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118話 仮面の下の悪魔

泣きじゃくるばかりで話せる状態ではないたまきと、同じくパニックに陥りかけている目の前の集団。
レイは双方を見比べ、考える。
あの女性達が殺し合いに乗っているとは思えない。向こうから襲い掛かってきたとは考え難い。
そして地面には男の死体が転がっている。
考えられるのはたまきが死体を見付け、そこに通り掛かった彼女達がたまきを犯人と誤解したという筋。
疑われてパニックになり、思わず撃ってしまった……といったところか。
しかし、たまきは『また殺した』と言った。ということは彼女は前にも、既に人を殺していたのだ。
思えば彼女が突然偵察に行くと言って飛び出したのも不自然だった。
もしかすると、誤解ではないのかも知れない。
(……今考えても、仕方ないわね)
頭を振って、レイは推理を中断する。
事情を聴くのはたまきが落ち着いてからでいい。今はここを離れることだ。
今の状態で出て行けば、相手方も冷静な反応はできないだろう。
ここを離れてたまきを落ち着かせ、彼女を置いて自分独りで交渉に行くのが安全だ。
殺し合いに乗っていないことがわかれば、撃ってしまったことを責められはするかも知れないが、敵視はされまい。
見付かる前に距離を置き、双方が冷静になる時間を稼ぎたい。
「大丈夫。まずはここから離れましょう、落ち着いてから話せばいい」
肩を抱き、言い聞かせるように語り掛ける。たまきが小さく頷いた。
幸いこの界隈の道は入り組んでいる。隠れる場所は豊富だ。
不安要素といえば、空からの偵察ができるピクシーだが――気にしていては動けない。
レイはたまきの手を引き、元来た道を走った。


タヱはただ呆然と、目の前の光景を見守っていた。
男の無残な死体は努めて見ないようにした。直視できる自信がなかった。
ネミッサが言った通り、逃げていった少女が男を殺したのだろうと理解はできる。
そうでなければ、あの動揺ぶりは考えられない。自分が殺したのではないとはっきり否定すればいいのだ。
自分に置き換えて考えてみても、殺していないのだとすればあの少女のような反応はしない。
動揺でまともな返事ができないことはあるかも知れないが、少なくとも否定はする。
この狂気の沙汰に巻き込まれてから、人間の死体を見たのは初めてではない。
一度目は他ならぬ自分が加害者だった。殺すつもりはなかったとはいえ、まだ幼さの残る少女を手に掛けてしまった。
今の少女も、あの死んだ少女と同じ年頃だ。
恐怖に怯え、殺されたくないあまりに殺す側に回ってしまったのだろうか。
その心情を思うと痛ましい。可哀想だと思う。しかし、理解はできなかった。
自分が生き抜くためとはいえ、能動的に他人を殺す、ということを。

「もう……いいよ、大丈夫」
苦しげに顔を歪めつつ、ネミッサが治癒を続ける舞耶を制する。
大丈夫そうには見えないが、治す方の疲労を見て取ってのことだろう。
自分には何もできない。タヱは唇を噛み締める。彼女達には魔法が使えるが、自分はただの人間だ。
報道の力は世の中を動かせるかも知れないが、今この狂気の街で誰かを助ける役になど立たない。
ペンが剣よりも強いなんて嘘だ。この状況で、彼女の武器たるペンはあまりに無力だった。
「平気? 無理しないでね」
「今はこれで充分。……この体はあんまり傷付けたくないんだけどね」
自分の体のことなのに、まるで他人事のようにネミッサが答える。
「ね、ねえ! あたし、ちょっと見て来る」
ピクシーが空中から舞い降り、許可を仰ぐように三人を見上げた。
「こっちに来る人がいるんだって。その人、味方だからって、ヒーローが言ってたの」
そういえばピクシーは元々、ヒーローなる人物の命で舞耶を探していたのだ。
何らかの手段で彼と意思疎通ができるのだろう。
「ピクシーちゃん。さっきの子も探してくれる?」
舞耶が顔を挙げ、問い掛ける。タヱは驚いて顔を挙げ、彼女の顔を見た。
人を殺した、殺そうという意思を持った人物を追う。それが意味する危険を、舞耶もわかっているはずだ。
銃は落としていったものの、少女はまだ武器を持っているかも知れない。舞耶達のように魔法を使うかも知れない。
「うん、わかった。待ってて!」
きらきらと光る燐光を散らして、ピクシーが上空へと舞い上がる。
「……危ないとは思うけど、ね」
タヱの不安の眼差しに気付いたのか、舞耶は彼女に視線を向け、笑ってみせた。
「たまきちゃんは悪い子じゃないわ。それに、怯えてるみたいだった。放っておけないじゃない?」
舞耶は優しい人だ。それをタヱは再び思い知る。
しかし同時に、その優しさが仇になりはしないか、彼女を危険に陥れはしないかと案じずにはいられない。
もし彼女に危険が迫ったら――無力な自分には、何ができるだろう?


