親書だ」 勇者「どんな?」 魔王「停戦に同意する、と」 勇者「おお。……つっても、  あそこは元から交戦派じゃないよな」 魔王「いや、この意味合いは小さくはない。  “交戦したくはない”と“停戦をしたい”では  その示すところが大きく異なる。  鬼呼族は大勢力であるしな。  先の乱世では 蒼魔族とは感情的なもつれがある仲だ。  蒼魔族を説得、とはいわぬが、意志をかえさ...
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