【名前】リア・アルプ・メア
【性別】女
【年齢】人間基準に換算すると16
【風貌】
所謂悪魔種の血特有の青い肌、渦巻く角を持つ少女。
眼は頭髪に覆われ、その表情ごと隠してしまっている。
安価な亜麻布を纏い衣服としており、その上からでもはっきりと主張する程に豊満な肢体を持つ。
が、そこには無数の傷跡が刻まれており、肌を見せることを嫌う―――というよりも恐れている。
【技能】
『基本魔法:闇』
闇の属性を扱う魔法の基礎。攻撃手段よりは対象の行動阻害等に特化している。
基本の域を出ない単純な魔法だが、自身の血との相性もあり補助としては中々に強力。
【装備】
なし
【概要】
堕落と快楽を是とし、人間を魔の道へ誘い支配する魔種。人型でありながら魔物のように有害であった、というのは過去。
魔神出現以前の平和な世界では他種とも折り合いをつけており、魔物のような扱いを受けることは殆ど無かった。
現状の彼女の種族は上記のような感覚は薄れており、平凡な種族の少女となんら変わらない精神構造を持つ。
だが、魔神の出現後は"異界の影響により凶暴化した魔物、そして変貌していく生物"を見た人々は、少女の種が嘗て魔物と変わらない存在だったと思い出してしまう。
いわば世界への絶望、他種への疑心が生み出した差別の、格好の的となってしまったのである。
平和な時代に生まれ、優しい世界で育ち、その記憶を忘れられない。
たとえどれだけの傷が刻まれど、たとえどれだけ心が磨り減っても。誰かが自分に笑いかけた、その顔を思い出してしまう。
だから彼女はその身を捧げ、人々に尽くす。傷つきたくない、嫌われたくない、そしていつか"あの頃を取り戻したい"
少し卑屈な、けれど切実な思いからの行動。その結果、今の彼女はまるで奴隷のように人々に使われているのが現実である。
魔神出現より差別を受けるようになったため、魔神を当然憎んでいる。が、それよりも意識してしまうのは、"一丸となり抗う人々の輪に自身が含まれていないこと"。
魔神のせいで苦しいのは確かだけど、人々は未だ手を取り合っている。だったらきっと、自分が悪い。
そう思ってしまうが故に、憎しみは復讐と言う前向きな方へは行かず、寧ろその矛先を自分に向けてしまう。
彼女自身薄々種族、容姿故の差別だということを理解してはいるが、そう認めてしまえばどうしようもない。
魔神の討伐は絶望的で、生まれを変えることも出来ない。だからそれを認めずに、自分が人々に尽くせば何時かあの頃に帰れると。
彼女の献身は、そんな形の"現実逃避"を行っていると言う意味もある。
最終更新:2017年12月25日 19:50