夏休み、夜の妖山学園。
肝試しのため深夜の学園を探検に来たヴィリームたち。
そんな彼女たちを、普段とは何かが違う奇跡獣たちが襲う
はたして、その正体とは…?
幻想奇跡隊ミッドヴィリーム・夏休み特別編…
《一不思議》
午前零時、逢魔ヶ刻。
深夜の学園で古びたピアノと呪われた楽曲が出逢う時、
物言わぬモノたちは踊り出す
それは妖の宴、奇跡のコラボレーションの開幕
次回『ppppp(ピアニシシシシモ)』
来週も、ヴィリーム達と幻想に付き合ってもらう
名前:キセキピアニシモ
モチーフ:グランドピアノ+レコード
能力:踊らせる程度の能力
(→曲を演奏して聞いた相手を操る。意識がある場合は抵抗は可能。音の届く範囲にポルターガイスト現象を起こすことも可能)
解説:妖山学園内に早苗が撒いた奇跡の力が古いグランドピアノを核に音楽室の"いわくあり"のレコードを取り込んで芽吹く。"学園七不思議"の一体
《二不思議》
情報教室の隅に一台、壊れた電子の匣
今はもうその役目を果たせなくなって久しいその匣に
やがてある噂が流れた
"深夜壱時、あのパソコンの電源を入れると…"
そして、また一つ奇跡が芽吹く
次回『*はこのなかにいる*』
キスメの飲む
ヴワルの珈琲は、甘い
名前:キセキシューター
モチーフ:壊れたパソコン+挿しっぱなしになっていたSTGのソフト
能力:ジャックインさせる程度の能力
(→ディスプレイの前に座った相手の精神をパソコンの中に閉じ込める)
解説:学園七不思議の二体目。情報教室の隅にあった壊れたパソコンと挿さっていた『東方夢時空』のディスクが生徒達の噂話と奇跡の力を核に奇跡獣化した。外からはディスプレイに人の顔が浮き出たパソコン。パソコン内ではセーラー服を着てパイプ椅子を持った金髪の少女の姿を取ることが多い
《三不思議》
『体は…水で出来ている』
かつて、その学園の水泳部には伝説のキャプテンがいた
全国大会での優勝は数知れず
オリンピック選手として将来を嘱望されていた
しかし卒業後、海軍に志願したキャプテンは
乗り込んで出征した巡洋艦とともに海底深くへと沈んでいった…
それから永い刻が流れ、学園にある噂が流れるようになった
『キャプテンの艦が沈んだ午前弐時、プールに謎の人影が現れる…』
次回『キャプテン、母校に還る』
名前:キセキセイラーン
モチーフ:水兵+クラゲ
(→水兵服を着た蒼く光る半透明の人間。両足を"ほどく"と数十本のクラゲの触手になる)
能力:水に漂う程度の能力
(→水に溶けて水から水に移動する。一定の湿度があれば水蒸気も媒体にできる。大量の水があれば巨大化も可能)
解説:昔妖山学園にいたとされる伝説の水泳部キャプテンの噂から怪談が生まれ、それを核に奇跡獣として産まれる。七不思議・三体目
《四不思議》
その学園には秘かに語られる噂があった…
『その階段は登りは八段、しかし降りは九段ある…そしてその"九段目"を踏んでしまった者は…』
午前参時、丑三つ時…
キャプテンを退けたヴィリーム達の前に新たな怪異が立ちはだかる!
