NHKと「派遣村」の正体
派遣村報道時の長妻厚生労働大臣
NHK視聴者センター 担当部長 堀江威光殿
拝啓
最近目に余る放送姿勢についてお訊ねします。
平成23年2月14日
拝啓、
NHKテレビ2月12日夜9時の生討論番組「無縁社会」は、議論の基調に偏りがあったのではありませんか?
30代、40代の働き盛りが、親の介護や会社のリストラ、引き籠り等の理由で会社をやめ、職場を失い社会との縁が切れる、あるいは経営に行き詰まった中小企業者が自殺や夜逃げ、遂にサラ金に手を出して暴力組織に組み入れられていく姿、そのような事は、実際にあったとしても、
大勢が討論するテーマに仕立てあげるのは、何か意図が働いていませんか?
このような社会で救いを求めている人々は、実際いつの時代にもいることです。そこに光をあて救済することの必要を否定するものではありません。
しかし問題は、その番組構成が、社会救済事業を行う特定の個人の思想と政権党の意思、特定宗教団体、番組ではキリスト教系と見られる団体の日常の救済活動にスポットが当てられているとみられる点です。
番組の中で参加者の一人が、討論材料に見せられたビデオのドラマの設定が、「親の介護と仕事で悩む人がいきなり首を言い渡され、介護保険もあるのにそれも利用もしていない」という前提なので、設定が偏っていると述べていました。
平成20年末、リーマンショック後の不況失業で年末を越せない人々を、日比谷公園に集めて炊き出しや、職探し交通費を支給した麻生内閣の救済事業、
「年越し派遣村」の村長役を務めた湯浅誠氏がいます。
湯浅氏は、当時NHKテレビのヒーロになりしばしば登場しました。その湯浅氏が、その後NHKの失業救済・貧困などをテーマにする番組で何度か出ていましたが、
今や、民主党政権の内閣府参与の資格を与えられ、菅政権の運営に関与しています。
この番組「無縁社会」の制作に、湯浅氏が関与したかはわかりません。証拠もありません。しかし、その番組のテーマは、湯浅氏の主宰する活動団体の主義主張に一致しており、氏の社会活動を紹介するような設定でした。勿論、湯浅氏の弱者救済活動そのものは否定されるものではありません。
しかし、民主党政権が、財源の手当てもないまま、国債、つまり孫子の世代への負担先送りで、
選挙目当てで今の有権者へバラマキの社会主義的政策をますます推進することに、NHKが殊更に同調し、政権党や湯浅氏のような主義主張を持つ人の活動に与し、その活動状況を視聴者の目、耳に届けるのは、公平・公正の立場を逸脱したものです。
特に番組では、十字架の聳える建物が殊更に映し出され、讃美歌が歌われたのです。
あの十字架と、番組の中に出ていた救済された人の姿を見て、マインドコントロールされる人がいてもおかしくありません。特定の宗教団体や特定の人の活動に与するのは、NHKの不偏不党の方針に反しませんか?
お答えください。
「公設派遣村」の正体
(日刊サイゾー2010年1月12日 18時00分より引用)
年末年始に住居がない失業者に食事と住居を提供する「官製派遣村」。今年度は約,000万円の予算が税金から投入されているが、ネット上では「ほんとに困っている人たちに利用されているのか?」「仕事を探しているように見えない」という声が後を絶たない。中には
「なぜか『憲法9条改正阻止!』の旗を持った輩がうろうろしていた。"プロ市民"の活動費に血税を使うのか」と疑問視する声すらある。
東京都による「派遣村」は、昨年末12月28日から今年1月3日までの期限で「国立オリンピック記念青少年総合センター」(渋谷区)に開設され、約860人が入所。閉鎖日以降も行き先が決まらない約680人全員が、3日に都の予算でカプセルホテルに一泊した後、4日から大田区の「なぎさ寮」へ移動。10日現在で約400人が残っているという。
実際に現地で入居者の声を拾ってみると、思わず脱力してしまう声が少なくない。ガッチリした健康そうな50代の男性は、今回参加した理由を「夫婦喧嘩して女房から追い出された」とあっけらかんと答えてくれた。
「俺が全然仕事を探さないから、いい加減ブチ切れたんだろう。遂に『出てけ!』と言われた(笑)。どこへ行けばいいんだと言い返したら『派遣村行きな!』と。ふてくされて飛び出したら、追いかけても来てくれない。だから仕方なく来た。小遣いももらったし、女房に土産買って明日(7日)あたり帰るよ」と実に"前向き"だ。
「小遣い」とは、就職活動のための交通費や食事代として、6日に都から1人当たりに支給された約2万円の「活動費」のこと。今年度は約600人に1,200万円以上が支払われている。
領収書が必要というのが建前だが、「交通費に使った分は領収書が不要なので全部電車賃で報告する」(別の40代男性)というパターンが多いのが実状。それどころか、多くの入居者が「活動費」をもらった直後に万札を握り締めて派遣村近くの売店へ殺到し、酒やたばこ、スポーツ新聞を買うための行列ができたと、一部メディアが報じて物議を醸した。 (以下省略)
「公設派遣村」を推進した「プロ市民団体」
年末年始に国と東京都がおこなった「公設派遣村」には900人を超える人が集まりました。今回は「無断外泊200名」など否定的な報道も続きましたが、本当の実態はどうだったのか、東京都の運営の実際は? など、疑問も浮かんできます。
私たちワンストップの会は、民間団体として利用者の相談活動にあたってきましたが、その中で感じているのは、不況の深刻化とその下での生活破壊のひろがりです。
国と東京都が屋根と食事を用意して年末年始に特別対策をおこなったことは大きな前進ですが、問題点も浮き彫りになったと考えます。「公設派遣村」とは何だったのか、
そして今後の課題について、みなさんと考えたいと思います。
主催:ワンストップの会
日時:2010年3月28日13:30-16:30 場所:四谷地域センター・ホール
- スライド上映・公設派遣村の記録
- 主催者あいさつ 代表・宇都宮健児弁護士
- シンポジウム「検証!公設派遣村」
鎌田慧(ジャーナリスト) 雨宮処凛(作家) 滝沢香(実行委員・弁護士) 井上久(実行委員・労組役員)
最終更新:2011年02月15日 00:57