午前零時、逢魔ヶ時。
長針・短針・秒針。三本の針が一本となるその刹那、"どちらでもなく、どちらでもある"境界線上の一瞬…
表層を繕っていたすべての幻は喪われ、深層へと葬られた現の姿を束の間垣間見せる
そして、その狭間に住む者たちの魂に、弦奏が響く
よウこソ、幻喪京へ
街は高い石壁に囲まれた真円形で、時計を模して街全体が放射状に広がる十二のストリートで
十二のエリアに分割されている。
街並みは領主シャックの生まれた
フォウカインの街を模しており、
石畳で舗装された英国風の街並みが広がる
この街の特徴としては町外れの岬にあるメイド・執事養成所『美咲の楼閣(みさきのろうかく)』。
領主は身寄りのない孤児を集めてきてはここでメイド・執事として鍛えあげ、
コチーヤ全土に送り出している…
しかしシャック自身の"メイド"というものに対する認識が狂っているため
メイド教育の中身に多少の問題があり、
世間からはメイド養成所に偽装したアサシン養成所だと思われている
最終更新:2023年09月14日 20:51