【元ネタ】『現在千方』『太平記』『田村』等
【CLASS】
アサシン
【マスター】
【真名】藤原千方
【性別】男性
【身長・体重】172cm・64kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具B+
【クラス別スキル】
気配遮断:C+
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
ただし、四鬼を差し向ける場合はこの限りではない。
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
非常に実戦的な魔術城砦"千方窟"を形成することが可能。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
呪禁道に使われる霊薬・毒薬等を作成可能。
【固有スキル】
二重召喚:B
アサシンと
キャスター、両方のクラス別スキルを獲得して現界する。
極一部のサーヴァントのみが持つ希少特性。
呪禁道:A
陰陽道の源流とされる古代呪術。
気(エネルギー)を禁じることで荒ぶる獣や人を鎮め、妖を使役し、病の原因となる邪気・怪異を退け心身を頑健化させる他、
厭魅蠱毒に代表される他者を呪う術等にも長ける。
情報抹消:C+
かつては民のために賊や妖を討ち山を開墾した豪傑も朝敵の汚名を受け、その業績も奪われた。
対戦が終了した瞬間に、目撃者と対戦相手の記憶からアサシンの能力・真名・外見特徴などの情報がより悪印象に傾くように改竄される。
【宝具】
『伊勢神変・四鬼繚乱』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:4人
朝廷に反旗を翻したアサシンに付き従う四体の鬼。
彼女達も元は人であったが朝敵として追われる内に五行の属性を操る化外の鬼となった。
それぞれが
化外の魔:B、
破壊工作:B、気配遮断:A~A+相当のスキルを有し非常に優れた隠密能力と戦闘能力を併せ持つ。
『金鬼』
五行思想に於ける金の属性、更に金と相生関係にある土の属性をも操る鬼であり土鬼とも呼ばれる。
体を金剛石の如く硬化させ味方の盾となる他、地中を泳ぎ敵の死角から奇襲を行うことも可能。
『風鬼』
五行思想に於ける木の属性を操る鬼。
木には風という意味もあり、家屋を倒壊させるほどの暴風を吹かせ攻撃や飛翔、目晦まし等に使用する。
『水鬼』
五行思想に於ける水の属性を操る鬼。
暴雨を降らせ周囲に水の無い陸地でも局地的な洪水を起こし、水辺に潜み奇襲を行う。
『隠形鬼』
四鬼の中でも特に隠密能力に優れた鬼。五行思想に於ける火の属性を操ることから火鬼とも呼ばれる。
単純に炎で攻撃するだけでなく、広範囲に立たせた煙に紛れ気配遮断の隙を補い完璧な奇襲を行う。
【解説】
四鬼を従え朝廷に反逆を企てた妖術使い。
天智天皇の治世の時代、伊勢と伊賀の国境付近に勢力を持っていた豪族。
自身の力に驕った千方は、より高い地位を朝廷に願い出たが聞き入れてもらえず、怒った彼は、金鬼・風鬼・水鬼・隠形鬼の四性の鬼を従えて朝廷に反旗を翻す。
忍者の原型とも云われる四鬼はそれぞれ、その名の如き恐るべき力を持っていたが、
千方自身も非常に強大な
神通力を有し、変幻出没を繰り返し都を悩ませ、鎮圧に来た朝廷軍も大いに苦しめた。
大苦戦を強いられた朝廷軍は、右大将・紀友雄を派遣する。
馬に乗り、たったひとりで現れた友雄に対し、四鬼がすぐさま襲いかかるが、
「草も木も我が大君の国なれば、いづくか鬼のすみかなるらん」
という和歌を矢文として射、これを読んだ四鬼たちはここは自分の棲む所ではないと、たちまち本物の鬼に化生して、奈落へと落ちる。
四鬼を失っても反乱をやめなかった千方は、家城付近の雲出川の岸の岩場で酒宴を催しているところを、対岸から友雄の放った矢によって射殺される。
千方は斬首されるが、その首は川を遡って川上の若宮社の御手洗に止まったので、若宮八幡宮にまつられたという。
多くの文献で逆臣とされる千方だが一部の民間伝承では由緒正しき藤原一族の貴族とされ、朝廷の政に異を唱えたことで伊賀・奥伊勢の地へと左遷されてしまい、
その地の村人の為に尽力した彼は「将軍」と呼ばれ敬われたが、村人に重税を課す朝廷を批判したことで朝敵の汚名を着せられたと語り継がれている。
藤原氏は代々朝廷の最高機関である太政官の職を担っており、千方も本来は相応の地位にあったのかもしれない。
最終更新:2023年11月02日 01:36