NHKと2児放置殺人事件報道


拝啓

大阪西区のワンルーム・マンションで起きた2児放置殺人事件の容疑者下村早苗の非道は、言語に絶する事件です。

 ところでこの事件報道で、

なぜNHKは、事件の原因に迫る報道をしないのですか?

2児童の父親は、一体どこで、何をしている者なのか。

 野生動物もしない子の生み捨て、この畜生にも劣る男親の養育責任放棄は歴然としているのに、なぜNHKはその男親の存在と責任について一言も触れないのですか? 人の世の道義や正義を的確に視聴者が判断できるよう、情報は衡平公正に提供されねばなりません。

 現代の家庭の崩壊は、いろいろな形で社会問題を引き起こしています。自閉症症候群、青少年非行、無差別通り魔殺人、親殺し・子殺し・肉親殺し、独居死、居場所不明の幽霊100歳長寿老人、夫婦離縁等などは、皆その現れの一例です。家庭が安らぎの場ではなくなっていること、自己の居場所ではなくなっていること、その一番の原因は、家計の中心たる男親の不存在と無責任があります。その男親の役割を否定しようとしてきたのが、男女共同参画社会の実現、いわゆるジェンダーフリーだったわけですが、NHKは、その男女共同参画社会の実現に目立たない形ではあっても同調するような番組をこれまで提供してきます。例えば、

ジェンダーフリー論者である樋口恵子家政大教授

などが、しばしばNHK番組に登場してきた事実を一例に挙げることができます。

 この事件では、2児の親である男と子殺し容疑者下村早苗は、婚姻関係がない同棲生活者だったのか、離婚したのかのいずれかです。この男女はただ欲望のまま、子供を設けたとの誹りを受けねばなりません。男親の不存在からくる経済的な困窮が、容疑者下村早苗を育児放棄と結果殺人に追いやった直接的な原因と見られます。夫婦の不仲や、別居、離縁は、その家庭の子供に精神的にも経済的にも大きな悪影響を与え、子供が非行に走たり、学業を半ばで諦めなければならないような不幸に晒している事例が頻発しています。

NHKは、男女共同参画とか、ジェンダーフリーのような、ごく一部の人達が主張している主義に徒に同調することがないよう、

 現代社会の病理である「家庭の崩壊」の原因に視聴者がもっと関心を向けるよう、むしろ世論を誘導するような報道をして、日本国民に広く考える機会を提供すべきではないでしょうか?

                                  敬具
最終更新:2010年08月05日 10:30