NHKの保守系新党の矮小化


NHK視聴者センター  担当部長 堀江威光殿 平成22年7月2日


 拝啓 
 2日午後7時半からの「2010参院選 私たちとの約束~各党の訴えは~」の番組の、各党の訴え、という肝心の総括場面で、カメラ映像がかなり長い間固定され、上から、「民主党」以下「みんなの党」まで列挙された党名場面が写し出され、上位主要政党の訴えが総括的に述べられました。そして、その後カメラレンズは「望遠」する形で、「民主党」以下、諸派までを含む全立候補の党名を写す画面に縮小されたため、「立ちあがれ日本」「日本創新党」「新党改革」の党名は、殆ど目に入らない目立たないものになりました。

 6月10日、自民党安倍元総理の創世「日本」、無所属平沼赳夫議員の「立ちあがれ日本」、山田宏前杉並区長の「日本創新党」の新党を含む保守系政党が、「救国日本」のネットワークを作るという共同記者会見がありました。
 しかし、政界再編の台風の目になるかも知れないこの共同記者会見を、

NHKは、完全無視して、ニュースとして何も触れることがありませんでした。


 勿論、全ての政党の動向をニュースとして採りあげるべき、と言っているわけではありません。しかし、この共同記者会見は、元総理も関与する政党間の共同行為で、参議院選挙の結果次第で、政界再編も視野に入れなければならない時期においては重大な意味合いがあります。成るほど、一歩譲って、このときは、誕生間もない新党同志の提携話で、ニュースとして取り上げる価値が少ないという理由づけも一理はあったかもしれません。

 しかし、NHKは、選挙中盤戦の7月2日の選挙特集番組で、「各党の訴え」を特出して、ゴールデン・アワーのテレビ番組に出し、その番組最後の総括場面で、

この二つの保守新党の名前を事実上無視し、

殆ど目には見えない位に矮小化したのです。


 保守系新党は、政界再編を目指した動きであることは、報道を携わるNHKが一番熟知していることではないでしょうか? 番組で、公平・公正を期すべき「公共放送」NHKが、これらの二つの党を「諸派」並みの扱いで処理したことになります。保守系新党は、少なくとも大臣経験者や首長経験者など、既に国政や地方議会、実績をあげてきた政治家集団で、泡沫団体ではありません。

 毎度のことながら、NHKの2日の番組の悪意が秘められた差別的扱いは断固容認できるものではありません。番組制作者の真意を問います。ご回答いただきたくお願いいたします。



最終更新:2010年07月03日 10:46