カンビュセス2世

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】カンビュセス2世
【性別】男性
【身長・体重】188cm・83kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B+ 耐久B+ 敏捷C+ 魔力C+ 幸運E+ 宝具A+
【クラス別スキル】
狂化:A
 パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。

【固有スキル】
無辜の怪物:A+
 生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。
 本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。
 このスキルを外すことは出来ない。

 ペルシャ軍がエジプト軍相手に猫を使ったという記述が初めて出たのはカンビュセスの時代から約700年後の人物、ポリュアイノスの『戦術書』である。
 そこではペルシャ軍は猫の他に犬、トキ、羊も使ったと書いてはいるが、
 それは神獣とされる動物を並べることでエジプト軍の強力な弓を躊躇させるためだったとされており、
 今に伝わる逸話である盾にくくりつけたり投擲したりなどの記述はなく、後世の創作である可能性が高い。

 ...だが『かの血塗られた狂気の王であればそのくらいやるだろう』として語られた伝説により、
 盾のスキルを獲得し、肉体と精神がより残虐かつ卑劣な方向に捻じ曲げられている。
 ...最早人ではなく猛獣のそれに近しい。

聖牛の呪い:A
 創造神プタハの化身とされる聖牛アピスを殺めた神罰として更なる狂気に冒されている。
 使用時に狂化のランクを上昇させ、呪詛に充てられる魔力をブーストに転用可能。
 しかし霊基にかかる負荷は甚大であり、最終的にはサーヴァントに備わる最低限の治癒力すら働かずにバーサーカーは死に至る。
 度重なる驕傲の末、神罰を下された暴虐の王として現界したバーサーカーがこのスキルを駆動させたならば破滅は必定である。

涜聖の盾:B
 エジプト征服の際、敵軍が動物を神聖視していた事に付け込んだバーサーカーが自軍の盾にそれら動物を描き敵軍の士気を挫いた逸話が昇華されたスキル。
 本来は宝具であるのだが、バーサーカークラスでの召喚であった為スキルの域に収まっている。
 相手にとって最も大事なモノを盾に投影し、その偽物が攻撃されると本物にもダメージが及ぶ一種の類感呪術。
 見た目だけでも敵に強い心理的抵抗感を与えるこの盾をそれでも攻撃して来れば大事なモノを自ら殺(壊)した敵は心を折られてしまうだろう。
 サーヴァントに対して使用した場合大抵は相手のマスターになり聖杯戦争に於いては致命傷となり得るが、
 現代に存在しないモノ、抽象的な概念を大事にしている者にとってはただの盾でしかない。

諸王の王:B-
 父キュロス2世より受け継いだ支配の王権。
 その身から溢れる王の中の王としての威光は敵軍の全ステータスを低下させ、
 低下させた能力値分、自軍の全ステータスを向上させる。
 だが、正気を喪失した現在では自軍の精神状態の悪化を招き凶行に駆り立てる危険性すら孕む。

【宝具】
『枯死の一万飢兵(アタナトイ・ローカスト)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:500人
 王の号令に応じて一万もの不死者の部隊が出現する。
 史実として存在した一万の精鋭が宝具化したものであり、後年成立した不死の伝説に伴い不滅性や不死性が備わっている。
 そしてバーサーカーの召喚する軍勢には強い飢餓感が備わっており、敵対者を喰らい軍勢維持の糧としていく。
 一度出現すれば飢餓感のまま敵対者を喰らわんと凄まじい勢いで相手を殲滅しようと向かっていくが、
 長時間何も喰らう物がない状態で現界し続けると、共喰いを始めてでも飢餓を満たそうとしてしまうだろう。

『砂塵の暴王、陽光の寵に能わず(ベイン・オブ・メスウティラー)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 かつてバーサーカーの軍勢を襲った災厄を再現する宝具。
 出現させている『枯死の一万飢兵(アタナトイ・ローカスト)』の軍勢を中心に周囲を飲み込む砂嵐を発生させる。
 発生した砂嵐は飲み込んだ『枯死の一万飢兵(アタナトイ・ローカスト)』の軍勢の数だけ勢いと範囲を増していく。
 ヘロドトス曰く、バーサーカーはアメン神の神託所を攻め落とすために軍隊を派遣した。
 そして軍勢の砂漠横断中、巨大な砂嵐が巻き起こって全員を砂に沈めたという。
 この宝具はバーサーカーへの神罰であり、一度発動すればバーサーカーにも消す事はできず自然消滅を待つしかない。

【解説】
 アケメネス朝ペルシアの第2代の王。
 父キュロス2世が新バビロニアを征服後に、王権を継承し『諸王の王』となる。
 父が遠征で討たれると、オリエントの統一を目指しエジプトの征服に乗り出す。
 カンビュセスはエジプトではネコ等の動物を神聖視する事を知ると、
 兵士達の盾に動物の絵を描かせ、相手の士気を削りエジプト軍を破り、
 ファラオを名乗り、オリエント統一を果たした。
 だがカンビュセスは聖牛アピスを殺すという大罪を犯したために狂気に陥る神罰を受けてしまう。
 狂気の矛先はエジプト南西にあるクシュに向けられるも、砂漠を渡る事が出来ず撤退。
 また、アメン神の神殿を攻め落とそうとした際、カンビュセスの軍は砂嵐に教われ、5万の兵士を失った。
  その後、勢力を失ったカンビュセスに対し反逆が起き、コレを制圧に向かうもカンビュセスは不慮の事故で亡くなる。
 しかしコレ等は王位簒奪を目論むダレイオス1世の陰謀とも言われる。
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最終更新:2023年11月02日 01:38