卑王ヴォーティガーン

【元ネタ】アーサー王物語群
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】卑王ヴォーティガーン
【性別】男性
【身長・体重】210cm・100kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷C 魔力A++ 幸運D 宝具A++
【クラス別スキル】
狂化:EX
 「狂戦士」のクラス特性。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
 バーサーカーは狂化していても会話が可能であるが、ブリテン島の意思と化した
 彼は「眼前の地が人の手に穢されることを防ぐ」という思考で固定されているため、
 実質的に意思疎通は不可能である。

【固有スキル】
光呑む闇:-
 相手が聖なるものであればあるほど濃さを増してゆく暗闇。
 属性「善」、特に「秩序・善」を持つ相手と対峙した場合、
 筋力と耐久のステータスがランクアップする。

魔力放出:A
 膨大な魔力はバーサーカーが意識せずとも、濃霧となって体を覆う。
 黒い甲冑と魔力の余波によって、防御力が格段に向上している。

【宝具】
『卑王滅界(ロスト・キャメロット)』
ランク:A++ 種別:対宝宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 世界を塗り潰す卑王の心象風景。
 荒廃したブリテン、暗黒の楽土の展開。
 卑王の中心に展開された黒き影は霊脈を貪り、空間に漂う魔力を吸収する。
 魔術や加護の類は消失しランクA以下の宝具は機能不全を起こし、
 ランクA+の宝具であっても真名解放を封印されてしまう。
 聖剣の光すら呑み干す卑王の貪食領域である。

『確約された退廃の竜(グイベル・ヴォーティガーン)』
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 ブリテン島の化身、魔竜ヴォーティガーンの顕現。
 展開された黒き影を収束・圧縮、身に纏い翼を備えた禍々しい魔竜へと転身する。
 その規模・戦力は『卑王滅界』が吸収した地脈や魔力の量により変動する。
 魔竜のドラゴンブレスを構成する魔力の粒子は光を呑む闇であり、
 その威力は騎士王の象徴たる星の聖剣に匹敵する。

【Weapon】
『卑王鉄槌』
 バーサーカー自身の異名を刻む、闇の極光を伴った一撃。
 攻撃対象に付与された効果を全てキャンセルし、並大抵の物体を蒸発させる。

【解説】
ブリタニア七王国時代のブリトン人諸侯の一人。アーサー王の父、ウーサーの兄。
ピクト人との戦いに備え、島外からサクソン人を呼び込んだことでブリテン島に混乱を齎した。
討伐の為、アーサー王とガウェイン率いる騎士団が居城たる城塞都市に攻め込んだが
玉座に待ち構えていたのは白き竜の血を呑み、ブリテン島の化身となった魔竜ヴォーティガーンであった。

「なぜ抗う。なぜ認めぬ。なぜ人であろうとする」
「ブリテンは滅びねばならぬ。おまえたちは死に絶えねばならぬ」
「いずれ人間どもの手で島が穢されるのならば、我が手で原始に還す」
「――大いなるブリテンを地獄に。未来永劫人の住めぬ、暗黒の楽土に変えねばならん」

彼は圧倒的な力を振るい、騎士団を一瞬にして全滅させた挙句、二本の聖剣の光をも奪った。
何時間にも及ぶ戦いの末、玉座を破壊し、城壁すらも倒壊させ巨大化していく卑王。
ついに魔竜としての姿を顕現させたヴォーティガーンであったが、
アーサーとガウェインの連携により動きを封じられた一瞬の隙を突かれ、
ロンゴミニアドから放たれた螺旋の光により心臓を貫かれ敗北した。

「我が弟ウーサーの仔よ。おまえではこの国を救えない」
「おまえがいるかぎりブリテンに未来はない」
「――呪うがいい。旧きブリテンは、とうの昔に滅んでいる」

そして元の老人の姿に戻ったヴォーティガーンはアーサー王に、
神秘の時代は既に終わっており旧きブリテンに未来がないことを告げ、息絶えたのだった。


【出演SS】

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2016年05月10日 00:49