トマス・ホッブズ

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】トマス・ホッブズ
【性別】男性
【身長・体重】180cm・65kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力C 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:D
 「魔術師」のクラス特性。
 ホッブズが作るのは工房ではなく、思案に耽る「書斎」である。

【固有スキル】
自己保存:A
 宝具『神契る終末の獣』により付与されるスキル。
 戦闘の意思を放棄する代わりに、宝具が破壊されない限りは全ての危機から逃れることができる。
 ホッブズの場合、元々戦闘力が無いに等しい。

啓蒙:B
 世界の根本法則を理性によって認知しようとした蒙きを啓らむ哲学思想。
 理論と検証をもって超自然的な偏見を取り払わんとする文明の光は、時に迷信の暗黒にあるからこそ力を持つ信仰の天敵となる。
 ホッブズの場合、王権神授説や宗教的権威を背景に持つ神秘に対する抵抗力として発揮される。

自然状態:D
 法や指導者がない原始的状況における人間の行いを推定する命題。
 あるいは個を醜悪な欲望で喰らい合いながら自滅する狼と定義するホッブズの人間観。
 人間全てに宿る当然の自然権/獣性を浮き彫りにするこの思想は聖杯戦争中において低ランクの「精神汚染」として機能する。

【宝具】
『神契る終末の獣(リヴァイアサン)』
ランク:B 種別:対国/契約宝具 レンジ:制限なし/0 最大捕捉:-/1人
 著書「リヴァイアサン」の哲学理論を中核に「理想の支配者」という概念を具象化させた絶対王政の守護獣。
 所属陣営を媒体に擬神化された社会機構そのものである仮想魔獣(デーモン)を召喚する。
 所属する陣営(コモンウェルス)によってステータスは変動し、陣営の規模・群衆に総合値が依存する。
 その真価は「社会契約」による能力集約。
 幕下に集うユニットに対して自己防衛を除く抵抗権を放棄させ、己の一部とする契約を結ぶことで臣下全員に「自己保存」スキルを付与する。
 リヴァイアサンの耐久値を貫通する攻撃でなければこの加護を破ることは出来ない。
 仮にこの宝具を「カリスマ」を所持するユニットを依代にした場合、上記の能力に加えて臣民への絶対命令権を獲得する。
 核となった人物は補強された国家理性を植え付けられ、これに呑まれれば、社会/己の為に個人を磨り潰す秩序の権化
 ーーー人々から殺戮の自由を奪い、恐怖で縛る魔王と化す。

【解説】
 自らを恐怖時代の落とし子と名乗った政治哲学者。
 唯物論・機械論の先駆者であり、イングランド王チャールズ1世王太子の家庭教師でもある。
 王権神授説を否定した近代的な政治哲学「社会契約論」を提唱し、絶対王政の正当性を著書「リヴァイアサン」で記した。
 この中に記される大怪物リヴァイアサンとは個人を抑止する国家という機構そのもの。
 人が人を裁くという傲慢を上へ上へと押けた国家悪の集合体にホッブスは支配者の正体を求めた。
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最終更新:2023年11月03日 22:55