サウジアラビアでの「奇跡」
サッカー終了後ゴミ拾うマナーに感動
東京新聞、平成23年1月13日の投書の紹介です
いまカタールでサッカーのアジア・カツプが開かれている。一昨年十月に隣国サウジアラビアで地元人気チームと名古屋グランパスの試合が行われた。試合は6対2で日本が敗れた、
そのあとで「奇跡」が起こった。
サウジアラビアではその直前、国営テレビが日本を取材した映像を連日放映していた。家の前の道路を掃く人、犬の糞を拾っていく飼い主、サウジ人には信じられない光景だった。多くの人は「ヤラセ」、と思った。
サッカー好きのサウジ人は日本対サウジの試合を見逃すはずはない。カメラは地元チームの大勝に沸き立つサウジ側スタンドを映した後、敗者日本側スタンドを映した。
そこで視聴者は信じられない光景を見た。日本人サポーターがスタンドに散らかるごみを拾い集めているシーン。
直前のテレビをヤラセと思っていた人たちも、これを見て納得。日本人のマナーに感動した。
サウジでは毎年二月、「ジャナドリヤ」という民族的祭典が首都郊外で開かれる。主催者はアブドラ国王。ゲスト国を指定し、その国の展示場を設けPRできるようにした。昨年選ばれたのはフランス。フランス政府は、その後多くの巨大プロジェクトを請け負った。
今年はドイツに決まりかけていた。それが突然、日本に代わった。その背後に国王をはじめサウジ官民の「あのテレビの光景」があったことを、私は昨年十一月、サウジアラビアで知った。
これからカタールへ応援に行くサポーターの皆さんにこの話を伝えたいと思って投稿した。
最終更新:2011年01月13日 19:36