「小沢一郎をヨイショするNHK
NHK視聴者センター 担当部長 堀江威光殿
拝啓
民主党政権は、子供手当などの財源のない実現不能な公約で、国民の投票を得たという点で、政治レベルの「振り込め詐欺」でした。
巷では、金銭目当ての「振り込め詐欺」にひっかかる国民が、後を絶ちません。それだけ、騙されやすい国民性です。
小沢民主党の選挙戦術は、国民の一票を目当てに「振り込め詐欺」を働いたとの同じです。
今や、政権に対する国民評価を問う各種世論調査は、菅政権に「NO」の声が多数を占めています。民主党内部からも、政府に反対する声が大きくなり、16人が国会予算採決を欠席し、政務官が辞任し、3日には離党議員がでました。この議員は、河村たかし「減税日本」に合流すると意思表示しました。
NHKニュースは、4日の番組で、名古屋市長選で当選した河村市長が、当選早々、愛知県の新知事大村秀章氏と共に、小沢一郎議員と面会した場面を放映しました。
この映像は、小沢一郎議員が、愛知県民と名古屋市民の圧倒的支持を受けた河村市長と大村知事の表敬訪問を受けて、笑顔で応接しているものでした。
小沢一郎議員が、国民から不信感で迎えられていることを打ち消す効果を狙ったような、政治の表舞台で活躍している印象を与えるような、意図的な番組です。
菅政権への国民の評価が、政権維持のギリギリの最低水準に落ちていることと並行するように、このところ、NHKニュースは、国内政治とは関係ない話題をトップにもってきて、政治の現実を、国民の目、耳に届かないような編成傾向を強めています。
その一方で、小沢一郎議員の動静を伝える場面が目立ってきています。ひと月ほど前、田中真紀子議員が
NHKニュースのインタビュー場面に出て、小沢一郎議員の悪いイメージは、マスコミが作っていると言っていました。
小沢一郎議員の、政治資金をめぐる国会証人喚問や、政治資金審査会での出頭を拒み続けている姿こそ、疑惑を増し、不誠実であると国民の大多数から指摘され、検察審査会により強制起訴されている理由です。
そういう国会議員が、あたかも何もなかったかのように、堂々と、NHKテレビのニュース番組に出る場面が最近目立ちます。「振り込め詐欺」にかかりやすい国民は、それを見て、映像の「振り込め詐欺」にひっかかり、
小沢一郎議員が、なぜ強制起訴の対象になっているのかを忘れてしまいそうです。
NHKの、節度ある公正な公共放送の務めを果たしていただきますようお願いいたします。敬具
最終更新:2011年03月05日 23:51