【元ネタ】史実、『太平記』
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】
楠木正成
【性別】男性
【身長・体重】165cm・69kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具A++
【クラス別スキル】
陣地作成:A++
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
霊地を掌握することで山脈規模の“金剛山千剣破城”を形成することが可能。
【固有スキル】
七生報国:A+
今際の際に於いてなお陰ることのなき忠節の誓い。
例え仰ぐ主君が絶海の果て、敵が雲霞の如き大軍であっても、
キャスターが生存する限り聖運を手繰り寄せて逆転の芽を作り出す。
戦略上の絶望的状況を覆す大局的な「心眼(偽)」とも言えるが、本質的には加護に近しい。
味方を束ねる主君に大幅なLUC補正を掛けることで同盟全体の気運を煽り、勝機を掴む支援強化スキル。
破壊工作:B++
戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。トラップの達人。
ランクBならば、相手が進軍してくる前に三割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。
キャスターの場合、『金剛山千剣破城』と組み合わせることでダメージ割合が飛躍的に増加する。
ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。
単独行動:A+
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
キャスターの場合、マスターを失っても1週間は現界可能であり、また『金剛山千剣破城』の内部では外因がない限り現界が保証される。
軍師の忠言:A
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。
状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることができる。
『未来記』によってブーストされており、Aランクであれば助言が聞き届けられなかった等の不測の事態が無い限り、100%的中する。
これに対抗するには、あらゆる分析を打破するレベルの幸運、あるいはスキルを持つことが求められる。
【宝具】
『金剛山千剣破城』
ランク:A++ 種別:城塞宝具 レンジ:1~500 最大捕捉:不明
キャスターが築き上げ、百万もの幕府軍を押し止めたとされる日本初の籠城戦用の城砦群。
侵略者が防衛線を越えた途端、無数の支城や堡塁が積み重なる様に築かれた異形の砦そのものが襲い掛かる。
投擲やデコイ兵の召喚、陣地操作による各個撃破や足場の破壊など徹底して「戦闘に突入させない」ことを主眼とした究極の迎撃要塞。
その実は城塞を召喚するのではなく既存の建築物や地形を取込み、防衛施設として改造する要塞化能力。
キャスターの命令次第で任務と環境に応じた時代・地域を問わない戦略拠点を3Dプリンターの如く製造することが可能。
霊地の魔力占有権を保持する為、敵の戦線の維持や魔力感知を困難にさせ、味方側の陽動や奇襲に大きく補正をかける不戦而勝の集大成である。
【Weapon】
『無銘・菊水』
キャスターが生前手にしていた宝剣。本来は悪七兵衛景清の所有する刀であったが壇ノ浦の戦いにて海中に没した。
戦場の露となったが故に歴史の表舞台から抹消されてしまった、無銘にして天下の宝剣。
【解説】
大忠臣・大悪党と呼ばれた南北朝時代の武将。
失墜しきった鎌倉幕府の倒幕と天政を掲げた後醍醐天皇に駆けつけた数少ない武将の一人。
半生には諸説あるが河内で流通の元締めをしていた土豪、山賊の類であったと推定される。
敵将からさえ人格・武略共に絶賛され、明治から戦前に限れば三英傑を凌ぐ人気と言われる。
挙兵間もなく天皇が捕らわれたことで、自ら城に火を放って身を隠すものの僅か一年足らずで挙兵したことで再び歴史に姿を表す。
正成の生存に動揺した幕府軍は大討伐を掲げて数十万騎もの大軍を派遣するものの惨敗。
更に正成の奮闘に呼応するように各地で蜂起が起こったことで鎌倉幕府を滅亡させた。
後に幕府再興の期待を受けた足利尊氏に対して度々提言するものの、嘲笑と共に退けられ勝ち目のない戦いを命じられる。
無謀な防戦の果てに、弟の七生滅敵の誓いに同意して自害したという。
絶望的な状況の中騎馬を駆り、見放されても尚天皇への忠節を誓いながら自刃したとされる正成の評価は死後幾度となく変化した。
子息らもまた北朝に抵抗したことで室町時代初期は朝敵となったが、嘆願によってその汚名は覆される。
そして江戸時代に入り水戸学が勃興すると正成は忠臣として見直され、明治時代になると「大楠公」とまで称されるに至った。
特に第二次世界大戦前・戦中においては皇国史観の下、その悲劇的な最期を忠臣の鑑であるとする見方が強まった。
正成に関する人物像の創出は戦後も続いており、現代でもその流れは綿々と続いている。
キャスターとして現界した彼は、その内の「忠臣としての
楠木正成」という一側面に過ぎない。
最終更新:2023年11月03日 23:02