「GHQ焚書図書開封第一巻」(徳間書店)


7000冊以上の焚書によって生じた日本現代史の
巨大な空白をどう埋めるのか───

1.「GHQ焚書図書」とは何か
2.占領直後の日本人の平静さの底にあった不服従
3.一兵士の体験した南京陥落
4.太平洋大海戦は当時としては無謀ではなかった
5.正面の敵はじつはイギリスだった
6.アジアの南半球に見る人種戦争の原型
7.オーストラリアのホロコースト
8.南太平洋の陣取り合戦
9.シンガポール陥落までの戦場風景
10.アメリカ人が語った真珠湾空襲の朝


「GHQ焚書図書開封第二巻」(徳間書店)


勝者によって歪められてきた歴史観を糾す
侵略したのは欧米であって断じて日本ではなかった!

1.従軍作家が見たフィリピン戦場最前線
2.「バターン死の行進」直前の状況証言
3.オランダのインドネシア侵略史①
4.オランダのインドネシア侵略史②
5.日本軍仏印進駐の実際の情景
6.日本軍仏印進駐下の狡猾惰弱なフランス人
7.人権国家フランスの無慈悲なる人権侵害
8.アジア侵略の一全体像①
9.アジア侵略の一全体像②
10.『太平洋侵略史』という六冊本シリーズ
11.大川周明『米英東亜侵略史』を読む
12.『米本土空襲』という本

「GHQ焚書図書開封第三巻」(徳間書店)


「焚書図書」が写し出す日本軍兵士たちの凛として人情味溢れる素顔
戦後文学や日本映画に描かれた非人間的で、残酷で、陰湿な日本軍とは何だったのか?

1.戦場が日常であったあの時代
2.戦場の生死と「銃後」の心
3.空の少年兵と母
4.開戦直後に真珠湾のそばをすり抜け帰国した日本商船
5.中国兵が語った「日中戦争」最前線
6.匪賊になって生き延びた中国逃亡兵
7.忘れられている日本軍部隊内の「人情」
8.菊池寛の消された名著『大衆明治史』(1)
9.菊池寛の消された名著『大衆明治史』(2)
10.「侵略」や「侵略戦争」の語はいつ誰によって使われだしたのか

第3巻 著者の言葉より

 『GHQ焚書図書開封3』は今までとがらっと様相を変えて、
歴史の記録ではなく、昭和の戦争時代における日本人の心を直に
扱うことにしました。

 心を直(じか)に扱うなんてできない話で、ここで言う意味は要するに、
あの時代にどんな気持ちで人が生きていたかが伝わる体験記や物語を
取り揃えてみたということです。
 私自身が思わず涙ぐんでしまった母と子のシーンもあるし、
敵の城砦を落としてよくやった、と私までが万歳を叫んでしまったシーンも
あります。戦後まったく知らされなかった新事実、奇談、珍談の類いもあります。

 これらは戦後になって回想された反省の文章ではありません。
あの時代の人間があの時代のことを語った率直な生活感覚、というより生死への
きわどい思いが綴られた文章で、今読んでも切実さは、哀感を伴って伝わってきます。

 どうかどんな理屈も予備知識もなしで黙って素直に入って行っていただきたい。
自分があの時代の人間になり切った経験をきっと手にすることができるでしょう。
それが言葉の正確な意味で歴史を経験するということになるのだと思います。
最終更新:2010年06月11日 00:51