「国際関係と世界システム論(International Relations and the World System)」

2008年10月1日(水) 5限(16: 10~)、開講

キーワード: 国際関係理論、国際社会、グローバル社会、国連

参考書: 篠田英朗『国際社会の秩序』(東京大学出版会、2007年)。
ヘドリー・ブル[著」、臼杵英一[訳]『国際社会論』(岩波書店、2000年)。

<授業のテーマと目標>
 国際社会の歴史や制度を学びつつ、現代の国際関係を多角的にとらえる視点を養うこと、これを本講義の最大の目標とします。本講義は大きく三部構成になっています。

(1)現代の国際社会が成立するにいたった歴史をふりかえる。
(2)複雑な国際関係を読み解くためのツールとして、リアリズムやリベラリズムなどの諸理論を理解する。
(3)これらの理論を手掛かりに、現代の国際社会が抱える問題について考察する。

<毎回の授業計画>
1 イントロダクション: どうして国際関係論(IR)を学ぶのか?
2 国際社会の歴史と仕組み ①: 西欧国際社会の成立、「ウェストファリア」から「ユトレヒト」
3 国際社会の歴史と仕組み ②: 「ウィーン」から「ヴェルサイユ」
4 国際社会の歴史と仕組み ③: 「ヤルタ」から「ヘルシンキ」、そして「パリ」へ
5 リアリズム: 悲劇の国際政治
6 リベラリズム: 協調の国際政治
7 国際政治経済論(IPE): 従属論、世界システム論
8 国際関係論の新しいアプローチ: コンストラクティヴィズム、批判理論、ジェンダー、ポストモダニズム、規範理論
9 グローバル・ガヴァナンス: 国際社会における国連の役割
10 グローバリゼーションとグローバル経済: “Empire” と「マルチチュード」、 反グローバリズム
11 アイデンティティをめぐる国際政治: 「文明の衝突」、民族紛争
12 国際関係と個人: 国際人権規範の発展、人道的介入、「保護する責任」
13 世界秩序と「米帝」: 9.11事件、対テロ戦争、イラク戦争
14 われわれの世界の行方: "Singing Our World into Existence"

<授業に対する準備事項>
 前もって指示するので、テキストや配布プリントを予習しておくこと。新聞を読んでおくこと。

<成績評価方法>
①成績は期末試験の結果で評価する。②出席はとらない。ただし、授業の感想やコメントを数回提出してもらう。一度も提出していないものには期末試験の受験資格を認めない。

<授業専用HP>
 国際関係論(IR)@ウィキ:http://www41.atwiki.jp/masatsugu_c/
 授業BBSログインID:student
最終更新:2008年10月19日 02:18