次回『クダン下の怪物』
「きゃあ!…あれ?ここはどこ?」
「なんだこの階段は!?」
「下から来るぞ!気を付けろ!」
名前:
キセキクダンシター
モチーフ:くだん(牛に似た怪物)+跳び箱の踏切板
能力:ジャンプさせる程度の能力
(→自分の背中を踏んだ相手を学園内の何処かに飛ばす)
解説:古い跳び箱が"一段多い"の怪談を種に奇跡パワーの残骸を吸収して孵化する。
普段は階段に擬態しており、外からでは見分けが全くつかない
七不思議・四体目
《五不思議》
『恋と戦争についてはあらゆるルール違反は赦される』
乙女は、恋をしていた
しかし、その相手にはすでに別の恋人がいた
そこで乙女は思い出す
裏山の、"縁を切る神様"の噂話を…
午前肆時、乙女は裏山へと向かう
恋を叶えるに必要なのは、五寸釘と少々の危険
次回『sweet trap』
恋する乙女はIED。自爆、誘爆、御用心。
名前:キセキカースアイ
モチーフ:緑色に光る人間型。ただし瞳と舌と下半身は蛇のそれである
能力:感情を爆発させる程度の能力
(→藁人形に感情を込めて、刺さっている五寸釘を抜くことで爆発させる。爆発力は感情の強さに比例)
解説:学園の裏山にあった廃神社の祭神様が奇跡パワーの影響を受けて暴走。七不思議・五つ目
《六不思議》
『流れ星?にしては遅すぎる…』
午前伍時、夜明け前
残る七不思議はあと二つ
白みはじめた東の空に、流れるは奇妙な流れ星
『霧が出てきたわね…』
流れ星を追うヴィリーム達の前に
突如立ち込める妖霧、そして…
『あれっ?みんなー、どこ行ったのー?』
分断されたヴィリーム達に謎の声が囁く…
「ひとつ、謎かけをしよう…」
名前:キセキクエントス
モチーフ:クエスト(謎解き)+エント(樹木の精)
→本体は巨大な桜の樹。分身として肌に木目の浮いた葉っぱのようなヘアスタイルの老人の姿を現して分離行動する
能力:謎掛けをする程度の能力
(→謎かけをして、答えられなかった相手の魂を本体の中に閉じ込める)
解説:七不思議・六体目。学園の裏山にある巨大な桜の樹が
"あの桜の樹の下には死体が埋まっている…/あの桜には近付くな、連れていかれる…"
という学園七不思議の怪談を核に奇跡獣と化した
それほど好戦的ではなく、逆にヴィリーム達を試すようなそぶりも
実は樹としての寿命は尽きており、自分の苗木を託せる相手を探していた
最後はリムウェールに苗木を託し、本体の桜を満開にして消える
《七不思議》
午前陸時、日の出の時間
『あ、日の出ですよー』
『残りは一体…よし、急ぐぞ!って、どうした?』
『あ、いや…さっきもこういうこと、無かったです…か?』
『…?』
昇らない朝日。
奇妙な既視感。
行っては戻る時計の針。
そして時は巻き戻す。
終わらない"伍時五十九分"
次回『エンドレスナイト』
ヴィリーム達を待ち受けるのは、果たして…
『あ、日の出ですよー』
『残りは一体…よし、急ぐぞ!って、どうした?』
『あ、いや…やっぱりさっきもこういうこと、無かったですか?』
『…?』
名前:キセキクロックダイル
モチーフ:クロック(時計)+黒子+クロコダイル
(→黒子の格好をした直立する鰐。右目が時計の文字盤で左目が長針・短針。口には牙の代わりに歯車が並んでいる)
能力:時を刻む程度の能力
(→一時間を指定して、その一時間が経過するごとに時を巻き戻してはじめの状態に戻す。能力使用者は任意で巻き戻せる。倒された場合は自動で巻き戻しが発動する)
解説:学園の大時計が他の七不思議の奇跡パワーを吸収し
七不思議の"時を巻き戻す時計"の怪談を核に奇跡獣と化した
時を巻き戻す能力でヴィリーム達を途方にくれさせるが、
静葉が
老用務員から聞いた話
『時計の歯車の一ヶ所がすり減っていて短針が戻る』
というのが怪談の元だったことに気付き
リムハピネスにすり減った歯車を直せば時は正常に流れ出すのでは、と提案
「ああいう口がでかくて歯の凶悪な生き物は苦手、近付くのもイヤ」と渋るハピネスだったが
最終的に涙目で歯車を修復し元に戻す。
産まれた根源を断たれたクロックダイルは消滅するがその顔は穏やかなものであったという…
《八不思議?》
???『いやぁ、なかなかやるねえ…私が造った七不思議を全員倒しちゃうなんてさ…』
to be conti"nue"…
+
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※最後にチラッと出てきた『???』さんのデータ |
名前: (unknown)
モチーフ:モチーフ不明。外見は背中から三対の異形の羽を生やした黒髪の少女
能力:(unknown)
(→能力不明。七不思議編の中では奇跡獣から抜いた奇跡パワーを"種"の形にして持ち歩いていた)
解説:六不思議のストーリー冒頭に出てきた流れ星の正体にして、七不思議を産んだ 正体不明の怪人
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最終更新:2023年08月27日 21:40