達哉は走り続ける。その足取りに迷いはない。
先程の少年を完全に信用した訳ではない。しかし今は、彼の言葉が唯一の手掛かりだった。
このまま走り続ければ舞耶に会える。その希望が彼を走らせていた。
幸い、青葉区から蓮華台を走り抜けるまでの間は誰とも出会わなかった。
スマル市は広い街ではないが、たった数十人が潜むには充分な広さだ。
開けた場所や目立つ施設でなければ、偶然誰かと出くわす確率は高くないだろう。
加えて、土地勘があるというのは彼にとって大きなアドバンテージだ。
警戒して速度を落とす必要はない。大通りや大型店のある道を避け、目立たない道を選んでひたすら走り続ける。
あの少年は、ピクシーが見付けてくれると言っていた。
空を飛べる妖精の目からならば、狭い道を通っていても見過ごされることはない。
平坂区へ向けて足を進め続ければ、確実に舞耶に近付くことができる。
再会してからどうするかなど考えていなかった。ただ、彼女の無事な姿が見たかった。
もう二度と、失いたくはなかった。

スマイル平坂の見慣れた看板が行く手に見え始めた、丁度その頃。
オフィスビルを飛び出してから初めて、達哉は人の姿を見た。
目的地はもう近いはず。そんな気の緩みから、細い路地を通るのを止め通りに出た時だった。
反対方向から走ってくる人影が二つ。一人は学生服、一人はスーツを着た、どちらも女だ。
達哉は足を止める。二人組も彼に気付いたのだろう、少しの距離を残して立ち止まる。
「……驚かせてごめんね。戦う気はないわ」
スーツの女が言い、武器を持っていないことを示すように両手を挙げる。
それが戦意のないことの証明にはならないのは言うまでもない。丸腰だろうとペルソナは発動できる。
警戒は解かないまま、達哉も彼女に倣い、両手を挙げて形だけの平和的な姿勢を示した。
学生服の少女はスーツの女の腕に縋って、俯いたままこちらを見ようともしない。
「追われているのか?」
二人の背後に目を遣り、問う。走ってきたからには急ぐ理由があったはず。
となると第一に考えられるのが、誰かに追われているという状況。
彼女達が来た方向はまさに達哉が目指す、舞耶がいるはずの方向だ。
そこで何か起こったか、危険な存在がいるか――いずれにせよ、逃げなくてはならない状況になっているとしたら。
時間は無駄にできない。一刻も早く事情を把握し、舞耶を助けに向かわなくては。
「少し違うけど、今はこの場を……」
「みーつけた!」
スーツの女の返答を、上から聞こえた甲高い声が遮った。
達哉と女が同時に空を見上げる。そこには予想した通りの姿があった。
「ピクシー! お前か、あいつの仲魔の」
「良かった! あんたがヒーローが言ってた味方ね!」
どうやらあの少年が達哉を味方と認識しているのは本当らしい。
そして、ピクシーがここにいるということは舞耶も近くにいるはずだ。
彼女の姿を探し、周囲に視線を巡らせた時。
突然、スーツの女の腕を振り払って制服の少女が駆け出した。
「待って!」
女にとってもそれは予想外だったようで、制止の声を上げるが、少女は立ち止まらない。
様子が変だ。少女はピクシーに気付いて逃げ出したように思えた。
達哉は妖精を見上げる。少女の逃走に一瞬遅れて気付いたらしいピクシーが、慌てた声を上げた。
「あの子! あの子がネミッサさんと舞耶さんを撃ったの!」

舞耶を、あの少女が、撃った。
一瞬、達哉の脳裏に最悪のシナリオが描かれる。
この二人は舞耶達一行を襲い、襲撃現場を離れようと急いでいたのだろうか。
だからこそピクシーに見付かり、逃げようとしたのではないか。
撃とうとした、ではない。『撃った』のだ。舞耶は既に彼女に撃たれた。
傷付いたのだろうか。それとも、まさか――

