【元ネタ】北欧神話
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】ウートガルザ・ロキ
【性別】男性
【身長・体重】180cm・75kg(偽)、7m・???t(真)
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷D+ 魔力EX 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
陣地作成:EX
幻術によって大地に虚像を投影し、己が領域を拡大する。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
キャスターの場合幻術と組み合わせる事で、作成した器具の異常な箇所を見抜けなくさせる。
【固有スキル】
巨人外殻:A(C)
巨人種の肉体を構成する強靭な外殻。
極めて特殊な組成を有しており、攻撃的エネルギーを吸収して魔力へと変換する。
吸収限界を上回る攻撃(一定ランク以上の通常攻撃や宝具攻撃など)については魔力変換出来ず、そのままダメージを受けることになる。
キャスターの場合幻術で強靭に見せており、この外殻自体は実際はそこまでの物ではない。
但し幻術により吸収出来ない攻撃を受け流すといった事も可能なので厄介さはむしろ高い。
怪力:B
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
巨人王のイメージとは裏腹に幻惑に特化しているため、このランクに留まる。
幻術:A
人を惑わす魔術。精神への介入、現実世界への虚像投影などを指す。
Aランクともなると精神世界における悪夢はもちろん、現実においても一つの村程度の虚像を軽く作りあげ、人々を欺く事が可能。
紛れもなく最高位の使い手だが、神をも手玉に取った巨人王にとっては本領ではないようで…?
狡魔の智慧:A+
狡神の智慧の亜種スキル。
神話における狂言回しとしての叡智を示すスキル。
肉体面での負荷(神性など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、Aランクの習熟度で発揮可能。
が、キャスターはある魔術技能をAランク相応に偽装し保有しているようだ。
【宝具】
『神をも誑かせ、虚原の城塞(ウートガルズ・ギルファギニング)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:0~100 最大捕捉:1000人
キャスターがかつて雷神トール一行を妙技で打ち負かした、その舞台たる城塞の再演。
内部においてキャスターは自身の本領である
置換魔術を十全に行使することができる。
燃焼や思考、老化といった概念の実体化や空間接続、形状変化は勿論のこと、宝具そのものである城塞に対する物質置換さえも可能となる。
概念が自律し、草原の中へと消えゆく巨人の城は、存在そのものが幻術と呼ぶべき代物である。
【解説】
巨人の国ヨトゥンヘイム、そこにある見上げればうなじが背に着くほどの大きな城壁をもつ都市たるウートガルズを治める巨人の王。
トールがロキ、従者のシャールヴィ、レスクヴァを連れてウートガルズを訪れた際は特別に大きな巨人スクリューミルに変装して悪戯を仕掛けた。
自身の手袋を山小屋と誤認させ、歓待に見せかけて開かない食料袋を渡すなどの悪行に、トールは遂に彼の頭へとミョルニルを下した。
しかし鉄槌が振り下ろされたのは小山の頂上。巨人の王は幻術で山頂を己の頭に見せかけたのだった。
その後トール一行がウートガルザ・ロキの城に来ると、彼は自身が有する巨人との技比べを申し込んだ。
最初はロキと巨人ロギの大食い対決だが、ロギの正体は炎であり、ロギは肉も骨も食器さえも全て平らげた。
二つ目はシャールヴィと巨人フギの徒競走だが、フギの正体は思考であり、思考の速さにシャールヴィは敵わなかった。
三つ目はトールが角杯の酒を飲み干せば勝ちとするも、この角杯は海に繋がっており、トールも海を飲み干す事はできなかった。
四つ目はトールに猫を持ち上げ床から脚を離してみせよと言うも、猫の正体はヨルムンガンドであり、床から離す事はできなかった。
最後はトールと老女エリの力比べだが、エリの正体は老いであり、トールはエリに片膝をつかされた。
技比べの後ウートガルザ・ロキは種明かしをし、トールはまたもミョルニルを振るうも、それよりも早くウートガルザ・ロキと彼の城は姿を消していたという。
雷神トール一行を一方的に幻術で惑わせた彼であったが、彼が悪戯を仕向けたのは神だけではなかった。
ある異伝において、彼は異臭を放つ髭を蓄えながら悍ましい洞窟の最奥に鎖で繋がれていたという。
外つ国(ウートガルズ)の王を信仰した国家の探検隊によって彼の髭が持ち去られたというが、
肝心の国王はその惨めなあり方を聞かされ狂死し、臣下もその異臭に倒れ、探検者もその異臭に伴う中傷を受け続けたという。
最終更新:2023年10月31日 21:09