【元ネタ】史実
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】ウル・ナンム
【性別】男性
【身長・体重】182cm・64kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運A+ 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:A
セイバー級の対魔力を保有する。法は不可侵なり。
罪状看破:B++
「ルーラー」のクラス特性「
真名看破」の亜種スキル。直接遭遇したサーヴァントの真名・スキル・宝具などの全情報を即座に把握する。
真名を秘匿する効果がある宝具やスキルなど隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要となる。
本スキルは指向性が強く、「原告」あるいは「被告」とみなされた対象の思想信条・個人的な事情さえも開示の対象とする。
ルーラーの場合、宝具により重罪人と定められた対象には、魔術的隠蔽に対する幸運判定にボーナスが入る。
神明裁決:A+
ルーラーとしての最高特権。
召喚された聖杯戦争に参加している全サーヴァントに対して、2回まで令呪を行使できる。
他のサーヴァント用の令呪を転用することは出来ない。
原初の法を定めた偉大なる裁定者(ルーラー)であるウル・ナンムはこの命令権を最高ランクで所持しており、宝具により重罪人と定められた対象にはより強力な拘束力を発揮する。
【固有スキル】
為政:A+
状況の統治、運営に際しての手腕。戦場に於ける“
カリスマ”ではなく、国内に於ける“支持率”。
独立状態にあった他のシュメール都市国家を次々と打ち破り、分裂状態にあったメソポタミアをほぼ統一し、現存する最古の法典集を成立させた偉業から最高ランクでこのスキルを保有する。
煽動、話術、交渉術と言ったスキルを内包し、鼓舞や戦意高揚とは真逆の“秩序”を広げる治世スキルとなる。
月神の加護:A
ウルの守護神、月神ナンナ=スエンより携わる月光の加護。
ナンナ=スエンは豊穣、癒し、暦、運命、裁き、安産等、様々なものを司る神であるが、ルーラーであるウル・ナンムには主に裁きと運命の力を授ける。
魔力放出(光)と同等の効果を持ち、Bランクまでの「罪を逃れる、逸らす、法の穴をすり抜ける」類のスキルや宝具を無効化、或いは弱体化させる。
原初の法典:EX
現代にまで名の残る法典、法律家として最古の存在である証。
ウル・ナンムが口から発した判決、筆で刻んだ法文は、最高度の大魔術にすら比肩する力を持つ。
神代において言(コト)は事(コト)であった。
力ある言葉は世界に語りかけ、適切な裁きを現実に現す。
高速神言の効果に加え、裁かれるべき対象に対する特防と特攻を得る。
【宝具】
『人理定義す法の礎(ニグシサ・ウル・ナンム)』
ランク:EX 種別:対罪宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
現存する最古の法典、社会正義を王の責務とした原初の法が刻まれし粘土板。
人の罪にはそれに見合った賠償を、人の罪には人の告発を、人の罪には社会正義たる王による正しき裁定を。
人類に与えられた法と罪の原理の開拓であり定礎───即ち法典の形をとった、社会基盤という名の一種の量子記録固定帯である。
原初の法典を礎に、自らが召喚された社会───聖杯戦争に「社会正義」たるルーラー自身による新たなる法を敷く。
原初にして深淵の女神ナンムの名の下に敷かれた法は全ての生命に適用されうるが、対象範囲はルーラーが自らの領土領民と認識した範囲に限定される。
法典に刻まれた文章は、基本的に召喚された地に於ける法と聖杯戦争のルールを折衷したものに自動的に書き換えられる。
法を破った相手への刑罰は損害賠償.....主に魔力の吸収という形で表され基本的に即死する様な事はないが、
重度の違法・ルール違反については幸運を除くステータスの低下、魔術回路・礼装の剥奪、宝具・スキルの使用停止、
令呪の剥奪など、聖杯戦争においては死に直結しかねないものになっていく。
『王威顕現す月輪神殿(エ・テメン・ニグル)』
ランク:A+ 種別:対城宝具/対罪宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:500人
彼の心象にして生前の威の具現。メソポタミアの再建と後世の威容を大地に記す事(コト)なりし言(コト)。
本来はルーラーの治世にて修復されたないし後世に建てられた全ての神殿、霊廟等による大複合神殿であるが、
「裁定する者」と自己を定義した彼の方針により小型化、洗練されたものになっている。
太陽と月の二神に因む光線兵器は、流星に偽装した超高出力かつ隠密性の高いピンポイントレーザー狙撃に。
嵐神神殿に由来する颱風兵器は、記憶処置・人払いの魔術などを地域全体に放つ魔術拡散装置に。
味方への体力・魔力の持続回復能力は健在だが、広範囲に及ぶ破壊力はほとんど封印されているに等しい。
【解説】
ウル・ナンム法典と呼ばれる現在知られている中では現存する最古の法典集を成立させたウル第3王朝初代王。
元々はウルク第5王朝の王ウトゥ・ヘガルの娘婿であったといわれており、ウトゥ・ヘガルの没後、彼は自立し、ウル第三王朝を建国した。
その後独立状態にあった他のシュメール都市国家を次々と打ち破り、分裂状態にあったメソポタミアをほぼ統一したが、その具体的な過程は殆ど知られていない。
彼はメソポタミアの覇権を握ったあと、盛んに建築事業を行った。
アッカド王朝滅亡以来の動乱によって損傷した各地のジッグラトを再建し、また拡張した。
彼が建設させた今なお残るジッグラト『エ・テメン・ニグル』の最上部にはウルの守護神である月神ナンナを祀る神殿を載せていた。
また彼が成立させたウル・ナンム法典は後世のハンムラビ法典の特徴が「目には目を、歯に歯を」の一節で知られる同害復讐法であるのとは異なり、損害賠償に重点が置かれている。
現在残っているのは断片的な粘土板だけであるが、その前書きに、
「わたしは、憎しみ、暴虐、そして正義を求める叫び声(の原因)を取り除いた。私は国王として正義を確立した」と述べている。
最終更新:2023年11月03日 22:32