「――ペルソナ!」

それは、半ば無意識での判断だった。
逃げようとした少女を敵と認識した達哉の心の内の炎が、一瞬にして激しく燃え上がったのだ。
自らの内なる悪魔を、その力を、解放することに彼は慣れすぎていた。
爆発しそうな敵意の衝動を抑え込むという選択肢を、その一瞬、彼は忘れていた。
声に呼応し、達哉に重なるように太陽神のビジョンが浮かび上がる。
「待って、やめなさい!」
ペルソナが見えるのか、それとも只ならぬ気配を感じたのか、スーツの女が叫ぶ。
しかし、解放された力は止まらない。
この女は、舞耶を撃った少女の仲間なのだ。どうして耳を貸す必要があろうか。
炎の渦が巻き起こり、異変に気付いて振り向いた少女に向けて一直線に放たれ――その体を呑み込んだ。

「いやあああああああああああああああ!?」
炎に包まれて少女が悲鳴を上げる。
それを見ながら、達哉は呆然としていた。
振り向いた顔を見て、叫んだ声を聞いて、彼は信じられない事実に気付いた。気付いてしまった。
「たまきちゃん!」
スーツの女が叫んで駆け寄る。呼ばれた名前は、間違いなく達哉自身も知っている名だった。
彼は初めて思う。もしかしたら自分は、取り返しの付かないことをしてしまったのかも知れない、と。


悲鳴が聞こえたのは、ピクシーが飛び去って数分も経たない内だった。
タヱはびくりと身を震わせて、傍らの二人を見る。二人とも緊張した表情で、声の方向を見遣っていた。
「今の声、たまきちゃん……?」
「只事じゃないね……これは」
ネミッサが立ち上がろうとする。慌てて、タヱは彼女に肩を貸した。
尋常でない悲鳴だった。まるで――断末魔だ。
男の死体を引きずっていて、舞耶とネミッサを撃ったあの少女は紛れもなく加害者だったはず。
それが何故あんな悲鳴を上げる状況になったのかはさっぱり予想が付かない。
ただ、何か恐ろしいことが起こったのは間違いなかった。
たまきという名であるらしい少女を心配している舞耶はもとより、ネミッサもこの様子だと状況を確かめに行く気だ。
ならば、一緒に行くしかない。
重傷を負っているネミッサを連れて行くのは心配だが、ここに置いていくのも危険なのだ。
それに、舞耶を独りで行かせるのもやはり危険だし、無力な自分が独り残るのも考えたくなかった。
三人一緒に行動するのが、今は最も安全だ。そう自らに言い聞かせ、震える足に力を込める。
舞耶が先に走り、タヱはネミッサを支えながら後に続いた。

最初に気付いたのは煙、次に感じたのは何かが焦げる嫌な匂いだった。
その正体は通りに出るとすぐにわかった。道の真ん中に大きな塊が横たわり、その傍らに女性が膝をついていた。
女性は塊に向かって必死で語り掛けている。
ぴくりとも動かないその塊が何であるかは、確かめるまでもなかった。直視できずタヱは目を逸らす。
二人を見下ろすように、ピクシーがおろおろと上空を飛び回っていた。
そしてその向こうには、一人の少年が立っている。
「た……」
呼び掛けようとした舞耶が、凍り付いたように動きを止めた。
「――舞耶姉」
少年が覚束ない足取りで近付く。舞耶は彼を見、地面に横たわる塊を見て、逃げるように一歩後ずさる。
「舞耶姉、俺は」
「あなたが……やったの」
少年は答えなかった。無表情のまま、彼はただ立ち尽くしていた。
「――そう、そうよ、この子が舞耶さんとネミッサさんを撃ったって言ったら、その人が、炎を……」
やっと言葉を話すことを思い出したかのように、ピクシーが早口で喋り始める。
炎。その言葉を聞いて、努めて意識すまいとしていた状況が嫌でも頭に入ってくる。
地面の上で動かない塊、焦げ臭い匂いと煙を上げ続けているそれは、あの少女の成れの果てで。
生きた人間に火を放つなどという恐ろしいことをやってのけたのが、目の前の、この少年なのだ。

