静かな世界の裏を走り、奇跡の星に曲折し、
時空の歪みに揉まれてもなお、キラリと光る一筋の軌跡。
だが、この
軌轍は誰がため。
手繰り手繰られ、相寄る運命。
だが、この運命は何のため。
コチーヤの新大陸に第2幕が開く。
次回、ミッドヴィリームfrontier第25話『渾沌』。
裏が表か、表が裏か。
こちらでいう上海市に相当する位置にある、ケイオニア最大の港町。
大陸を流れる大河の南岸に存在し、陸に接する町と、そこから鉄鎖と吊り橋で結ばれた、十数年前に空から落下してきた"浮き島"からなる。
(浮き島は海上をわずかに浮遊しており、どこから来たかはいまだに不明。一説によると月の破片とも。)
大河の河口にあることもあり、昔から交易の拠点として栄えていた町であるが、
浮き島の落下後『地に接してないからこの島はどこの領土でもない』という理屈で流民・匪賊が流れ込み"三不管(サンプーグァン。法に縛られない場所)"化が進む。
ケイオニアも何度か支配しようとするも、首都
ムゲンシティから離れすぎていることと、思った以上に流れ込んだ住民たちの勢いが強いこと、
何よりこういう中立地帯がひとつあると便利に使える、という理由から最低限の監視をして放任を決定。
岸のほうの町には整備された港や銀行・市場/取引所・各国の大使館などがあり、様々な国の文化が交じり合った町並みが広がる。
浮き島の上部には流入した住民が建てた建築物が無秩序に積み重なっており、さながらかつての香港・九龍城のような混沌とした状況となっている。
最終更新:2022年03月22日 20:47