50…60…70。
醸造、濾過、濃縮。
80…90…94。
分離、蒸留、さらに蒸留。
95…95.9…95.99…95.999…
香りは不要、味も無用。求めるものはただ純化された"酔い"の結晶
次回、バッドヴィリーム編・番外編『夢現鯨呑』
100°を超えて酔いが裏返る
『四海吞み干す大鯨!リムモンストロ!』
この世界とは別の可能性世界からやって来た、
バッドヴィリーム化した
奥野田美宵=リムバジェーナ。ユメの形は【究極の一杯を完成させる】。黒薔薇の紋章の場所は胃の出口(幽門弁)。
鯨の頭部を模した黒い帽子をかぶり、海図がプリントされた赤いシャツの上からぶかぶかの黒い革のコートを羽織っている
コートの背中には骨だけになった鯨の柄、すそからは何本か鎖と、それに繋がった小さな捕鯨用の銛先や錨のような金属片がぶら下がる
腰から下は鯨の尾になっており、空中を泳いで移動する。
変身用の新たな
アーティファクトが完成し、不要になった伊吹萃香(および奥野田美宵)の
スペルカードを二童子がかすめ取って干渉し、後戸を通して平行世界から召喚された
【際限なく呑み干す程度の能力】を有し、何でも呑み込んでミラクルパワー/バッドパワーに分解、吸収して巨大化を繰り返してどんどん巨大化していく
作中では『
鯢呑亭』に出現、店の酒を飲み尽くして巨大化、最終的に店ごと呑み込んでしまう。
外側からの攻撃は効果が薄いと見た奇跡の戦士たちは一か八か、弱点である薔薇の紋章を叩くためリムモンストロの体内への殴り込み作戦を実行。モンストロの胃の中、アルコールの海の上で
ヤミソルジャーの軍勢と海戦を繰り広げる…
必殺技は【バッドウィル・モンストロ・マンジュカンジュ】。
液体から水分を奪い凝縮する技。海水であれば塩だけが残り、酒であれば純粋な100%アルコールが残る。本来は『究極の一杯』を完成させるために編み出された技だが、攻撃に転用して特濃の酒の霧を発生させることも可能。
「私は絶対に『究極の一杯』を完成させる!あの時にそう約束したんです、邪魔はさせませんよ!」
「"山廃仕込み"…って、知ってます?」
「山のように積まれた米を磨いて磨いて、最終的にお酒になるのは一握り…すべては必要な犠牲なんです、解りませんか?」
「…あなたも、見てみたくはありませんか?酔いの水平線の、向こう側を…」
最終更新:2024年03月14日 22:06