「――人殺し!」
耐え切れなくなり、ついに、タヱは叫んだ。
人を殺したというのなら自分も同じ穴の狢だ。しかし、少なくとも殺すつもりではなかった。
対して、火を放つというのは殺意なしには行えない残酷極まりない所業だ。
全身が震えた。どうにかして恐怖を紛らわさねば、気を失ってしまいそうだった。
だから彼女は、叫ぶしかなかったのだ。
声を発さなければ、胸の内に篭もった恐怖心が反響を続けて、際限なく膨らんでしまいそうだったから。


彼とて好意や見返りが欲しくて彼女を助けようとしていた訳ではない。
しかし、舞耶の自分を見る目に達哉は打ちのめされた。
一時の激情に任せ、敵ではなかったかも知れない人を手に掛けてしまった。
だがそれも、彼女が舞耶に危害を加えたと聞いたからこそだ。舞耶のためだったのだ。
取り返しの付かない過ちを犯してしまったことに薄々気付きつつ、彼は現実を受け入れられずにいた。
舞耶には、大丈夫だと言ってほしかったのだ。
決定的に間違ってしまった自分を、せめて彼女は否定しないでいてくれるのではないかと期待したのだ。
なのに、舞耶は恐ろしいものを見る目でこちらを見ている。疑っている。
この場に、彼の味方は誰一人いなかった。

「――人殺し!」
舞耶の後ろにいた女が、悲鳴のような叫びを上げた。
否定はできない。今こうして、たまきを殺してしまった。その前にも一人の男を殺した。
先の少年に捕まる前に出会った少女のことも殺そうとした。自分は紛れもない人殺しだ。
もっと早く舞耶と再会できていれば、こんなことにはならなかったのに。
いや、ピクシーの言葉が嘘でないのなら、たまきが舞耶を撃ったのは事実ではないのか?
だとしたら彼女のせいなのではないか?
撃ったというのが何かの誤解だとしても、逃げ出したりしなければ良かったのではないか?
そもそも、このタイミングで自分と彼女が出会ってしまったのが間違いの元だったのではないか?
達哉は運命の理不尽さを呪う。
顔見知りの自分に対して誤解を解こうともせず逃げ出したたまきが、やはり悪かったのではないかと思う。
敵意を煽るような言い方をしておいて、今度は達哉を加害者のように言うピクシーに怒りを覚える。
事実とはいえ、訳も知らず人殺し呼ばわりする女にも――拒絶した舞耶にも。
世界の全てが理不尽で、自分を拒絶しているように思えた。
「そうだ……」
悲しいはずなのに可笑しくて、小さく笑いが洩れた。
笑うしかない。こんな馬鹿な状況。舞耶を助けるために必死にここまで来たのに、何て様だ。
これでは自分は、道化ではないか。
「俺は……人殺しだ」
そうだ、今までは舞耶のためと自らに言い聞かせて目を逸らしてきただけで、最初からそうだったではないか。
誰もがそうとしか見ないのならば、自分は人殺し以外の何者でもないのだろう。
それが、今の自分に与えられている役割――『ペルソナ』なのだ。
だったら、その役を果たせばいい。
肯定されなくてもいい。拒絶されてもいい。舞耶を生き残らせるために、人殺しらしくやればいい。
――そういえば、ジョーカーも道化という意味だったな。
そんなことを思い出したらますます可笑しくなって、達哉は口の端を少し吊り上げた。


