蚩尤(リメイク)

【元ネタ】中国神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】蚩尤
【性別】男性
【身長・体重】243+??cm・230+??kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A++ 耐久A++ 敏捷B+ 魔力B 幸運E 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【固有スキル】
勇猛:A
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

変転の魔:A
 英雄や神が生前に魔として変じたことを示す。
 過去に於ける事実を強調することでサーヴァントとしての能力を著しく強化させるスキル。
 ランサーは、人の身では絶対に不可能なランクの筋力と耐久力に到達している。

四凶饕餮:A
 あらゆるものを貪り尽くす神獣、饕餮へと変じたとされるランサーの悍ましき顔貌。
 高ランクの自己改造道具作成概念改良を内包した複合スキルであり、
 実体・非実体を問わず喰らい、体内でそれらを様々な兵器へと鍛造する。

反骨の相:A+
 一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。
 自らは王の器ではなく、また、自らの王を見つける事のできない放浪の星である。
 同ランクまでの「カリスマ」を無効化する。

軍神咆哮:EX
 人心を惑わす軍神の雄叫び。
 魔力を帯びた咆哮は敵味方を問わず精神に干渉し、Aランクの狂化を付与する。
 狂化を付与された者はランサーをマスターと認識し、簡単な命令に従い突撃する。
 また、最大出力の咆哮は衝撃波を伴い物理的破壊をも齎す。

【宝具】
『原創五兵主神(げんそうごへいしゅしん)』
ランク:A+ 種別:対人・対軍・対城宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100人
 ランサーが造り上げた機構式多目的兵器。
 複数のパーツで構成され、組み換えにより戈、戟、鉞、楯、弓矢の五つに形態変化(フォースチェンジ)する。
 熟練者が扱えば動作一つで変化し、刻まれた数多の強化術式と組み合わせることで状況に応じた変幻自在の連続攻撃を可能としている。
 更に達人の域に達した者ならば術式に魔力を限界まで注ぎ込むことによる過剰強化形態(オーバーエッジ)も使用出来る。
 真名解放により無数のパーツがランサーと一体化し四面六臂の半神半機の最終形態(ファイナルフォース)へと変貌し、
 六腕のそれぞれに過剰強化形態の戈、戟、鉞、楯、弓、矢が装備される。

『琢鹿魍魎怨楓(たくろくもうりょうえんぷう)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:30、60、90 最大捕捉:100人、500人、1000人
 ランサーが自身の流血を用いた呪術によって形成・展開する固有結界とは似て非なる結界。
 赫赫たる楓(フウ)に囲われた濃霧の立ち込める蚩尤の怨念を具現化した魔境であり、
 森林内部に満たされた魔霧と呪粉により内部の者に重圧、恐慌、幻惑といった精神異常を与え平衡感覚を狂わせる一種の迷宮。
 また、この森林は内部で発生した他者の負の感情をも取り込み、養分へと変えることでその支配範囲を拡大させて行く。

【解説】
 中華神話における最初の『反乱者』にして、中国の戦の武器である五兵の創始者。
 石や鉄を食べ、鋼の如き堅い体と怪力を持ち、武器の製造を得意とした。
 その性格は勇敢で忍耐強いとされる一方、邪でその凶暴・貪欲さは梟に例えられる。
 また九黎を意味するともされる、同じ姿の兄弟が81人いたという。

 古代中国の王である黄帝の玉座を簒奪しようとして神農氏の末世に乱を起こし、
 81人の兄弟と無数の魑魅魍魎、そして夸父を従えて8代目である帝榆罔を打ち破った。
 蚩尤はこの敗北に応える形で参戦した黄帝と九度矛を交えるも決着はつかず、
 琢鹿あるいは冀州の野で十度目の戦いが勃発した。これが琢鹿の戦いである。

 この戦闘において風伯飛廉と雨師屏翳は濃霧を起こして黄帝軍の視界を眩ませたが、
 黄帝軍もまた、風后の開発した握奇陣と指南車を頼りにこれに応戦した。
 蚩尤の軍勢は逆に、黄帝が呼び出した最強の龍、応龍の嵐により劣勢に立たされる。
 しかし風伯と雨師もこれに応戦し、大嵐を起こし足止めを図った。
 これを受け黄帝は応龍に命じ、雨水を蓄えさせる。
 その後、黄帝は日照りの神にして実娘である魃の助力を得て雨師の力を封じた。
 風雨が消え去り、混乱する蚩尤軍は追い詰められ、遂に蚩尤は捕らえられてしまう。
 黄帝は蚩尤を死刑にし、彼に枷をつけたうえで処刑させたが死後の報復を恐れ、
 彼の首と体をそれぞれ互いに遠く離れた場所に埋葬した。
 蚩尤の血が染みついた枷は紅葉が特徴的である「楓」となったとされ、
 秋になるとその葉は黄帝への怨念で紅く染め上げられるのだと伝えられている。

 蚩尤は九黎族の王であり、苗族などの異民族の祖を束ねた英雄であった。
 しかし漢民族にとっては怪物であり、その姿も牛頭人身牛蹄のものへと転じた。
 だが日本でも妖怪であるひょうすべへと変化するなど蚩尤への信仰は続いており、
 現代でもミャオ族の自治州内に「苗族始祖蚩尤像」が建造されるなどして新たに
 苗族の祖としての地位を獲得している、紛れもない「英雄」である。
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最終更新:2023年11月25日 01:40