「達哉……君」
理解できなかった。彼の様子は明らかにおかしかったが、その理由は舞耶にはわからなかった。
状況から考えて、たまきを攻撃したのは達哉しかいない。ピクシーもそう言っている。
が、達哉もたまきのことは知っているはずだし、舞耶達を撃ったという理由だけで問答無用で殺すだろうか?
彼らの間に充分な話し合いを持つ時間があったとは思えない。ろくに事情も聞かず攻撃したのだろう。
しかし、どうして達哉がそんなことを?
自分は人殺しだなどと言い、暗い笑みを浮かべる目の前の達哉は――本当に、舞耶の知っている達哉なのだろうか?
「タヱ、逃げて!」
ネミッサが短く告げて、タヱの腕を振り解く。
「で、でも」
「……ネミッサちゃんの言う通り、タヱちゃんは逃げた方がいいわ」
二人のやり取りに、舞耶は現実に引き戻される。
達哉とたまきの間に何があったか、達哉がどうしてしまったのかを考えるのは後でいい。
それより今は、危機を脱しなければいけない。
――笑みを浮かべた達哉の背後には、力あるペルソナ、アポロの姿が浮かんで見えていた。
彼がその力を行使するつもりであることは想像に難くない。恐らく、たまきに対してそうしたように。
これ以上取り返しの付かないことになる前に、とにかく彼を止めなければならない。
互いに無傷で、というのは期待できそうになかった。戦闘能力のないタヱを巻き込みたくはない。
「達哉君を止めて、すぐ追い着くから。大丈夫。ポジティブシンキング、よ」
「ピクシー! あんたも危ないから離れてて!」
「わ、わかった!」
危険を逃れるように、ピクシーが一際高く空中へ舞い上がる。
それを躊躇う視線で見上げ、少し迷ってからタヱは消え入りそうに小さく頷いた。
「ごめん、なさい……私が、変なこと言ったせいかも……知れないのに」
「気にしないの。ちょっと気合入れてあげれば正気に戻るよ、あいつだって」
ネミッサが笑って、タヱの背中をはたく。
そんなに簡単ではないことは彼女にもわかっているはずだ。それでも、笑ってくれている。
これ以上仲間を傷付けさせたくはない。守らなくては。舞耶の決意は強まる。

「ほら! やる気なら掛かって来なよ、炎ぐらい弾き返してやるから!」
ネミッサが仁王立ちして煽ると同時に、タヱは走り出す。
達哉の視線が彼女に向けられる。身を呈してでも阻まねばと飛び出し掛けた、その時。
からん、と小さな音がして、舞耶はその音に注意を奪われる。達哉も一瞬、音に気を取られたようだった。
その間にタヱの小柄な姿は路地の間に消え、舞耶はほっと胸を撫で下ろす。
魔法とはいえ視界の外には届かない。これで、タヱが巻き込まれる危険は避けられた。

救いの主となった音がどこから聞こえたか、その方向に目を遣り、舞耶は息を呑む。
タヱの担いだザックから零れ落ちたのだろう、アスファルトの上に落ちていたのは――あのジッポライターだった。


【時刻:午前10時半】

【天野舞耶(ペルソナ2)】
状態:魔法使用と睡眠不足で少しだけ疲労  脚の傷は回復
防具:百七捨八式鉄耳
道具:脇見の壷、食料品少し
現在地:平坂区のスマイル平坂
基本行動方針:できるだけ仲間を集め脱出方法を見つけ、脱出する。
現在の目標:達哉を止める

【ネミッサ(ソウルハッカーズ)】
状態:腹に銃撃を受け失血(魔法である程度回復したが安静が必要)
武器:MP‐444だったがタヱに貸し出し
道具:液化チッ素ボンベ、食料品少し
現在地:同上
基本行動指針:仲間を集めて、主催者を〆る。
      ゲームに乗る気はないが、大切な人を守るためなら、対決も辞さない。
現在の目標:達哉に気合を入れる

【ピクシー(ザ・ヒーローの仲魔)】
状態:魔法使用により少し疲労
現在地:同上
基本行動方針:ヒーローの任務遂行。ヒーローのもとに戻る

【周防達哉(ペルソナ2罪)】
状態:脇腹負傷(出血は無し) 精神的に極めて不安定
武器:なし
道具:チューインソウル 宝玉
ペルソナ:アポロ
現在地:同上
基本行動方針:舞耶を守る
現在の目標:舞耶以外の参加者を殺す
※たまきが死んだと思っています

【レイ・レイホウ(デビルサマナー)】
状態:CLOSE
武器:プラズマソード(手には持っていない)
道具:不明
現在地:同上
基本行動方針:CLOSE状態の回復、キョウジとの合流、仲間を探す
現在の目標:たまきを助ける

【内田たまき(真女神転生if…)】
状態:PANIC 全身火傷、重傷(意識の有無は不明)
武器:なし
道具:封魔管
現在地:同上
基本行動方針:身を守りつつ仲間を探す

【朝倉タヱ(葛葉ライドウ対超力兵団)】
状態:強い恐怖
武器:MP‐444
道具:参加者の思い出の品々(ジッポは落とした) 傷薬 ディスストーン ディスポイズン、食料品少し
現在地:スマイル平坂前から離れようと移動
基本行動方針:この街の惨状を報道し、外に伝える。 参加者に思い出の品を返す。
      仲間と脱出を目指す。
現在の目標:この場から逃げる

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最終更新:2009年02月14日 22:55